早稲田、慶應大学合格に必要な勉強時間を徹底分析
早慶合格にはどれくらいの時間がかかるのだろうか。
こういった疑問を持ったことはないでしょうか。
このブログ記事では、
当塾の塾生やスタディプラスさんでのデータを使って、早慶に受かるためにはどれくらいの勉強時間が必要なのかお伝えいたします。
結論
早慶文系学部→3347時間21分
早慶理工学部→2841時間20分
各学部ごとに具体的にどれくらい必要なのか、見ていきましょう。
また、勉強時間だけではなく勉強の質を上げるためのポイントについてもお伝えしていきます。
ページ目次
- 早稲田、慶應大学合格に必要な勉強時間を徹底分析
- 早慶文系学部に必要な勉強時間
- 早稲田大学(文系)に合格するために必要な勉強時間
- 早稲田大学各学部(文系)ごとの勉強時間
- 慶應大学(文系)に合格するために必要な勉強時間
- 慶應大学各学部(文系)ごとの勉強時間
- 早慶理工学部に必要な勉強時間
- 早稲田理工大学に合格するために必要な勉強時間
- 早稲田理工は文系よりも簡単?
- 慶應大学合格に必要な勉強時間
- 早慶文系学部不合格者の勉強時間
- 文系合格者と不合格者の勉強時間の違い
- 早慶理系学部不合格者の勉強時間
- 理系合格者と不合格者の勉強時間の違い
- 受験勉強は1年間だけではない!
- 早慶合格者の高校1年生の勉強時間とその詳細
- 早慶合格者の高校2年生の勉強時間とその重要性
- 何を勉強時間と定義するのか?
- 効率的な勉強に騙されない!?
- 合格者と不合格者で分かれる点は?
- 早慶に合格したい方は「ヒロアカ」にご相談ください
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
早慶文系学部に必要な勉強時間
それでは早慶文系学部に入学するために
どれだけの時間を使ったら良いのか具体的に見ていきましょう。
まずはスタディプラスさんで公開されているデータを少しデータが古いのですが(2020年)見ていましょう。
早稲田大学(文系)に合格するために必要な勉強時間
早稲田大学合格に必要な勉強時間は、
受験学年の1年間で平均的に3386時間22分が勉強しています。
月ごとに詳しくみてみましょう。
月 | 1日の時間 | 時間 |
---|---|---|
4月 | 6.53 | 196 |
5月 | 8.13 | 252 |
6月 | 8.43 | 253 |
7月 | 10.68 | 331 |
8月 | 12.32 | 382 |
9月 | 10.20 | 306 |
10月 | 10.84 | 336 |
11月 | 10.73 | 322 |
12月 | 12.48 | 387 |
1月 | 12.58 | 390 |
これは特に4月(196時間、つまり1日あたり約6.53時間)から8月(382時間、つまり1日あたり約12.32時間)までの間に顕著で、全体的には学期と夏休みにかけての学習時間が最も多いようです。
その後、9月(306時間、つまり1日あたり約10.2時間)では少し時間が減少します。これは新学期の始まりで学業や部活動等で時間がとられる可能性があります。
しかし10月以降は再び勉強時間が増え、12月と1月(それぞれ387時間と390時間、1日あたり約12.48時間と12.58時間)では年間最高の勉強時間を記録しています。これは受験シーズンが近づき、学習に集中していることを示しています。
平均的に見ると、合格者は1日あたり8-12時間程度を学習に費やしていることがわかります。
これは、早稲田大学への合格には高い学習時間が必要であることを示しています。
また、時間の増加は徐々にではありますが、一貫しています。
これは、長期的な目標設定と計画的な学習が重要であることを示しています。
これらの結果から、早稲田大学の合格者は高い学習時間を確保し、その時間を徐々に増やしていくことで、受験に向けて着実に準備を進めていることがわかります。
これは、一般的な大学受験生にとっても参考になる情報です。
早稲田大学各学部(文系)ごとの勉強時間
それでは、ここからは昨今の最新の入試も考えて想定される
早稲田大学の各学部の勉強時間を見ていきましょう。
商学部、社会科学部、教育学部
商学部、社会科学部、教育学部は近年の入試(特に英語)の難易度が大きく上がり、
語彙力が通常の語彙力では太刀打ちできません。
「このレベルは一般的な受験生はできない!」として、
他の科目に力を入れるというのは一つありますが、
近年の受験生は早い段階から、できる受験生は増えています。
難しさを大きくしている要因としてあるのが、語彙力です。
通常の早慶であれば、英検準1級程度(8000語程度)があれば、
対処できますが、この3学部、
特に商学部、社会科学部はもう一段階上の語彙力が必要です。
語彙力が3000程度プラスされると考えると、
勉強時間はその分300時間程度(1日1時間程度の学習)は追加で必要になるでしょう。
このような学部で必要となる難しい語彙が載っている単語帳についてはこちらでまとめています。
政治経済学部
政治経済学部は、他学部と比較して共通試験の数学があります。
その分を追加分として考えると、追加で300時間程度(1日1時間程度の学習)は必要です。
法学部
法学部も確かに難しいのですが、、
早稲田標準レベルの勉強時間で合格は可能です。
国際教養学部
国際教養学部は、英検などの外部試験を持っているかどうかも勉強時間に関わってきます。
仮に持っていたとして、仮定しても
入試形式が難しい(独自の英語リーディング、ライティング)かつ共通テスト対策も含まれるため、
通常の早慶よりも追加で5,600時間程度(1日1,2時間)は必要です。
文学部、文化構想学部、人間科学部
この辺りの学部は入試に変革はないため、
上述した早慶合格者の勉強時間を実施してもらえれば合格水準に近づけるでしょう。
文学部、文化構想学部は英検などの外部試験をもっているかどうかでまた勉強時間も変わってきます。
慶應大学(文系)に合格するために必要な勉強時間
慶應大学合格に必要な勉強時間は、
受験学年の1年間で平均的に2920時間53分が勉強しています。
月ごとに詳しくみてみましょう。
月 | 1日あたりの時間 | 合計時間 |
---|---|---|
4月 | 5.83 | 178 |
5月 | 6.97 | 216 |
6月 | 7.22 | 220 |
7月 | 9.32 | 289 |
8月 | 10.81 | 335 |
9月 | 8.50 | 259 |
10月 | 9.23 | 286 |
11月 | 9.19 | 280 |
12月 | 10.68 | 331 |
1月 | 10.87 | 331 |
先ほどの早稲田大学とほとんど同じ傾向です。
勉強時間は時間が経つにつれて増加しています。
この傾向は特に4月から8月まで顕著で、
毎月約1時間ずつ1日あたりの勉強時間が増加しています。
これはおそらく試験日が近づくにつれて、学生がより一層勉強に取り組むようになるからでしょう。
これは夏休みと冬休み(直前期)、つまり学生が一日中勉強に専念できる期間であることが理由として考えられます。
新学年が始まったばかりで、新しい環境に慣れるためや授業に追われるためかもしれません。
9月には一日あたりの勉強時間が少し減少しています
これは夏休みの疲れが出たか、学校の試験やイベントなどが多くて勉強時間が取れなかった可能性があります。
全体的に見て、このデータは慶應義塾大学の合格者が試験に向けて一貫して高い勉強時間を確保していることを示しています。
慶應大学各学部(文系)ごとの勉強時間
それでは、ここからは昨今の最新の入試も考えて想定される
慶應大学の各学部別にどれくらい追加で時間がかかるのか見ていきましょう。
経済学部(A方式,B方式)
経済学部はB方式の場合は、英作文、論述があり、
A方式の場合は、数学の記述があります。
A方式の場合は、難易度が高くあのレベルを考えると、、
高校3年生から何かをするというのでは遅いため考えられません。
そのため、上述した一般的な数値程度の勉強時間に集約されるでしょう。
B方式は、英作文、論述といった追加文がありますので300時間程度追加される形になります。
文学部
辞書を持っていける点を考えると単語量は、
他の学部に比べると大幅に少なくても構いません。
具体的な数値は上述した慶應平均の数値よりも下がるでしょう。
また、一番逆転合格がしやすい学部(特に世界史であれば)です。
商学部(A方式、B方式)
商学部はA方式、B方式ともに極端に難しいわけではないので、
慶應平均の時間で合格ができるでしょう。
高得点の勝負になるので、速読力が必須になります。
法学部
法学部は早稲田の社学などと同じように語彙力が必要になります。
そのため、同じ水準の英語の語彙力が必要と考えると、
追加で300時間程度(1日1時間程度)は必要だと考えてください。
塾生で早慶(文系)に合格した人の勉強時間
当塾に来る塾生の学力は一人一人全く違うので、、、
そこまで参考にはなりませんが、合格した生徒の勉強時間のデータを記載します。
浪人生の場合
当塾に浪人生でくる生徒は中学レベルの基礎から、
人によってはその下のレベルから始める生徒も多いです。
偏差値40~50程度の学生のレベルを想定して、
合格した生徒の平均だと大体下記程度の数値になります。
浪人生の勉強時間
合計勉強時間は: 3960.10時間です。
月 | 1日あたりの勉強時間 | 合計時間 |
---|---|---|
4月 | 11.50 | 345.00 |
5月 | 11.80 | 365.80 |
6月 | 12.10 | 363.00 |
7月 | 12.40 | 384.40 |
8月 | 12.70 | 393.70 |
9月 | 12.40 | 372.00 |
10月 | 12.70 | 393.70 |
11月 | 13.00 | 390.00 |
12月 | 13.50 | 418.50 |
1月 | 14.00 | 434.00 |
浪人生は特にもうあとがないので、
当塾はどれだけできる生徒であっても勉強時間をひたすらやってもらいます。
どれだけ今勉強ができていても、しなければ追い抜かれてしまいますので、
ひたすらやってもらいます。
高校3年生の場合
3121.50時間が平均値となりました。
月 | 1日あたりの時間 | 合計時間 |
---|---|---|
4月 | 8.00 | 240.00 |
5月 | 9.00 | 279.00 |
6月 | 10.00 | 300.00 |
7月 | 12.00 | 372.00 |
8月 | 12.50 | 387.50 |
9月 | 10.50 | 315.00 |
10月 | 11.00 | 341.00 |
11月 | 12.00 | 360.00 |
12月 | 13.00 | 403.00 |
1月 | 14.00 | 434.00 |
早慶理工学部に必要な勉強時間
続いて早慶理工学部に必要な勉強時間を見ていきましょう。
文系より実施することが多く、、、
大変そうに思えますが、実際のところはそうでもないことがわかっています。
早稲田理工大学に合格するために必要な勉強時間
月 | 1日あたりの時間 | 合計数値 |
---|---|---|
4月 | 5.83 | 178 |
5月 | 6.97 | 216 |
6月 | 7.22 | 220 |
7月 | 9.32 | 289 |
8月 | 10.81 | 335 |
9月 | 8.50 | 259 |
10月 | 9.23 | 286 |
11月 | 9.19 | 280 |
12月 | 10.68 | 331 |
1月 | 10.87 | 331 |
早稲田理工は文系よりも簡単?
勉強時間を単純比較すると、
理工の方が簡単じゃん!?と思ってしまいそうですが、
実際はそうではありません。
真実をお話しすると、
早稲田大学理工学部は
難関国公立(東京、京都、東工大など)と併願していることが多いです。
当塾でも実は併願している生徒が多くいます。
そのような大学を目指す生徒は1年計画ではなく、
中高一貫校で6ヵ年計画となっていることも珍しくありません。
ですので合格までに必要な時間は1年間だけで比較すると少なく見えますが、
早稲田理工に受かる生徒の多くは受験学年になる段階で、
英語、数学は共通テストで80〜90%程度とれる程度の基礎学力を持っています。
慶應大学合格に必要な勉強時間
月 | 1日あたりの勉強時間 | 時間 |
---|---|---|
4月 | 4.30 | 129 |
5月 | 5.35 | 166 |
6月 | 5.13 | 154 |
7月 | 6.87 | 213 |
8月 | 8.16 | 253 |
9月 | 6.40 | 192 |
10月 | 6.87 | 213 |
11月 | 6.83 | 205 |
12月 | 8.39 | 260 |
1月 | 8.71 | 270 |
理工学部
理工学部は記載通りの水準通りです。
ですが、早稲田理工学部のところでも記載した併願事項などは、
慶應理工学部についても当てはまります。
薬学部
薬学部ですと、科目数が1科目減り、
かつ数学も1A,2Bのため、慶應理工学部と比べると勉強時間は2,300時間程度は減るでしょう。
SFC
SFCについては、英語の学力によって大幅に時間を減らすことは可能です。
文学部と同様で一番逆転合格をしやすい学部です。
看護医療学部
看護医療学部については、慶應その他の理工学部よりも到達度は高くないのですが、
始める時期が早くない生徒が多いため、
人によっては、文系と同程度の勉強水準が必要な生徒もいます。
塾生で早慶(理系)に合格した人の勉強時間
当塾に来る塾生の学力は一人一人全く違うので、、、
そこまで参考にはなりませんが、合格した生徒の勉強時間のデータを記載します。
浪人生の場合
当塾に浪人生でくる生徒は中学レベルの基礎から、
人によってはその下のレベルから始める生徒が多いので、
通常の先ほどの平均値よりも多くかかります。
合計すると、3,079.60時間程度はかかってくるでしょう。
月 | 1日あたりの勉強時間 | 合計時間 |
---|---|---|
4月 | 10.00 | 300.00 |
5月 | 10.30 | 319.30 |
6月 | 10.60 | 318.00 |
7月 | 10.90 | 337.90 |
8月 | 11.20 | 346.20 |
9月 | 10.90 | 327.00 |
10月 | 10.60 | 328.60 |
11月 | 10.30 | 309.00 |
12月 | 12.60 | 390.60 |
1月 | 13.00 | 403.00 |
高校3年生の場合
こちらも浪人生同様偏差値40~50程度で考えて、
2,949.50時間程度は平均で必要だということがわかっています。
月 | 1日あたりの勉強時間 | 合計時間 |
---|---|---|
4月 | 6.00 | 180.00 |
5月 | 7.00 | 217.00 |
6月 | 8.50 | 255.00 |
7月 | 10.00 | 310.00 |
8月 | 11.50 | 356.50 |
9月 | 10.50 | 315.00 |
10月 | 11.00 | 341.00 |
11月 | 10.00 | 300.00 |
12月 | 12.00 | 372.00 |
1月 | 13.00 | 403.00 |
早慶文系学部不合格者の勉強時間
早慶を不合格になっても、どこかしらの大学には行く可能性がほとんどですので、
そこから、不合格者の数値を考えてみます。
下記大学もどれも名門であり、かつ難関大学ですので第一志望で行く生徒も多数いますので、
時間は参考程度にとどめてください。
大学 | 1日あたりの勉強時間 | 1週間あたり | 合計時間 |
---|---|---|---|
同志社 | 7.75 | 54.25 | 2714 |
明治 | 7.30 | 51.10 | 2551 |
中央 | 7.14 | 49.98 | 2501 |
青山学院 | 6.89 | 48.23 | 2413 |
立教 | 6.76 | 47.32 | 2372 |
駒沢 | 6.65 | 46.55 | 2335 |
法政 | 6.45 | 45.15 | 2258 |
近畿 | 6.31 | 44.17 | 2208 |
関西 | 6.29 | 44.03 | 2201 |
関西学院 | 6.27 | 43.89 | 2195 |
東洋 | 6.23 | 43.61 | 2186 |
学習院 | 6.24 | 43.68 | 2184 |
立命館 | 6.08 | 42.56 | 2128 |
日大 | 6.04 | 42.28 | 2117 |
龍谷 | 5.34 | 37.38 | 1870 |
専修 | 5.52 | 38.64 | 1936 |
京都産業 | 4.22 | 29.54 | 1477 |
文系合格者と不合格者の勉強時間の違い
一般)早稲田合格者 3386.22
一般)慶應合格者 2920
塾生)浪人生合格者 3960.10
塾生)高校3年生合格者 3121.50
一般)不合格者 2233.47
勉強時間の差
早稲田大学に合格した生徒たちは、平均して年間3386.22時間を勉強に費やしています。一方で、合格できなかった生徒たちは平均2233.47時間しか勉強していません。つまり、早稲田大学に合格するためには、不合格者と比較して年間で約1152.75時間、これは毎日おおよそ3.16時間の追加学習時間が必要ということになります。
同様に、慶應義塾大学に合格した生徒たちは、平均で年間2920時間を勉強しています。しかし、不合格者はそれに対して平均で年間2233.47時間しか勉強していません。その結果、慶應義塾大学に合格するには、不合格者に比べて年間で約686.53時間、つまり毎日約1.88時間の追加学習時間が求められます。
早慶理系学部不合格者の勉強時間
文系学部と同様に理系学部でも不合格者の勉強時間を見てみます。
早慶を不合格になっても、どこかしらの大学には行く可能性がほとんどですので、
そこから、不合格者の数値を考えてみます。
下記大学もどれも名門であり、かつ難関大学ですので第一志望で行く生徒も多数いますので、
時間は参考程度にとどめてください。
大学 | 1日あたりの勉強時間 | 1週間あたり | 合計時間 |
---|---|---|---|
法政 | 7.38 | 51.66 | 2258 |
日本 | 7.22 | 50.54 | 2211 |
学習院 | 7.24 | 50.68 | 2217 |
同志社 | 7.14 | 49.98 | 2187 |
中央 | 7.04 | 49.28 | 2155 |
明治 | 7.42 | 51.94 | 2270 |
立命館 | 6.79 | 47.53 | 2078 |
立教 | 6.79 | 47.53 | 2078 |
関西 | 6.44 | 45.08 | 1970 |
青山 | 6.36 | 44.52 | 1948 |
東洋 | 6.34 | 44.38 | 1942 |
理系合格者と不合格者の勉強時間の違い
一般)早稲田合格者 2473.22 一般)慶應合格者 2242 塾生)浪人生合格者 3,079.60 塾生)高校3年合格者 2949.50 一般)不合格者 2164.91
勉強時間の差
- 不合格者と早稲田大学の一般生合格者の差:1日におよそ0.84時間(約50分)の差があります。
- 不合格者と慶應義塾大学の一般生合格者の差:1日におよそ0.21時間(約12分)の差があります。
- 浪人生と高校3年生の差:1日におよそ0.36時間(約22分)の差があります。
これらの数値は、不合格者と合格者の間、および浪人生と高校3年生の間の平均的な勉強時間の1日あたりの差を示しています。
受験勉強は1年間だけではない!
多くの場合、受験勉強は高校3年生だけで終わることではなく、
平均程度の勉強時間で早慶に受かることができている生徒は、
高校1,2年生から勉強をしています。
具体的にどれくらいの勉強時間を行なっているのかをみていきます。
早慶合格者の高校1年生の勉強時間とその詳細
早稲田大学または慶應義塾大学への合格を目指す高校1年生たちは、
難関大学に現役合格を目指す受験生たちは、
高校1年生の間に平均で約757時間を勉強に費やしていることが調査結果から明らかとなっています。
これは大きな目標を達成するための一歩ともいえます。
具体的には、1年間で757時間勉強するということは、
週に16時間以上、1日あたり2時間半以上を学習に割く必要があるということを示します。
この数値を具体的な形に換算すると、例えば週末の2日間に4時間ずつ(合計8時間)と、
平日の5日間に各日1.6時間(合計8時間)を学習に使うことで、
週に16時間の学習時間を確保することが可能です。
しかし、新しい高校生活に慣れるまでは、毎日の学習時間を確保することが大変に感じるかもしれません。
そのため、始めは短時間でも良いので、毎日一定の時間を学習に充てる習慣をつけることから始めましょう。
例えば、1日に15分だけ英単語を覚える、数学の問題を3問解くなど、小さな目標を設定して日々の習慣を作ることも有効です。
そして、徐々に学習時間を増やしていき、最終的には1日あたり2時間半以上の学習時間を確保できるようにすることが重要です。
このような取り組みが、難関大学への道を切り開く力となるでしょう。
早慶合格者の高校2年生の勉強時間とその重要性
難関大学に現役合格を目指す受験生たちは、高校2年生の間に平均で約1132時間を勉強に費やしているというデータがあります。
これは高校1年生時の学習時間をさらに増やし、高度な内容の理解と知識の定着に努めるための重要な時間となります。
1年間で1132時間勉強するということは、週に約24時間以上、1日あたり3時間半以上を学習に充てる必要があるということを示します。これを実際のスケジュールに落とし込むと、例えば週末の2日間でそれぞれ6時間(合計12時間)、そして平日の5日間で1日あたり約2.4時間(合計約12時間)を学習に割くという形になります。
しかし、高校2年生になると部活や他の学校活動が忙しくなり、平日に十分な勉強時間を確保することが難しい場合もあるでしょう。
そのような状況においても、学習時間を確保するための工夫が求められます。
例えば、部活が休みの日や長期休暇、早朝や夜間など自由に使える時間を有効に活用し、平日で十分に勉強できなかった分を補うことが重要です。
具体的には、部活が休みの日に4~5時間の勉強時間を確保する、早朝に1時間、就寝前に1時間の勉強時間を設けるなど、日常生活の中に学習時間を織り交ぜていくことで目標時間を達成することが可能です。
これらの工夫を通じて、難関大学への道を切り開くための勉強時間を確保し、効果的な学習に取り組みましょう。
高校2年生で必要な勉強時間については、こちらでも記載しています、
何を勉強時間と定義するのか?
「勉強時間」と一言で言っても、その意味は人それぞれかもしれません。
授業を受けている時間や教科書を眺めている時間、
全てを「勉強時間」と言ってしまっていいのでしょうか?
答えは「NO」です。
ここでいう「勉強時間」とは、頭を使って主体的に学習に取り組む時間のことを指します。
つまり、自分で考えたり、問題を解いたり、新たな知識を取り入れたりする時間です。
授業を受けているだけや、ただ教科書を写しているだけではなく、
それらの内容を自分の頭で理解しようとする努力が含まれる時間こそが、真の「勉強時間」です。
だからこそ、ただ教科書を開いている時間や、
授業を受けているだけの時間を全て「勉強時間」と考えてしまうと、
自分がどれだけ本当の意味で学習に取り組んでいるのか、見誤ってしまうかもしれません。
しっかりと「集中して学習に取り組む時間」こそが、本当の勉強時間と認識しましょう。
効率的な勉強に騙されない!?
「効率的な勉強」という言葉を聞くと、何か魅力的で素晴らしいことをしているように感じますよね。
でも、一体何を指しているのでしょうか?
効率的な勉強とは、限られた時間の中でより多くのことを学ぶために、
より効果的な勉強法を使うことを指します。
しかし、効率的な勉強法が本当に有効なのか、それとも時間を無駄にしているだけなのか、見極めが重要です。
効率的な勉強法には、例えば以下のようなものがあります。
- 時間の使い方を最適化する
- 記憶の定着を促すために、アウトプットをする
- アクティブリスニングをする
- スキマ時間を有効活用する
これらの方法は、実際に多くの人に効果があることが研究で示されています。
例えば、記憶の定着を促すためにアウトプットをする方法は、人間の脳が情報を処理する方法に合わせているため、非常に効果的だとされています。
しかし、一方で、効率的な勉強法には注意が必要です。
例えば、スマートフォンで音楽を使いながら勉強していく方法は、一見集中できるように思えますが、
場合によっては集中力を妨げ、
SNSなどをみたりすることに繋がり結果的には時間の無駄になることが多いです。
つまり、効率的な勉強法を選ぶことは大切ですが、何が本当に効果的なのかを見極めることも同じくらい重要だと言えます。
ただ座っているだけでは意味がない
例えば、「1日8時間勉強している」と自信を持って言えるかもしれませんが、
そのうちの半分以上をSNSを見たり、ノートを書き写したりなどは
それは本当に「勉強時間」と言えるのでしょうか?
ただ座っているだけでは、勉強にはならないのです。
集中力を保つための休憩は必要ですが、それが大半を占めてしまっては逆効果です。
重要なのは、「質の高い時間」をいかに確保するか、という点です。
合格者と不合格者で分かれる点は?
「勉強時間」という共通の言葉の下に、合格者と不合格者で実は大きな違いがあることをご存知でしょうか?同じ時間を使っても、その使い方、取り組み方が全然違います。
勉強を成功させるためには、ただ時間を過ごすのではなく、「何をどう学ぶか」が重要になってくるのです。
勉強時間=振り返り、知識の整理、原因分析
私たちは、勉強時間を単に時間だけを使って過ごすことが、
勉強を成功させることにはつながらないことを理解する必要があります。
勉強時間を過ごす上で、重要なことは、「何をどう学ぶか」です。
つまり、同じ時間を使っても、その使い方、取り組み方が全く違うということです。
解決策とは
では、具体的に「できる人」の勉強時間とは何が違うのでしょうか?それは、ただ知識を詰め込むのではなく、「振り返り」、「知識の整理」、「原因分析」など、頭を使った活動に時間を使っていることです。
まず、「振り返り」から始めます。
あなたが早稲田大学や慶應義塾大学の過去問題の英語読解を解いたとしましょう。
終了後、自分がどの問題でつまずいたのか、どの問題がスムーズに解けたのかを振り返ります。
例えば、内容一致の問題が苦手だと感じた場合、それは具体的な事実や詳細よりも、文章全体の流れや著者の意図を理解する力が必要であることを示しています。
次に、「知識の整理」です。
各文法項目や単語をただ覚えるだけではなく、それらがどのように組み合わさって文章を形成しているのかを理解することが重要です。
たとえば、「現在完了形」を学んだら、それがどのような状況で使われ、どのように意味を成すのかを理解し、それを他の文法項目や単語と関連付けることです。
世界史、日本史、化学、物理といったそれぞれについて「知識の整理」の具体例を述べてみましょう。
世界史だと・・・
世界史を学ぶ際、単に事件や人物、日付を覚えるだけではなく、それらがどのようにつながっているのかを理解することが重要です。
例えば、フランス革命が起こった理由と結果、そしてそれがどのようにナポレオンの登場につながったのかを整理するといった具体的なケースが挙げられます。
日本史・・・
日本史でも、時代背景や人物、出来事の関連性を理解することが重要です。
例えば、豊臣秀吉の統一政策がどのように江戸幕府の成立に影響を与えたのかを整理し、それがその後の日本の歴史にどのように影響を及ぼしたのかを理解します。
化学だと・・・
化学の知識を整理するときは、原子や化合物の性質、反応のメカニズムなどを理解し、それらがどのように関連しているのかを探ります。
例えば、酸と塩基の反応がなぜ中和反応を起こすのか、またそれがどういった条件下で進行するのかを整理します。
物理だと・・・物理では、法則や原理、公式を理解し、それらがどのようにつながっているのかを把握します。
例えば、ニュートンの運動の法則がどのように物体の運動を説明し、それがどのようにエネルギー保存の法則と関連しているのかを理解します。
これらの科目における「知識の整理」は、単に事実を記憶するだけでなく、それらが全体としてどのように組み合わさっているのかを理解することによって、深い学習と長期記憶につながります。
最後に、「原因分析」です。
特定の問題を間違えた時、その原因を追求します。
例えば、空欄補充問題で失敗した場合、その背後には何があるのかを考えます。
単語の意味がわからなかったのか、文法的な理解が足りなかったのか、それとも文脈の理解が不足していたのか。
原因を明らかにすることで、同じ問題を繰り返さないように対策を立てることができます。
これらを通じて、「できる人」は自分自身を成長させる「質の高い勉強時間」を過ごしています。
それに対し、「できない人」は単に時間を消費しているだけで、真の学習に繋がっていません。
だからこそ、どのように時間を使うかが、勉強の成果に大きく影響するのです。
また、勉強時間を有効に使うためには、効果的な学習法を身につけることも重要です。
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