動詞に着目。第一文型(SV)の作り方、見分け方
これは、第一文型(SV)についての説明です。
「誰が何した」などを表しますが、決まりを守ればもっといろいろな情報を付け加えることができます。
■第一文型の特徴
英語は第一文型から第五文型まで合計5つの文型に分けられます。
それぞれの文型を見分けるため、文のつくりに注目しましょう。
文のパターンがわかれば、文型を見極めるためのポイントが見えてきます。
主語と述語しかない単純な文章
第一文型はS(主語)とV(述語)で作られています。
She came.
彼女は来た。
He went.
彼は行った。
無駄を全て省いた、シンプルでそっけない文章です。
この状態では「誰が何した」しか表現できません。
主語は名詞であればOK、述語は動詞であればOKですから、次のような文章でもかまいません。
・The chair moved. 椅子が動いた。
・The door opened. ドアが開いた。
この場合「何がどうした」を表現していますが、どちらにしろかなり無愛想な文章です。
文章の長さは関係ない
「でもこんなに短い文章は、そうそう見かけない」と思った人は、鋭い人です。
問題集でも教科書でも、英文はもう少し長いものです。
・She came yesterday. 彼女は昨日来た。(yesterday追加)
・He went there. 彼はそこへ行った。(there追加)
それぞれの文章で一語ずつ単語が増えましたが、それでもやはりこの文章は第一文型です。
それは「時や場所を表す表現は文型の要素にはならない」という決まりがあるからです。
「要素にならない」ということはつまり、「文型を考えるうえでは無視してかまわない」ということです。
更に長くしてみましょう。
She came here at 7 o’clock yesterday.
彼女は昨日7時にここへ来た(hereとat 7 o’clock追加)
He went there last night.
かれは昨晩そこへ行った。(last night追加)
それぞれの文章二つ共に、時と場所を表す表現を追加しました。
随分文章らしくなってきましたね。
■第一文型でよく使う動詞
第一文型では「誰が何した」を表現できても「誰が何を何した」ということはできません。
そのため、使える動詞が限られてきます。
・「~を」とか「~に」と言えないのが第一文型
第一文型だけで色々なことを表現できそうな可能性を感じますが、実はそうではありません。
「~を」や「~に」を加えることができないのです。
×I told him. 私は彼に言った
×I read a book. 私は本を読んだ。
この二つはどちらも第一文型ではありません。
十分に短いようにも見えますが、「彼に」「本を」の部分が加わっているため、第二文型になってしまっています。
・第一文型は自分が動く動詞(自動詞)だけ
「~を」や「~に」を表現できないのであれば、自分で動くことしかできません。
自分で動くことを表す動詞を自動詞と呼びます。
例えば「sleep寝る」「fly飛ぶ」「walk歩く」などです。
ちなみに、もう一つ「他動詞」という動詞もあります。
これは何か他のものを動かすことができる動詞です。
例えば「have(何かを)持つ」「eat(何かを)食べる」「wash(何かを)洗う」などです。
第一文型で使うのは自動詞です。自動詞を使った文章をいくつか見てみましょう。
付け加えてあるのはどれも時や場所を表す表現ですから、それを除けば主語と述語だけで作られている文章ばかりです。
そして全て自分が動きます。
・He walked in the park. 彼は公園を散歩した。
・She sleeps in the bed. 彼女はベッドで寝る。
・My pet bird flies. 私のペットの鳥は飛ぶ。
・I live in Tokyo. 私は東京に住んでいる。
・They went to Canada. 彼らはカナダへ行った。
・It rained yesterday. 昨日雨が降った。
・The phone rang last night. 昨晩電話が鳴った。
be動詞の文章にも使えます。
この場合のbe動詞は「いる」とか「ある」と訳すと感覚をうまくつかめます。
・My mother is at home.
母は家にいる。
ここで注意すべきところは、同じbe動詞でも第一文型にならない文章もあることです。
×My mother is hungry.
母はお腹がすいている。
このように「誰がどんなだ」と状態を表す文章は第一文型ではありません。
be動詞が出てきた時には注意しましょう。
このように第一文型は主語(名詞)と述語(自動詞)の組み合わせが基本です。
時や場所の存在は無視してしまってOKです。
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