慶應義塾大学法学部
入試難易度:3.0
問題の傾向はザ・私大文型です。年度によっては慶應の他の学部と比べるとかなり細かい知識まで問われるので注意してください。
全体概観:配点100点 時間60分
全問マークシートなので時間が足りないといことはありません。かなり多くの語群から探していくという特殊なタイプの問題なので念入りに過去問を行なっていく必要があります。また、資料集などを活用して資料・史料問題に対応するチカラをつけることも重要になります。
対策1:細かな知識はどのように入れていけば良いのか?
入試に細かな知識が出るからといっていきなり細かな知識を入れても、他の単語との関連が薄いのですぐに忘れてしまいます。ですから、まずはじめにすることは他の学部を受ける場合と変わりません。基本的な知識(年号、大枠の各自体毎の流れ、代表的な人物など)を確実に入れていくことが先です。これらの知識の連関なしには細かな知識を覚えるのは不可能です。また、上記の基本的な知識があれば選択肢の消去法ができるので使ってみましょう。法学部は選択肢が多いためちょっと特殊な消去法になりますが、過去問をやりこむことでわかるかと思います。
*もちろん、消去法などについて当塾で塾生に指導しています。
1つ例を見てみましょう。
※下線部(ア)は千島列島
受験生の皆さんがよく使っている『石川昌康の日本史B講義の実況中継』を見てみましょう。3巻252ページに「そして開拓使を置いて中央政府管轄で北海道を開拓していく。しかし、明治政府はなんたって貧乏です。とても樺太には手がでないから、「もう樺太はロシアにあげて、その代わり、千島列島を全部もらおうよ」といいうのでロシア側と話がつき、1875年、「樺太・千島交換条約」が結ばれました。Q:全件となってロシアに出向いて条約を調印した人物は?ー榎本武揚・樺太・千島交換条約のアイディアを出したのは黒田清隆です。旧幕臣の榎本は北海道開拓に熱意を示していた。・・・」とあります。
単純に知識として黒田清隆だなと導き出しても大丈夫です。しかし、選択肢をよく見てください。榎本武揚はいません。明治初期に活躍した人物で北海道に関係がある人物は黒田清隆しかいませんね。(黒田清隆は開拓使の長官になっていますね。また、開拓使官有物払下げ事件でも黒田清隆の名前が出てきます。= 実況中継3巻270ページ参照)このような知識を持っていれば消去法でも黒田清隆を推測することは可能となります。
過去の法学部の問題一覧
2016年「中世までの文化・社会経済・外交史」「古代〜近世の武士」「古代〜近世の儒教」「ポツダム宣言受諾に関する政治外交の動き」
2015年「桓武天皇の政治」「江戸初期の対外政策と禁教・鎖国」「江戸〜明治初期の貨幣制度」「対象〜戦間期の経済・外交・政治」
2014年「古代・近世・近代の地震」「近代の憲政史 」「衆議院議員総選挙の歴史」「池田勇人首相の所信表明演説」
2013年「 中世の災害 」「幕末・明治期に海外渡航した人々」「幣原喜重郎の回想録」(外交五十年)「農地改革 」
2012年「古代~近代の仏教」「中世の法 」「中世における民衆の蜂起 」「近現代の政党 」
2011年「食文化の歴史」「日本が外国から受けた影響」「大隈重信の回想録(「大隈伯昔日譚」)」「日本国憲法の制定過程」
2010年「住まいの歴史」「武家諸法度と大名統」「伊藤博文の直話」「行政機構・官僚制の歴史 」
2009年「氏族の形成とその歴史」「歴史書編纂の推移」「古代~近代の商業史」「『桂太郎自伝』にみる幕末・明治」
他の学部ではあまり見られないマニアックなテーマ史が出題されます。法学部を受けない人でも知識の漏れを発見するには良いかと思いますので、過去問演習をやってみてください。
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