「上に」という意味を表す前置詞と言えばAboveとOverですよね。
2つとも同じような意味を持っていますが、2つの単語の違いは説明できますか?
AboveとOverは同じような使い方をするときもあれば、異なった使い方をするときもあるのです。
今回はAboveとOverの微妙な違いを紹介します。
AboveとOverの主な違いは距離を表すか、行動を表すか!
双子のようにそっくりな意味を持つAboveとOverですが、大きな違いが1つだけあります。
それが使われる文脈。
「~の上に」という意味のAboveは高さの距離を示します。
それに対して、Overは動作を示すのです。
例文を見ていきましょう。
The plane is above the clouds.
飛行機は雲の上にある。
まずは高さを表すAboveの例文です。
この例文ではAboveが使用されているので、「飛行機が雲の上にある」という事実が大切です。
飛行機と雲の上下関係をAboveで表しています。
The plane is flying over the city.
飛行機は街の上を飛んでいる。
今度はOverの例文です。
意味は、Aboveとほとんど似ていますが、ニュアンスは違います。
Overが使用されているので、飛行機が他の街から街へと動いているというニュアンスがあります。
もちろん、Overがあるので、街の上を移動しているということです。
何となく理解できたでしょうか?
Overには動作を示すニュアンスがあることを知っていると、とても便利ですよ。
例えば、lean overという熟語。
「傾く、寄りかかる」という意味のLeanにOverがついています。
意味は推測できますか?
She leaned over to see my Twitter.
彼女は僕のTwitterを見るために~した。
~の部分には、どんな訳が入るでしょうか?
上に乗っかるように傾くので、Lean overの意味は「身を乗り出す」です。
このように熟語の意味を推測するのにも役立ちます。
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触っているかどうかでAboveとOverを使い分ける
AboveとOverの違いは、動作があるかどうかだけではありません。
モノとモノが触れているかどうかで、使い分けることもできます。
あるモノが対象と触れていたらOverが使われます。
逆に、Aboveは使うことができません。
He put a blanket over her.
彼はブランケットを彼女にかけた。
ブランケットというものが、彼女という対象に触れていますよね。
だから、Overです。
He put a blanket above herだと間違いなので要注意が必要。
I put my hands over my eyes, because I didn’t want to see what would happen.
何が起こるのか見たくなかったから、手で目を隠した。
あなたの手を目において下さい。
手が目を覆っているのでOverです。
では手を耳に置いてみてください。
手と耳が触れているので、これもOverですね。
Overと数字の相性は抜群!
ここからは、AboveとOverの数字に関する用法を見ていきましょう。
まずは数字を伴った場合。
数字を伴う場合は、基本的にOverが使用されます。
I got over forty letters yesterday.
昨日、手紙を40通以上も受け取ったよ。
Overの後ろにはFortyという数字が来ていますね。
He ran over 50km.
彼は50キロ以上も走った。
数字とOverの相性は抜群!でしたよね。
He ran above 50kmとはなりません。
There were over 200 people at the party.
パーティーには200人以上の人々がいた。
もう大丈夫ですよね。
この手の文法問題が出ても、AboveではなくOverを選ぶことができるようになりました。
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