形式主語のItって何なの?
何でわざわざItを使う必要があるの?
と疑問に思っている方も多いと思います。
実は形式主語にItを使う理由はちゃんとあるのです。
今回は英作文で高得点を狙うためには絶対に欠かすことのできない形式主語のItを紹介します。
今回の記事を読む前に下記itの使い分けの記事も読んでおきましょう。
参照: Itの使い分け。Itで天候や時間、距離などの使い分けできる?
形式主語のItとは?
形式主語のItとは中学、高校で必ず習う重要表現ですよね。
皆さん基本の形は覚えていますか?
It is ~ to do.
もしくは
It is ~ that …が基本の形ですよね。
形式主語のItはとても大切なので例文を見ながら少しおさらいしておきましょう。
It is difficult for him to do this.
彼にとってこれをするのは難しい。
forの後にはme、you、him、her、themもしくは人名などが来ます。
すると「人にとって…するのが~である」という意味になりますよね。
It is easy for him to speak English.
彼にとって英語を話すのは簡単だ。
もう大丈夫ですよね。
It isの後ろに形容詞が来て、for himが続いている基本の形です。
「この形式主語のItは何なの?どうやって訳すの?」と疑問に感じましたか?
このItは特に訳す必要がない主語の代わりだと思ってください。
難しく考えることなく、とりあえず必要なものだなと認識することが大切です。
さてまとめると形式主語のItを使った基本の形は
It is 形容詞 (for 人や生物)to do
It is 形容詞 (for 人や生物)that 主語+動詞
です。
絶対に覚えて使えるようになりましょうね。
何で形式主語のItを使うの?
では何のために形式主語のItが使われるのでしょうか?
その理由は英語という言語の特徴が関わってきます。
日本語は結論を最後に持ってくる言語ですが、英語は結論を1番最初に言う言語なのです。
これはぜひ覚えていてください。
英作文をする時も必ず結論から述べましょう。
例えば
It is easy for him to speak English.
初めに「彼にとって簡単だ」と結論から述べていますよね。
では「何が簡単」なのでしょうか?
それはto 以下の「英語を話すこと」です。
英語学習をする上で1つ覚えておくべきことは、
英語はせっかちな言語だということです。
せっかちな英語はいつも結論から言いたがるという性格を持っています。
例文で英語の性格を確認していきましょう。
It’s impossible to master English in 3 months.
英語を3か月でマスターするのは不可能だよ。
せっかちな英語は初めに「不可能である」と結論を述べていますね。
「不可能なこと」は「3か月で英語をマスターする」ことです。
他にもまだ形式主語のItが使われる理由はあります。
それは形式主語のItを使用した文ではある情報が強調されるという大きな働きがあるということです。
強調する情報は「It is 形容詞 」の部分です。
It’s impossible to master English in 3 months.
では「不可能である」という情報が強調されます。
実は形式主語のItが使われた文は次のように書き換えることが可能です。
Mastering English in 3 months is impossible.
意味は同じですが主語の部分が長くなって少し格好悪いですよね。
また結論を先に述べるという性格の英語を使う上で、結論を後に持ってくることは伝えたい情報を弱めることでもあります。
形式主語のItは便利!絶対に使えるようになろう
形式主語のItを使った構文は使えるようになるととっても便利です。
大学受験では英作文を求める大学も多いと思います。
英作文で形式主語のItを使えるようになることは高得点にもつながります。
最後に形式主語のItを使った便利表現を紹介します。
ぜひ全部使えるようになってください。
It is hard to know~ ~を知るのは難しい
It is necessary / unnecessary that~ ~は必要/不必要だ
It is a good idea to~ ~するのはいい考えだ
It is likely to / that~ おそらく~だろう
形式主語のItを使った文の可能性は無限大です。
他にも使える便利な形容詞はたくさんあります。
今回は形式主語のItを通して、英語の持つ大切な特性をも学ぶことはできましたよね。
その特性とは英語はせっかちなので必ず結論から述べるということです。
形式主語のItを使った文に限らす、英作文でも始めに結論を述べてから、理由を説明することが大切です。
今回学んだことを活かして、英語らしい英語を使えるようになってください。
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