中高一貫校で英語ができない原因とは?
当塾では、東京に塾がある関係上、中高一貫校の方からのお問い合わせが非常に多いです。
*相対的に多いだけで、中高一貫校以外の方のお問い合わせも多数ございますのでご安心んください。
そのため、これまでのカウンセリングの状況をまとめた形で、
中高一貫校に通っていてなぜ英語ができないのか?とその解決策についてお伝えしていきます。
中高一貫校に通っていて英語ができない原因は、さまざまにありますが、
この記事では、
中高一貫校特有の問題点、
学校の構造、
学校の仕組み自体の問題と英語という科目の問題
という3点から原因を分析しまして、その解決策をお伝えしていきます。
ページ目次
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
中高一貫校特有の問題点
まずはじめに、中高一貫校特有の問題点をお伝えしていきます。
中学受験での知識が使えない、受験疲れ、できないとわかったときにはすでに手遅れ・・という3点から、
お伝えしていきます。
原因1:中学受験での知識が使えない
中学受験では、多くの受験生が国語、算数、社会、理科とどれもかなりの高いレベルで勉強をします。
それこそ、偏差値70程度の学校だと、
大学受験生でも解けないような問題が出題され、それに向け勉強をしていきます。
ですが、その中で英語だけが、出題されません。
中学受験を受ける生徒は多くの場合、
塾で手がいっぱいで、直接受験に関係のない英語まで手が回らないことがほとんどです。
そのため、中学校で初めて学ぶ英語で混乱してしまって、
気づいたらできなくなってしまっているということはよくあるのです。
また、世間一般で難関と言われる高校に通う人ほど、注意が必要です。
難関校に入った=自分もできるようになるというのは、あまりないケースで、、
多くの場合、これまでは自分が一番だったのに自分よりもできる子が多いことに辟易して、
勉強をしなくなってしまうことが多いのです。
中学受験でできた=英語ができるわけではない
1,中学受験で使ってない科目のため早めの準備を!
2,難関校=つまづく可能性も高い可能性に注意を!
原因2:受験疲れ
中学受験は、親、子供共に非常に体力を使うイベントです。
そのため、中学受験が終わってある程度のレベルの中学に入ると安心をしてしまって、
しばらく学業に身が入らなくなってしまうというのは、よくあることです。
もちろん、学生とはいえ人ですから、
遊びたくなる気持ちもわかりますし、遊んでいるくらいの方が健全でしょう。
ですが、よくわからないまま暗記をして、学校のテストを乗り切るうちに
気づいたらよくわからなくなってしまっていた・・・
というのはよくある話なのです・・
受験が終わっても次の受験の準備が必要・・
中学受験で疲れてしまっても、次を見据えるのは重要です。
特に英語の外部試験の導入が実施されて以降、
早い段階から学習する=受験で有利!というのが、明確になっています。
原因3:できないとわかったときにはすでに手遅れ・・
多くの出来事に共通することですが、
「これは危ない!」と感じた時にはすでに手遅れだということがほとんどですし、
英語の勉強についても言えるでしょう。
英語の学習というのは、
さまざまなことが有機的に絡まって構成されているため、
できない!と感じた時には、
「何ができないのかわからない・・・」となっていることがほとんどです。
このような状況になってしまうと自力で解決することは難しくなってしまうのです。
できない原因は複雑になっていく
中学受験で進学校に進めば進むほど、内容は難しくなっていきます。
特に進学校の場合は、どんどん進んでいって、難しい・・と思った時には、
すでに手遅れになっているケースが多いです。
学校の仕組み自体の問題
長年指導をしていきながら、
生徒の話を聞く中で学校自体に問題があるケースも多々あります。
ここでは、学校の仕組みにまつわり英語ができなくなってしまう原因について見ていきます。
原因1:集団授業でのできる子優先の指導
難関校に通って安心・・
と思うのが普通なのですが、、
これで、「安心してはいけません!」
できる高校ほど、
進度が早く、また近年では帰国子女の割合も高いため、、、
「ちょっとわからない!」と思っていたら、気づいたらできないようになっていた。というのは、
よくあります。
英語の力を入れた指導=長文中心
英語に力を入れた指導というのは、
多くの場合長文中心の指導になることが多いです。
ですが、その場合は読めるのは前提。という指導をするケースが多いです。
日本人が勉強をする場合は、品詞分解を丁寧に行なうのが必要不可欠です。
品詞分解とは、英文を読んだ際にその英単語が英文において、
どの品詞になっていて、
どういう役割を果たしているのかを理解する必要があることです。
できれば、一人一人紙に書いてもらってどのような認識をしているのかを、
添削をしていくのが望ましいのですが、
30人程度の人数になると毎回それを行うのは難しいのです。
また、帰国子女は品詞分解はできません。
すなわち、帰国子女が優先、学校の進路の大部分を占めている場合は、
純ジャパニーズの学校での英語の授業は期待ができないのです。
これまでに偏差値80近くあるような、
高校の生徒を教えたことがありますが、
このレベルの高校に通っていて、かついろいろな塾に行っているのに、、
「こんなことも教わっていないのか」と驚くことはよくあります・・・
というより、教わっていないのではなく、生徒が身についていないというのが正しいでしょう。
大人数授業(30人程度)で、
できない子まで、面倒を見るというのは現状の制度上かなり難しいでしょう。
難関校=自分よりもできる人が多いという認識を!
集団授業が原則の学校では、緻密な添削は難しい。
できる子(=帰国子女)が中心になってしまっているので、できない子は早い段階からフォローを入れた方が良い。
原因2:学校の指導方針がない or ぶれている
あなた(またはお子さん)の英語の先生は、頻繁に変わっていませんか?
私の聞いたところ、どのレベルの学校でも(偏差値70程度の名門校でも!)、
学校の先生が変わっているというのがよくあるそうです。
このような状況下では、
生徒のそれぞれのことを把握して、
何ができて何ができてないのか?を指導することはできないでしょう。
教員採用試験の倍率は年々減少傾向になっており、
一つの指標として、全国平均での教員採用倍率は、ここ10年で半分程度になっており3倍程度が一般的となっています。
このような先生がいない状況下の中で、学校側は人材がいない中で選択をする必要に迫られています。
原因3:学校の先生では教えることができなくなってしまっている
絶対に正しい教え方というのはもちろんありませんが、、、、
成果を出すことができる、精度の高い教え方というのは存在します。
学校の先生には申し訳ないのですが、
安定色という関係上、多くの学校の先生は、
そこまで成長意識がないため、昨今の入試を踏まえて指導をすることができていないのです。
現在の入試では、
単に和訳をしたり教科書レベルの文章をしているだけでは、対応することはできません。
そのような教え方をできる先生がいなくなってしまっているというのも、
英語ができなくなってしまう大きな原因の一つとなっています。
一方で、私たちのような塾では、常に最新の情報を追っていくのが仕事です。
逆にいうとそれができないと、仕事がなくなってしまうため、日夜命懸けです。
この辺りのギャップの差が年々大きくなっていってしまい、
学校の先生では対応ができなくなってしまっているのが現状です。
もちろん、学校で学ぶことは勉強だけではありません。
学校だけに大きく期待しない方が良いというのも、あるでしょう。
英語がなぜできないのか?
それでは最後に英語という科目のみに当てはまることを見ていきましょう。
原因1:1,2日ではできるようにならない
英語は残念ながら他の科目と違って1,2日でできるようになる科目ではありません。
できない生徒であれば、少なくとも3ヶ月、
理解度があまり早くない子ですと半年から数年単位で、
できるまでにかかる可能性があります。
文法問題など、その場しのぎでネットで調べて、できることはありますが、
長文問題となると、さまざまなことを使って行っていくため、簡単にできないのです。
原因2:何ができないのかわからない
ここまでの話の包括的な部分にもなりますが、、、
英語の勉強は、
英単語、英文法、英語構文と複雑に絡み合っていて、
ただ勉強しているだけではなかなかできるようにはなりません。
ある程度やっている時にも何をしたらできるようになるかわからない・・というのももちろんあります。
偏差値60程度までは、
単語を覚えていてある程度の読解力がある子であれば、容易にいくことは可能です。
ですが、それ以上!となると、レベルを上げることはできなくなるのです。
原因3:単語を置き換え和訳しただけで満足してしまう
英語の勉強を和訳をするだけ!と勘違いしている人が稀にいますが、
残念ながら英語を日本語を一対一で置き換えて考えてしまう思考法では、
読むことができないのです。
日本語と英語の一対一では読めない理由についてはこちらでも述べていますので、
参考にしてみてください。
【完全版】慶應大学への合格方法
【完全版】早稲田大学への合格方法
中高一貫で英語ができない子の解決策!
中高一貫校で、英語ができない状態で高校に進んで、大学受験を迎えてしまうのは、非常に大変です。
英語ができるように戻すためには数ヶ月単位で時間がかかることも珍しくありません。
申し訳ないのですが、塾に通ったからといって、できるわけではありません。これはどの塾でも同じです。
圧倒的に成績を上げるためには、本人の勉強する覚悟と、
ましてや、大学受験レベルとなると大変です・・・
大学受験も中学レベルが基盤
難関大学に合格したい!と思っても中高一貫校で中学レベルの英語ができない!となると、
その後の高校のレベルの英語で大きくつまづいてしまいます。
逆にいうと中学レベルの英語がちゃんとできているだけで、
高校レベルの英語でも偏差値60といった好成績を取ることは難しくありません。
中学レベルの英語を学ぶ際にどのような点に気をつけるのか?についてはこちらの記事に詳しく記載しています。
できると思っていてもなんとなくやっていることも多い・・
英語なんてつまづいていませんよ!という人でも、
ある程度のレベルになってくると全然わからなくなっているというのが、
意外とあり、そこを暗記で乗り切ってしまうと、
気づいたらできない!ということもよくあります。
そのため、現在特につまづいてないよ!という人でも気をつける必要があるのです。
英語が苦手な子でも丁寧な個別指導で確実に成績はアップ
どれだけ英語ができない!という人でも、
これまでに当塾では数々のできない生徒を見てきた経験から、
どのような生徒でも成績を上げていくことができます。
まずは、お気軽にご相談いただければと思います。
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