力学で一番最初になるところですがここからわからなくなってしまう人も多いところです。
物理ができるようになるコツは一つ一つ確実に理解していくことです。
まず変位などの話に入る前にベクトルとスカラーの話からしていきます。
スカラー量とベクトル量の違い
日常会話でよく“速さ”と“速度”は同じ意味として使われますが、物理学においては意味が違います。物理では
・速さはスカラー量
・速度はベクトル量 というものです。
スカラー量とベクトル量の言葉の違い
■スカラー量:大きさのみを持つ量
例:質量、面積、長さ、温度etc…
■ベクトル量:大きさと向きを持つ量
例:力、運動量、速度、加速度 etc…
物理で速度という場合“西“に”10m/s”というように必ず向きと大きさをセットでいわれます。
ベクトル量の場合数字のように単純な足し算が成立はしなくて、向きまで考慮しなければなりません。
そのためこの分野が苦手な人は二つの量をごちゃまぜにして考えているのが原因の一つにあると考えられます。
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ベクトルとスカラーの問題例
①4 Nで引っ張ていた物体に、3 N さらに加えた。合計何N?
②右向きに4 Nで引っ張っていた物体に、右向きに3 Nをさらに加えた。合計何N?
③右向きに4 Nで引っ張っていた物体に、左向きに3 Nをさらに加えた。合計何N?
④東向きに4 Nで引っ張っていた物体に、北向きに3 Nをさらに加えた。合計何N?
①の文章を読んでこの分野が苦手な人は無意識に4+3=7 [N]と考えてはいなかったでしょうか?
②ですとそれで正しいですが、③であると4-3=1 [N]になります。④ですと三平方の定理から5 [N]になります。
特に上の文章の赤線部の影響が④は顕著に表れているのがわかると思います。
そのため物理で計算するときにスカラーかベクトルかをはっきりさせながら計算しないと間違えてしまうので注意しましょう
一つ注意したいのは、数直線上で考える場合だとスカラー量とベクトル量があいまいになることです。
たとえば、子供にりんごを1個ずつ配って、余ったら+5個で、足りなかったら-5個、と考えればこれもベクトルになります。
学校で習う最初の方は、一直線上の運動を取り扱うのでスカラーとベクトルをそこまで意識しなくても問題としては解けてしまうことが多いので、普段から意識して注意しましょう。
ベクトルとスカラーのまとめ
ベクトルとスカラーの違いの理解はできましたか。
学校ではこのような基本的な言葉の定義はなかな教えてくれない部分でもありますので、、
その他にも記事がありますので、読んでみてください。
v-tグラフとその意味とは?
等速度運動、等加速度運動の3つの公式
定滑車、動滑車
また、当塾では、今回のような基本的な定義の部分からどのように理解をしたら良いのかを0からお伝えしております。
このような基本的なレベルを0から理解していくことは早慶合格への重要なステップとなります。
具体的に0から早慶に合格するために何をしたら良いのかのご相談はこちらから行なっております。
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