文章同士のつながりを考える
この段階では現代文の一文と一文がどのようにつながりあっているのかを考える必要があります。現代文ができていない受験生はこの部分ができていません。ではこのステップをクリアするために理解しておくべきことをお教えしていきますね。
論理の3つの関係を理解していますか?
文章と文章の関係を把握するために必ず理解していなければいけないものをなにか知っていますか?それは論理の3つの関係です。数学で公式を覚えなければいけないのと同様に現代文(または英語)では必ず覚えなければいけない”3つの関係の公式”があります。
1つ目、いいかえの関係
段落の中で筆者は言いたいことは一つだけ。この原則は英語の時と同じです。
1段落1つのメッセージの原則です。文章自体が違う形なのに、同じことをいっているということが、現代文のできない学生には理解するのが難しいようです。
ポイントとしては、段落内での筆者の主張の方向性をまず見極めることです。この方向性がわかりさえすれば、後はその方向にそってずっと同じことを言ってるのです。
主張の方向性ってなんですか?
現代文を読むときに、多くの受験生がただなんとなく文章を読んでなんとなく設問に答えているかと思います。もちろん、母語であるのでそれでも十分問題を解けてしまうのですが・・・
ですが、なんとなくで合格点をとることができるのはMARCHまでです。
早稲田レベルの現代文になると、主張が何か?文章のつながりがどのようになっているか?のレベルまで理解できてないと合格点に達するのは非常に難しいのです。論理の大事な3つの関係である、”いいかえ”を理解するためにもこの主張の方向性をまず把握しましょう!
皆さんが読んでいる論文には一つのテーマがあります。筆者は論文を書くということはこのテーマに対して何か意見を言わなければいけません。賛成や反対といった2つに分けられることが全てではないですが、多くの場合、筆者の主張はテーマに対して賛成、反対のどちらからに傾いています。このテーマに対しての筆者の主張の傾きが主張の方向性となるのです。
2つ目、対立の関係
対比は言い換えと比べるとわかりやすいですね。なぜなら、上記に書いたテーマの筆者が選んでないほうと比べる場合や、日本と西欧の関係、過去と今など、対比ということをあまり意識しないでも自然に”対比”を行なってる場合が多いからです。
気をつけるべき点は・・・
対比を見抜く際に気をつけるべき点は、何と何が比べられているのかを明確にすることですね。例えば、日本と西欧が比べられているのがわかったらそれだけでおしまいにするのではなくて、日本と西欧の何と何が比べられているのか?を細かく見て比べてくださいね。
3つ目、因果関係
因果関係というのはその名の通り原因と結果の関係です。これもわかりやすいですね。何かが発生したらそこには必ず原因があります。普段の日常生活の中でも使っているかと思います。
例えば、
自宅の冷蔵庫に次の日に食べようとプリンを残しておきました。
次の日に冷蔵庫を見たらなくなっていました・・・ その原因は?
妹が食べていました。 という感じですね。
現代文の因果関係を取る際に気をつけるべき点は?
何もかもを因果関係にしないことです。上手いこと理由をつけて何もかもを因果関係にする場合が多いのですが、実は原因と結果の関係ではなかった。
一般常識で考えれば因果関係になるけど、本文上では書いてない。。など
何もかもを因果関係にしてしまいかねない罠が潜んでいます。ですから因果を取る際には注意してくださいね。
指示語を理解する必要性
文章内には必ず指示語が出てきます。指示語というのは、”これ、それ、あれ”といったものです。この指示語が毎回何を指しているのか、チェックをしていますか?
指示語なんで当たり前だとおもってできたつもりになっていても、いつまでたってもできるようになりません。
早稲田ではこの指示語が問われます。質問で問われてから確認するのではなくて、読解した問題の全てに対して指示語が何を指しているのか?をチェックしていきましょう。
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