方針の立て方
(1)
典型問題であるため特筆事項なし.
(2)
前問と同様の解法を用いると考える.
前問では,中心座標が与えられていたためここから考えられたが,本問では中心座標が与えられていない.そこで,まずは中心を文字で置くことから始める.すると前問の解法の流れが使える.
(3)
まずは,半径の情報が与えられている円の議論をする.(1)や(2)と同様に中心座標を文字で置いて議論すれば良い.
解答に至るには円の中心に関する議論が必要になるから,円
と円
の情報をつなげる(というより円
の情報を円
の情報に変換する)ことを考える.本問では線分
の長さの情報が与えられているため,これを使ってやれば良い.直線
の傾きが三角比でよく見る
という値であることから,図形的に考えれば良いと直観する.
解答例
(1)
(2)
(3)(4)
(5)
(6)
(7)(8)
(9)
解説
(1)
中心がであり,
軸と接することから,円
の半径は1である.……(答)
また,円は直線
と接することから,中心
と直線
との距離は半径の長さ1と等しくなる.
……(答)
(2)
円の中心の座標を(
は実数)とおく.すると,円
の方程式は,
まず,軸と接することから,
.
また,円は直線
と接することから,中心
と直線
との距離は半径の長さ2と等しくなる.
よって,円の中心はの4点.この4点からなる平行四辺形の面積が求める面積であり,
……(答)
(3)
円の中心座標を
(
は正の実数.また,
座標が1となることは,半径が1であることと
軸に接することから明らか)とおく.
すると,円の方程式は,
と書ける.これが直線と接することから,中心
と直線
との距離は半径の長さ1と等しくなる.
は正の実数であることより,
が適当.
よって,円の方程式は
であり,直線
との接点
の座標を求めると
と分かる.
下図のように考えると,の座標は
と分かる.
円の中心の座標を
(
はともに正の実数)とすると,
軸と接することから円
の半径は
となる.
また,中心は,点
を通る直線
の法線上にある.その法線の方程式は,
であるから,
となる.
更に,中心と直線
との距離は半径
と等しくなるから,
と連立し,更に
が正の実数であることを用いれば,
……(答)
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