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【英文読解の原則125】レベル、他の参考書との比較

英文読解の原則125を徹底解剖!レベル・使い方・効果的な学習法

英語長文が読めるようになりたい。でも、どの参考書を選べばいいか分からない…。
そんな人におすすめなのが「英文読解の原則125」です。

この記事では、英文読解の原則125の特徴やレベル、効果的な使い方について詳しく解説していきます。
この参考書を使って英語長文を攻略していきましょう!

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英文読解の原則125とは

英文読解の原則125は、竹岡広信先生が執筆した英文解釈の参考書です。
30年以上英語教師を務めてきた竹岡先生が、生徒からの質問をもとに英文読解のポイントを125個にまとめています。

主な特徴は以下の通りです:

  • 英文読解でつまずきやすい125のポイントを解説
  • 難関大学の入試問題レベルの例文を使用
  • 見開き2ページで1つのポイントを解説
  • 例題とチャレンジ問題で実践力を養成
  • 音声CDつき

本書は、竹岡先生の「三種の神器」の1つとして知られていました。
他の2つは単語帳の「LEAP」と英作文の「英作文が面白いほど書ける本」です。このことからも、本書の重要性と信頼性がうかがえます。

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英文読解の原則125のレベル・難易度

英文読解の原則125は、上級者向けの参考書です。
難関大学の入試問題レベルの例文を使っているため、ある程度の英語力がないと取り組むのは難しいでしょう。

おすすめの対象者

  • 英語の偏差値が60以上の人
  • MARCHレベルの大学に合格できる英語力がある人
  • 早慶や難関国公立大学を目指している人

具体的な目安として、駿台ベネッセ模試や河合塾の全統模試などで英語の偏差値が50を切っている場合は、
まず英文法の参考書(Evergreen、大岩の英文法など)や問題集(Vintage、Next Stageなど)から取り組んで英文法を完璧にしてからの方が良いでしょう。

基礎的な英文法は理解しているが英文解釈が苦手な人(先述の模試で英語偏差値が50〜60程度)は、
この本に取り組む前に「英文熟考」(または「入門英文問題精講」)をやると良いでしょう。

単語については語注もあるため、あまり心配しなくて良いですが、ある程度の語彙力は必要です。

CAUTION

まだ基礎が固まっていない人や英語が苦手な人には難しすぎる可能性があります。
まずは基礎的な文法や語彙を身につけてから取り組むことをおすすめします。

英文読解の原則125の特徴

英文読解の原則125は、多くの特徴を持つ優れた参考書です。その主な特徴を詳しく見ていきましょう。

①網羅性の高さ

本書は125個もの英文解釈のポイントを扱っており、英文解釈の参考書としては最も網羅性が高いと言えます。以下のような内容が含まれています。

  • 省略や強調の表現
  • 語句の例外的な訳し方
  • 複雑な構文の解釈方法
  • イディオムや慣用表現の理解
  • 文脈に基づいた適切な訳出のコツ

この網羅性により、英文が読みにくいと感じる様々な原因に対処する方法を学べます。

②コンパクトな解説

本書の構成は非常に効率的です。

  • 見開き2ページで1つのポイントを解説
  • 左ページに例題、右ページに解説と全訳
  • チャレンジ問題も各ポイントに付随

この構成により、1つのポイントを集中的に学び、すぐに応用問題に取り組むことができます。

その分説明が簡潔なので、取り上げられている部分以外の解説があまりないのである程度の理解ができてないと理解することは難しいです。

英文読解の原則125の解説は、非常に簡潔で要点を押さえたものになっています。1文1文の詳細な構文解説は省かれており、代わりに「ポイント」と「全訳」を中心とした解説スタイルが採用されています。また、単語のまとめなども含まれていないため、必要な語彙は自分で調べる必要があります。この簡潔さは、重要なポイントに焦点を当てた効率的な学習を可能にする一方で、学習者の自主的な取り組みも求めています。つまり、この参考書は単に情報を与えるだけでなく、学習者自身が主体的に考え、理解を深めていくことを促しているのです。

③音声ダウンロードつき

付属の音声ダウンロードは以下の点で役立ちます。

  • ネイティブスピーカーによる正確な発音の習得
  • 英語のリズムやイントネーションの感覚を養う
  • リスニング力の向上
  • 音読練習による読解スピードの向上

④体系的ではない構成

本書は従来の文法書とは異なる特徴的な構成を持っています。

  • 文法単元別にまとめられていない
  • 実際の入試問題で遭遇するような、様々な要素が混在した英文を扱う
  • 読解に必要なスキルを総合的に学べる

この構成により、実際の入試により近い形で学習を進められます。

単元別になってないので、解いた問題がどの分野に当てはまるのかわかる人でないと使いこなさられないです。

⑤巻末の「確認25」

巻末の「確認25」は以下の内容を含んでいます。

  • 品詞や文型の基本的な解説
  • 重要な語法のまとめ
  • 原則125よりも基本的な構文や解釈のポイント

この部分は35ページにわたり、基礎事項の復習や確認に役立ちます。特に、ある程度の英語力がある学習者にとっては、知識の整理に非常に有用です。

以上の特徴により、英文読解の原則125は総合的な英文解釈力を養うのに適した参考書と言えるでしょう。ただし、その特性を理解し、自分の英語力や学習スタイルに合わせて効果的に活用することが重要です。

英文読解の原則125の効果的な使い方

英文読解の原則125を効果的に使うためのステップを詳しく紹介します。

Step 1: 例題を解く

  • タイトルを見ずに例題を解く
    タイトルを見てしまうとひっかけポイントがすぐに分かってしまうので、訳しやすくなってしまいます。一度訳すことに苦戦し、そこを乗り越えるからこそ、重要な点に気づけるので、まずは自力で解いていきましょう。
  • 全文を紙に訳出する
    頭の中で訳したり、下線部だけを訳したりしてしまうと、「どこが理解できなかったのか」が明確になりません。大変な作業ではありますが、あいまいな勉強になってしまうと、力が伸びなくなってしまいます。
  • 語注や辞書は見ずに解く
    入試本番ではもちろん辞書は使えませんし、難しい単語も推測しなければいけません。日ごろから「分からない語句を文脈から推測する」という意識を持って、トレーニングをしてください。

Step 2: 解説を読む

  • 正しい訳し方を学ぶ
    解説を読んで「どういう思考で訳さなければいけないのか」を理解します。
  • 重要ポイントをノートにまとめる
    スキマ時間に復習することで、本番で同じミスをすることを防ぎましょう。

Step 3: 音読する

  • CDを使って正しい発音で音読
    付属のCDを使って、正しい音声で音読をしていきます。
  • スムーズに読めるまで繰り返す
    「初見で同じ構文の英文に出会ったときにスムーズに訳せる」状態にすることが、音読の目標です。

Step 4: チャレンジ問題に挑戦

  • 学んだポイントを応用して解く
    例文で理解した内容を活かして、類題を解いていきます。
  • 解答と照らし合わせて復習
    チャレンジ問題には解説がほとんどなく、訳を参考に復習する形になります。

これらのステップを125個全てのポイントで繰り返し、徹底的に学習しましょう。

注意点

応用問題は難易度が高いため、最初から全てに取り組む必要はありません。例題をマスターしてから挑戦するのがおすすめです。
解説が少ないため、分からない点は自分で調べる必要があります。これも学習の一環として捉えましょう。音読は黙読よりも難しいので、まず黙読でスラスラ読めるようになってから音読に進みましょう。

他の参考書との比較

英文読解の原則125と他の英文解釈の参考書を比較してみましょう。

①英文解釈の技術100

  • 解説がより詳しい
  • 構成が体系的
  • 例題の難易度はやや低め

英文解釈の技術100は、英文読解の原則125と似たコンセプトの参考書です。100項目の解釈パターンを扱っており、より体系的な構成になっています。解説も詳しいため、初めて発展レベルの解釈書に取り組む人にはこちらの方が適しているかもしれません。

②ポレポレ英文読解:

  • より長文中心
  • 難易度はやや高め
  • アウトプット重視

ポレポレ英文読解は、より長い英文を扱っており、実際の入試問題に近い形式で学習できます。アウトプット重視のため、英文読解の原則125で学んだ技術を実践する場として活用できるでしょう。

③英文読解の透視図:

  • 長文中心
  • 難易度は高め
  • 図式を使った解説

英文読解の透視図は、さらに難易度が高く、長文を中心に扱っています。図式を使った解説が特徴で、英文の構造を視覚的に理解できます。英文読解の原則125をマスターした後、さらに高度な読解力を身につけたい場合におすすめです。

④入門英文解釈の技術70:

英文読解の原則125よりも易しい参考書です。基礎から英文解釈を学びたい人や、英文読解の原則125に取り組む前の準備として使用するのに適しています。

⑤英文熟考:

英文読解の原則125と同じく竹岡広信先生の著書です。原則125で紹介されているテクニックの紹介はもちろん、構造分析までなされているので、原則125に取り掛かる前に基礎固めとして解いておくと無理なく学習することができます。

英文読解の原則125は、これらの参考書と比べてより幅広いポイントを学べるのが特徴です。
基本的な解釈のコツから高度なテクニックまで網羅されているため、総合的な英文解釈力を養うのに適しています。

ただし、解説の詳しさや体系的な構成という点では他の参考書に劣る面もあります。そのため、自分の英語力や学習スタイルに合わせて、適切な参考書を選択することが重要です。

まとめ

英文読解の原則125は、上級者向けの網羅的な英文解釈の参考書です。
MARCHレベル以上の英語力がある人におすすめで、早慶や難関国公立大学を目指す人にとって非常に有用な一冊となるでしょう。

本書の主な特徴をまとめると、、

  • 125個の英文解釈のポイントを網羅
  • 難関大学レベルの例文を使用
  • コンパクトな解説
  • 音声CD付属
  • チャレンジ問題で応用力を養成

効果的に使うためには、例題→解説→音読→チャレンジ問題というステップを繰り返し、125個全てのポイントを徹底的に学習することが大切です。

ただし、本書は上級者向けであり、基礎力が不足している場合は適切ではありません。英語の偏差値が50を下回る場合は、まず基礎的な英文法や語彙を学ぶことをおすすめします。

また、本書は体系的な構成ではないため、英文法を一から学ぶには適していません。英文法の基礎を固めてから本書に取り組むことで、より効果的に学習できるでしょう。

英文読解の原則125を使いこなせば、難関大学の入試レベルの長文も読みこなせるようになります。
ぜひ、自分の英語力に合わせて効果的に活用してください。

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小野 和久

高校時代の成績は、偏差値30いかない程度。その状態から、皆に合わせて予備校に行くもうまくいかず、浪人。浪人生活の中で独学で勉強法を編み出して早慶ダブル合格を果たし、慶應義塾大学経済学部に進学。その後、留学せずに英検1級、TOEIC990点、国連英検特A級を習得。 また、在学中に慶應早稲田専門の本塾を起業し、数々の偏差値30からの生徒を合格に導きました。当塾での合格の秘訣は、「考えて勉強をすること」です。 このような自身の経験から考えて勉強することの重要性を認識し、考えて勉強することで勉強を効率化してどんな学力の受験生に対しても独自カリキュラムを提供しています。早慶専門個別指導塾HIRO ACADEMIA塾長。