Across、Over、Throughは意味が似ていて、混乱しやすい単語です。
これら3単語は、ある側からもう一方の方へと移動するイメージがあります。
例えば、山を越えたり、道路を渡ったりするときにAcross、Over、Throughが使用されるのです。
では、いつAcrossが使われて、いつOverもしくはThroughが使われるのでしょうか?
今回はAcross、Over、Throughの使い分けを紹介します。
Acrossの使い方
Acrossは「横切って、超えて」という意味のある英単語です。
Acrossのイメージは、限りのあるものを横切るということ。
例えば、川や街、そして道路などを渡るときにはAcrossが使用されます。
例文を見ていきましょう。
He walked across the road.
彼は道路を歩いて横切った。
この例文では、彼が歩いて道路を横切ったことを表していますよね。
When I first saw you from across the room, I could tell that you were curious.
部屋の向こう側から君を始めてみたとき、君が僕に興味を抱いていることはわかったよ。
これはOne DirectionのPerfectという曲にある一節です。
ここでAcrossは、「~の向こう側」という意味で使われています。
The hospital is just across the road.
病院は道路の向こう側にあるよ。
Acrossで覚えていただきたいポイントは、平面の視点だということ。
どの例文でも、Acrossは平面の関係で使われていますよね。
1つの対象が地面についていて、もう1つは空中に浮いているということはありません。
2つの対象が同じ視線を持っていたら、Acrossです。
OverもAcrossと同じように、「横切っている、わたっている」というニュアンスがあります。
Acrossとの違いは、Overは高さがあるということ。
Acrossが平面で使われていたのに対し、Overは何かを乗り越えるように横切ることができるのです。
The plane is flying over the mountain.
飛行機は山の上を飛んでいる
この例文でAcrossは使用されません。
山という高さがあるものを超えるイメージで横切っているので、Overが使用されます。
Throughの使い方
Throughもまた、Acrossと同様に何かを通り抜けているイメージです。
Acrossと異なる点は、何かの中を通り抜けているというニュアンスがあること。
例えば、森の中や草むらの中を通り抜けるときにはThroughが使用されます。
We went through the tunnel.
僕たちはトンネルの中を通り抜けた。
トンネルの「中」を通り抜けるので、AcrossではなくThroughです。
何か囲まれたものを通り抜けるときには、Throughですね。
I like to walk through the sun flowers.
ひまわりの中を歩くのが好きだ。
イメージとしては、背の高いひまわりの花がたくさん生えているひまわり畑の中を歩いているということ。
ひまわりの花に囲まれた中を、通り抜けているのでThroughです。
Throughには、ある時の始まりから終わりまでを示す用法もあります。
この用法での意味は、「~から・・・まで」。
例文を見てみましょう。
I have to go to school through Monday to Friday.
月曜日から金曜日まで学校に行かなくちゃいけないよ。
I stayed awake through the night yesterday.
昨日は一晩中、起きていたよ。
時間のThroughを使うときには1つだけ注意点があります。
それは、特定の時間や曜日、週などを表すときにはOverを使うということです。
I haven’t seen her over four years.
4年以上、彼女のことを見かけていない。
「4年」という特定の時間について話していますよね。
だから、ThroughではなくOverが使用されます。
Throughが使用されるのは、通学日、働く日、お店のオープン時間など一般的な時について話すときです。
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