現在完了形、過去進行形、・・・・
いろいろな名前が出てきて、ややこしく思う時制。
しかも、「完了形」と言いながら、なんだか違う意味合いのような・・。
でも、整理してみるととてもシンプルです。
時制ネーミングに惑わされず、それぞれの特徴を感覚で覚えてください。
時制とは?
物事を表すときは必ず、現在、過去、未来のいずれか のことになります。
例えば、「雨が降る」ということ。
3つの時制(現在、過去、未来)で起こりますね。
「今日は、雨がふっています。」 It is raining today.
「昨日も確か、雨が降っていました。」 It was raining yesterday for sure.
「梅雨だし、明日も雨が降るでしょう~。」In the rainy season, it will rain tomorrow.
昨日 yesterday
「降っていました。」=過去
It was raining
今日 today
「降っています。」=現在
It is raining
明日 tomorrow
「降るでしょう。」=未来
It will rain
「降っています。」は現在形、「降っていました。」は終わったこと=過去形、「降るでしょう。」はこれから起こること=未来形ですね。
このように、「いつのことを言っているのか」を表すことを、時制と言います。
日本語の表現が時制で変わったように、英語の表現も時制で変わります。
現在形が表すのは「今」だけじゃない
「今日は、雨が降っています。」 It is raining today.
これは、「今」のことをあらわす現在形でしたね。
正確に言うと、まさに「今」その行為が行われているので、現在進行形。
「明日のテストにむけて、今勉強中です。」I am studying for the quiz tomorrow.
これも「今」勉強しているから現在進行形。
では、これはどうでしょう?
「私はいつも夜に勉強します。」
まっ昼間にそう言ったとすると、これは「今」のことではありません。
でも実は、これが現在形の基本、単純現在形です。
当塾ではカウンセリング時に学力の確認をするのですが、この時に多くの生徒が理解ができてないのがこの現在形の部分です。
現在形という日本語で考えると、現在形=今のことを表すと考えがちです。
ですが、英語の場合は違うのです。
まず第一にこの違いを理解することが英文法を理解するための第一歩です。
現在形とは、
今は行われていなくても、ある状態や動作が繰り返されること、変わらずに決まっていること、などが単純現在形で表されるのです
下記英文を見て確認をして下さい。
「私、毎朝ジョギングしているの。」 ← 習慣
I jog every morning.
「水は0度で凍る。」 ← 一般的な真実
Water freezes at zero degrees.
「新学期は4月1日に始まる。」 ← 決められたこと
The new semester starts on April 1.
現在形のいろいろ 完了形
現在進行形、単純現在形についてお話しましたが、現在形には他にもあります。
「この街にもう10年住んでいるのよ。」
I have lived in this town for 10 years.
この人は、たぶん〝10年もずっと住んでいるんだ″という意味合いでその時間の長さを言おうとしています。そんな場合に使うのが、現在完了形です。
また、現在完了形の時間の長さを別の見方でみてみると、少し違った意味になります。
「今までアメリカに2回行ったことがあるわ。」
I have been to the U.S. twice.
経験を話すこと=今の私のこと、そして「今の時点までの人生の時間の長さで完了した経験」なので、これも現在完了形で表します。
そして最後に、現在完了進行形。
「あー、5時間もずっと英語を勉強し続けているよ。」
I have been studying English for 5 hours.
この人が言いたいことは何でしょうか?
その「時間の長さ」に加えて、「今もやっている」ということをわかってほしいのです。
時間の長さ + 今やっている = 現在完了進行形 です。
完了形 現在進行形
このように、現在形では4つの時制があります。
単純現在形、現在進行形、現在完了形、現在完了進行形 です。
感覚で覚えよう
単純現在形 = 決まっていること、繰り返されること、習慣ですること
現在進行形 = その一時点(「今」)に行動が行われている=進行していること
現在完了形 = 時間的な継続のニュアンスが入ること
現在完了進行形 = その一時点(「今」)で進行していること+その時間的な継続
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