早慶を目指す受験生の皆さん、こんにちは。早慶専門塾ヒロアカの小野です。今回は、よく質問される「早慶のための2冊目の英単語帳は必要?何がおすすめ?」について、最新入試傾向を踏まえて詳しく解説します。
早慶専門塾の当塾では2冊目まで行った生徒のほとんどが早慶の英語で9割近くまで点数を取っています。
もちろん、単語だけで大丈夫なわけではないのですが、早慶合格には単語力が必要不可欠です。
これからの入試では、英語の重要性がさらに増しています。特に、
- 長文読解問題の難化
- 語彙力を問う問題の増加
- 英作文での高度な表現力の要求
といった傾向が顕著になっています。
結論から言えば、早慶合格には準1級レベルの単語力が必要です。1冊目でそのレベルに達していない場合、2冊目に取り組む価値は十分にあります。
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【早慶入試】における英語の重要性
最新の早慶入試では、英語の配点が全体の約40-50%を占めています。この高い比重は、英語力が合否を大きく左右することを意味します。
大学 | 学部 | 英語の配点比率 |
---|---|---|
慶應義塾大学 | 経済学部 | 48% |
慶應義塾大学 | 法学部 | 44% |
早稲田大学 | 法学部 | 40% |
早稲田大学 | 商学部 | 40% |
このデータからも分かるように、英語は早慶合格のカギを握る科目と言えるでしょう。
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
【早慶】2冊目の英単語帳を始める前に確認すべきこと
- 1冊目の単語帳を完璧にしたか(目標:90%以上の定着率)
- 過去問や長文を解いて、語彙力不足を実感したか
- 他の科目とのバランスは大丈夫か
- 学習時間の確保は可能か(1日30分以上推奨)
- 自分の学習スタイルに合っているか
これらをクリアした上で、2冊目に進むことをおすすめします。
1冊目の単語帳の定着度が80%未満の場合、まずはそちらの完全習得を目指しましょう。基礎固めが不十分なまま難しい単語に手を出しても、効果は限定的です。
【早慶志望者におすすめ】2冊目英単語帳
英検準1級 単熟語EX
収録語数:2,400語
特徴:例文が簡潔で覚えやすい、最新の出題傾向を反映
おすすめ度:★★★★★
この単語帳は、早慶の入試で求められる語彙レベルにぴったりです。英検準1級の単語を網羅しつつ、大学入試に特化した内容になっています。
例文:「The government implemented a series of measures to mitigate the economic impact of the pandemic.」
(政府はパンデミックの経済的影響を緩和するための一連の措置を実施した。)
この例文では、「implement(実施する)」「mitigate(緩和する)」という早慶レベルの単語が実際の文脈で使われています。
- 1日50単語ずつ、例文と一緒に覚える
- 覚えた単語を使って自分で例文を作る
- 2週間ごとに復習テストを行う
- 付属の音声教材を活用し、発音も同時に学ぶ
具体的な使い方はこちらで説明しています。
速読英単語 上級編
収録語数:約1,200語
特徴:長文中で単語を学ぶ、応用力が身につく
おすすめ度:★★★★☆
長文読解と単語学習を同時に行えるのが大きな特徴です。早慶の入試では長文問題の比重が高いため、この形式での学習は非常に効果的です。
学習のポイント:
- 各長文を最低3回は読む(1回目:概要把握、2回目:詳細理解、3回目:単語・構文確認)
- 音読を積極的に行い、リスニング力も同時に強化する
- 各章末の演習問題を活用し、理解度をチェックする
改訂して音声もついてかなり使いやすくなりました!
具体的な使い方はこちらで説明しています。
ロゴフィリア
収録語数:950語
特徴:実践的な英文記事を通して学習、音声ダウンロードサービス付き
おすすめ度:★★★★☆
ロゴフィリアは、The Japan TimesやThe Guardianなどの英字新聞やニュースサイトから厳選された実際の英文記事を使用し、自然と高度な英単語を身につけることができるのが特徴です。
活用のコツ:
- まずは英文記事を精読し、全体像を掴む
- 単語解説をじっくり読み、語源や類義語などの情報を活用して記憶を強化
- 音声を活用してリスニング学習を取り入れる
- 日本語訳で内容を確認し、理解度をチェック
- クイズに挑戦して理解度を客観的に把握する
- 苦手な単語は単語帳に書き出し、定期的に復習
- 新しい情報源と併用し、最新のトピックにも対応
早慶対策には特に有効で、高度な語彙力と文脈理解力を養うことができます。ただし、英検準1級レベルの単語を理解していないと難しい場合があるので、準備段階として他の教材と併用することをおすすめします。
具体的な使い方はこちらで説明しています。
PINNACLE 420
収録語数:420語
特徴:入試問題分析に基づく選定、1日30語ペースで学習
おすすめ度:★★★★☆
Pinnacle 420は、早稲田大学や慶應義塾大学などの難関私立大の入試問題を分析し、頻出する難単語を厳選した単語集です。1日30語のペースで学習することで、約2週間で全ての単語を習得できるように設計されています。
活用のコツ:
- 毎日30語を目安に学習し、14日間で全ての単語を習得
- 例文を通して単語の使い方をイメージしながら学習
- クイズ形式の問題集を活用して理解度をチェック
- 関連語も併せて学習し、語彙力を効率的に拡充
- 音声ダウンロードを活用し、リスニング学習を取り入れる
この単語集は、特に早稲田大学や慶應義塾大学の上位学部を目指す受験生に最適です。難関大学の入試対策に必要な高度な語彙力を効率的に身につけることができます。ただし、英検準1級レベルの単語を理解していることが前提となりますので、基礎固めとして他の単語帳も併用することをおすすめします。
ヒロアカではEXとセットで3冊目の単語帳で実施している人が多いです。
具体的な使い方はこちらで説明しています。
英検1級レベルは必要?早慶受験での位置づけ
多くの受験生から「英検1級レベルは必要か」という質問をいただきます。結論から言えば、早慶受験において英検1級レベルは必須ではありません。
ただし、特定の状況下では有効な選択肢となる場合があります。
英検1級レベルが不要な理由:
- 早慶入試の英語レベルは、概ね英検準1級〜1級の間です。1級の単語帳は若干オーバースペックとなります。
- 限られた学習時間を考えると、1級レベルの単語よりも他の学習(長文読解、英作文など)に時間を割くべきです。
- 入試では1級レベルの難解な単語よりも、準1級レベルの単語を確実に理解し、使いこなせることが重要です。
英検1級レベルが必要な場合:
- 早稲田大学国際教養学部、商学部、社会科学部など、特に英語力が重視される学部を志望する場合
- 既に準1級レベルの単語を完璧にマスターしている場合
- 英語を得意科目として、さらに差をつけたい場合
英検1級の単語帳に手を出す前に、まずは準1級レベルの単語を確実にマスターすることが重要です。基礎固めが不十分なまま難しい単語に挑戦しても、効果は限定的です。
結論として、大多数の早慶受験生にとっては、英検準1級レベルの単語帳(例:英検準1級単熟語EX)を徹底的に学習することをお勧めします。そのうえで、時間と余力がある場合に1級の単語帳を補助的に利用するのが効果的でしょう。
最強の何単語帳についてはこちらの記事で説明をしています。余裕のある生徒はこちらの単語帳をやってみても良いでしょう。
Q&A:早慶2冊目の英単語帳を行うときによくある質問
Q1: 2冊目の単語帳はいつから始めるべきですか?
A: 理想的には高校2年生の冬〜高校3年生の春からです。ただし、先ほども伝えたように1冊目の単語帳をマスターしていることが前提です。1冊目の定着率が80%を超えたら、2冊目を始めるのが良いでしょう。
Q2: 単語帳以外の英語学習法はありますか?
A: はい、長文読解や英作文、リスニングなど総合的な英語力を伸ばすことが重要です。以下の記事も参考にしてください。
早慶への英語勉強法 単語/熟語暗記編
最速最強!! 英語勉強法その2 英文法/SVOC 編
最速最強!! 英語勉強法その3 論理構造理解編
Q3: 英単語アプリは効果的ですか?
A: アプリは隙間時間の学習に便利ですが、紙の単語帳と併用することをおすすめします。手で書いて覚えることで、より記憶に定着しやすくなります。特に、Anki や Quizlet などのスペース反復システムを採用しているアプリは効果的です。ただし、アプリだけに頼らず、実際の文脈での使用を心がけてください。
Q4: 英語以外の科目とのバランスはどう取ればいいですか?
A: 英語は配点が高いため重要ですが、他の科目も疎かにしてはいけません。1日の学習時間の20〜30%を英語に充て、残りの時間で他の科目を学習するのが理想的です。定期的に時間配分を見直し、苦手科目にも十分な時間を確保しましょう。
Q5: 単語を覚えても長文問題で使えません。どうすればいいですか?
A: 単語を文脈の中で理解することが重要です。以下の方法を試してみてください:
- 覚えた単語を使って自分で例文を作る
- ニュース記事や小説など実際の英文で単語の使われ方を確認する
- シャドーイングで単語の音声的な特徴も同時に学ぶ
- 単語テストだけでなく、実際の長文問題で使用頻度をチェックする
まとめ
2冊目の英単語帳は、早慶合格への近道となる可能性がありますが、適切な選択と効果的な学習法が不可欠です。
単語力だけでなく、文法力や長文読解力など、英語力を総合的に高めることが早慶合格への王道です。バランスの取れた学習計画を立てて、目標に向かって頑張ってください!
この記事が皆さんの学習の助けになれば幸いです。質問やコメントがあれば、ぜひ下のコメント欄でお聞かせください。皆さんの経験や疑問は、記事の更新や新しいコンテンツ作成に活かされます。
最後に、英語学習は長期戦です。焦らず、着実に進めていきましょう。皆さんの合格を心より応援しています!
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