「英文法ポラリス」の効果的な使い方と特徴を解説
英文法の学習は、英語力を伸ばす上で欠かせない要素です。文法をしっかり身につけることができれば、読解力はもちろん作文力も格段に向上します。
そんな英文法の学習において、スタディサプリでお馴染みの関正生先生が手掛けた「英文法ポラリス」は、多くの受験生から支持されている名著の1つです。
「英文法ポラリス」には、標準編・応用編・発展編の3つのレベルがあり、自分の実力に合わせて選ぶことができます。
この記事では、「英文法ポラリス」の特徴や各レベルの違い、使い方などについて詳しく解説していきます。
効率的に英文法を習得したい方はぜひ参考にしてください。
ページ目次
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
「英文法ポラリス」とは
「英文法ポラリス」は、スタディサプリでおなじみの関正生先生が監修した英文法の参考書です。
関先生の特徴である「丸暗記不要の英文法」が本書の大きな特徴です。
「英文法ポラリス」には、標準編、応用編、発展編の3つのレベルがあり、自分の実力や目標に合わせて選ぶことができます。
各レベルには30のユニットがあり、1ユニットにつき文法事項の解説とそれに関する練習問題がセットになっています。
解説は関先生らしいわかりやすい表現で、重要なポイントは赤文字で示されています。
「英文法ポラリス」と他の参考書の違い
練習問題は400題程度で、ネクステなどの有名問題集よりは少ない分、きめ細かな解説が特徴です。
インプットとアウトプットを1冊で完結でき、
効率的に基礎的な英文法力を鍛えることができるのが「英文法ポラリス」の最大の魅力といえます。
「英文法ポラリス」の対象者
「英文法ポラリス」は、英文法の基礎をしっかり身につけたい受験生におすすめの参考書です。
具体的な対象者は以下の通りです。
- 英文法が苦手で、しっかり基礎を固めたい人
- 英語全般に苦手意識がある人
- 効率的に英文法を学びたい人
- 解説のわかりやすさが重要な人
- 英文法の丸暗記に限界を感じる人
「英文法ポラリス」は、英文法初心者から上級者まで、幅広い層に対応しています。
特に、丸暗記が苦手でわかりやすい解説を求める人に最適な参考書といえます。
自分のレベルに合わせて必要な分量だけ学習できるのが魅力的です。
「英文法ポラリス」の4つのレベル
出題校 | 大東亜帝国、産近甲龍〜共通テスト | 共通テスト〜 中堅私大 |
中堅私大〜 GMARCH |
早慶上智、 難関国公立 |
初期段階 | 共通テスト3,4割 | 共通テスト6、7割 | 共通テスト7、8割 | 早慶上智 |
到達段階 | – | 日東駒専 | GMARCH | 早慶・難関国公立 |
理想の開始時期 | 高校1年冬 | 高校2年春~夏 | 高校2年夏~冬 | 高校3年春〜 |
「英文法ポラリス0 入門編」の特徴
「英文法ポラリス0 基礎レベル編」は、英文法初心者向けの入門編として位置付けられています。
主な特徴は以下の通りです。
- ・文法用語を使わずに平易な言葉で解説されている
- ・基礎的な文法事項に絞り込んでいる
- ・4択問題が中心で、簡単な形式の問題が多い
この基礎レベル編は、英文法に自信がない初心者におすすめです。
文法用語が使われず、基本中の基本的な内容に限定されているため、
英文法に触れるのが初めての人でも安心して学習できます。
大学入試に必要な基礎的な実力がつくようにデザインされており、英文法の序盤を学ぶには最適な1冊といえます。
英文法によほど自信がない人は0からやっておいてOKです。
学校の授業を聞いたり基本的な英文法について自信のある人は1から始めて大丈夫ですよ。
「英文法ポラリス1 標準編」の特徴
「標準編」はその中でも一番レベルが低く、英文法の基礎固めに特化した内容となっています。
標準編の主な特徴は以下の通りです。
- ・共通テスト4,5割レベル
- ・日東駒専や産近甲龍などの中堅私大対策
- ・基礎的な文法項目に絞って解説
- ・簡単な4択の問題が中心
標準編は、英文法の基礎が十分ではない人や、日東駒専程度を目指す人におすすめです。
文法用語は使われず、平易な言葉で解説されているため、英文法初心者でも安心して学習できます。
基礎的な文法事項をしっかり習得したい人に最適な1冊です。
「英文法ポラリス 応用編」の特徴
「英文法ポラリス」の中間レベルが「応用編」です。
応用編は、以下のような特徴があります。
- ・共通テスト7~8割、
- ・GMARCHや関関同立などの中堅国立大を目指すレベル
- ・文法事項の応用力が求められる
- ・4択だけでなく、空所補充問題も登場
応用編は、英文法の基礎はできているが、もう一歩応用力が必要な人向けのレベルです。
GMARCHや関関同立といった中堅国立大を目指す人に適しています。
文法事項の応用力が問われるようになるので、標準編よりも難易度は高くなっています。
空所補充などの形式にも対応できる実力がつくでしょう。
「英文法ポラリス3 発展編」の特徴
「英文法ポラリス」の最上位レベルが「発展編」です。
発展編には以下のような特徴があります。
- ・共通テスト9割以上、英検準1級レベル
- ・早慶や旧帝大、難関国立大を目指すレベル
- ・非常に難しい応用力が必要
- ・正誤判断などの難関大向けの形式が含まれる
- ・他の2編より高度な内容
発展編は、早慶や旧帝大、難関国立大といったトップレベルの大学を目指す人向けのレベルです。
非常に高度な文法事項の理解と応用力が求められます。
難関大学の入試でよく出題される正誤判断などの形式にも対応できる実力がつきます。
「英文法ポラリス」のメリット
「英文法ポラリス」には以下のようなメリットがあります。
解説が丁寧でわかりやすい
関正生先生の解説は、英文法初心者でも理解しやすいのが大きなメリットです。重要ポイントは赤文字で明示されているので、効率的に学習できます。
問題数が適切である
1冊400問程度と、ネクステなどの1500問以上に比べて少ない分、必要な問題に集中できます。効率的に学習できる量です。
レベル別に学習できる
標準編から発展編の3つのレベルがあるので、自分の実力に合わせた学習ができます。
インプットとアウトプットが1冊で完結
講義と演習問題がセットになっているので、勉強の流れがスムーズです。
丸暗記不要
関先生の「丸暗記不要の英文法」は、受験生に大変好評です。
これらのメリットから、効率的に英文法力を付けたい人におすすめの1冊です。
「英文法ポラリス」の使い方
「英文法ポラリス」には、文法事項の解説と演習問題がセットになっているため、以下のように使うのが効果的です。
- STEP1まずは文法事項の解説をしっかり読み、内容を理解する関先生のわかりやすい解説なので、重要なポイントはメモを取るなどして理解を深める。
- STEP2次に演習問題にチャレンジする解説で学んだことを問題で実践することで理解が定着する。時間を測りながら解く習慣をつける。
- STEP3問題を解いた後は解説を読み、理解を確認する解説も詳しく丁寧なので、不明点があればここで理解を深める。
- STEP4ミスした問題は必ずマークをつけ、繰り返し復習する全問正解するまで何度も同じ問題に取り組む。徹底的に弱点を克服する。
- STEP51ユニットを終えるごとに、そのユニットの内容をまとめて復習する。言語化したり、友人に説明したりして確実に定着させる。
このように、解説→問題→解説→復習を繰り返していくのが、「英文法ポラリス」の効果的な使い方です。
基礎が身につくとともに、実践力も鍛えられるでしょう。
ここがポイント!!
問題を解くだけになって内容を文法の最初の解説を読んでいないケースが多いです。
こちらに記載されている最初の解説をしっかり理解+表現の暗記をして臨んでください。
「英文法ポラリス」での復習の仕方
「英文法ポラリス」を使って英文法力を効果的に伸ばすためには、復習が欠かせません。
復習のポイントは以下の3つです。
1,ミスした問題を確実に復習する
間違えた問題には必ずチェックを付け、復習カードを作成するなどして、繰り返し復習する。
同じ誤りを二度としないために大切な工程です。
2,1ユニットごとにまとめて復習する
1ユニット分の学習が終わったら、そのユニットの内容をまとめて復習します。
解説の要点確認や重要単語の復唱、友人に説明するなどして理解を確実にします。
3,全体を通しての定期的な復習
全ユニットの復習を2~3周することで知識が定着します。
復習の度に理解が深まり、応用力も身についていきます。
「英文法ポラリス」は1だけでもOK?
英文法ポラリスは1が一番文法的な基盤の解説が詳しいので、
ある程度1で基礎が固まったら類似の文法本を行なっていくのでもOKです。
『全解説頻出英文法・語法問題1000』、『Dual Effect』、『ネクステージ』、『ヴィンテージ』と言った教材を行うプロセスでも大丈夫です。
「英文法ポラリス」が終わったら
「英文法ポラリス」を一通り終えた後は、以下のように学習を発展させることをおすすめします。
ランダム形式の問題集にチャレンジする
「英文法ポラリス」は分野ごとの章立てになっています。章が変わると問題形式が変わるため、ある程度予想できてしまいます。
ランダムな形式の問題集に取り組むことで、形式を見抜く力が鍛えられます。
ポラリスは同じレベルランダムの文法問題もあるので、こちらもやってみましょう。
出題校 | 共通テスト〜 中堅私大 |
中堅私大〜 GMARCH |
早慶上智、 難関国公立 |
初期段階 | 共通テスト6、7割 | 共通テスト7、8割 | 早慶上智 |
到達段階 | 日東駒専 | GMARCH | 早慶・難関国公立 |
英文解釈(精読)にも取り組む
英文法力がついたら、次は文章を正確に読解する力を伸ばす時期です。
長文の読解訓練を並行して進めることで、理論と実践の両方ができる実力が身につきます。
英文法の土台ができたら、実戦力はもちろんのこと、応用力の伸長にも力を入れることが大切です。
具体的には、ある程度の基礎学力がある人は関先生のポラリスシリーズをやってみても良いでしょう。
ただし、英語がものすごい苦手・・・と言う人は、肘井先生の読解ができる英文法をやってみると良いです。
【英文解釈ポラリス1,2】おすすめの使い方、レベルの違いを徹底解説
【神書】肘井学の読解のための英文法(レベル・使い方)必修編/難関大学編
「英文法ポラリス」まとめ
標準編、応用編、発展編の3つのレベルに分けられているので、自分の実力に合わせて学習することができます。
1冊あたりの問題数は400題程度とやや少ないですが、解説が非常に詳細で丁寧です。
文法事項の解説と演習問題がセットになっているので、効率的に学習を進めることができるのが特徴です。
ミスした問題をしっかり復習することがポイントになります。
必要な分野やレベルの学習ができるのが英文法ポラリスの最大のメリットです。
英文法の基礎から応用まで段階的に力をつけることができるのが、この参考書の魅力です。
解説をよく読み、演習から復習まで効果的な学習サイクルを回すことが大切です。
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