早稲田大学文学部の世界史の対策・勉強法
早稲田大学文学部の世界史試験は、マーク式・記述式から出題されます。
出題範囲も広く、文化史や特殊分野の問題も特徴的です。文学部世界史に合格するには、傾向を把握し対策を立てることが重要です。
この記事では、文学部世界史試験の攻略法を具体的に解説します。
試験の形式と特徴、効果的な学習方法、重要分野の対策ポイント、参考書の選び方などを詳しく見ていきましょう。
文学部受験生の皆さん、ぜひこの記事を参考に、世界史の点数アップと合格を目指してください!
ページ目次
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
早稲田大学文学部【世界史】の傾向
早稲田大学文学部の世界史の試験は、マーク式・記述式・論述式の3つの形式で出題されます。
まず、試験時間は60分で、大問数は8~9題です。1題あたりの時間は約7分と非常にタイトです。
難易度としては、基本的には教科書レベルの出題が9割を占めますが、細かい知識を問う応用的な問題も少数含まれます。
写真を使った文化史の出題も毎年の定番となっています。
以上が、早稲田大学文学部世界史の試験の傾向です。
幅広い知識と速答力、要約力が求められる試験形式といえます。
早稲田大学文学部【世界史】の特徴
まずは文学部世界史試験の出題形式と特徴について確認しましょう。
- 試験時間は60分で、8~9題の大問から構成される
- 1つの大問には5~7題ほどの小問が設定されている
- 小問の総数は約40題と多い
- 出題される時代は古代から現代まで幅広いが、現代史の出題は比較的少ない
- 地域的には東洋史の出題比率が高めであるものの、全体的に偏りはない
- 問題の過半数はマーク式、残りは記述式である
- 小論述問題の出題歴あり
以上のように、文学部世界史試験は総合力が問われ、幅広い知識が要求されます。
また、時間が非常にタイトであるため、速答力も必要不可欠です。
早稲田大学文学部【世界史】への取り組み
では、文学部世界史試験に対してどのように取り組むべきか、効果的な学習方法を見ていきましょう。
- 小論述の訓練
- 基礎知識の定着
- 図版・地図の事前確認
- 苦手分野をなくす
(1) 小論述の訓練
30字程度で要点を簡潔にまとめる訓練は非常に重要です。
指定語句を時系列に沿って並べることで、短い文字数でも論旨を明確に表現できるようになります。限られた文字数で核心をつかむ力が問われています。
(2) 基礎知識の定着
文学部世界史の出題範囲は広範囲に及びますが、難易度としては教科書レベルの問題がほとんどです。ゆえに、世界史の基礎知識をしっかり体系的に定着させることが大切です。ケアレスミスを減らすことが合否を分けるポイントになります。
(3) 図版・地図の事前確認
写真を用いた文化史の出題が毎年のようにあるため、教科書や資料集の図版は事前に全てチェックしておく必要があります。また、地名や地域を問う地図の出題もあるので、こちらも事前に確認しておきましょう。
(4) 苦手分野をなくす
文学部世界史は時代・地域ともに幅広い出題範囲をカバーしているため、計画的な学習で苦手分野をなくしていくことが大切です。
早慶レベルの世界史の勉強法についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
特に文化史は後回しになりがちなので注意が必要です。
早慶の学部にしては近現代からの出題が少なくなっています。出題される問題のレベルは標準レベルです。
難しい問題の前に基礎的な問題を確実に取れるようにしていきましょう。
早稲田大学文学部【世界史】対策1:先史・特殊分野の対策
文学部世界史試験では、先史時代や他大学ではあまり出題されない特殊な分野の問題が特徴的に出題されます。
新石器時代の文化に関する出題があるのでしっかり学習
- シュメール、アッカド、アッシリアなど、メソポタミアの古代文明の基礎知識を身に付ける
- 楔形文字等、文字の起源に関する出題があるため、事前に対策
- エジプト古王国時代のピラミッドに関する知識も必要
- 古代インドの仏教成立過程やアショカ王についての出題がある
- 古代ギリシアの哲学者や神話に関する出題もあるため事前学習が重要
- 古代ローマの政治制度や法制度についての出題傾向が高い
- 中世ヨーロッパの封建制に関する出題が複数回されている
- ルネサンス期の文化・学問についての出題があるので対策必須
このように、文学部では他大学とは異なる特殊分野の出題があるため、通史だけでは不十分です。特殊分野についても事前にしっかり学習しておく必要があります。
早稲田特有の重箱を隅をつくような問題の出題はこの学部ではあまりないので、教科書レベルの基本的な問題を確実に取れるようにするのが合格のポイントです。
過去問を使って考える
1つ例を見てみましょう。早稲田大学文学部世界史2016年大問Ⅰの問1です。
下線部(a)について。海の道に関わる代表的な南インドの王朝はどれか。
ア グプタ朝 イ ヴァルダナ朝 ウ チョーラ朝 エ クシャーナ朝
これは、すぐに分かりますね。でも、このような時代からも出題されているということです。
先史〜古代にかけては受験勉強を始めた頃に学習したためあやふやになってしまっていることもあります。早稲田大学を受験するからといって近現代のみをやっていると足元を救われてしまうこともあります。気をつけてください。
早稲田大学文学部【世界史】対策2:記述/論述対策/
マーク式に加えて、語句の記述問題が3割程度出題されます。難解な語句もあるため、単語力が問われます。
一問一答を繰り返し解き、重要語句を丁寧に暗記していく
語句の意味や概要だけでなく、歴史的意義や影響まで理解しておく
似たような語句の微妙な違い(例:北魏と北周など)にも注意を払う
語句記述の対策は基礎中の基礎ですが、継続的な学習が不可欠です。着実に知識を積み重ねていきましょう。
過去には論述問題の出題歴があるので、念のために用意はしておいた方が良いです。
対策3:文化史はどうすればよいのか?
次に文学部世界史試験での文化史についてです。
写真を用いた出題が多く、文化史の基礎力が問われます。
教科書や資料集に掲載されている図版は事前に全てチェックし、内容を確認して、
また絵画だけでなく、彫刻等も出題の対象となるため、幅広く対策をしておいてください。
作品名や時代、作者等の基本情報についてはしっかり押さえてください
代表的な作品例と対策ポイントは以下の通りです。
- ゴヤの「裸のマハ」、ルノワールの「風俗画」など19世紀ヨーロッパ美術が出題される
- セザンヌ、ゴーギャン、モネ、ルノワールなど印象派の画家と作品を押さえる
- ロダンの代表作「考える人」、ミケランジェロの「ダヴィデ像」も重要
- 中国の「清明上河図」、日本の「源氏物語絵巻」も定番の出題対象
- エジプトの「ツタンカーメンの黄金のマスク」をはじめとする古代遺品に注意
- ギリシャ彫刻の「ミロのヴィーナス」、「ラオコオン群」の作品情報を押さえる
- 聖堂の様式(ロマネスク、ゴシックなど)も出題されるため事前学習が必要
このように、文学部の文化史出題は非常に幅広いので、多角的な対策が求められます。
代表作や画家を網羅的に学習しておきましょう。
早稲田大学文学部【世界史で使える参考書】
最後に、文学部世界史対策におすすめの参考書をいくつか紹介します。
【通史理解】 ナビゲーター世界史
【単語暗記】 一問一答は、学研の斎藤の世界史B一問一答 完全網羅版がおすすめです。
【論述対策】 段階式論述トレーニング:論旨構成力が鍛えられる
これらの参考書を上手く組み合わせて学習すれば、文学部世界史試験に対応できる実力が着実に付いていくはずです。
合格を目指すなら早めの対策が重要です。計画的に知識と技能を高めていきましょう!
世界史の参考書についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
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