早稲田大学理工過去問徹底研究 2018年 大問5
方針の立て方
(1)と(2)は実際に簡単な図を描くことで解答を得る.
(3)前問(1)と(2)で見た通り頂点の選び方で共通部分が変わる.頂点の選び方は70通りあるが,回転での対称性を考慮すれば,考えるべきパターン数はもっと減るのではと考え,一先ず虱潰しで考えてみる.すると実際,考えるべきパターン数は多くならないため,数え上げる.
解答例
(1)
立方体の各面の中心を頂点とする立体となる.
よって,正八面体……(答)
(2)
とが立方体の中心で交わるのみ.
よって,点……(答)
(3)
4点の頂点の選び方は,全部で通り.
以下では,1つの面に着目(図では面)し,その面から何個の頂点が選ばれているかで場合分けする.選ばれた頂点を●で表すことにする.
(ⅰ)4個の場合
上図のような場合,共通部分はない.
4つの●が集合する面の選び方を考えれば,回転して左図のパターンになるものは全部で6通りあることが分かる.
(ⅱ)3点の場合
(ⅱ―ⅰ)
上図のような場合,共通部分はない.
上図ののように,隣り合うすべての頂点が選ばれている点の配置を考えれば,回転して上図のパターンになるものは全部で8通りあることが分かる.
(ⅱ―ⅱ)
上図のような場合,共通部分は1点となる.
上図のorのような線分の配置を考えれば,回転して上図のどちらかのパターンになるものは全部で24通りあることが分かる.
(ⅱ―ⅲ)
上図のような場合,共通部分は立体図形となる.
上図ののように,隣り合うすべての頂点が選ばれていない点の配置は8通りあり,3点が集合する面がどの配置にあるかで3通りあるため,回転して上図のパターンになるものは全部で24通りあることが分かる.
(ⅲ)2点の場合
(ⅲ―ⅰ)
上図のような場合,共通部分は線分となる.
回転して上図のパターンになるものは全部で6通りある.
(ⅲ―ⅱ)
上図のような場合,共通部分は立体図形となる.
回転して上図のパターンになるものは全部で2通りある.
以上より,
……(答)
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