慶應義塾大学商学部
入試難易度: 2.5
慶應義塾大学商学部の論文テストは他の学部の小論文と比べると傾向が大きく異なります。
また受験者層が純文型の人が多いため難しいと感じる方が多くなるでしょう。
全体概観:配点100点 時間70分
受験生の教養(国語の熟語、計算能力、経済、経営の基本事項など)、論理的思考能力を求める試験です。
制限時間に対して時間が少ないのでできる問題とできない問題を見極めて早急に最後まで仕上げていきましょう。
出題概要
計算問題、読解問題、など大問3題から構成されています。計算問題、空欄補充など慶應大学の他の学部では出題されないので過去問を見て傾向を対策しておきましょう。
慶應商学部の小論文はどのように対策をしたら良いのか?
慶應義塾大学商学部の小論文(論文テスト)はかなり特殊のため多くの学生がどのように対策をしていいのか困っているのが現状です。
確かに、計算問題が出てきたり(とはいっても基礎数学のレベルですが・・・)、受験生には馴染みの薄い経済学や経営学の話題が近年出題されています。
学部の性質を考えればこの傾向は続くでしょう。ではどうしたらよいのでしょうか?問題のタイプを3つに分けてそれぞれ考えてみます。
タイプ1 読解問題タイプ
読解問題タイプはその名の通り文章を読みとって、空欄補充問題を解くか読解の文章を指定のテーマに従ってまとめるタイプです。
多少の知識は必要とするものの現代文と殆ど変わらないため、このタイプが出題された場合は文型の学生にとっては簡単な問題ですね。
表やグラフも読解する場合もあるので、表やグラフをどのように読み取るかを見なおしておきましょう。
タイプ2 計算問題タイプ
文型専願で高校時代ほとんど数学をしてこなかった学生にとっては難しいかと思います。
とはいっても計算問題と言っても確率、統計学の基礎、関数に対しての基礎的な知識なので問題をこなしていけば全く問題ありません。
この程度で入学をあきらめているようではたとえ入学したとしても必修で微分積分、統計学がある商学部で卒業をするのはかなり難しいと言わざるを得ません。
タイプ3 語彙問題
この問題形式では、故事成語や四字熟語が出題されます。近年はあまり出題されていませんが、再度出題される可能性は十分にあります。
どっちにしろ早稲田大学などの難関大学で受験する際には必要なので、現代文の学習の際にぜひ覚えておきましょう
2017年の入試について
レベル感は例年よりも若干易化している。
大問1は例年通りの問題。
今回は落ち着いて問題を読めば取りこぼすことがないと考えられます。
ただ、問1は類似する選択肢が多くあるので注意しておかないと、大量に失点してしまうのできをつけましょう。
そして、大問2は例年とは異なり数式や記号を多用した問題ではなく、グラフが中心となった問題でした。
また、問1は文章をよく理解した上で論理関係を理解できなければ難しいと言えるでしょう。
問5,6については特筆すべき難しい点はありません。
過去の出題事例
2016年 「意見を根拠付けて主張するスキルと民主主義」「データと仮設・検証」
2015年 「期待値理論と意思決定」「人口統計の歴史」「論理命題と反証可能性」
2014年 「浪費と消費」「天然資源をめぐる経済戦略」
2013年 「インセンティブ」「マグリブ貿易商の歴史制度分析」
2012年 「企業の社会的責任論」「渋滞学」
出典を見る限りは経済学や経営学からの出題が多くなっていますね。
学部がら仕方がないとは思いますが、このあたりの知識があまりにもない学生は必要な知識をつけていく必要があります。
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