参考書の特色
▶対象者
一冊基本的な単語帳を終えた上で早慶・難関大学レベルの単語力をつけたい人
この単語帳の特徴はなんといっても長文の中に覚えるべき単語があることです!単語帳は通常、単語そのもののみ、または短めの例文のあるものが多いですが、この単語帳は長文を用いて学習を進めていきます。単語の学習をしながら、長文の学習も出来る、というのは効率的で、素晴らしいと思います。単語だけでは実際の文にしたとき、英作文を書くときにどのように応用したら良いか分からない・単語学習ばかりになって長文の学習に手を付けられなくて困る、などといった受験生の悩みを解決してくれる1冊です。
この参考書の優れている点は、実際に文中で用いられている形をイメージしながら単語を覚えやすいというところにあります。また、まとめて覚えるのが大変で、つい単純作業になってしまいがちな単語学習を長文に凝縮して、効率的に覚えやすくしてくれているところも素晴らしいです。繰り返し学習することで速読力も鍛えることができるなど、一石二鳥です。
もう一つ特筆すべきは、どのレベルからでも始めやすいつくりになっていることです。通常はレベルに応じて合う単語帳を随時探していかなくてはならず、単語帳のレベルが合わないものを選んでしまうと、大幅な時間のロスになってしまうことが多々あります。しかしこの単語帳はレベルによって細かく分けられたシリーズになっており、どのレベルからでも始められ、一貫して同じつくりの単語帳を使い続けながら、最難関大学まで対応できる点が魅力です。
参考書の使い方
▶おすすめ使用期間
5ヶ月程度
この単語帳の使い方のカギは、最大の特徴である「単語入り長文」をどのようにかみ砕いて知識にしていくか、というところにあります。これは、単語学習にとどまらず、受験長文の学習につながる部分で、この点を意識するだけで単語だけにとどまらず、速読力・リスニング力・スピーキング力など、英語の総合的な力を身に着けるのにも役立ちます。さて、長文の扱い方ですが、単語の入っている部分だけ抽出して覚えようとするだけでは、従来の単語帳の例文を読んでいるのと同じになってしまい、せっかく長文になっている意味がなくなってしまいます。当然、全部しっかり目を通して、理解しましょう。そのときに重要なのは、長文を意味のまとまり(句やイディオムなど)に区切って読み、それを書き込むことです。そして書き込んだ後は何度も繰り返して音読しましょう!このときには意味のまとまりを意識してできるだけ英語のまま意味が頭に入ってくるようにすると速読力の向上につながります。だんだんと英語が、日本語の本を読むように入ってきやすくなるのが感じられると思います。しっかりかみ砕いて、自分のものにするためには少なくとも20~30回くらいの音読は必要だと思います。多いように思えますが、慣れればなれるほど音読のスピードも上がっていくのでそこまで心配はいりません。
入門編,必修編,上級編のどれを使えばよいのか?
入門編は高1,2生でまだ単語量が少なくて長文に慣れるという意味合いで使うと良いでしょう。もちろん、構文は一通りSVOCが取れるようになってからでないとこの教材の良さは半減してしまうでしょう。まずはSVOCを取れるようになっていくのがポイントになります。
必修編はMARCH関関同立であれば、このレベルの長文をSVOCをとってスラスラ読めることで長文は問題無いでしょう。早慶であっても特段英語が難しい学部でない限り、このレベルの長文をいかに速くとけるかどうかというのが問題になります。
上級編に関しては、SFCは必須、また早慶法学部の受験生であれば時間があればやってみても良いというレベルです。
1ランク成績を上げるための使い方
先ほども述べた、繰り返し音読する方法が効率が良いでしょう。一気に20回、30回やる必要はありません。1日5回でもよいのでやりましょう。大事なのはちょっとでもいいから毎日触れる。これだけでも大きな成果があります。CDを聞きながら、シャドーイングを行うのもよいでしょう。長文がスラスラ読め、出来れば暗唱するくらいまで繰り返せるとベストだと思います。
また音読をする際にも何のために音読をするのか?、意識化することが必要になってきます。 意識化のポイントはそれぞれの学習段階に応じます。
▶学習初期であれば・・・単語、熟語、文法を意識して行っていくとよいでしょう。その後、構文の確認を行ってください。
▶学習中期であれば・・・文章の論理展開を意識してください。なぜこのように論旨が展開されるのか?、どうしてこの接続詞が使われているのか?という点を考えてみると良いでしょう。
単語に対しての情報量を増やすにはどうしたらよいのか?
多義語・類義語に目を配って、単語と意味を1対1で覚えないように意識をすることが大事です。長文で用いられた単語の派生語については、長文の後のまとめのページに記載されているので、そこを見るとよいでしょう。
この参考書によくある質問集
ここではこの参考書によく当塾に寄せられる質問をQ&A形式でお答えします。
解答はプラトン先生にお答えいただきます。
質問1
どうしても三日坊主になってしまいます。
質問2
多すぎて始める前からくじけそうです。
このように一見複雑だ!、多いなーと思えることでも少しずつ行うことで必ずできるようになっていきます。受験勉強を通してこのように発想も身につけられると今後の人生においても楽になっていくと思います。
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