動詞には、他動詞と自動詞があります。
辞書で動詞を調べると、(他)や、(自)と書いてありますが、それをいちいち覚えるのは面倒だし、何の役に立つんだろう? と思ってしまいますよね。
実は、ある動詞が他動詞か自動詞かがわかれば、その動詞のとる文型がわかるようになるんです!
多くの人が苦手とする文型の理解がしやすくなるんですね。
また、自動詞なのか他動詞なのかを覚えやすくする方法も教えます!
他動詞ってなんだろう?
他動詞とは、形としては、すぐあとに目的語をとる動詞のことです。
意味としては、目的語に対して影響をあたえることができる動詞という意味です。
Likeという動詞を例にとって見てみましょう。
I like soccer. (私はサッカーが好きです。)
Likeというのは「好き」という意味ですよね。
「好き」なのはサッカーなので、この場合はサッカーが目的語になります。
そして、soccerという目的語が動詞のすぐあとに置かれるので、likeという動詞は他動詞ということになります。
他にも例文を挙げてみます。
I kissed a girl. (私は女の子にキスをした)
Kissという動詞の対象はa girlですね。
なので、a girl は目的語で、kissは他動詞ということになります。
自動詞ってなんだろう?
自動詞というのは、形としては、すぐあとに目的語を取らない動詞です。
意味としては、自分だけで動作が完結する動作の動詞です。
例えば・・・
I run. (私は走る)
のように、主語と動詞だけで文を作ることができるんですね。
動詞の目的語がないので、動作を表すものが多いんです。
たとえば、泳ぐというswim,歩くというwalk,笑うというsmileなども自動詞です。
では、走るという動作だけでなくて、グラウンドを走るとか、校庭を走るとか、情報を加えたい場合はどうするかというと、前置詞を使います。
I run in the schoolyard. (私は校庭を走る)
このように、in ~の中を、to~に向かって、などを使って言うことができます。
他動詞のとる文型
他動詞は第3文型、第4文型、第5文型をとることができますが、他動詞の働きが一番良くわかるのが第3文型です。
まず、第3文型の説明をします。
第3文型というのは、主語+動詞+目的語でできている文です。
I play tennis. (私はテニスをします)
He reads books. (彼は本を読みます)
このように、主語のあとに他動詞があって、その目的語がすぐあとに置かれているのが第3文型です。
第4文型はこれにさらに目的語がもうひとつ加わって作られる文で、第5文型はこれに補語が加わった文です。
なので、基本である第3文型がわかるようになれば、文型の理解がぐんと深まります。
自動詞のとる文型
自動詞は第1文型と第2文型をとります。
第1文型の文の要素は、主語+動詞だけなので、自動詞のとる文型の基本型ともいえます。
I laugh. (私は笑う)
自動詞がただの動作を表す動詞が多いので、第1文型自体も単純な文章であることが多いです。
第2文型は、主語+動詞+補語のかたちになっています。
自動詞は、うしろに目的語は取りませんが、be動詞やbecomeなどのように、補語をとるものがあるんですね。
補語というのは主語や目的語を説明する言葉のことで、この第2文型では主語の説明をする言葉のことを言います。
I am a student. (私は学生です。)
これは、Iが主語、amが動詞、a student が補語になっています。
第2文型の特徴は、主語=補語になっているところです
つまりこの文だと、私は=学生、ですね。
主語=補語になっているのが第2文型だと覚えておけば簡単ですよ。
■動詞は文章で覚えよう
単語帳なんかには、他動詞はすぐあとに目的語をとるので「~を、~に」から訳が書いてあることがあります。
Knowなら、「~を知っている」と書いてありますよね。
また、辞書には(他)や(自)などでその動詞が自動詞なのか他動詞なのか記してあります。
ですが、これだといちいち他動詞なのか自動詞なのか、という覚えることが多くなる上に、どっちだったか結局忘れてしまったりします。
そこでおススメなのが、動詞を文章ごと覚えてしまうということです。
辞書には例文が載っていますし、もともと読んでいた文章を覚えるのも、忘れにくくなるのでいいですね。
さっきのknowなら、「~を知っている」と覚えないで、「I know you=あなたを知っている」と覚えてしまいましょう。
これだと、他動詞なのか自動詞なのか、いちいち意識しなくても覚えられてしまいます。
そして、これが他動詞とわかれば、すぐあとに目的語がひとつだけあるのでこれが第3文型ということまでわかってしまいますね。
自動詞と他動詞を理解すれば、文型も難しくありません。
覚えたい動詞は、出会った文章まるごと覚えてしまいましょう!
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