早稲田社学2022年の講評
早稲田社会科学部は例年よりも、
文字数が減ったためその点はやさしくりましたが、、、
相変わらずレベルは高かったです。。。
答えを出すためには、
英語の学力を高めることはもちろん必要ですが、、
現代社会においての英語以外の背景知識をつけていくことが重要です。
ページ目次
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
早稲田社学2022年文法問題
例年よりは解きやすい問題が多いが、、それでも難しい社学の正誤問題。
通例文法問題というと文法的根拠だけで解くのが普通だが、
1,6のように接続詞が選択肢として入った場合は、
意味を考えていく必要があるので、、
時間がかかり大変だったと思います。
それ以外の問題は、時制や動詞、文構造を聞いている問題でしたが、
問題文の文章自体が難しく、
どこが間違いだったのかもわからない生徒は多いと思います。
そのような生徒はまずは、正誤の基本パターンを覚えるのが先決でしょう。
こちらの記事で、正誤問題については触れているので確認してみてください。
- c 2. e 3. d 4. b 5. a 6. b 7. e 8. d 9. b 10. e
またこちらの記事で今年度の早稲田社学の解答解説をしているので確認ください。
早稲田社学の2022年の長文について
まず、例年よりも文字数が減っていたので、
その点は、問題が多少優しくなったと言えるでしょう。
とはいえ、あくまでこれまでの入試と比べるとやさしくなった!というだけであって、
簡単になったわけではありません。
defray,hegemon,panopticonなど選択肢で使われる単語も
受験生が覚えるべき単語のレベルを大きく超えているので、
多くの受験生が難しいと感じた問題だったでしょう。
早稲田社学の2022年の長文の出典
例年通りの有名どころからの出典です。
The Wall Street Journal
The NewYork Times
The Gurdian
The Economist
商学部などが、別出典に変えてくる流れもありますが、
社学はこの路線を崩さないと思われます。
受験生でもインターネットで簡単に読むことができるので、ぜひ読んでみてください。
今回の出典以外だと、
Foreign Affairs やWashintonPost,Timeもあります。
こんな難しいの読めません・・・という人は、
Japan Timesがまだ読みやすいと思います。
過去に出題歴もあり、日本のことがあるので、
この中だとまだ読みやすいです。
英語学習者用のalphaも見てみても良いでしょう。
早稲田社学の2022年の長文
大問2、4の長文については、例年よりも読みやすい長文でした。
インターンシップや、ワークライフバランスといった一般的な内容だったため、
読むための前提とする知識がそこまで必要ありません。
ここでつまづいた人は少なかったでしょう。
ですが、大問3、特に大問5については、
正確に理解するのもですし、問題に答えるのも難しかったでしょう。
ですので、本大問について、少し解説をしていきます。
大問5の長文を理解する前提として、
市中銀行と中央銀行の違いを理解している必要があります。
多くの生徒は政治経済で学習をしているはずですが、、、
その違いを理解できていた生徒は数が少ないでしょう。。
早稲田社学に受かるに当たりこのような背景知識が必要だということを頭に入れておいてください。
まず、1,2,4,6は単語熟語の知識をある程度必要としており、
答えるのが難しかった設問と言えるでしょう。
3については、下記を見ると良いでしょう。
▷IdealyとToday’sの対比、
▷下線部の表現、mixedという表現
▷Uninsured depostors が前文のToday’s moneyの言い換えとなっていて、
かつ、Government e-currenciesがIdealyの言い換え説明になっていることを考える。
bが答えになります。
aが間違えの選択肢として可能性がありますが、
misleadingで誤解を生むようなことは書いていないので、不正解となります。
5については、この問題は語感を問われていて難しい問題となりました。
答えがhumilityとなるのですが、
humilityを単に謙遜と覚えていると、
丁寧な表現というニュアンスが出てしまい、違うのではないかと思って、、
答えを出すのが難しかったでしょう。
下記のような英英辞典の原義で覚え直していく必要があるでしょう。
Someone who has humility is not proud and does not believe they are better than other people
『Cobuild 』
He said that the election results were a lesson in humility for the party.
7の要旨問題については、
4パラグラフと5パラグラフの文頭を読むと、メリットデメリットが対比されているのがわかります。
メインポイント問題はこのような対比を明確に記載している必要があります。
選択肢のeではas well as という表現で対比を表現できているので
答えは、e となります。
内容一致問題については、
比較的これまでの設問と比べれば本文を読むことができれば
容易だったと思います。
過去の記事でも、社学の内容一致問題について述べていますので、
よければ参考にしてみてください。
大問2
1. d 2. a 3. c 4. b 5. a 6. e 7. c 8. b・d
大問3
1. a 2. c 3. d 4. c 5. b 6. a 7. c 8. a・d
大問4
1. c 2. a 3. c 4. a 5. a 6. d 7. c 8. b・f
大問5
1. a 2. c 3. b 4. c 5. a 6. d 7. e 8. b・e
早稲田社学の2023年に向けてどうすればよいか
早稲田大学社会科学部の2023年に向けて、
序文でも述べた通りに、現代の社会に対しての
背景知識がないと読むことが難しい問題が多いです。
単に英語を読んで、満足するのではなく、
普段から、英字新聞を読んでその裏にあるのはなんなのか?を調べて読んでいくと、
更なるレベルアップにつながるのでないのかと思います。
ここが差がつく早稲田社学英語の読み方
2022年の入試を使って、少し長文の読み方を見ていきましょう。
Technological change is upending finance. Bitcoin has gone from being an obsession of anarchists to a $1trn asset class that many fund managers insist belongs in any balanced portfolio. Swarms of digital day-traders have become a force on Wall Street. PayPal has 392m users, a sign that America is catching up with China’s digital-payments giants.
文章を見るとfinanceとあってその次の主語がBitcoinと転換しているのがわかります。
その後もSwarms of digital day-traders、PayPal
と主語が転換していますね。このことから、ここでは具体例として列挙されていることが分かります。
具体例なので、最初の一文と言っていることは話は変わりません。
Technological change is upending finance.
つまり、54ワードの英文はこの5文字に要約されることが分かります。
早稲田の社学を英語を読める生徒は、
このように主語の転換から、文の論構造を見抜き、速読をすることができるのです。
このように読むことができないと、早稲田大学社学の文章量を捌くのは難しいでしょう。。
来年度以降の入試に向けては、単に、和訳をしておしまいではなく、
上述のように論を追うことや、
英文がどのように変わっているのかをつかめるようにしていきましょう。
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