早稲田大学商学部
入試難易度: 3.5
早稲田大学商学部の日本史の問題は論述問題があるもののその他の問題は標準レベルのため、やや難レベルとなっています。難問は確かに存在しますが、7~8割は教科書レベルの知識で解くことができます。
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全体概観:配点60点 時間60分
時間に対して、単文論述や特殊形式の正誤問題など時間のかかるものが多いため時間がよくわからない問題は飛ばし、まず全ての問題に目を通し、解答することにしていきましょう。
出題概要
選択問題と論述問題から出題。マークシート法による選択式と、30~55字程度の短文論述の論述問題と3~5字の語句を記入する語句問題から構成されています。出題範囲は全範囲ですが、近代が例年出題される傾向が高いです。学部の性質上、戦後の経済分野もよく出題されています。この部分に弱い学生は対策をしておくべきでしょう。慶應経済学部の日本史や、政治経済学部の日本史の対策が記事が戦後の経済について触れているので、読んでみて下さい。
大問は6題から構成されています。
対策1:史料問題をどうするか?
早稲田大学商学部では史料問題が例年必ず出題されています。そのため、史料問題対策ができるかどうかが合否の分かれ目になってきます。ただ、ここで注意しておきたいのが、史料問題のタイプです。史料問題には”有名史料”と”未見史料”の2タイプあります。それではこの2タイプについて説明していきます。
有名史料問題とは?
“有名史料”とは、教科書や有名な参考書に掲載されている史料をいいます。多くの受験生が知っている資料で、得点源になるかと思いがちですが・・・早慶で出題される有名史料問題はかなり細かい部分まで聞かれます。ですから、実際はこの有名史料問題が出題された場合はかなり難易度が高くなると持ったほうが良いでしょう。
未見史料問題とは?
“未見史料”問題とは、通常の参考書、教科書には掲載されていない史料が存在します。こうした未見史料の場合は難易度が高くなるかと思いがちですが、実際は史料自体について問われることは少ないです。ですから、史料自体ではなくて史料についての周辺知識があるかどうかの勝負になってきます。わからない史料をなくそうとしてマニアックな史料を探している受験生がよくいます。ですが、それよりもまずは”有名史料”に関して掲載されていることをすべて確認し、基礎的な理解をしていくことにしましょう。
対策2:論述問題の対策はどうしたら良いのか?
早稲田大学商学部の日本史では例年、単文論述問題と語句問題が出題されます。この類の問題はただ勉強しているだけではなかなか実力がつきません。ポイントを絞った学習が必要です。まず語句問題から確認していきますね。
語句問題の対策とは?
語句問題というのは歴史用語を覚えているかどうかの確認です。一般的に私立大学の問題だと空欄補充があっても選択肢から選ぶタイプが多いため、実際に書けるかどうかというと微妙な人が多いです。勘違いをしてしまってはいけないのはいきなり全ての歴史単語を覚えようとしてしまうことです。これでは通史を勉強するために莫大な時間がかかってしまいます。まずは通史を確実に理解できるようになった段階でその後に実際に歴史用語が書けるかどうかの確認をしていきましょう。論理的な意味がわからない単語を人は覚えることができません。歴史用語が通史の中のどの地点に位置するのかを理解できるレベルになった段階で用語を覚えていくことで効率よく歴史用語を確認することができます。
論述問題の対策とは?
私大志望の多くの学生は論述問題をしていないことが多いため、この論述問題が合否の分かれ目になるでしょう。論述問題の対策として、まず意識しなければいけないのは歴史の論理関係を意識することです。特に因果関係、相関関係は日本史のすべての範囲で理解できていないとまず早稲田大学商学部での合格は難しいでしょう。具体的な勉強法としては、参考書や教科書にある小見出しごとにまとめていくことが上げられます。最も良いのは論述を書いて早稲田大学商学部に詳しいプロに見てもらうのが良いですね。論理的に書くというのは慣れるまではなかなか難しいので塾などで記述したものをみてもらうことをおすすめします。当塾では当然このような添削指導も行っています。
1つ例を見てみましょう。早稲田大学 商学部 2016年度 日本史 大問6 問Hです。
バブル経済によって、資産や所得の格差が拡大したため、政府や日本銀行は、土地への融資の規制や金利の引き上げを行った。そのため、地価や株価は急激に下落し、投機を行った企業の一部が倒産し、借りた資金を返済できないという金融機関の不良債権問題が起こり、実体経済の不況に波及した。各企業はこの不況を乗り切るため、事業の整理や海外展開、また大量の人員削減を行った・・・
問H 企業が人員削減を行った結果、その後の日本経済にどのような影響を与えたのか30字以内で記せ。
「日本史の問題じゃないじゃないか!」と思うかもしれませんが、このように日本史を覚えるだけでなく理解していることが必要なのです。不況の時どのようなことが起こるのか、ということについてはこの時代のことだけではありません。わからなかったら解答をみてよく理解しましょう。
解答例を挙げてみたいと思います。
解答例
失業者の増加や雇用不安の高まりで、消費が落込み不況が進んだ。(30字)
必要なら、政治経済の教科書なども確認して知識を整理しましょう。
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