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早稲田への現代文勉強法|なぜ早稲田の現代文は難しいのか?

【特別編】早稲田の現代文はなぜ難しいのか?

早稲田大学の現代文は難しいとよく言われていますね。実際にMARCHの現代文と早稲田大学の現代文では全くレベルが異なっています。私たちが普段使用している日本語のはずなのになぜこれほどまでにも難しいのでしょうか?
ここではは早稲田大学の現代文がなぜこれほどまでに難しいのかをお教えいたします。

現代文を解く際の正しいプロセス

以下の図を見てください。この図は当塾で指導している早稲田大学の問題を解く際のプロセスです。

現代文を解く際のプロセス

以下の4つのプロセスに分かれています。

  1. 問題を解く順番を決める
  2. 設問を読む
  3. 課題文を読む
  4. 解答を出す

この4つのプロセスの中に早稲田大学の現代文では他の大学とは一線を画すような難しさの理由があります。それでは以下で1つずつプロセスを説明していきますね。

1、問題を解く順番を決める

まず問題にはミクロ、マクロという2つの種類があることを理解してください。
2つの種類あることを問題の根拠を取れるか取れないかの違いになってきます。ですから必ず問題で問われているのがミクロタイプなのかマクロタイプなのかということを理解してください。

ミクロタイプとは?

ミクロタイプというのは文章内の筆者の主張内で問われていることというよりは主張とは関係のない具体例内での正誤判定、因果関係を理解することになる問題です。

早稲田大学の問題は文章自体の抽象度が高く、具体例の抽象度のレベルが高いのでどこからが具体例なのか?ということを見逃しがちになってしまいます。また比喩も頻繁に出てくるので、比喩を見たら筆者がなぜこの表現を使用しているのか?を抽象部分と比べて理解してください。

比喩の部分は設問で問われる可能性が非常に高いからです。

マクロタイプとは?

マクロタイプというのは、筆者の主張に関わる問題のことです。

早稲田大学の文章はテーマが国家論や思想哲学、芸術文学論など難解なものが多いです。ですからこの部分の知識がそもそもないとテーマを把握するだけで精一杯になってしまっては問題を解くことができません。

MARCHレベルの問題だとテーマに関しての知識がなくても 無意識に筆者の主張をとることができます。ですが、早稲田大学だとそうはいかないのです。ですからこのマクロ型の問題を解くためには必ずテーマの知識をつけておいてください。

2、設問を読む

設問を読むというプロセスから早稲田に受かる受験生とそうでない受験生で差がでてきます。
まず問われていることが確実に理解していくことができなければ長文を読んでも意味がありません。早稲田の設問は設問自体が長くて何言ってるのかわからないとなってしまう方が多いです。
そういう場合は設問文を線で区切って文構造を確認してください。

3、問題文を読む

問題文を読むプロセスにおいても、受からない受験生は本文を理解できていないのが原因です。

なぜ早稲田大学の本文を理解できないのですか?

①、論理の原則をしらないため筆者の主張がわからない

②、頻出テーマに対する理解が十分ではない

③、設問のために読んでいるという感覚がない以上の3点が考えられます。

①について

現代文の長文は日本語であって日本語ではありません。

普段の小説なんかを読む感覚でなんとなーく読んでいてもなかなか頭に残らないのです。
それは1文と1文の文章同士の繋がりが理解できず全ての文章に対して

同じ重みで読んでしまっていることが原因です。文章の中で一番大事なことを理解するためには論理の原則を理解しなければいけません。

②について

これも①と同じ理由です。現代文というのは現代に対する評論文を指します。そして多くの場合、評論というのは近代的思考から脱してポストモダン社会でどう生きるか?
ポストモダン社会への移行期での混乱に対して批評を加えていることがほとんどです。ですからその前提となる近代社会とは何か? 近代ヨーロッパはどのように形成されたのか?を理解せずには早稲田の長文を読むことは難しいです。

現代文をセンスだ!と言っている人のほとんどが上記2つの対策を怠っています。

まずは上記2つの対策をしてください。上記2つができれば早稲田の長文がパズルのように繋がって見えてきます。

③について

設問を解いているという感覚が途中でなくなってしまうというのは単純に演習不足に起因することがほとんどです。ですので、こちらの問題よりもまずは上記①②を解決してください。

4、解答を出す

早稲田の現代文では選択肢が非常に長いです。この選択肢をどのように切っていくのかがポイントになります。基本的には設問自体を読むのと変わらないです。日本語を英語と同じように品詞分解して確実に選択肢の中身を理解してください。選択肢自体を理解できずになんとなく本文と同じような言葉が入っているから答えを選ぶという失敗ケースがあります。これではせっかく問題文が読めたとしても答えを出すことができません。ですから、品詞分解をして何が主語で目的語なのかを明確にしてから答えをだすようにしましょう。

 

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Published by

小野 和久

高校時代の成績は、偏差値30いかない程度。その状態から、皆に合わせて予備校に行くもうまくいかず、浪人。浪人生活の中で独学で勉強法を編み出して早慶ダブル合格を果たし、慶應義塾大学経済学部に進学。その後、留学せずに英検1級、TOEIC990点、国連英検特A級を習得。 また、在学中に慶應早稲田専門の本塾を起業し、数々の偏差値30からの生徒を合格に導きました。当塾での合格の秘訣は、「考えて勉強をすること」です。 このような自身の経験から考えて勉強することの重要性を認識し、考えて勉強することで勉強を効率化してどんな学力の受験生に対しても独自カリキュラムを提供しています。早慶専門個別指導塾HIRO ACADEMIA塾長。