方針の立て方
断面を求めるには,交点(頂点)を求めるという典型的な解法に従う.の値によって,断面の様子が違うことは実際にのときの図形とのときの図形を描いてみると分かる(本問のように,パラメーターの範囲が定められているときは,範囲の両端のときを考えると分かりやすいことが多い).答えの表式から,場合分けの両方をやらなくても答え自体は求められる.本当は場合分けの両方を検証せねばならないが,穴埋め式の問題のため,本番では片方だけやって,穴を埋めることで時間を節約する.
体積については,基本的な解法で解けるため特筆事項なし.
解答例
(16)(17)……
(18)(19)……
(20)(21)……
(22)(23)……
(24)(25)(26)(27)……
(28)(29)(30)(31)(32)(33)(34)(35)……
解説
○断面の面積((16)~(23)について)
平面は3点を通る平面である.この平面と直方体の断面を考えると,の前後で場合分けが生じると分かる.
・のとき,
断面はを頂点とする五角形である.
を頂点とする三角形の面積は,空間ベクトルによる三角形の面積公式より,
である.
を頂点とする三角形の面積は,空間ベクトルによる三角形の面積公式より,
である.
を頂点とする三角形の面積は,空間ベクトルによる三角形の面積公式より,
である.
よって,
・のとき
断面はを頂点とする五角形である.
を頂点とする三角形の面積は,空間ベクトルによる三角形の面積公式より,
である.
を頂点とする三角形の面積は,空間ベクトルによる三角形の面積公式より,
である.
を頂点とする三角形の面積は,空間ベクトルによる三角形の面積公式より,
である.
よって,
以上より,
……(答)
○体積((24)~(35)について)
原点と平面の距離は,
よって,であり,となるのは,のとき.増減表を描くと,
よって,角錐の体積は,のときに最大となり,このとき,である……(答)
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