慶應義塾大学文学部の日本史対策
慶應義塾大学文学部の日本史入試に向けて、合格のための実践的な対策法を解説した貴重な情報です。
文学部の日本史試験の特徴と対策ポイントが網羅的に示されています。
下記問題へのアプローチを参考にしてください。
- 論述問題
- 史料問題
慶應文学部合格を目指す受験生は必読の内容です。
ぜひ参考にして文学部合格を目指してください。
ページ目次
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
慶應文学部の日本史の全体像/問題傾向
論述問題が出題され、かつ難易度の高いテーマ史が出題されるため、早慶の中でも難易度の高い部類に入ります。
論述問題、様々な範囲からの出題、資料問題など様々なタイプの問題が出題されます。
論述問題と選択問題の割合は6:4ほどとなっています。問題の割には制限時間が短いので、
できない・わからない問題は飛ばしていくなど戦略を考えてください。
慶應文学部の日本史の配点
外国語:150/350点 時間120分
小論文:100/350点
世界史or日本史:100/350点
慶應文学部の合格最低点
年度 | 配点 | 合格最低点 | 得点率 |
---|---|---|---|
2024 | 350 | 203 | 58% |
2023 | 350 | 205 | 58.6% |
2022 | 350 | 218 | 62.3% |
2021 | 350 | 232 | 66.3% |
2020 | 350 | 250 | 71.4% |
記述があるので世界史よりも難易度は上がりますが、60%は取りたいです。
慶應文学部の日本史の出題概要
出題範囲は古代〜近現代です。頻出の範囲も他学部と違い特にないため、さまざまな範囲から出題されることになります。
大問1・2は、記号選択問題、大問3題目が空所補充の記述、大問4・5題目が記述・論述形式となっています。
記述問題は100文字以上となるので本格的な対策が必要です。
慶應文学部日本史の対策1:史料問題をどうするか?
慶應義塾大学文学部では史料問題が例年必ず出題されています。そのため、史料問題対策ができるかどうかが合否の分かれ目になってきます。
ただ、ここで注意しておきたいのが、史料問題のタイプです。史料問題には”史名資料”と”未見史料”の2タイプあります。それではこの2タイプについて説明していきます。
有名史料問題とは?
“有名史料”とは、教科書や有名な参考書に掲載されている史料をいいます。
多くの受験生が知っている史料で、得点源になるかと思いがちですが・・・早慶で出題される有名史料問題はかなり細かい部分まで聞かれます。
ですから、実際はこの有名史料問題が出題された場合はかなり難易度が高くなると思ったほうが良いでしょう。石川の実況中継に載っている範囲が有名資料という括りで良いでしょう。
未見資料問題とは?
“未見史料”問題とは、通常の参考書、教科書には掲載されていない史料が存在します。
こうした未見史料の場合は難易度が高くなるかと思いがちですが、実際は史料自体について問われることは少ないです。
ですから、史料自体ではなくて史料についての周辺知識があるかどうかの勝負になってきます。わからない史料をなくそうとしてマニアックな史料を探している受験生がよくいます。
ですが、それよりもまずは”有名史料”に関して掲載されていることをすべて確認し、基礎的な理解をしていくことにしましょう。
1つ例を見てみましょう。
慶應文学部過去問から見てみよう
今年も春より雨多く、洪水せし国もありしかど、本立て道行はる丶のならひにて、朝にa賢者をあげ給へば、聞人さらに恐怖せず。殊に又、五穀のみのり近年の豊作と申触侍るにより、万民泰山による心地してけり。賤しきたとへに、雨降て地かたまる、といへるが如く、若今度のb騒動なくば、c御政事は改るまじき、など申人も侍りき。やつがれ、若かりし時より、風化次第に乱れ下り、此末いかなる世とやなりなん、また如何なる事や出来なんと、五十年にあまる老の身にも応ぜぬ事のみを、日夜案じ居侍りしに、白河の太守老職に挙られ給ひて後、わづか三月ばかりにして、
世にあふは 道楽ものにおごりもの ころび芸者に山師・運上
世にあはぬ 武芸・学文・御番衆の ただ慇懃にりちぎなる人
といへる悪風、忽ちあらたまり、又逢がたきと思ふ世に、再びあひ奉ることのうれしさに、拙き筆をこ丶に止む。 (原文を一部修正)
問1 本資料は『後見草』と題する書物の一部であるが、(イ)これを執筆した蘭方医の氏名を記しなさい。また、彼が晩年にまとめた回想録は、後に福沢諭吉らにより出版されることとなったが、(ロ)その書名を記しなさい。
問2 下線部aとして具体的に上がっている人物を史料中から抜き出しなさい。
さて、この資料は『後見草』ですが、これを見たことのある人は少ないでしょう。
解く鍵は問1(ロ)と問2ですね。問1(ロ)蘭方医といったら、杉田玄白・前野良沢ですね。そのうち、回想録を書いているのは杉田玄白です。『蘭学事始』ですね。
また、問2ですが、この文章を読むと「ききんがおこっているようだ」「乱れていた政治が忽ちあらたまったようだ」ということがわかります。
さらに「白河の太守」という言葉がありますから、天明の大飢饉〜寛政の改革の頃だとわかります。杉田玄白で時代的にも間違いありません。
解答
問1(イ)杉田玄白 (ロ)蘭学事始 問2白河の太守
きちんと考えていけば未見資料でも難しいことはありません。
慶應文学部日本史の対策2:論述問題はどうすれば良いのか?
慶應義塾大学文学部では、例年論述問題が出題されています。
私大志望の多くの学生は論述問題をしていないことが多いため、この論述問題が合否の分かれ目になるでしょう。
論述問題の対策として、まず意識しなければいけないのは歴史の論理関係を意識することです。特に因果関係、相関関係は日本史のすべての範囲で理解できていないとまず慶應大学文学部での合格は難しいでしょう。
具体的な勉強法としては、下記で日本史の勉強法を解説しているのでご確認ください。
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