「(人に)~させる」という意味を持つ動詞が使役動詞。
使役動詞にも種類はさまざまありますが、絶対に覚えて頂きたいのは3つ。
Let、Have、そしてMakeです。
この3つの動詞は意味こそ同じですが、ニュアンスと使い方は違います。
「~させてあげるという意味で言ったのに、実は~しろという命令の意味になっていた」
このような失敗は多々あります。
今回はLet、Make、Haveの使い方とニュアンスの違いを解説します。
テストにも頻出の使役動詞は、今回で完璧にしましょう。
Letの使い方とニュアンス
「~させてあげる」という意味のLet。
Letは日常会話やリスニング、文法問題でも頻出の重要単語です。
そんなLetは優しい性格の持ち主。
「~していいよ」と許可を与えるのです。
Letの基本の形は以下の通り。
主語+let+人+動詞の原形
Let me see.
僕に見せて
この優しい性格の持ち主のLetは「人」がしたいことを、させてあげるのです。
My mom let me go to the cinema.
お母さんは映画館に行かせてくれた。
Meは映画館に行きたかった。
優しい性格のLetは、Meがしたいこと(映画館に行くこと)を許可したのです。
My teacher let me go home early today, because I was sick.
僕は体長が良くなかったから、先生は早く帰らしてくれた。
体調が悪いときは、早く帰りたくなりますよね。
優しい性格のLetは、帰っていいよと許可をくれたのです。
Makeの使い方とニュアンス
「~を作る」という意味で有名なのがMake。
Makeにはたくさん意味があり、どれも重要です。
使役動詞のMakeは「~させる」という意味です。
Letと同じような意味ですが、ニュアンスは全然違います。
若干嫌なやつのMakeは、人がしたくないことを無理やりさせるのです。
Letが許可だと、Makeは強制ですね。
Makeの使い方は以下の通り。
主語+make+人+動詞の原形
My mother always makes me clean my room.
お母さんは、いつも僕に自分の部屋を掃除させるのさ。
掃除をしたくないけど、My motherはいつも「掃除しなさい」と強制させているのです。
したくないことをさせられているからLetではなくMakeですね。
My teacher made him do extra homework.
先生は彼に追加の宿題をさせた。
Himは遅刻をしたり、校則を破ったりしたのでしょうか?
何らかの罰で先生は彼に追加の宿題を与えました。
したくない宿題を強制的にさせられたからMakeです。
Haveの使い方とニュアンス
「~を持つ」という意味で有名なのがHave。
使役動詞のHaveもまた「~させる」という意味です。
ニュアンスは少し難しいのですが、Haveは上司と思ってください。
Haveは誰かに~させるというニュアンスです。
特に誰かが断れない時に使われます。
使役動詞Haveの使い方は以下の通り。
主語+have+人+動詞の原形
I’ll have him call you back.
彼に電話をかけなおさせます。
会社などでよく使われます。
クライアントから「彼」に向けて、電話がかかってきました。
しかし、不在だったため、他の社員が電話に出て例文のセリフを言うのです。
またリクエストがシンプルで、誰もNoと言わない時などに使われます。
We don’t have any milk.
牛乳がないよ
I’ll have my husband buy some milk before he comes home.
旦那に帰宅する前に牛乳を買ってきてもらうわ。
Let、Make、Haveは意味が似ていますが、ニュアンスは全然違いますね。
どのニュアンスも非常に重要です。
しっかりと使い分けることができるように、何度も復習をしてください。
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