早慶レベル偏差値70までの世界史勉強法とは
早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で世界史を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。
勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。
当塾で指導している最速で効率的に世界史の成績をあげる勉強方法の一部をお伝えいたします。
ページ目次
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
【世界史の勉強】の前に:暗記の大前提
暗記を効率的に覚える上でのルールをお伝えします。
-
- ルール1:大分類→小分類
- ルール2:論理的つながりを意識
- ルール3:つながりを自分で作る
【世界史の勉強】全体像
日本史全体の流れを考えると大きく分けると下記二つの部分になります。
- 流れをつかむ
- 詳細理解
世界史の流れをつかむには?
まずは歴史の流れを理解することが大切です。
ここでは歴史の流れを説明してもらうことが必要となります。
- ■学校の授業を聞く
- ■予備校の授業を聞く
- ■教科書や参考書を読む
- ■最近流行のネットで配信されている授業動画をみる
というような方法があります。
もちろん、それぞれの方法に長所・短所がありますし、二つ以上の方法を組み合わせることもできます。
(実際には学校の授業はほとんどの人が受けるでしょうから、2つ以上を組み合わせることがほとんどだと思います。)
自学でこれを進めようとすると、教科書・参考書を読むということが中心になると思います。
- 山川出版の『詳説世界史』や実教出版の『世界史B』などが有名でしょうか。
これらの長所は、必ず高校世界史の範囲が網羅されているということです。
よく、入試問題の講評で「教科書レベルを超える難問」「高校範囲を超える難問」という表現がありますが、これをみても教科書が基準になっていることがわかります。 - ただし、短所は教科書は的確に短い分で記述してあるために、背景などまで記述されていません。
よく「行間を読む」といいますが、それができなければ教科書で歴史を理解することはできません。
これを一人で行うことは非常に困難でしょう。だから、教科書は単体で使うものでなく授業を受けるのです。
“流れをつかむ”とは
”流れをつかむ”とは、どのようなことかというと、
大きな部分でいうと、「時代の変遷」と、「権力者の変遷」を覚えることです。
時代の変遷
大分類である、中国、ヨーロッパ、アラブなどを覚え、その上で○○世紀に○○が起こったのを覚えるようにしていきましょう。
そのような時代の変遷を頭に入れたら、○○世紀をさらに細分化して、○○世紀前半、後半と分けて、最終的にできごとの西暦を覚えていくことです。
時代の流れをつかむとは、○○世紀に何が起こったかを理解することです。最終的に年号を覚えられないと、流れは永久にわかりません。
権力者の変遷
続いて必要になるのが、権力者の変遷になります。
権力者についも勉強の最初の段階は、
「宗教勢力の時代」なのか、「王様、武装勢力の支配」の時代なのかというざっくりとした理解で構いません。
徐々に細かい名前を覚えるようにしていきましょう。
いきなり、全部を完璧に覚えるのではなくまずはざっくりと○○氏くらいの理解で良いです。
【超重要】因果関係を理解する
最初から出来事や人の名前を一問一答のように覚えるのはNG。時代の流れ、因果関係が掴めたら使うのはOK
時代の大分類と権力者がある程度頭に入れつつ、
そこで起こる事件の関係性のつながり(=因果関係)を理解していきましょう。
「誰がいつ、なにをした」→その結果何がおこったのか?を理解していきましょう。
どんな教材を使うのがおすすめか
ここまでお話しした流れをつかむ教材でおすすめの教材として、下記が良いでしょう。
- 一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
- ヨコから見る世界史 パワーアップ版
この2冊のどちらかを使えば良いです。
ムンディ先生の一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書は1冊でまとまっていて図解が多くわかりやすいですが、
大人向けなので読解力は必要です。
ヨコから見る世界史 パワーアップ版もざっくりと全体像を理解するには役立ちます。
実際に本屋で手に取ってみて読みやすい方を使ってみてください。
【漫画で理解】世界史を直感的に流れをつかむ
上記の理由から教科書は当塾では苦手な人がいきなり世界史の教科書を読むのをおすめしていません。
世界史が嫌いでしょうがない学生に対して当塾では世界史マンガを読むことをおすすめしています。
世界史が嫌いな人、またはよくわからない人というのは、世界史=単語、人物の羅列をムリに覚えるだけ。。と考えてしまっています。
このような状況では世界史をできるレベルまで成績を上げるのは不可能です。
どんな科目であってもできるようになるためには、好きになることは必要不可欠です。
そのためには、文字の羅列を覚えるだけではなく歴史の出来事がなぜ発生しているのか?、どうしてこの出来事が他の出来事にも波及していくのか?ということがイメージできる必要になる必要があるのです。
現在の国家で考えてみて、アメリカがいきなり他国に理由もなく攻め込むということが無いのと同様に、
歴史の中でも何か出来事が発生している際には必ず理由が存在します。
その理由を直感的に具体化してイメージするためにまずはマンガで歴史を確認していきましょう。
世界史のマンガを繰り返し読む&用語確認
マンガを繰り返し読んで歴史的事実の具体的イメージをつかんでいきましょう。
マンガを読む利点は、時間をかけずに何度も何度も読むことができて、流れを何度もつかむことができる点です。
この利点を活かして、時間を見つけて何度も読んでイメージを頭に焼き付けてください。
また、マンガを読みながら、『とってもやさしい世界史』を使って、用語の確認をしていきます。『とってもやさしい世界史』は世界史が苦手な人であっても、地図と対応させて理解しノート形式で埋めることで世界史の概要を理解していくというものです。
世界史の詳細部分を理解する・覚える
次に世界史の少し細かな部分も記入してある教材を使って流れを理解してください。
その後、2回目・3回目と読み進めるときに知識を獲得していきましょう。
このときに非常に大切なことは地図を見ることです。
学校で使っている資料集で構いませんので、当時の地図を見ながら学習を進めてください。意外と外国の地名というのはどこにあるのか知らないものです。
世界地図を覚えずに世界史を覚えるのは意味がありません。
『地図を使って覚える』の具体的には?
「トルキスタン」「アゼルバイジャン」どこにあるか正確にわかりますか?
また、場所だけでなく地形にも気を付けてください。
たとえば山地があるとそこからは敵は侵入しづらくなります。川があっても同じですね。
インドに外敵が侵入するときは北西部から侵入しますね。
アレクサンドロス・アーリア人・クシャーナ朝すべてそうです。
なぜ北東部から侵入しないのでしょうか?
これは、ヒマラヤ山脈があるからですね。
もし、ヒマラヤ山脈とチベット高原がなければ、インドは中国の侵入を受けていたかもしれません。ハンガリー(パンノニア)も歴史上たびたび出てきます。
アジア系の民族はパンノニアに侵入し建国することが多いですね。なぜ、パンノニアより先に進まないのでしょうか?ドナウ川があるからですね。フン族、マジャール人、モンゴル人すべてそうです。
パンノニアで勝利してもそこからさらに西に進むのは大変なのです。このようなことは地図を見てこそわかることです。
これも繰り返し地図を見て、常に地形に気を付けることで気が付いていくことです。
1回で済まそうとせず繰り返しやってみてください。
もちろん、当塾では地形などにも留意した指導を行い、家庭学習時のアドバイスもしております。
現在、非常に工夫された参考書がたくさん出ていますので、自分に合った参考書を使ってみてください。当塾でおすすめしているのは『ナビゲーター世界史』です。
『ナビゲーター世界史』の詳しい使い方はこちらに記載しています。
どのように世界史を覚えていくのか?
当然、「用語」を覚えましょう。しかし、それだけではいけません。
意味を覚えていかなければ得点にはなりません。
「いつごろの人か」「どこ出身か」「親(子)は有名人ではないか?」「何をした人か」などです。
ひとつひとつの用語を正確に覚えていくことがまずやらなければならないことです。これも、『ナビゲーター世界史』を繰り返していく中でやっていけばよいことでしょう。
また、「なぜこうなったのか」「その結果どうなったのか」など因果関係も大切です。
『ナビゲーター世界史』にはこのような部分も記述されています。
(他の参考書でも多かれ少なかれ記述はあります。)そのような部分を覚え、自分で説明できるようにしてください。ここまでくれば「歴史を理解した」といえるでしょう。
用語のチェックはどうするか
参考書には索引のページが付いていることが多いです。
用語があいうえお順にかいてあって、それが何ページにあるか記載されているページですね。
ここを見て自分が覚えているか?もちろん意味もわかるのか?を確認していくという方法があります。分からなかったらすぐにそのページを開けますね。また、一問一答を購入して使うのも一つの方法です。
【アウトプット編】問題集を解いてみる
流れをつかみ、用語を覚えたら実践してみましょう。
ここがなければ成績はなかなか上がりません。
よく、「どの問題集がいいですか?」という質問を受けますが、
「この問題集を買いましたが、どのように進めたらいいですか?」という質問はあまり聞きません。
問題集は使いこなせていますか?極端な話、問題集はどれでもいいから、効果的に使えれば成績は伸びるはずです。
当塾では、いくつかお勧めしている問題集があり、
そのなかでも『ヒストリア 世界史精選問題集』は早慶を目指す受験生に必ずやってほしいものとしてお勧めしています。
買って満足では成績は上がりませんよ
効果の出る使い方(簡潔番)
- STEP1問題を解くまずは問題を解いてみましょう。「解いてみたら全然できない」という声も聞きますが、できないからこそやるのです。
初めから全部できるならば問題集などやる必要はありません。 - STEP2解説の熟読解いてみて、正解できなかったところについて解答・解説をみてみましょう。
- STEP3分析そこを見て「この問題を解くにはこの知識が足りなかった」「これを理解していればよかった」というものがわかればいいのです。そうしたらそれを覚えて、その問題を解く力をつけてください。
- STEP4繰り返し実施これも、忘れてしまうことを恐れずにどんどんやってみましょう。
忘れたらもう一度やればいいのです。繰り返しやることで必ず力になります。
勉強の最初の段階またはmarch関関同立を受ける場合は、HISTORIA世界史だと時期によってはオーバースペックの恐れがあります。
世界史が苦手だけど短期間で何とかしたい!という方は、『時代と流れの用語問題集』をやってみましょう。
世界史で一段上を目指す受験生のその他教材の使い方
一段上を目指すための受験でどのように勉強をしたら良いのかを見ていきましょう。
サブノートについて
現在多くのサブノート形式の参考書が発売されています。
学校で使っているという場合もあるかもしれません。このようなものの使い方を考えてみましょう。
多くの場合、ノート形式でまとめられており、用語を穴埋めにする場合が多いようです。
この時、勘違いして欲しくないのは、「穴埋めになっている用語さえ覚えればいい」わけではないことです。
使い方を間違えてしまうと、成績が全然上がらないですよ。
例えば「チンギス=ハン」という用語が穴埋めになっていたとして、
「チンギス=ハン」と覚えて役に立ちますか?上記の通り、この人物がなんなのかまで覚えなければ全く役に立ちません。
また、穴埋めになっていないものも覚える必要があるかもしれません。以上のことから、サブノートは「覚えるためにあるものではない」と言えると思います。
サブノートの効果的な使い方とは?
例えば、『ナビゲーター世界史』を読み進める時に、自分でノートをまとめながら読んでいったとしましょう。
非常に時間がかかります。
今高校2年生でたっぷり時間があるならばこの方法で勉強を進めていっていいと思いますが、
すでに3年生の夏休みだという場合、受験勉強が間に合わなくなってしまいます。
そこで、サブノートにどんどん書き込んでいきましょう。もともとがノート形式ですから、かなりまとまっています。
ここに不足している知識を書き込んでいく、因果関係を書き込んでいく、自分が知らなかった・苦手なところをマーカーで印をつけていく・・・。
もちろん、問題集を解いた後もこれに書き込んでいく。受験直前にこれを見直せば自分が今までつまづいたところがわかるはずです。
一問一答について
一問一答の使い方は本当に人それぞれです。そして、どれが間違っているというものでもありません。その時の自分に合った方法を見つけてください。
① 知識をつけるために使う
まだ知識不足だという時に一問一答で用語を覚えていきます。この方法は用語を覚えるにはとてもいい方法です。コツとしては机に向かってやるのではなく通学時間など空いている時間を使ってコツコツとやることだと思います。ただし、全く用語を覚えていない段階でこれをやると、本当に大変でくじけてしまうという問題点があります。
② 一通り知識をつけたあとに確認のために行う
一通り知識をつけた後、自分に知識がついているか確認のために使うという方法もあります。私はこれをお勧めしています。
これも、まとまった時間ではなく空いた時間でまめにやっていくことが大切です。一問一答も繰り返しやることで身につくものであり、1回で完璧になるということはありません。
③ 短文記述の参考にする
意外と見落としがちですが、一問一答の「問」のほうの文章です。これは短文記述のときにとても参考になります。
たまに、国立大学の長文記述も短文記述をたくさんつなげれば出来てしまうことがあります。
短文記述問題ができなかった時に、その用語について一問一答で調べてみると、こんなまとめ方があるのかと気がつくことがあります。
年号暗記について
もちろん、覚えなければならない年号はあります。
「国が建国された年」「国が滅びた年」「大きな戦争が始まった年・終わった年」「大きな条約が結ばれた年」「大きな事件が起こった年」です。
太平洋戦争が終わったのが何年かわからなかったら、受験生として・・・以前にまずいというのは同意してもらえるでしょうか?
そのうえで、どこまでおぼえるのかが問題になります。まず、自分の受験する大学の過去問を見てみましょう。
年号そのものがずばり!と聞かれていますか?その割合はどのくらいですか?
年号そのものが聞かれることはとても少ないですね。
また、出たとしても割合は微々たるものです。ということは、
「合格する」ために「年号そのものを答えられるようにする」ということはあまり必要ないですが、
年号を知っていると有利になる問題はたくさんありますね。
世界史の早慶の問題で見てみよう
たとえば、「年代順に並べ替える」というような問題です。このような問題はどのように解くのでしょうか?
次のa~cの事項は、下の年表のどこに入れるのが適切か、年表中の空欄1~5からそれぞれ選びなさい。(重複使用不可)
( 1 )
コミンテルン設立
( 2 )
ヴェルサイユ条約にドイツと連合国が調印
( 3 )
シベリアから日本が撤退完了
( 4 )
ソヴィエト社会主義共和国連邦の結成
( 5 )
a:新経済政策(ネップ)の開始
b:第一次五か年計画開始
c:ブレスト=リトフスク条約締結
さて、この問題を解くのに何を覚えていればいいでしょうか?
全部年号を覚えていれば絶対にできます。
まず、ブレスト=リトフスク条約は第一次世界大戦中の出来事ですから、一番早いはずです。
ロシア革命(1717)という年号は絶対に知っているはず。
ヴェルサイユ条約調印(1919)も知らなくてはなりません。
(1919年は3・1独立運動や5・4運動、コミンテルンの設立などもあるので何月の出来事化も覚えるといいですね。)
コミンテルンはドイツ革命の後の出来事です。(初めは革命支援を行おうとしていたが、ドイツ革命の失敗などにより、一国社会主義論が中心になっていきます。
この路線転換は結成時にすでに起こっていたことです。これが分かっていればブレスト=リトフスク条約の(1)は答えられます。
ソ連の経済政策は戦時共産主義 → 新経済政策(ネップ) → 第一次五か年計画のはずです。ということは、a,bは(3)(4)(5)のいずれかに入ります。
第一次五か年計画がソビエト連邦結成後であることは明白ですから、(5)が正答。問題はネップの開始です。
シベリアからの日本撤退完了の年号が難しいですし、これは因果関係でも解けません。
正解は(3)になります。
日本のシベリア撤退はワシントン会議後のこと(ワシントン会議で列強から非難を浴びている)ということから導き出せるかもしれませんが、(3)(4)どちらか導き出すのは難しいかもしれません。
さて、上の問題でもわかるように必ずすべての年号を細かく覚えていなければ解けないというものではありません。因果関係を覚えていれば考えることは可能です。
ですから、まず第一は歴史を理解することなのです。
しかし、秋も深まり、冬が訪れてくると受験まで残り期間が短くなります。
そうすると、手っ取り早く得点になることをやる割合が高くなります。
なにをしますか?暗記ですね。覚えてしまえば得点になるものは、今覚えれば1秒後には得点をとることができます。
そのようなときに年号を覚えるのはとても良いことだと思います。時期も考えて年号を覚えていきましょう。
もうひとつ、年号そのものがあやふやであったとしても何世紀のいつごろの出来事化は覚えなければなりません。おすすめは1世紀を4分割しましょう。
何世紀の①・②・③・④というように25年ずつ区切って、その出来事がどこに入るのかを覚えていきます。これが確実にできていれば同時代史(ヨーロッパで何があったとき、同じころ中国では何があった)というような問題も確実に解けます。年号が細かくわからなくても、大体このあたりというのはわかるようにしてください。
過去問対策について
それぞれ世界史を勉強をする人にとってどのような目的かが変わってくるかと思います。試験ごとにどのように勉強をして行ったら良いのかをお伝えします。
早慶以上の世界史の勉強だと早期からの対策が必要になってきます。
それぞれの時期にどのようなことを行ったら良いのかを当塾では一人一人個別のカリキュラムを作成して丁寧に指導しております。
共通試験の対策
共通試験は必要な知識はそこまでおおくありません。
教科書などと見比べていただければわかりますが、高校世界史の範囲でとても上手に作られています。
正誤判定問題などはやはり慣れも必要ですので、過去問を多めにやることをお勧めします。
これは共通試験にかかわらずですが、まるつけが終わった後に可能ならばすべての問題のすべての選択肢を吟味してください。
こう書いてあったら正しい文章だ、この文章はここが間違っている、というようなことを繰り返していくことで知識が身に付き、共通試験の正誤問題を解くコツなどがわかってきます。
遅くとも高3の夏休みが始まるころには1年分はやってみてください。
共通試験を解くためには何が必要なのかを考えながら学習することはとても大切なことです。
共通試験の過去問で分かったことをそれ以後の学習に役立ててください。
MARCH/関関同立の世界史対策
それぞれの学校に特色のある出題はあります。その対策が全く必要ないということはありません。
しかし、合格点をとるということを考えた時にまず必要なのは、世界史の基本を覚え、理解していることです。
この場合も高3の夏休みが始まるころまでに1年分でいいので過去問をやってみてください。
まるつけが終わったらどのような知識があれば解けたのかを確認してください。
『ナビゲーター世界史』と比べてみると、この本をマスターすれば絶対に合格点が取れるということがわかると思います。
あるいは、解くときに『ナビゲーター世界史』を使いながら解いてみてもいいかもしれません。ほとんどの問題が解けるはずです。
つまり、過去問をやることで何が必要なのかがわかるはずです。
その後は過去問演習を定期的に行い、自分が本当に力がついているのかを確認するとともに新たな知識の獲得を目指してください。
早慶の世界史対策
早慶レベルになると、非常に細かいことも出題されます。
『ナビゲーター世界史』と比べてみると、でていない事項も問われていますし、あるいは本文の非常に細かいところ(雑談のような部分)や図表の中に書かれていることが出題されていたりすることもあります。
つまり、『ナビゲーター世界史』の本当に細かいところまで身に着けていく必要があるということです。過去問演習はたくさんやってほしいですが、その中で常に「合格点をとるためにはなにをすればいいのか」ということを意識してください。いわゆる悪問・奇問のたぐいも存在します。そのような問題ばかりクローズアップされることもありますが、冷静になるとそのような問題はできなくても不合格にならないことがわかります。合格点をとるためには『ナビゲーター世界史』を精度を挙げて取り組むだけで十分であることがわかります。そのようなとき、過去問はあなたの学習方法を導いてくれるはずです。
当塾の早慶徹底対策のページでどのように世界史の過去問に取り組んだら良いのかの一部を紹介しています。
合格までのスケジュール例を見てみよう!
現状と入試までの期間を踏まえてスケジュールを立ててみましょう。
当塾のこれまでの相談を元に3パターンのスケジュール例をご紹介いたします。
【理想的!】高2夏から始めるパターン
- STEP1<高2>7月後半 〜 8月上旬『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』を読む(流れを確認する程度で良い)
- STEP2<高2>8月上旬 〜 8月下旬『ナビゲーター世界史』を一通り読む。世界史マンガを横に置いて、『ナビゲーター世界史』で読んでいるのはマンガのこの辺りということを意識するとよい。
- STEP3<高2>9月上旬 〜 10月下旬『ナビゲーター世界史』2回目。用語を覚えることを多少意識しながら読む。付箋に質問事項を書いて貼り、わからないところを質問することも始める。
- STEP4<高2>11月上旬 〜 12月下旬『ナビゲーター世界史』3回目。ノートへの書き込みも行う。サブノートへの書き込みもしながら読む。地図なども意識する。
- STEP5<高2>1月上旬 〜 3月下旬『ナビゲーター世界史』4回目。同時に『ヒストリア 世界史精選問題集』も始める。『ナビゲーター世界史』に合わせて進める。間違えた問題の復習を行い、次に進む。
- STEP6<高3>4月上旬〜5月下旬『ナビゲーター世界史』5回目。『ヒストリア 世界史精選問題集』2回目。予備校の模擬試験に備える。
- STEP7<高3>6月上旬〜7月下旬『ナビゲーター世界史』6回目。『ヒストリア 世界史精選問題集』3回目。必要な因果関係を理解し、じっくりと読み込む。
- STEP8<高3>夏休み中『ヒストリア 世界史精選問題集』4回目。一問一答を行い、知識を確実なものにする。夏期講習の復習も行う。
- STEP9<高3>8月半以降過去問演習を始める。第一志望の大学・学部の問題を週に2年分行う。間違えた部分は『ナビゲーター世界史』『ヒストリア』で確認し、覚え直す。
- STEP10<高3>9月以降過去問演習を進める。第一志望以外の大学の問題も解く。様々な問題に取り組み、知識を増やす。『ナビゲーター世界史』の必要な部分を読み込み、一問一答で知識の確認を続ける。
- STEP11<高3>冬休み以降やり残していることを確認し、進める。第一志望の大学・学部の問題を2〜3年分解く。サブノートを見て、身についた知識を確認する。
- STEP12<高3>1月以降入試が始まり、合格する。
【一般的!】高3から始めるパターン
- STEP14月上旬 〜 4月中旬『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』を読む(流れを確認する程度で良い)。学校が忙しくなる前に終わらせること。マンガを読みながら『とってもやさしい世界史』を埋めていく。
- STEP24月中旬 〜 5月中旬『ナビゲーター世界史』を一通り読む。『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』を横に置いて、『ナビゲーター世界史』で読んでいるのはマンガのこの辺りということを意識するとよい。
- STEP35月中旬 〜 6月中旬『ナビゲーター世界史』2回目。用語を覚えることを多少意識しながら読む。ノートの使用も開始。サブノートへの書き込みもしながら読む。地図なども意識する。付箋に質問事項を書いて貼り、わからないところを質問することも始める。
- STEP46月中旬 〜 7月中旬『ナビゲーター世界史』3回目。同時に『ヒストリア 世界史精選問題集』も始める。『ナビゲーター世界史』と同じ範囲をやっていくとやりやすい。ページがとびとびになっても気にしない。間違えた問題の復習を一度やったら次に進む。
- STEP57月中旬 〜 8月中旬『ナビゲーター世界史』4回目。同時に『ヒストリア 世界史精選問題集』2回目。1回目より間違いが少なくなっている実感があれば、やり方が間違っていない。
- STEP68月中旬〜9月中旬『ナビゲーター世界史』5回目。『ヒストリア 世界史精選問題集』3回目。必要な因果関係を理解し、じっくりと読む。空いている時間を利用して、一問一答も始める。
- STEP78月中旬以降過去問演習を始める。第一志望の大学・学部の世界史の問題を週に2年分行う。間違えた部分は『ナビゲーター世界史』『ヒストリア』で確認し、覚え直す。
- STEP89月以降過去問演習を進める。第一志望以外の大学の問題も解く。出題形式が違う場合でも、必要な知識が抜け落ちている場合は再確認する。他学部の問題であっても本気でやり込む。
- STEP9冬休み以降やり残していることを確認し、進める。第一志望の大学・学部の問題を2〜3年分解く。サブノートを見て、身についた知識を確認する。
- STEP101月以降入試が始まり、合格する。
【絶望から・・】高3夏休みに始めたい
- STEP17月中旬 〜 7月下旬『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』を読んで直感的な流れを掴む。『とってもやさしい世界史』を進め、『ナビゲーター世界史』を一通り読む。7月中に1通り読めると良いが、難しい場合は、1,2巻まで読む。
- STEP28月上旬 〜 8月下旬『ナビゲーター世界史』2回目。用語を覚えながら読む。ノートの使用を開始し、サブノートへの書き込みも行う。地図も意識する。付箋に質問事項を書いて貼り、わからないところを質問する。『ヒストリア 世界史精選問題集』も始める。
- STEP39月上旬 〜 9月下旬『ナビゲーター世界史』4回目。同時に『ヒストリア 世界史精選問題集』2回目。1回目より間違いが少なくなっている実感があれば、やり方が間違っていない。
- STEP49月上旬 〜過去問演習を始める。第一志望の大学・学部の問題を週に2年分行う。間違えた部分は『ナビゲーター世界史』『ヒストリア』で確認し、覚え直す。第一志望以外の問題も解き、他学部の問題にも取り組む。
- STEP510月上旬 〜『ナビゲーター世界史』5回目。『ヒストリア 世界史精選問題集』3回目。必要な因果関係を理解し、じっくりと読む。
- STEP6冬休み以降やり残していることを確認し、進める。第一志望の大学・学部の問題を2〜3年分解く。サブノートを見て、身についた知識を確認する。
- STEP71月以降入試が始まり、合格する。
大雑把にスケジュールをあげてみました。特に高2からはじめるスケジュールは簡単そうに見えて実はとても大変です。一方で、高3夏からはじめるスケジュールはかなり本気にならないとこなしているだけになってしまうでしょう。それまで持っている力によっても違いますし、他の科目とのバランスも考えながら進めなければなりません。
当塾では、それぞれの生徒さんの実情に合わせてスケジュールを組んでまいります。ぜひ、ご利用ください。
世界史の勉強でよくある質問集
ここではこの参考書によく当塾に寄せられる質問をQ&A形式でお答えします。
解答はプラトン先生にお答えいただきます。
Published by