慶應義塾大学文学部の英語対策
このブログでは、慶應義塾大学文学部の英語に関する入試対策(出題傾向と勉強法)をご紹介していきます。
基礎知識0の状態から合格するためには何をどのようにしたら良いのかを参考書の使い方まで徹底解説!
本ブログ記事は慶應文学部の英語についての対策についての記事になります。
慶應文学部の配点や合格最低点他の科目についてはこちらのページをご覧ください。
ページ目次
慶應文学部の英語の全体像/問題傾向
さて、英語の問題についてですが、 特殊な問題の多い慶應義塾大学の中でもかなり特殊な問題の出題になります。
なんと、英語長文大問1題しか出題されません。
問題数は10問程度であることが多く、1問に対しての比重が大きく問題を落とすことはできません。 ※長文が2問出る年もありますので、対策はしておく必要があるでしょう。
また、文章の抽象度が私大では最難関レベルとなっています。
文章の抽象度が高い=普段馴染みがないような「存在」「国家」「感情」「美学」「文明」といったものがテーマになります。
こうした場合の抽象度の文章を読む場合には、 筆者の主張に沿って文章をつなげて読んでいくことで読みやすくなるでしょう。
普段の練習から、読む際に常に筆者の主張を確認すという読み方を徹底していきましょう。
慶應文学部の英語の配点
外国語:150/350点 時間120分
小論文:100/350点
世界史or日本史:100/350点
慶應文学部の問題の読解、問題の対策
ここからは、長文問題の読解、それぞれの問題に対しての対策をお伝えいたします。

慶應文学部の長文問題の対策
慶應義塾大学文学部で出題されるのは基本的に大門1題のみの英語長文になります。 加えて10題ほどの問題が出題されます。
問題の分量に対して圧倒的に時間が多いように見えます。
しかし、これは文章を論理レベルで読解して「筆者の言いたいことを掴んで、日本語の表現も工夫してください!」という大学からのメッセージなのです。
文章自体も難解で読むだけでも苦労しますが、
本学部の入試ではそれをどのように表現するのか?という部分も大事になってきます。
慶應文学部特有の読解の対策とは?
慶應義塾大学文学部の入試は難しいですが、読解の対策はあります。
ここではどのように慶應文学部特有の読解をおこなったら良いのかをお伝えいたします。
下記の点に注意してみましょう。
確認1:適切な語義が選択できていますか?
自分が知っている意味を単語に当てはめていないですか?
単語の意味は、文章内で他の単語との関係性で意味が決まってきます。
唯一一つの単語の意味があるわけではありません。
文章を読んでいて、どうしても意味がよくわからないという場合は、
単語の意味を取り違えている意味があります。
品詞が違うと違う意味になったり、前後の文脈によって意味が変わる場合があるので気をつけてください。
確認2:文章をつなげて読めていますか?
代名詞、冠詞、支持語の意味が前の文章からの繋がりでわかっているかどうか、ということです。
下線部で筆者は何がいいたいのか?ということをパラグラフ全体から考えなければいけないのです。
文章をつなげて読むにはどのようにしたら良いのかにはついて、
下記ブログ記事にてお伝えしています。
慶應文学部の出典にあたってみよう
慶應文学部の問題は基本的に最初にタイトルが記載されています。インターネットで調べることで過去の出典がどこから出ているのか?というのは簡単にわかります。 インターネットでご自身で調べてみて、購読してみるのも良いでしょう。
2021年の問題については、なんとその前年に出た本を使っています。
慶應文学部長文の設問ごとの対策
ここからは、大問ごとの問題傾向と理想的な時間配分について、お伝えしていきます。 慶應文学部の特徴として他学部と違い記述形式の問題が多く、1問1問の配点がとても大きいです。 1問も落とさないように、注意してください。 当塾の予想配点も記載しておきますので、参考にしてください。
慶應文学部特有の和訳問題の対策とは?
予想配点 10~15点
これは慶應大学文学を合格したいのであれば、落とすことはできません。
和訳問題なのに構文すらも見抜けないのでは、
慶應文学部の問題に、門前払いとなってしまうでしょう。
和訳問題ですが、まず確認すべきことは文法的に文章を読めているかどうかという点です。
もちろん、過去問をおこなっていてまだまだ不十分と感じるようであれば、
日々構文解釈力を身につけるような学習をしてください。
対策の仕方としては、
ポレポレ英文読解プロセス50といった基本的な構文問題集をSVOCがわかるように何度も何度も繰り返しおこなってください。
また、こちらのページに具体的にどのような形で慶應文学部の和訳問題の対策をしたら良いのかを記載しましたのでご覧ください。
慶應文学部特有の和文英訳問題の対策とは?
予想配点 20点
まずは基本的な英作文パターンを覚えていきましょう。
基本的な英文法を自由自在に使いこなせるのはもちろんのこと、 特に、主語、時制、論旨の接続の仕方には十分に注意してください。
難易度は、英作文問題としては標準レベルで難しくはありません。
当塾では「ドラゴンイングリッシュ」を行うことをオススメしています。
また、本問題は文章内の表現を使ってということは明示されてはいないですが、
文章内の表現を使うことで簡単に解けることもあります。
表現がすぐに見つかるようでしたら、長文内の文章を利用して解いてみてください。
慶應文学部の日本語要約問題の対策とは?
予想配点 35~40点
慶應義塾大学の合格をめざすのであれば、落とすことのできない問題です。 英語の読解力はもちろんですが、現代文の要約能力も問われています。
問われている字数が100-120字なので、
対策の最初のうちは字数を埋めるために冗長な表現を書きがちです。
ですが、不要な要素を含めたり、同じことを長く書いても点数をあげることはできません。
書いた後に自分の答案にどれだけの要素が入っているのかを見返してみてください。
対策としては、過去問を実施するのが一番良いですが、
過去問以外でも自身で普段から長文の要点をまとめる練習をすると良いでしょう。
要約というのは、筆者の意見をまとめるのが基本となります。
筆者の意見を補強するために使われている具体例を含めないように注意してください。
また、書く際の注意点として、いきなり解答用紙に記載するのはやめましょう。
要点を書き出して、どの要素が必要かをわかってから記載するようにしてください。
具体的な対策はこちらの記事でどうぞ。
慶應文学部特有の日本語具体化説明問題の対策とは?
予想配点 10~15点
具体的にはどういうことか?ということが問われる問題です。
この問題を解くためには、まず1つのパラグラフが以下のように具体と抽象部分で構成されているということを理解しなくてはいけません。
問題で問われる場合は、この抽象的な部分に下線部が引かれて具体的な部分と関係していることを見抜けているか?を聞かれているのです。もちろん、例外もあって文章内の抽象部分に線が引かれて現実世界での具体的な例を聞かれる場合もあります。
その場合は、抽象部分の言いたいことを図式化して主張の構造を掴んで、
現実世界を比べてどんなことが当てはまるかを考えてみましょう。
設問文からどのようなことを聞かれているのかを理解していくことも
本説明問題を解く上ではかなり重要です。
下記ブログ記事よりご確認下さい。
慶應文学部の空欄補充問題の対策とは?
空欄補充問題を慶應の文学部では出題されます。 この問題は和訳問題の範囲が小さい問題だと思ってもらって構わないです。 同タイプの問題なので、1つのパラグラフから全体の意味をつかむことが肝心です。
パラグラフ並び替え問題の対策とは?
解き方として、代名詞や時制をチェックして、文法的な側面から根拠を探してみる方法を身につけてください。
全て文脈で解いていては、時間がかかってしまい、解くことが難しいでしょう。 類題として、早稲田文学部、文化構想学部の問題が近いので解いてみるのが良いでしょう。
過去の慶應文学部のテーマ一覧
長文の題名から見ても、哲学的で難解な文章だということが理解できるかと思います。
慶應文学部に合格するためには、過去問を何度も解いて確実な答案を作成することが合格には不可欠です。

慶應文学部での辞書の持ち込みについて
慶應文学部で必要な語彙力は早慶では高くありません。
勉強がある程度できてきた段階で文章を読んだら、 使用されている語彙のほとんどが見たことのあるレベルのものになるでしょう 辞書を持ち込んで使用する際には、和訳問題で単語がわからない・・などここぞ!という場面のみで使用していきましょう。
辞書2冊は何が良いですか?
慶應文学部は辞書2冊を許可しています。
持っていく組み合わせとしては、英和と和英辞書の組み合わせが良いでしょう。
語彙レベルは早慶標準で高くはないので、読んでいて全くわからないという単語に出会うことは少ないでしょう。
また、これまでに紙の辞書を使ったことがない人は、使えるようにはなっておいたほうが良いかと思います。
どの辞書を持って行ったら良いのか?について具体的にはこちらに記載しています。
慶應大学に合格する英語力を鍛える勉強法とは?
慶應大学に合格するためには、
ただ単に勉強しているだけではできる合格できる学力を身につけることはできません。
こちらのページにて慶應大学に合格するために、
どのような力が必要で、どのようなことを勉強したら良いのかを説明しています。
動画で解説!慶應文学部の英語の対策とおすすめ参考書
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