英語の論理構造を理解していこう!
一度上記のレベルが完成したら文章構造ではなく、筆者の主張をいかにつかんでいくのか?という論旨、論理構造の部分に入っていきます。
まず下記文章を読んでみてください。
Lastly,there is a link between procrastination and how long people must wait before they see the reward for an effort. For an instance, studying hard in school might not give high school students any immediate rewards; what they learn might not seem useful to the present. However, studying can provide them with rewards in the future like the knowledge or skills necessary to the pursue their dreams. Sometimes, it is hard to see the benefit of making an effort when the reward is too far away.This can explain why many people do not start money for their old age when they are young. センター試験からの抜粋
上記の文章で筆者が言いたいことが何か?というのはわかりましたか?英語ができない人、いつまで経っても英文法、構文ができても英語の長文を読むことができない人というのは全ての文章を大事に読んでしまっています。そのため、一文一文同士の繋がりというのが理解できずに、全ての文章が大事=隅から隅まで文章を読んでいくというようになってしまっています。その結果、英語の長文が結局どういう意味なのか?という部分まで理解が追いつきません。もちろん、このような状態になってしまっていると、英語長文ができるわけがありません。
英語長文ができる人は以下のように読んでいます。
Lastly,there is a link between procrastination and how long people must wait before they see the reward for an effort. <具体化>For an instance, studying hard in school might not give high school students any immediate rewards; what they learn might not seem useful to the present. <逆説>However, studying can provide them with rewards in the future like the knowledge or skills necessary to the pursue their dreams. Sometimes, it is hard to see the benefit of making an effort when the reward is too far away.This can explain why many people do not start money for their old age when they are young.
どこが筆者の主張なのか?その主張を具体化した部分なのか、という部分を明確に理解していくことが文章を読んでいく上で大事な点です。この学力を意識的に鍛えることができるかどうかというのが早慶に合格できるかどうかという点に関わってきます。当塾では他の塾ではできないこうした部分を丁寧に一人一人見ていきます。進学校に通っていて頭の良い生徒というのはこうした思考の部分は無意識レベルでできているため、上記構文を習っただけでできるということが多いです。これが、「英語は訳せればできる」という人が主張する所以です。ですが、多くの人はこうした部分は意識的に鍛えないとできるようにはなりません。教材も下記のような市販のものだけでは補いきれない部分を丁寧に指導しております。覚えた知識を吐き出すというレベル感ではなく、考えて読解ができるようになるためには学校で習ったような勉強ではなく、一歩進んだ考えるチカラを鍛える必要があります。
目安として、高3の偏差値で60~65程度はないとこれ以降の発展の内容を読んでも意味がありません。まずは、単語、英文法、構文といった部分の強化をしていきましょう。
論理構造の理解
論理構造とは筆者の主張がどのような意味合いを持った順番で文章を作って自身の考えを展開しているのか?と部分です。筆者の主張を読み取ってどうしてこの主張がなりたつのか?という点を考えかつ、言語化していきながら読んでいくことで理解をしていきます。こうした論理構造を理解するためには、筆者の主張部分とそれ以外の根拠の部分を読んでいる際にわかる必要があります。何が主張で何が根拠なのか?というのは、ルールがありある程度はひと目で判断することができます。
当塾ではそうしたルールが載っているので文章中でどのように話が展開しているのか?という部分を理解するためには読んでおくと良いでしょう。ただし、この本の内容を鵜呑みにしすぎて機械的に主張を判断していくのはあまり良くないです。教材では筆者のルールが適応しやすいものを使用しています。そのため、利用の仕方には工夫が必要です。
論理展開について
論理構造を理解するためには論理展開について理解をしておく必要があります。論理展開とは、筆者の主張とその根拠を結ぶ論理がどのようにつながって、論旨が繋がっているのか?という部分になります。その展開の仕方には、演繹法と帰納法という方法があります。現代文の単語として覚えていて、なんとなく聞いたことがあるなーという人はいるかもしれません。ですが、この2つを考え方という部分にまで落とし込んでいる人は少ないです。文章がどのようにつながっているのか?を考える際には両者を意識して使っていくことが必要不可欠です。具体→抽象→具体と、、この辺りの内容まで触れている参考書はないので、この辺りを理解している指導者のもとで学ぶのが最適でしょう。当塾では「文章のつながり」という学校では教えてくれないが、これが出来ないと難関大学に受かるのは不可能なのでもちろんこの辺りの内容も丁寧に指導しています。
演繹法とは?
決められた法則に従って、個別具体的な事例に対して結論をだす展開の仕方です。わかり易い例としていわれるのは下記のようなものでしょう。
法則:人間はいずれ死ぬ
事例①:プラトンは人間だ
事例②:プラトンはいずれ死ぬ
人間はいずれ死ぬという抽象化された普遍的な法則を出して、個別具体的なプラトンに対してプラトンは死ぬという結論を出しています。
これを英語長文に当てはめて考えると筆者の主張という抽象的な部分に対して、個々の具体例を考えていき、その具体例を通して納得して筆者の主張を納得してもらい最後に再度筆者の主張を述べていくという論法となります。この論法が数としては多いのでまずは身に付けるべきでしょう。
帰納法とは?
今度は抽象部分からではなく、個別具体的な内容からあるパターンを導き出して、法則化していくという論法です。帰納法の例としては以下の例がわかりやすいでしょう。
事例①:東京のカラスは黒い
事例②:北海道のカラスは黒い
事例③:新潟のカラスは黒い
事例④:滋賀のカラスは黒い
事例⑤:山口のカラスは黒い
事例⑥:沖縄のカラスは黒い
事例⑦:鹿児島のカラスは黒い
・・・・・
以降も続けていき、全47都道府県でカラスが黒いことを確かめることで、「日本にいるカラスは黒い」ということを確かめることが可能になります。
英語長文で考えるならば、具体例①,具体例②・・・筆者の主張という形になっているのがこの形にあたるでしょう。前提条件として個別具体的なものを利用しているため、上記の演繹法の場合よりも主張の納得度は下がりますが、新しい発見、科学的な結論を出すためには必要とされるということは理解しておくと良いでしょう。
1パラグラフ内で文章を読んでいく
上記、演繹法と帰納法という展開が1パラグラフ内で行われる場合と複数パラグラフ内で行われることを理解してください。1パラグラフ内での展開にはさらに同型反復という展開のされ方があるので、これは理解しておくべきでしょう。
頭のいい人ほど、相手に私の言いたいことは伝わらないということを理解しております。そのため、1つの言いたいことに対して何度も何度も言いたいことを伝えていくのです。上記を考えるならば、1つのパラグフ内で何度も何度も繰り返されていることは、筆者の言いたいこと、伝えなければならないことだということがわかりますね。
また英語長文を読んでいくとよくわからない単語があって読めなくなるという人がいますが、入試レベルの単語帳を完璧に覚えてそれでもわからない単語がある場合は、単語帳を増やすのではなく、大事なことは形を変えて繰り返し述べられるという展開のされ方をすれば不安が減っていくでしょう。
長文をたくさん読んで論理の展開のされ方を意識してみよう
文章の書き方は人それぞれです。画一的なパターン化をすることは難しいでしょう。そのため、さまざまな文章を読んで、「こういう論理の展開の仕方もあるのか!」「えっこれ何言ってるのかわからない」といった経験を入試までに積んでいき、どのような文章が来ても対処できるようになりましょう。もちろん、何の目的なのかわからずにたくさん長文を読んでも成果は上がらないのはこれまでにも述べている通りです。
長文の内容について
長文を読む際の論理展開も大事ですが、早慶は各学部で特色があり長文の内容も学部毎に全く異なります。過去問を行ってどのような内容の問題が出やすいかを確認し、頻出の分野については日本語で知識を拡充しておくと良いでしょう。当塾では各学部に合わせてどのような内容の問題の内容が出やすいかを研究しており、事前に近い内容の長文を読んでいただくことで本番も全く読めない!ということなく安心して取り組めるようにしております。
特に理工学部の場合は、理系論文から出ることが多いので、専門用語にも詳しくなっておく必要があります。塾生にはどのような雑誌を読んでおくと良いのか?、新書はどんなものが必要なのか?ということを学生のレベルに合わせて適宜おすすめしております。
Q&A
ここでは英語長文について当塾に寄せられる質問をQ&A形式でお答えします。
解答はプラトン先生にお答えいただきます。
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
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