早稲田大学文学部日本史勉強法と対策
早稲田大学文学部の日本史は全体的に平易な問題の出題となっています。
早慶の受験者だと8~9割程度は解答しなければならない問題ばかりです。
全体概観:配点50点 時間60分
時間配分は問題数がやや多いですが、早慶受験生にとっては標準的な問題ばかりです。間に合わないということはないでしょう。
出題概要
問題形式は選択式がほとんどだが、記述問題も含まれる。大問6つの出題が基本。例年、大問1〜5は時系列で問題が出題されていて、大問6は毎回美術史が中心となる。
対策1:史料問題をどうするか?
早稲田大学文学部では史料問題が例年必ず出題されています。そのため、史料問題対策ができるかどうかが合否の分かれ目になってきます。ただ、ここで注意しておきたいのが、史料問題のタイプです。史料問題には”有名史料”と”未見史料”の2タイプあります。それではこの2タイプについて説明していきます。
有名史料問題とは?
“有名史料”とは、教科書や有名な参考書に掲載されている史料をいいます。多くの受験生が知っている史料で、得点源になるかと思いがちですが・・・早慶で出題される有名史料問題はかなり細かい部分まで聞かれます。ですから、実際はこの有名史料問題が出題された場合はかなり難易度が高くなると持ったほうが良いでしょう。
未見史料問題とは?
“未見史料”問題とは、通常の参考書、教科書には掲載されていない史料のことです。こうした未見史料の場合は難易度が高くなるかと思いがちですが、実際は史料自体について問われることは少ないです。ですから、史料自体ではなくて史料についての周辺知識があるかどうかの勝負になってきます。わからない史料をなくそうとしてマニアックな史料を探している受験生がよくいます。ですが、それよりもまずは”有名史料”に関して掲載されていることをすべて確認し、基礎的な理解をしていくことにしましょう。
対策2:文化史対策はどうしたら良いのか?
早稲田大学文学部では例年文化史からの出題があります。この文化史の対策はどのようにしたら良いのでしょうか?まずはじめにすることは文化史よりも通史を確実にしておくこと。文化史=暗記のように感じますが、文化史も通史と同じ流れで進んでいます。この流れを理解できていないと文化史の理解が曖昧になってしまいます。
ですから、まずは通史に重点をおいてみましょう。
その後にようやく文化史です。多くの受験生は文化史=ただの暗記と思ってしまいがちなのですが、文化史にも流れが存在します。それは人同士の流れと時の流れです。人の流れとは、友人の関係や師弟関係や家族関係などがあたります。
歴史上の人物をただの記号で考えるのではなくて、どのような関係にあったのかを知っておくとわかりやすいですよ。
特に師弟関係は早慶の入試に頻出です。続いて、時の流れです。時の流れというのは、時代ごとの背景ですね。通史と連関してなぜこの文化が発生したのか?という部分を考えてみましょう。
上記のように暗記することでこれまでのような機械的な暗記からさよならすることができます。
1つ例を見てみましょう。早稲田大学 文学部 日本史 2016年 大問Ⅵ 問2です。
鑑真渡来を巡る苦難は、昭和の小説家( A )による歴史小説『天平の甍』でも取り上げられた。
問 空欄( A )について。『闘牛』『敦煌』などの著者としても知られるこの小説家とは誰か。
ア 井上靖 イ 大仏次郎 ウ 司馬遼太郎 エ 菊池寛 オ 吉川英治
細かいと感じるかもしれませんが、受験生の皆さんがよく使っている『石川昌康の日本史B講義の実況中継』のノートの67ページに『天平の甍』が記載されています。鑑真像の材質技法が問1で問われていますが、ちょっとした周辺知識です。努力によってできる問題であるといえます。
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