何度も何度も同じ言葉を言うのは正直面倒くさいですよね。
私たちが日本語を話すときは自然と繰り返しになる言葉は省略していると思います。
実は英語でも繰り返しとなる言葉を省略することができるのです。
それを可能にしているのが共通構文。
今回は知っていると便利な共通構文を解説します。
共通構文とは?
共通構文とは、1つの文中にある単語が何度も繰り返し登場する文章のことです。
この共通構文は会話でもよく使われれば、英文にもよく使われます。
そのため共通構文をマスターすることで、レベルの高い英語を使用することができるだけではなく、リーディングにも大きく役立ちます。
例文を見てみましょう。
I ate pasta for lunch and ate a pizza for dinner. 私は昼食にパスタを食べて、夕食にピザを食べた。
この例文ではateという単語が共通していますよね。
She wants to do something, but I have no idea what she wants to do. 彼女は何かしたいみたいだけど、彼女が何をしたいのかはわからない。
この例文ではshe wants to doという文章が共通しています。
単語だけではなく、文章が共通することもあるのです。
My child is genius, but other children are not genius. 私の子供は天才だけど、他の子供たちは違うわ。
この文章で共通しているのはchildとchildren、そしてgeniusです。
childrenはchildの複数形なので共通しています。
最後にもう一つだけ例文を確認しましょう。
Government of the people, government by the people, government for the people. 人民の、人民による、人民のための政治。
これはアメリカ合衆国大統領のエイブラハム・リンカーンがゲティスバークで演説を行った際に言った最も有名な名言の1つです。
この名言ではGovernmentが共通しています。
このように共通構文は1つの文中に同じ単語が何度も省略する文のことです。
単語の省略
共通構文を見てきましたが、正直同じ単語が何度も登場するのは面倒くさいですよね。
面倒くさいですし、何よりインパクトが薄れてしまいます。
リンカーンは本当に長々とGovernment~, government~と言ったのでしょうか?
実際にエイブラハム・リンカーンが言ったのは次のセリフです。
Government of the people, by the people, for the people. 人民の、人民による、人民のための政治。
実は最初のGovernmentの後は省略してリンカーンは言っていたのです。
このように1度出てきた単語を2度目、3度目というときには、その単語を省略することができるのです。
ではこれまでに確認してきた例文の単語省略を行ってみましょう。
I ate pasta for lunch and ate a pizza for dinner. 私は昼食にパスタを食べて、夕食にピザを食べた。
この例文ではateが2度出てきていますよね。
したがって2回目のateを省略すると次のようになります。
I ate pasta for lunch and a pizza for dinner. 昼食にパスタ、夕食にピザを食べた。
本当はandの後にateが来るはずなのですが、もうすでに使われているので省略してOKということです。
She wants to do something, but I have no idea what she wants to do. 彼女は何かしたいみたいだけど、彼女が何をしたいのかはわからない。
これは単語ではなく文章が共通していましたね。
しかし文章が共通していても、考え方は同じ。
この例文を省略形にすると、以下のようになります。
She wants to do something, but I have no idea what.
難しそうに見えますが、単純に同じことを省略しただけです。
My child is genius, but the other children are not genius. 私の子供は天才だけど、他の子供たちは違うわ。
これは自分で省略形に出来ますか?
一度試しにやってみてください。
正解は
My child is genius, but the others are not.
大分スッキリしましたよね。
このようにotherを使用した省略形はよく出るので覚えておきましょう。
他によく海外の恋愛ドラマや映画で使用されるのが次の例文。
I love you, I always have and I always will. これまでも、そしてこれからもずっと愛しているよ。
この例文で省略が起きているのはI always have and I always willです。
省略しないで書くと
I love you, I always have loved you and I always will love you.
love youが多すぎて、ちょっとうっとうしいですよね。
だから共通するlove youを省略したというわけです。
これまで見てきたように共通構文は面倒くさがり屋です。
何度も同じことを言うのが面倒くさいので、同じ単語は省略しています。
単語の省略は難しく考える必要はありません。
とりあえず共通した単語を省略すればいいのだなあくらいに思って構いません。
たくさんの英文に触れ合うと感覚で省略の仕方がわかってきます。
今回紹介したポイントを覚えて、たくさん英語と触れ合ってください。
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