早稲田大学人間科学部
難問ぞろいの早大でも比較的標準の問題揃いです。
この問題レベルでは7~8割は確実に取得したいところです。
全体概観:配点50点 時間60分
早稲田大学の人間科学部の世界史は設問が多く70問前後あります。
ですので、難問で熟考している時間はありません。
1分以上考えて答えのでない問題は、受験生レベルでは答えられない問題と割りきって先に進んでいくという計画をたてることも大事です。
出題概要
問題構成は大問4、5題。
全てマークシートによる選択問題で記述式問題は出題されません。
先史時代~現代までまんべんなく出題されます。
例年、西洋史の比重がやや大きい傾向があります。西洋史は、特に偏りはなく全範囲から出題。
一方で東洋史においても特に偏りはないですが、過去には日本史からの出題もあったので漏れのない学習が必要です。
早慶では頻出ですが、文化史が大問として取り上げられるので注意しておきましょう。
対策1:現代史はどのように対策をすれば良いのか?
早稲田大学人間科学部の世界史は学部の性質上、現代史が頻繁に出題されます。
しかし多くの受験生(特に現役生)が教科書で勉強していてもう何がなんだかよくわからない状態で頭の中がほとんど整理されていない状態になっています。
これでは出題された時に答えられないのは当然です。
今回は世界史の現代史を学ぶ際のポイントをお伝えします。
まず当然ですが、整理できない原因として国ごとの関係がグチャグチャになっていることが挙げられます。
いきなり国と国の関係という横の関係を学ぶ前に国のみの関係という縦の関係を学びましょう。
そこで大事なのが国を学ぶ順番です。
アメリカ→ソ連→中国→ヨーロッパ→南米→中東→アジア→アフリカ
この順番に学んでいきましょう。
現代史=アメリカの歴史と言っても過言ではありません。ですから、現代史を学ぶ際には必ずアメリカの大統領を全員覚えましょう。アメリカの大統領の功績を軸にして世界の状態を考えていきましょう。
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対策2:難問にはどのように対抗したら良いのか?
早稲田大学人間科学部の世界史の特徴として正誤問題で普通の勉強をしていたらよくわからないようなことが問われるのが有名です。過去問で問われていることをそのまま用語集で調べてそれを覚える・・・というような勉強をしている学生がいるかもしれませんが、これでは応用力はつきません。
難しいことを優先的に覚えるのではなくて、教科書レベルの基本的なものや論理関係を先に覚えましょう。
論理関係というのは、そうした用語がどのような関係で繋がっているのかを確認します。
いきなり用語集を調べて勉強を開始してしまうのはあまりにも効率が悪いのでやめましょう。
用語集を使って暗記を開始するレベルの学生は偏差値でいうと記述模試で偏差値75以上の学生です。こうした学生以外はまずは基本的な語彙の知識を確実に覚えていきましょう。
過去入試の考察
2017年度の入試から
大問数や小問数は例年通り。難易度も例年通り。
地図を使った問題が復活したのは昨年との違いだがそれ以前の過去問をやっていた受験生には特に大きな違和感はなかったと思われます。
解答形式は選択問題(ほとんどが正誤判定)と空欄補充形式であるが、問われている用語は教科書・用語集をこえるものも多く難しく感じられたかもしれません。
とはいえ、まずは教科書・用語集レベルの問題で得点できるようにすることが優先であり、難しい問題に目を奪われすぎてはいけないというのは基本となっています。
下に載せたものが入試に出題された地図である。
A~Dの国名を答えるだけのものであるが、中央アジアの地名などはなかなか覚えていないのも事実です。
今年は慶應義塾大学でザカフカースの位置を問う問題も出ており、普段から資料集や地図などを参照しながら勉強をしていくことも大切である。
そもそも、このような問題が出題されたときに「世界史の範囲外だ」と思う人もいるかもしれないが、本来地図を見て世界史を勉強するというのは当然のことである。
難しい問題に感じるかもしれないが、普段の勉強をより精度を上げるだけで十分対応できるものも多い。
じっくり時間をかけて焦らずに受験勉強を進めてほしい。
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