英語を使用するうえで絶対に欠かせない単語がIt。
Itは「それ」という意味だけではありませんよ。
代名詞としての使い方が目立つItですが、他の用法もかなり重要。
Itを理解することは英語の基礎を固めることでもあります。
今回は意外と混乱しやすいItの使い方をマスターしましょう。
Itの基本の使い方おさらい
まずはItの基本的な使いかたをおさらいしましょう。
Don’t eat the fish. It smells bad.
(その魚を食べちゃ駄目だよ。それは悪臭がするから)
この例文のようにItは前文で使われた目的語を「それ」と表しますよね。
これがItの代名詞の働きです。
丁寧に書けば
Don’t eat the fish. The fish smells bad.
ですがthe fishを2回言うのは面倒くさいので、2回目のthe fishは短くItと表現できます。
この使い方は皆さんおなじみだと思います。
Where is my phone? I can’t find it.
電話どこにあるのかな?見つけれないよ。
このitはmy phoneです。
大丈夫ですよね。
代名詞としてのItの使用方法は皆さんできていると思います。
It=名詞という簡単な構造です。
問題なのはItが代名詞以外の働きをしている時です。
次はItの混乱しやすい方法を見ていきます。
Itは何も喋らない?
混乱しやすいItの使い方は次のようなものではないでしょうか?
I think it is going to rain today. 今日雨が降ると思う。
It’s late now. So let’s go to bed. もう夜遅いね。寝ようよ。
この2つの例文にItは使われていますが、このItは何を意味しているのでしょうか?
「それ」と訳したいところですが、代名詞として扱うために必要な名詞は使われていません。
ここで1つコツを紹介します。
それは、Itは恋人と一緒になると無口になっちゃうということです。
天候や時間、距離などはItの恋人。
つまり、Itとは切っても切れないラブラブの関係にあります。
でもItは恋人と一緒になると急に無口になり何もしゃべらなくなっちゃいます。
例えば
It is raining.
は「雨が降っている」と訳しますよね。
「それ」という意味を持つItは天候を表すrainと一緒にいるので、恥ずかしくなって無口になっちゃっています。
だから訳すときにはItはいなくなっちゃうのです。
例文を続けてみましょう。
It takes 2 hours by plane from Tokyo to Fukuoka.
東京から福岡までは飛行機で2時間かかる。
時間とItは恋人の関係だから切り離すことはできません。
でも恥ずかしがり屋さんのIt君は恋人の前では無口になっちゃいました。
だからItを訳すことはできません。
It’s one kilometer.
(1キロメートルです。)
もう簡単ですよね。
距離とItは恋人の関係。
モテモテのIt君ですが、恋人の前では無口になっています。
Find itの訳し方には要注意!
突然ですが次の2つの例文を訳してみてください。
I find it exciting that we will go to Hawaii.
Where’s my phone? I find it.
2文目はすでに紹介したので簡単に訳すことができると思います。
では1文目はどうでしょうか?
実は1文目のItが表しているのはthat以下の文です。
つまり訳は「ハワイに行くのはワクワクするね」です。
なぜI find exciting that we will go to Hawaii.ではいけないのでしょうか?
その理由はとても簡単です。
findの意味は「~を見つける」ですよね。
つまりfindを使うときには見つけるモノがくる必要があります。
でもthat以下をfindのすぐ後ろに持ってくるのは長すぎる。
だから先にitを置いておこうということです。
I find it difficult to do this.
(これをするのは難しいと思う)
これも同様です。
itはto do thisを先に表しています。
I find it difficult to read the book.
これは難しい本だね。
もうばっちりですよね!
Itが表しているのはread the bookです。
今回紹介したfind it 形容詞 to~/that~という構文は覚えておくと英作文に便利です。
またネイティブも良く使うのでぜひ覚えておきましょう。
Itはとても便利!
もうItはとても便利だと思えているのではないでしょうか?
Itはとても重要な単語だけれど、性格はかなり控えめ。
代名詞としての意味以外の時は、ほとんど訳されることはありません。
今回でItの使い方はマスターできましたよね?
Itの使い方は英語ができる!と思っている人でも意外と読解や作文だと見落としがちです。
「こんなのできるよ!」と思わずにItが文章内ででてきたら毎回チェックしてみましょう。
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