英語を読む上で欠かすことができないのが英文解釈です。 英文解釈ができないと英語の成績は伸びていきません。
でも意外と英文解釈の意味をわかっていない人が多いかと思います。まずは英文解釈を行なう目的を確認していきます。
英文解釈を行なう目的とは?
英文解釈を行なう目的は大きく分けて、2つあります。
- 文章のSVOCを見極める
- 文章全体から意味を考える
この2つです。
以下で説明を加えます。
文章のSVOCを見極めるとは?
SVOCなんてよくわからない!感覚で読めるから精読なんてしなくても文章を読みまくっていれば成績は上がるはず!
多くの人はこのように思っている人が多いのですが、実際はこれでは成績が上がらないのです。
難関大学に行きたいのであれば、感覚読みはNGです。精読は一見すると文章を読むのが遅くなりますが、、、
なれるとパターン化されてものすごく早く読むことができるようになります。
なぜSVOCなんて覚えなければいけないのか?
英語の文章は日本語と違って、順番がすべてです。上記のSVOCの順番通りに必ず読まなければいけません。
日本語の場合は先に文章の意味からどんな順番なのかを並び替えても問題ないのですが、英語の場合は順番がすべてです。
このSVOCの単語の並ぶ順番の一般形に落とし込んだものが文型と呼ばれるものです。
- 第一文型(SV)
- 第二文型(SVC)
- 第三文型(SVO)
- 第四文型(SVO1O2)
- 第五文型(SVOC)
文型は以上の5つにわかれています。
このSVOCを見ぬくことができなければ英語を読むことはできませんし、読み違いが多くなってしまいます。
英語のできない受験生の多くがこの文型を見抜く段階ができていません。まずはこのレベルから着実にできるようになりましょう!
英文を読んでこのSVOCを見抜いていくのが第一段階となります。
精読ができれば早慶GMARCHは余裕?
SVOCがわかるようになれば英語を日本語と構造上では同レベルに読めるようになっています。
ただし、文構造がわかっても論理構造がわかってないと人は文章を理解することができません。
この論理構造を理解して文章を解釈していくのが次のステップになります。
精読ができても、長文を合格者水準で読めるわけではないので要注意。
長文には長文を勉強の仕方があります。
論理構造についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
文章のSVOCを見極めるために使用する参考書とは?
ここから下記のレベル別で参考書を紹介していきます。
- 中学レベルの参考書 偏差値30-40レベル
- 高校レベルの参考書 偏差値40〜55レベル
- 共通テスト〜MARCH合格レベル 偏差値55~65
- 早慶下位・上智合格レベル偏差値65〜70
- 早慶上位 京大東大 旧帝大以上偏差値71~85
- 英語を武器に! 偏差値85以上
中学レベルの参考書 偏差値30-40レベル
「基本はここだ!」や「入門英文解釈の技術70」「肘井の読解のための英文法」といった基本的な教材を読んでも理解できない人は、
このレベルから始めると良いでしょう。
成績を伸ばすためには難しすぎることをするのではなく、理解できるところから開始することが重要です。
Mr Evineの中学英文法を修了するドリル
高校レベルの文章でSVOCを見ていくためにはまずは中学レベルの英文法の確認は必要不可欠です。
この参考書は最初の講で入念にSVOCを学ぶことができます。
このMr Evineシリーズはアウトプットをうまくするための工夫がこなされているので、
この参考書一冊こなすだけで十分中学英文法を復習することができます。
大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編
Mr Evineはやや高度な内容が含まれているので、本当に基礎の基礎から復習したい学生はこちらから。
こちらも英文法の参考書ですが、高校レベルに入る前の確認として不安な方は使ってください。
八澤のたった7時間で英文解釈
本書は英文解釈のスキルを効率的に学べる参考書です。
参考書と授業動画を組み合わせた学習方法を採用しており、わずか7時間で英文解釈の基礎が確立できるように設計されています。
4ステップ構成(講義、要点整理、一問一答、基本練習)で体系的に学習でき、付属の「英文解釈どこでもミニブック」により効率的な復習が可能です。英検準2級程度の英語力がある方が最も効果的に学習できますが、中学卒業レベルの英語力を前提としているため、英語が苦手な方にはやや難しく感じる可能性があります。
英文読解入門10題ドリル
本書は英文解釈の超基礎レベルから丁寧に解説してくれる入門書です。英語の5文型をしっかり理解し、英文の構造を把握する力を養うことができます。特徴として、解説がシンプルでわかりやすい点、豊富な演習問題(約400題)が用意されている点、実際の大学入試問題も収録されている点が挙げられます。SVOCを徹底的に意識させる構成になっており、英文を読む上で最も重要なSVOCの把握を徹底的に練習することができます。
本書のレベルは英検3級~準2級程度で、中学2年生の終わり~高校1年生、または大学受験で英語が苦手な人(特に、偏差値40台以下の人)に適しています。英文法は学んだが長文読解に苦戦している人にも効果的です。
高校 とってもやさしい英文読解
本書は英語教育のエキスパートである大岩秀樹先生が執筆した、英文読解のための入門書です。その名の通り「とってもやさしい」ことが最大の特徴で、徹底的に抑えられた語彙レベル、充実した和訳サポート、つまずき防止の細やかな心遣いが特徴です。基礎的な内容だけでなく、高校レベルの内容まで踏み込んでおり、ネイティブチェック済みの自然な英語表現を学べます。本書は4つの章(準備編、第1章、第2章、第3章)で構成されており、英文読解の基礎から高度な文法事項まで段階的に学ぶことができます。
本書のレベルは、英検3級〜準2級レベル、TOEICで300〜400点レベルの人が最も効果的に使えます。「I have a dog. His name is Max. He is very friendly and likes to play in the park.」といった程度の英文が何とか理解できる、もしくはこのレベルの英文を確実に理解できるようになりたい方に最適です。
高校レベルの参考書 偏差値40〜55レベル
いよいよ高校レベルの参考書です。ただしこのレベルの参考書は訳ができるかどうかよりもSVOCが確実にわかるかという点に重点を置いてください。
訳だとSVOCがわからないのにただ文章の内容を暗記しているだけの場合でも正解としてしまいます。
これでは全く意味が無いです。まずSVOCを確実にできるようにしていきましょう。
肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本:必修編
本書は英文を正しく読む力を養うことに特化した参考書です。必修編と難関大学編の2種類があり、英文の構造を理解し、正確に読解する力を身につけることができます。特に接続詞や名詞構文、無生物主語などの重要な文法項目を網羅している点が特徴的です。例文すべてに英文図解が付けられており、英文の構造が一目で把握できるようになっています。また、音声がダウンロード可能で、音読による学習も行えるよう配慮されています。
主に読解入門〜基礎を学ぶレベルで、共通テストで3,4割の学生が7割程度まで引き上げることができます。
はじめの英文読解ドリル
本書は英文を正しく読む力を養うことに特化した参考書です。単に単語や文法を覚えるだけでなく、英文の構造を理解し、正確に読解する力を身につけることができます。特に接続詞や名詞構文、無生物主語などの重要な文法項目を網羅している点が特徴的です。講義と演習のバランスが良く、英文の構造分析に重点を置いています。音声アプリ「英語の友」で無料音声ダウンロードが可能です。
本書の構成は、基本的な文法事項から始まり、形容詞句、節、名詞構文、無生物主語まで幅広くカバーしています。特に、名詞構文や無生物主語を入門レベルで扱っている点が重要です。各チャプターには講義ページと演習問題があり、学んだことを即座に実践できるようになっています。
本書のレベルは、英文読解系の参考書の中では比較的易しい部類に入ります。ただし、基礎的な英文法や語彙はしっかりと学習してから取り組むことをおすすめします。
超入門英文解釈の技術60
有名な英文解釈シリーズの入門編となります。中学レベルの構文から丁寧に説明をしているので、
まだSVOCの使い方がわからない学生には丁度良いと思います。
英文読解入門基本はここだ
入試基礎レベルです。収録されているのは全50例題ほどです。
Let’s tryや類題はなかなか難しいのでコチラもすべて文章の構造が把握できるようになりましょう。
動画でわかる英文法[読解入門編]
本書は書籍と動画を組み合わせたハイブリッド形式の英文法・読解入門書です。
英文を前から読める力とすばやく正確に読み解く力の習得に重点を置いており、文法的判断力を養成する解説が特徴です。
動画を活用することで、書籍だけでは理解しにくい内容も効果的に学習できます。基本的な内容から関係代名詞や強調構文といった難しい文法事項まで、動画で読解の思考プロセスを確認しながら学べます。
巻末の例文リストを使った音読練習も可能です。英語が苦手な学習者でも、動画で読解の思考プロセスが理解できるのが大きなメリットです。ただし、中学レベルの英単語や基礎文法の知識が不足している場合は、予め別の教材で補強してから取り組むことをお勧めします。
基礎からの英文解釈クラシック
本書は英語教育のエキスパートである久保田智大先生が手掛けた英文解釈対策の参考書です。英文解釈の基礎となる品詞や文型の知識を丁寧に解説していることが最大の特徴です。単なる文法知識の暗記ではなく、英文の構造を理解するための本質的な考え方を学べます。本書は大きく講義部分と問題部分に分かれており、講義部分では品詞の説明、文型の説明、句と節の説明が行われています。各章末には練習問題が用意されているので、学んだ内容をすぐに実践できます。
本書で学べる主な内容は以下の通りです:
- 品詞の徹底理解(名詞、動詞、形容詞、副詞の定義と役割)
- 文型の基礎からの学習(第1文型から第5文型まで)
- 句と節の理解
本書のレベルは、英文解釈の基礎から学びたい人から、難関大学入試レベルの英文に対応したい人まで幅広く対応しています。
基礎的な内容から始まり、徐々に難易度が上がっていく構成になっています。
高校英文読解をひとつひとつわかりやすく
レベルとしては基本はここだよりもやややさしい内容です。その代わり本当に英語ができない学生にとってはかなり助かる参考書であることは間違いないです。
基本はここだと大きく違う点として、SVOCの文構造が図解されていることとCDが付属している点です。
特にCDが付いているのは基本はここだ!との大きな差となっています。
とってもやさしい英文解釈
この参考書はレベルとしては上記の「高校英文読解をひとつひとつわかりやすく」に同程度の参考書になっています。
基本はここだよりも図解や演習が多く含まれているため初学者であっても勉強がしやすくなっています。
入門英文解釈の技術70
レベルとしては上記の本当の入門用の参考書と比べると初学者にはちょっと難しい部分があります。
他の参考書と比べると見開き1ページで基本的にまとまっているレイアウトになっているので、レイアウトが良いのは好印象です。
例題→解説→演習問題→解説という流れで、70項目の解釈の技術を定借させることができます。
入門レベルの割には使われている単語や表現が難しく、またそのあたりをどのように導出したのかの解説がなされていないので、日本語に難のある学生には向いていないです。
英文解釈教室 入門編
伊藤先生のシリーズはこれ一冊でステップ1とステップ2が完了できるようになっています。
初回に読むときはステップ1を重点を置いて2回目以降でステップ2の文章全体から意味を考えるということをやってみましょう。
入門編と謳ってはいますがあくまで「英文解釈教室」という京大生御用達の参考書の入門編ということはご理解ください。
ですから、そもそも勉強が好きでなかったり、英語の理解が浅いうちにやってしまうと途中で投げ出してしまうことになるので要注意してください。
英文解釈を本当の基礎から本質的に解説していただいてる良書です。
名詞か動詞か、自動詞か他動詞か、現在分詞か動名詞かなどの区別法。生徒との対話を通して間違いやすい点など丁寧に解説がされています。
各章に実力テストと呼ばれる150~200語程度の文があり、和訳部分では採点基準も示されていて、致命的な間違いとはどういうことなのかがよく分かります。
共通テスト〜MARCH合格レベル 偏差値55~60
入門英文問題精講
ドラゴン桜でも有名な竹岡先生の英文解釈教材です。
基本的な英文の読み方を指導してくれています。
英文法の基礎事項である節、句といった文法項目を動画でレクチャーしているので、
視覚的に学びたい学生にも適しています。
英文熟考・上
基礎レベルの教材を一冊行っていれば問題なく使用することができます。
英語があまり得意でない人でも、苦手な人が陥りがちなエッセンスが詰まっているのでおすすめです。
基本文法から学ぶ英語リーディング教本(通称:黄リー教)
本書は英文法の基礎から応用までを徹底的に解説し、英文読解力を養成することを目的とした教材です。著者の薬袋善郎氏が開発した独自の英文解釈メソッド「F.o.R.(Frame of Reference)」を用いて、従来の英文法書とは一線を画す徹底的な解説と練習問題を提供しています。
本書の特徴は、英語学習者が陥りがちな「なんとなく」の理解を排除し、一つ一つの文法事項を論理的かつ系統的に理解することを重視している点にあります。20のLessonで構成されており、品詞の基本から始まり、時制と態、不定詞、動名詞、分詞、関係詞、仮定法、接続詞まで幅広くカバーしています。各Lessonには解説、練習問題、そして理解度を徹底的にチェックする「質問」セクションが含まれています。
世界一わかりやすい 英文読解の特別講座
本書は英語教育のエキスパートである関正生先生が手掛けた英文読解対策の参考書です。英文を読むための「アタマの使い方」が身につくよう設計されており、単なる技術の暗記ではなく、論理的な文章理解の方法を学べます。インタラクティブな解説形式で進行するため、まるで授業を受けているような感覚で楽しく学習できます。全4つのChapterと8つのSectionで構成されており、基礎から応用まで段階的に学べるようになっています。各章末には練習問題が用意されているので、学んだ内容をすぐに実践できます。
本書を完全にマスターすれば、英検準1級レベル、TOEIC® 800点程度の読解力を身につけることが可能で、GMARCH以上の大学の入試問題にも十分対応できるレベルに到達できます。収録されている英文は、基本的な構文から始まり、最終的には早稲田大学や東京大学などの難関大学で実際に使用された英文まで含まれています。
基礎英文問題精講
文法編、構文編、文脈編と分かれており、特に文脈編では文章の繋がり部分を扱っているのが特徴です。
慶應文学部を目指す学生には特におすすめです。
ビジュアル英文解釈Ⅰ Ⅱ
こちらの伊藤先生のシリーズもこれ一冊でステップ1とステップ2が完了できるようになっています。
英文解釈教室 入門編よりも基礎的な内容のためある程度高校英文法を終えた学生であれば取り組むことができる内容になっています。
はじめは簡単な例から、読み進むにしたがって同じ構文を使用して英文の中ではどのように使われているのかを反復して学習することができます。
解釈教室本編と異なり、生徒との対話形式で話が進むのではるかに読みやすいので初学者で英語で圧倒的な学力をつけたい方はおすすめです。
ビジュアル英文解釈はパート2がかなり難しいので覚悟してとりかかるべきです。
基礎英文解釈の技術100
英文解釈の技術の70の次のシリーズに当たります。基礎=簡単ではないことに注意。
まさしく入試の核になるレベルの参考書です。
このレベルの構文に1つでも抜け漏れがあると途端に早慶レベルの文章を読むことが難しくなるので注意してください。
MARCH志望の学生であってもこのレベルの英文はすべて完璧にSVOCを取れるようになることが前提です。
西きょうじの図解英文読解講義の実況中継
レベルとしては、「基本はここだ」の次に進める教材としておすすめです。
この参考書自体は基礎的な内容ですが、ある程度の学力(基本はここだ!)レベルを確認していないと、中身がよくわからないかと思います。
内容は、文章構造が図解されていて類書よりも丁寧に解説されていてわかりやすいですね。
ポラリス英文解釈1
GMARCHから関関同立を目指す受験生、共通テスト5割程度の学力がある学生
本書は関正生氏による英文解釈の参考書シリーズで、1と2の2巻構成です。英文の構造を予測する力を鍛え、文脈把握力を向上させることを目的としています。特徴として、解答例に直訳と意訳が明確に区別されている点、英文構造の予測力強化に効果的な「指針」部分があること、文脈把握力の向上に役立つ詳細な解説が挙げられます。
GMARCHから関関同立レベルの解釈力を身につけることが可能で、名詞構文などの高度な内容も扱っています。
偏差値61〜65 早慶下位・上智合格レベル
このレベルの参考書は、勉強の初期段階に使っても全く使いこなせません。
合格水準が早慶だとか、上智に行きたいからといってこのレベルの参考書をいきなり使用しても効果はないので、
この参考書に来る前に基礎を固めておきましょう。
昨今の入試を考えると入試までの残り期間によってはこのレベルの教材を行うよりも単語熟語を覚えて、長い長文で実践的に学んだ方が良い場合もあります。
肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本:難関大学編
早慶などの難関大学クラスの入試を想定した内容となっており、具体的な偏差値では65以上を目安としています。
英文熟考 下
英文熟考・上よりもかなり難しく、受験生が苦手とする分野を網羅しています。
上の内容を踏まえてから取り組むのが効果的です。
大学入試 英文解釈クラシック: 論理を捉えて内容をつかむ
本書は駿台講師・久保田智大先生が手掛けた英文解釈対策の参考書です。
英文を論理的に読み解くための「型」を基礎から丁寧に解説していることが最大の特徴です。
単なる訳し方の暗記ではなく、文章全体の構造を把握する力を学べます。名文を用いた実践的な演習形式で進行し、質の高い英文に触れながら実践的な読解力を養えます。本書は3つの章で構成されており、文の主要素(SVOC)の把握から始まり、複雑な構文の理解、高度な表現技法の習得まで段階的に学べます。特に「論理構造の把握」に重点を置いており、文章全体をどう捉えるかという根本的な問題にアプローチしています。
本書のレベルは、偏差値60程度の学習者に最適で、英検準1級程度の文法力と語彙力があれば十分に取り組むことができます。
ただし、内容は早慶や難関国公立大学レベルまでカバーしているので、上級者の方も新たな気づきが得られます。
英文解釈の技術100
英文解釈シリーズ3冊目です。文章の構造SVOCを見開きで図解して説明しています。
レイアウトが類書に比べると良いので、好きな人が多いです。またCDがついているのも音読教材としての使いみちがあるのでよいですね。
難点としては、日本語訳がかなり意訳されているので、初学者や独学での勉強だとどのように構造がなっているのかがわかりづらいです。
また、ボリュームが結構あるので完成させるまでに結構時間がかかるのが難点です。まだ受験までに1年以上の時間があるようでしたら取り組んでみて良いですよ。
構文把握のプラチ力
分量は類書の解釈の参考書に比べると少ないですが、一冊で難関大に頻出の構文を把握できるのはかなりポイントが高いです。
特に、否定、代用表現、相関構文、名詞構文、共通関係、省略、倒置といったこれ以下の参考書ではなかなか扱われない項目図解でわかりやすく説明してくれています。
問題が一文形式ではなく、長文の中の下線部和訳なので、使いこなすにはかなりの力量が必要です。
ポレポレ英文読解プロセス50
本書は早慶・難関大レベルの構文読解力を鍛えるための問題集です。
50の精選された短い例題を通じて、複雑な英文構造を理解し、正確に読み解くスキルを養成します。
本書の特徴は、単に例題を訳すだけでなく、英文を訳すプロセスを習得することに重点を置いている点です。
各例題には詳細な解説が付き、構文把握が難しい部分については図解で視覚的に理解を促します。
SVの発見から省略まで、段階的に学習を進められる構成になっています。
ただし、基本的な英文法や読解スキルがある程度身についていることが前提となるため、英語初心者や基礎が不安な学習者には難しい可能性があります。
本書を効果的に活用するには、例題を繰り返し解き、訳出プロセスを意識しながら学習を進めることが重要です。
Top Grade 英文読解問題精選
普段の勉強で物足りない学生にはぴったりです。
これまでただの暗記で終わっていた知識をなぜこれを使うのか?の部分を深く理解することができます。
もちろん、文法の暗記が終わってない学生が使っても意味がわからないので、内容を理解するのに最低でも偏差値65は必要です。
英文読解の透視図
本書は、難関大学頻出の高度な文法事項を深掘りし、実際の入試問題をベースにした実践的な問題を扱う上級者向けの参考書です。特に、仮定法や比較表現、省略、倒置、挿入といった、英文読解の上級レベルに不可欠なテーマを重点的に扱っています。
4つの主な特徴があります:
- 難関大学頻出の高度な文法事項を深掘り
- 実際の入試問題をベースにした実践的な問題
- 詳細な解説で、独学でも理解しやすい
- 別冊付録「英文読解再入門」で基礎力もカバー
本書は、標準レベル以上の文法を理解している人を対象としており、基礎的な文法力を前提に、受験生が間違えやすい点や、難解な文章の解説が中心となっています。早慶、特に文学部や国際教養学部などの英語難関学部を目指す受験生に特に適しています。
ポレポレと透視図はよく迷う人が多く、こちらのブログ記事でどちらが良いのかをまとめています。
ポラリス英文解釈2
本書は関正生氏による英文解釈の参考書シリーズで、1と2の2巻構成です。英文の構造を予測する力を鍛え、文脈把握力を向上させることを目的としています。特徴として、解答例に直訳と意訳が明確に区別されている点、英文構造の予測力強化に効果的な「指針」部分があること、文脈把握力の向上に役立つ詳細な解説が挙げられます。早慶上智をはじめとした難関国立大学レベルの例文が多数採用され、より発展的な内容となっています。
偏差値66~75 早慶上位 京大東大 旧帝大以上
このレベルまで来て、早慶でようやく英語を得意科目といえるレベルになります。
難関大学を目指すのであれば偏差値70は当然です。
ここで圧勝するためには偏差値80は欲しいところです。
英文解釈教室 改訂版
これまで説明してきた英文解釈教室の本編です。
この参考書は英語を本格的に理解したいのであれば使用するべきです。
ただ音読をしているだけでは一生身につかないような高い英文解釈力が身につきます。
この参考書を終える前と後では読解力の差が歴然です。
難点としてはやや文章の内容が古いので近年の学生だと内容の意味がよくわからない・・・という方が多くなってしまうのが残念です。
ただそれらを踏まえてもこの参考書は使用すべきです。
精読の極意
この参考書は筆者の言いたいことがどこにあるのか?、この言葉は何のために使われているのか?、これはどのような表現なのかなど、文章内の言葉を一つ一つの意味を考えながら読み進めていきます。
この参考書をすることでこれまでいかに自分の読解が甘かったのかということを認識できると思います。
偏差値85以上 英語を武器にして確実に!
このレベルの参考書は昔からの名著が多く、独学で使用するにはかなりの根気が入ります。
レイアウトが〜とか言っているレベルの学生では見るに耐えないものも多いです。
ですが、そうしたレベルの先にある英文読解の真髄というものがこのレベルの参考書にはあります。
ほとんどの学生が使いこなすことができないようなものばかりですが、入試までに時間があって他の科目にも余裕があるようであれば挑戦してみてもいいでしょう。
英文解体新書
本書は英語上級者を目指す学習者向けに、複雑な英文構造を理解し、正確に読み解くための思考プロセスを指南する「英文読解の指南書」です。大学受験レベルの英文法知識を土台に、アカデミックな文章読解に必要な実践的な読解力を養うことを目的としています。複雑な構文を「解体」する思考プロセスを徹底解説し、実践的な例文で「使える」読解力を身につけることができます。
本書は全8章で構成されており、基本的な文の構造から、情報の流れと特殊な語順・構文、省略、構文の擬態、上級の読解英文法、破格的な構造、文章の構造まで、段階的に学べるようになっています。例文には、スティーブン・ピンカー、ユヴァル・ノア・ハラリ、マルコム・グラッドウェルなど、現代の著名な学者や作家の文章が豊富に使用されています。
本書のレベルは非常に高く、大学受験レベルの英文法を理解している前提で書かれています。英検準1級程度の文法力と語彙力があれば、十分に取り組むことができますが、内容は早慶や難関国公立大学レベルを超えた高度なものとなっています。
思考訓練としての英文解釈
本書は多田正行氏によって書かれた英文解釈の参考書シリーズで、全3巻からなります。英文を読む際の思考プロセスに焦点を当てた独特のアプローチが特徴です。単なる英文和訳ではなく、英文の背後にある論理や思考を読み解く力を養うことを目的としています。各英文に対して非常に詳細な解説が施されており、文法事項、文構造の説明、語句説明が原文の3〜4倍の長さで展開されます。
使用されている英文は、実際のネイティブ向けの文章から抜粋された高度なものです。
本書は非常に高度な内容で、上級〜最上級者向けの教材です。単に英語の技術を磨くだけでなく、英語を通じて思考力を鍛えたい人に最適です。ただし、英語の基礎文法や語彙がまだ身についていない人、英検2級レベル以下の英語力の人、短期間で成果を求めている人、他の教科にも不安がある受験生には向いていません。この本は長期的な視点で、じっくりと取り組むことが大切です。
精読の次の段階は?
ヒロアカ流の英語読解は、精読をしただけでなく長文の読み方、解き方の理解、速読までを一貫して指導します。
この辺りを行わないと英語の学力は上がりません!
英語の学力が上がらなくてお困りの方はお気軽にご相談ください。
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