The Essentials(エッセンシャルズ) 英語長文必修英文100の概要 「長文読解のための例文集」という新しい概念の参考書です。 英文法の学習はある程度終えたものの、 長文問題にすぐに取り組むのが困難な人や、志望校の長文問題を解いてみたが難しく感じた人にとって、おすすめできる1冊です。 長文
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The Essentials(エッセンシャルズ) 英語長文必修英文100の概要
「長文読解のための例文集」という新しい概念の参考書です。
英文法の学習はある程度終えたものの、
長文問題にすぐに取り組むのが困難な人や、志望校の長文問題を解いてみたが難しく感じた人にとって、おすすめできる1冊です。長文読解のための例文集
関先生The Essentials 英語長文必修英文100は、長文読解力を鍛えるための例文集です。
収録されている英文には、入試で頻出する表現やパターンが含まれています。
例えば、因果関係を表す表現、一般論と結論の対比構造、情報の流れを明確にする表現などが特徴的です。各英文にはそのポイント解説が加えられているため、なぜその英文が例として選ばれたのかがわかりやすくなっています。
The Essentialsのレベルと対象者
この参考書のレベル感は、共通テスト~国公立最難関を想定しています。
この教材がすごいところは、どのレベルの学生でも効果があるということ。
たとえ、偏差値70くらいの子であっても、
本書を読むことで読み方や必要表現を学ぶことができますよ。現時点で共通テストレベルの単語、文法、構文把握力の基礎力があれば、
この教材を使うことができる対象になってきます。
逆にいうとそのレベルに達してない人は、無理にする必要はありません。英文/語彙の難易度
語彙の難易度はやさしめで、比較的取り組みやすいレベルになっています。
この参考書の目的は、入試の傾向をつかむことにあるので、語彙自体は標準レベルにとどまっています。
語彙としては、『大学入試 肘井 学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』よりも少し難しいレベル、と言えます。
肘井先生の本は、文法事項を英文を通じて学ぶ入門書で、比較的平易な英文が選ばれています。これに対してThe Essentialsは、語彙や構文の難易度はやや上のレベルに設定されていて、学生のレベルによっては多少の辞書引きなども必要となるでしょう。
要するに、この参考書の英文は語彙的にはやさしめではあるものの、例文集としては少し難易度が高めの部類に属しているといえます。どの教材を前提としてやっておくと良いか
絶対的にやっておいて欲しいのが、『読解のための英文法 必修編』レベルの構文把握力は必要です。
The Essentialsは長文の読み方に全振りしているので、
あまり文法的な項目の説明自体は細かくされていません。
そのため、『句とか節がわからない・・』といった人やSVOCがよくわからないという人は、
まずは『読解のための英文法 必修編』に臨みましょう。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/hijiimanabu/"]構文の前にそもそも英文法がほとんど終わってない・・・という人は、
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/oiwaeibunpo/"]
流行りのこの教材に手を出す前にまずは『大岩のいちばんはじめの英文法』を実施してください。この教材の前にある程度の長文は読んでいたほうがよいでしょう。
『The Rules1』、『The Rules2』までが基礎なので、
ここまでを読んで本書に移って再度The Rulesで復習という仕方でも良いでしょう。こちらの記事でThe Rulesについては詳しく説明しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/therules-leves/"]関先生The Rules+α(これまでのまとめ)
本書はこれまでの関先生の書籍を濃縮した教材となっています。
そのため、『The Rules』シリーズや『ポラリス』シリーズ、
『世界一わかりやすい 英文読解の特別講座』をやっている学生はぜひ復習として読み込んでみてください。もちろん、これまでに関先生の教材をやったことがない人でも、本書だけで十分理解することはできます。
The Essentialsの特徴
ここからはThe Essentialsの特徴について詳しく見ていきましょう。
オリジナルの英文で意味が完結
この参考書の英文は、関先生が入試の傾向を分析して作成したオリジナルの英文です。
単に過去の入試の一部を抜粋しているわけではありません。そのため、各英文は3~4行の短い文ながら、それだけで意味の完結した内容となっています。
前後の文脈がなくてもその英文の意味を理解できるのが特徴です。論理読解力が重要視されている点
各英文にはその構文解析はあるものの、
この参考書の主眼は、難関大学入試(早慶など)で問われる英語における「論理読解力」の養成にあります。一般論と主張の対比、情報の流れ、因果関係の理解など、入試英語で問われる論理的思考力が求められるため、
構文の解説よりも論理的読解力の解説が中心となっています。目次を見ながら内容確認!
目次を見ながら、それぞれどのような意味合いがあるのかを見ていきましょう。
CHAPTER 1 「一般論と主張」の対比構造
01 主張を見抜く(1) ― 消えるbut を見抜く
02 主張を見抜く(2) ― not A but B のバリエーション① not A . Instead B ほか文章の主旨を見抜くのに最適。
逆にいうと、一般論部分がわからないと話がわからない、その後の展開が予測できないなどあり。
この1章の内容を理解する”だけ”でも、
主旨判定問題が解きやすくなったり、文章を読みながら筆者が結局何を言いたかったのか?ということの整理がしやすくなります。CHAPTER 2 重要情報・具体例・反復表現
19 強調構文を見抜く(1) ― 基本形 It is not A but B that ?.
20 強調構文を見抜く(2) ― 頻出形① It is not only A that ? , but B. ほか文章における抽象具体をつかむことができます。
大学受験で出題される問題は非常に長いのですが、ほとんどは繰り返しです。
その繰り返しにも英語はある程度のルールがあり、そのルールとなる表現が体系化されています。早慶ではこのような抽象具体の流れが問われますよ
速読する際にも抽象化は重要です。(論理速読)といってはいますが、早く読める人と読めない人では着目している点が違うのです。
速読や論の構造については詳しくこちらの記事で掲載しているので確認してみてください。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/saisokuenglishreading-logic-structure/"]CHAPTER 3 「文型・倒置」の実践的活用
44 第1文型 ― SVM SVM
45 第2文型 ― SVC SV+形容詞 ほか文型を魔法のようにただ暗記している人が結構多いのですが、それでは学力をつけることはできません。
文型がどのような意味合いがあるのかを考えていきます。CHAPTER 4 因果表現・イコール表現・その他の重要構文
62 因果表現(1) ― 動詞① 原因 contribute to 結果
63 因果表現(2) ― 動詞② 結果 is caused by 原因 ほか因果関係は、非常に設問に問われやすいです。この部分を読むだけでも点数が伸びていく人もいるでしょう!
また、イコール表現の理解もまとめてあります。
repesentのような辞書を見れば、Linking verbsとして掲載されているいわば公式のイコール表現はもちろんのこと、
それ以外のでも「これはイコールでも解釈したほうがわかりやすいよね?」という単語もイコール表現として紹介されています。
実際にこのような表現を理解して使うとわかりやすいです。Linking Verbsとは第二文型の動詞を指すことが多いですが、それ以外にも何個かイコール関係を表す単語が存在します。
CHAPTER 5 さまざまな長文での重要表現
83 旅行・交通 ― 渋滞表現 be stuck in a traffic jam
84 広告・宣伝 ― 典型パターンを理解する Look no further than ?熟語や構文集にあまり載ってないけど、よくみる重要な表現を掲載しています。
具体的な学習方法とおすすめの使い方
[ptimeline]
[ti label="STEP1" title="各英文をゆっくり丁寧に読み、ポイントを理解する"]100個の短い英文それぞれをゆっくり読む。解説も読んで、英文のポイントをしっかり理解する
[/ti]
[ti label="STEP2" title="音読練習を繰り返し行う"]音源を聞きながら、同じ速度で反復音読する。[/ti]
[ti label="STEP3" title="チェックマーク表現の暗記"]The Rulesもそうですが、本教材にも覚えるべき表現にはマークがついていますので、こちらを暗記[/ti]
[/ptimeline]オススメの使い方としては、音読を何度も何度もしながら、頭の中で意識的に内容を理解していくことです。
多くの場合音読を意識せずにやってしまいがちですので、意識学習をするようにしてください。どのように考えたら良いのか?についてはこちらの動画付きの記事で説明しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/schoolmaster_blog/explain-movie/ishiki/"]この後におすすめの参考書
この後の教材は学力にもよりますが、本書で覚えた表現、考え方を
実際の長文の教材で試していかなくてはいけません。そのために一番オススメなのは、『The Rules』です。
このシリーズをクリアしていくのと、それ以外だとSupremacyや『ぐんぐん伸びる英語長文』がおすすめです。その他どのような教材を使ったら効率的に学習ができるのか?、勉強法についてはこちらの記事でも説明しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/english-benkyo/"][ad doc=""]