早稲田大学法学部
入試難易度: 2.0
早稲田大学法学部の日本史は他の教科と比べると遥かに易しい問題となっています。
基本的な問題ばかりなので基礎知識に関することは失点しないことが大切です。
全体概観:
配点70点
時間60分
解答数は40個ほどなので、問題数の割には制限時間が短いです。どれも基本的な問題なので確実に正答を選択していきましょう。ただし、2つ選択する問題や漢字◯文字で答えるなど、答えづらい問題も存在します。気をつけてください。中には非常に細かい知識も問われているがそのような問題は全体の正答率も低いので、テスト中は解けなくても気にせずに先に進むことも必要。
出題概要
古代から現代まで幅広く出題。江戸以降、近代史、戦後史の出題が多い。大問4題。解答形式はマークシートと記述形式となっている。
対策1:資料問題をどうするか?
早稲田大学法学部では資料問題が例年必ず出題されています。そのため、資料問題対策ができるかどうかが合否の分かれ目になってきます。ただ、ここで注意しておきたいのが、資料問題のタイプです。資料問題には”有名資料”と”未見資料”の2タイプあります。それではこの2タイプについて説明していきます。
有名史料問題とは?
“有名史料”とは、教科書や有名な参考書に掲載されている史料をいいます。多くの受験生が知っている史料で、得点源になるかと思いがちですが・・・早慶で出題される有名史料問題はかなり細かい部分まで聞かれます。
ですから、実際はこの有名史料問題が出題された場合はかなり難易度が高くなると持ったほうが良いでしょう。
未見史料問題とは?
“未見史料”問題とは、通常の参考書、教科書には掲載されていない史料のことです。こうした未見史料の場合は難易度が高くなるかと思いがちですが、実際は史料自体について問われることは少ないです。ですから、史料自体ではなくて史料についての周辺知識があるかどうかの勝負になってきます。わからない史料をなくそうとしてマニアックな史料を探している受験生がよくいます。ですが、それよりもまずは”有名史料”に関して掲載されていることをすべて確認し、基礎的な理解をしていくことにしましょう。近年は個人の日記や自伝からの引用が続いており、知識があることは当然として、知識同士のつながり・歴史の理解が必要な出題となっている。
1つ例を見てみましょう。早稲田大学 法学部 2016年 日本史 大問Ⅲ 問6です。
史料は吉野作造の日記でした。
赤松・松岡・Aの三君連れ立って来訪、社会民衆党の事で相談に来る。大阪の会へは出張固辞す。西尾くんには事情を書いてやる。来るべき総選挙の立候補は・・・
問6 空欄Aの人物は第二次世界大戦後、首相となった。その人名を漢字で記述解答用紙に記入しなさい。
これだけだと漠然としているように感じますが、「社会民衆党」でわかるでしょうか?これは、名称からして無産政党のことだなとわかれば、戦後首相をやった中で社会党の人物を選べばいいことになります。正解は片山哲ですね。ちなみに、史料中の「来るべき総選挙」とは初めての普通選挙でおこなわれた1928年の総選挙のことです。社会民衆党も8名の当選者を出しています。
対策2:現代史はどうすればよいのか?
早稲田大学法学部では例年、戦後以降の歴史が出題されることがあります。学校や予備校でもこの部分の対策は遅れがちになってしまっています。ですから、この分野の勉強は早めに行っておくことが肝心です。受験において自分の勉強していない範囲が出る=合格ができないということなので1つもわからない分野を作らないようにしましょう。
過去の法学部の問題一覧
2016年「奈良時代〜平安初期の政治・仏教」「徳政からみた鎌倉〜江戸時代の社会・経済」「1930年代前半の政治」「エネルギー問題からみた近現代の政治・経済・社会」
2015年「平城京と奈良時代」「江戸時代の政治・社会・文化」「明治時代の政治・外交・社会」「近現代の警察制度」
2014年「東アジアとの交流」「欧米人からみた日本(史料)」「『妾の半生涯』(史料)」「電力の国家管理と原子力問題(史料)」
2013年「災害の歴史」「元寇」「『秋田雨雀日記』」「大浜信泉」
2012年「陶磁器の歴史」「福原京への遷都(史料)」「田中正造(史料)」「昭和初期の国家統制 」
2011年「原始~近世の東国と西国」「分国法と古代・中世の政治・文化(史料)」「『原敬日記』(史料)」「近現代の日米関係と沖縄」
2010年「古代・中世の仏教」「近世の外交」「条約改正と明治時代の外交(史料)」「昭和の汚職事件」
2009年「古代・中世の貨幣」「列強の接近(史料)」「昭和初期の政治と外交(史料)」「昭和の経済政策(史料)」
全体的に近現代からの出題が多くなっているので、近現代の理解を徹底しておいてください。
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