本ブログ記事では早稲田、慶應大学を目指すにあたり
どのような英文解釈の参考書を使用したら良いのか?をお伝えしていきます。
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英文解釈は早慶合格するためには必要不可欠な部分です。早稲田慶応に適した教材をやっていきましょう![/word_balloon]
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本ブログの権威性
偏差値30のあまり勉強が得意でない生徒を対象に、
早慶レベルの英語を教えて10年ほどで、
TOEIC990,英検1級を取得している人が本ブログ記事の著者です。
英検1級でも読解部分は満点です。
ちなみに、
多言語学習者で今まで20言語ほど勉強しているので、
言語の習得のプロセスについてはプロ中のプロです(笑)
なのでご安心して、読んでください。
そもそも英文解釈とは?
まずはこちらの文章を読んでみてください。
“90%の人が何を言っているのかよくわからないと思います。
では、このようにみてみましょう。
Ich→私は
habe→飼っている
eine Katze→一匹の犬
とすると、
日本語で
「私は一匹の犬を飼っています」
とさっきの文章が頭の中で変換できますよね?
このように文章を品詞ごとに分けて、
主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)と
4つの文章内での役割に変換するのが英文解釈となります。
なぜ英文解釈が重要なのか?
先ほどのドイツ語の例からもわかるように
英語と日本語では単語の並び順が異なります。
英語は並び順によってその意味が変わってきます。
例えば、、
(1),I gave him a dog.
(2),I gave a dog him.
この二つの文章は使われている単語は同じです。
ですが、意味合いは全く持っていことなります。
一つ目が私は彼に犬をあげたとなります。
二つ目の文章は、私は犬に彼をあげた・・・?
となってしまうのです。
文章の単語の位置によって、
「を」と「に」という意味が変わってしまうのです。
そのため、
ただ単に単語を覚えているだけではいつまで経っても、
英語の意味を理解することができないのです。
注意点
英文解釈、英文法、英単語は三位一体です。どれかひとつが欠けていても読解力の向上には至りません。
一番重要なのは単語力になるのはいうまでもありませんが。。
頑張って覚えていきましょう!!
早稲田慶應レベルに向かってどんな英単語帳をおこなったら良いのか気になる人は、
こちらをどうぞ。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/osusumeeitangotyou/"]
英文解釈教材を始めるタイミングは?
ここまで読んだ方であれば、
英文解釈は重要というのはわかっていただけたと思います。
ですが、
いきなり英文解釈をやってしまってはいけません!
なぜいきなりやっていけないのか?
英語学習で一番重要なことは、、、英単語です。
どれだけ英語の読み方や、文法を覚えても英単語を覚えるという努力をしないと
残念ながら成績が全然上がりません・・・
また、英単語は文脈の中で品詞によって意味も変わってきます。
その見極めも英文解釈の中ではしていく必要があります。
なので、必ず英単語を覚えてから開始するようにしてください。
少なくても、
中学レベルの英単語が入っていないと、英文解釈の効果はありません。
また、英単語だけでなく、英文法についても
高校レベルの英文法を一通り終わってから開始するようにしてください。
英文解釈教材で効果を出す使い方
おすすめの参考書に入る前に、、
効果を出すための共通の使い方を見ていきましょう。
注意
早稲田慶應合格のために、英語を得意になりたいのであればこの通りに実施するようにしましょう!
自己流でただ読んでいるだけでは、
効果は0でないにしても望む通りの結果を出すことはできませんよ。
基本的な使い方1|コピー/写経をして文構造を記載
まず英文解釈をする上で一番重要なことが、
文構造(SVOC)をできる限り細かく正確に記載できるようになることです。
塾にカウンセリングに来る子の様子を見ていると、
ただ適当にSVOCを振っているだけで満足している子が大半です。
そうではなく、
節、句がそれぞれどこに何がかかっているのかを
一つ一つ丁寧に見ていく必要があります。
何度も繰り返して行う必要があるため、
必ずコピーまたは写経(自分で書き写す)をしてくださいね。
和訳は絶対ではない
昨今の入試では和訳を入試で問われることは少ないです。
なので和訳をして時間がかかるようであれば、、
文構造を正確に取ることを優先してください。
ただし、慶應文学部を目指す人は和訳の練習は積むようにしてください。慶應文学部の和訳について詳しくはこちらをどうぞ。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/keio/bungaku/keiobun-wayaku/"]
基本的な使い方2|文構造を意識して音読
文構造が完璧にわかったら、文構造を意識して音読をしてください。
ここで重要なのは、
意識化して音読をするということです。
単に読むだけでもある程度の効果はあるのですが、
トレーニングに必要なのは、、
何を意識して、何を目的にしてそれを行うのかをわかって行うことです。
無目的にぶつぶつ唱えていても、
なかなかその効果が定着しづらく、すぐに伸び悩みとなってしまうでしょう。
基本的な使い方3|反復学習
全ての勉強の基本は反復、繰り返し行うことです。
完璧に繰り返せるようになるまで何度も何度も行ってください。
できるようになっても、
それが長期的に保存されるようにするためには、
入試までに繰り返し行う必要があります。
慣れてきたらオーディオが付いている場合は、
オーディオを使ってやってみると良いでしょう。
英文解釈のおすすめ参考書9選
難易度順に早慶レベルで英文解釈をマスターするための
参考書を見ていきましょう!
参考までに分け方としては下記の枠組みで分けています。
- 初級→日東駒専合格レベル
- 中級→GMARCH、理科大、早慶(下位)
- 上級→早慶(上位)上智ICU
- 最難関→早稲田社学、慶應文、SFC
初級レベルのおすすめ英文解釈参考書
まずは英文解釈を始めたばかりの人に
オススメの英文解釈の参考書を見ていきましょう。
ちなみに、このレベルの参考書が気になる人はこちらのブログ記事も読んでみてください。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/eigo-jakusya/"]
おすすめ初歩参考書①入門英文問題精講
ドラゴン桜でも有名な竹岡先生の英文解釈教材です。
入門という名に違わず、英文法の基礎事項である
節、句といった文法項目を竹岡先生が動画でレクチャーしてくれています。
下記が本動画講義で扱っている内容です。
さらに、この教材の良い点は、全ての問題が音声付きです。
やや入門教材で使う教材としては単語のレベルが高いのですが、、、
難しい単語については、注釈がついているので対応ができるでしょう。
『入門英文問題精講』はこんな人におすすめ!
- 英文法用語を読んだが理解しきれてない人
- 活字よりも動画派の人
おすすめ初歩参考書②肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本
スタディサプリで関先生共に有名な肘井先生の教材です。
この教材の良い点は、
中学レベルでの単語を使っているため早い段階で英文解釈に入ることができることと
文法事項で分けるだけでなく、
動詞の型で文章で分けているため応用が効きやすい点です。
また、句、節ごとに意味のカタマリを分けること、
基本的な代名詞や過去分詞の基本的な識別についての記載があるため
この一冊を完璧にマスターすれば、
マーチレベルでも十分に対応できる英文解釈力を身につけることができます。
『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』はこんな人におすすめ!
- 英文法用語を読んだが理解しきれてない人
- 活字よりも動画派の人
おすすめ初歩参考書③ひとめでわかる英文読解
河合塾の名物講師の登木先生の教材です。
基礎編と実践編で分かれていて、
基礎編は偏差値45程度の人でも理解することは可能です。
また、実践編はやや長めの長文(30−50文字)程度の短文、複文を
扱っていることもあり、
この一冊で
早慶下位レベル、GMARCHレベルの文章を
読むための基礎を作ることが可能です。
この教材が初学者にも向いている点は、
そのレイアウト構造にあります。
見ての通り、通常の英文解釈本とは異なり
文字の大きさを使い分けて、
一目で文章構造を理解することが可能です。
『ひとめでわかる英文読解』はこんな人におすすめ!
- ある程度勉強をして成績も良いが英文解釈を勉強してない人
- 入試まで時間のない人
中級レベルのおすすめ英文解釈参考書
中級レベルの英文解釈の教材を見ていきましょう。
このレベルをクリアすることで、
GMARCH、理科大といった文章を
なんなく読めるレベルになるでしょう。
またこの教材のレベルの参考書が気になる人は読解がある程度できていると想像できるためこちらの記事を読んでさらに英文解釈のレベルを上げていきましょう!
おすすめ中級参考書①大学入試 英文解釈クラシック: 論理を捉えて内容をつかむ
駿台の
英文解釈教材の中でどれか一冊というのであれば、、、
間違いなくこの一冊をおすすめします。
というくらいおすすめの一冊です。
英文解釈教室の令和版、正統後継者(だから硬派な白黒です)といった感じでしょう。
初級ででてきた教材よりも扱っている文章は長めですが、、
全ての文章に丁寧にSVOCが書いてあり、
私が早稲田慶應の文章を読む上で重要視している
等位接続詞、代名詞についても正確に読み取れるような工夫がされています。
正直この2点がわかってないと早慶の文章は理解できません・・・
また、この教材内で扱っている文章は、
評論ではなく物語です。
なので、その点も楽しんで読むことができるのではないかな?と思います。
物語を扱っている性質上、
単に大学受験で英語を使うという人だけでなく、
洋書を読みたいという人にもおすすめです。
『大学入試 英文解釈クラシック』はこんな人におすすめ!
- 洋書を読めるようになりたい人
- 早慶合格レベルの基礎をしっかり固めたい人
おすすめ中級参考書②基礎英文問題精講
名著・基礎英文問題精講 の新バージョンです。
文法編、構文編、文脈編と分かれています。
文法編、構文編は、入門英文問題精講から接続して行うことで
さらに英文解釈力を鍛えることができます。
ただ、この教材の良い点はそこだけではありません!
文脈編という通常の教材ではあまり扱ってない、
文章の繋がり部分を扱っていることです。
目次はこんな感じです。
正直、この教材は結構膨大な量の問題があるので、、、
時間がなくて、
早稲田慶應を目指すのなら
この文脈編だけでもやっても良いでしょう!
特に慶應文学部を目指すのであれば、
必須になってくるでしょう。
『基礎英文問題精講』はこんな人におすすめ!
- 代名詞が何を指しているのか、前後照応に対して不安が残る人
おすすめ中級参考書③英文熟考 上 下
[itemlink post_id="22364"]
[itemlink post_id="22365"]
レベル 上・偏差値55- 下・60-
到達レベル 偏差値65~
英文熟考は正直一番のおすすめの教材です。 当塾でも参考書のルートで使用しています。
英文熟考・上は基礎レベルの教材を一冊行っていれば問題なく使用することができるでしょう。
英語がそんなに得意ではない・・という人は、
英文熟考をまずはひたすら音読をして繰り返してください。
ただし、英文熟考の下はかなり難しい(受験生が苦手分野を網羅)ので、
英文熟考・上だけでまずはいろいろな長文を読むのに慣れていくのが良いでしょう。
時間がない場合は上→下と続けて実施しますが、
通常はある程度上の内容を踏まえて長文を読んでからの方が良いです。
『英文熟考』はこんな人におすすめ!
- 英語の後置修飾、等位接続詞の練習をしたい人
- 倒置・比較が苦手な人
上級レベルのおすすめ英文解釈参考書
それでは続いてはいよいよ、
早慶レベルが対応できる参考書を見ていきましょう。
注意!
このレベルになるとこれまでの教材で見てきた
詳しい文構造による解説はありません。それを求めているのであれば購入はやめましょう
おすすめ上級参考書①ポレポレ英文読解プロセス50
かつて代ゼミ、東進に在籍していた西きょうじ先生の教材です。
30年以上前から存在していて、
いまだに受験生から愛されている教材。
これだけ長きにわたって愛されている教材のため、
良い点も多いですが、
やや時代遅れ感のある教材でもあります。
薄い教材なので、解説はあまりありません。
それでもこの教材を使うべき理由は、
名詞構文の使い方が詳しく書かれているからというのが一つの理由でしょう。
英語の名詞化について、
詳しく書かれた英文解釈の教材は、英文解釈教室(こちらも名著だが分厚い)になるでしょう。
英文解釈教室を読むのは流石に時間的余裕がない人がほとんどです。
であれば、
そのエッセンスの詰まったポレポレを読む方が良いでしょう。
名詞構文について超基本的な考えはこちらのブログについてお伝えしています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/meishikobun-2/"]
もちろん時間と知性(!?)に余裕があるのであれば、
英文解釈教室を読んでみるのもおすすめです。
高校3年生から受験勉強を0から始めて怖いもの見たさでこの教材を読んだら必ず浪人するのでやめましょう。
多くの人は解釈よりも、長文を解くことが重要です。
『ポレポレ英文読解』はこんな人におすすめ!
- 難しい英語長文を読みたい人
- 名詞構文を詳しく知りたい人
ポレポレ英文読解の詳しい使い方はこちらの記事をどうぞ
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/porepore/"]
おすすめ上級参考書②英文読解の透視図
桐原1000やヴィンテージ、ネクステといった英文法の問題集の代表作である篠田先生の教材です。
こちらもポレポレ同様時代遅れ感はあります。
解説の詳しさ、見やすさはポレポレよりも上ですが、、、
そもそもの扱っている文章(Challenge問題)が難しく読み解くのにかなり苦労します。
Challenge問題に解く前の段階に必要な知識をまとめた基本文章が出てくるので、、
まずはそちらの文章からはじめて、難しい文章に慣れていくと良いでしょう。
最難関レベル対応おすすめ英文解釈参考書
ほとんどの受験生には不要なレベルの英文解釈参考書です。
うちの塾でも本当にできる生徒にしか使わせていません。
おすすめ最難関参考書|英文解体新書
星で難易度を分けているため最難関の参考書ではありますが、
偏差値60よりも少し下の生徒でも難しいものをやらなければ、
使うことができる教材です。
ただ含まれている文章の出典が大学院レベルの評論や
一般文学のため読み下すのは結構大変です。
うちの塾で、
かつて英語偏差値80くらいで
早稲田法、商学部、慶應法、経済学部と全部受かった生徒がいたのですが、、
この生徒でも
「筆者の頭が良すぎて論旨についていくのが大変・・・」と
言っていました。
なので、読み下すには時間も、知的体力も必要とします。
もし取り組めるレベルにいる人は頑張ってください。
『英文解体新書』はこんな人におすすめ!
- 英語に莫大に時間を費やすことができる生徒
- 英語の偏差値が70ほどある生徒
英文解釈が終わったら次の段階はどうするのか?
英文解釈が終わったら、英語の基礎は完了です。
このレベルを終えたら、早稲田慶應を目指すのであれば
英語長文に入っていくのが良いでしょう。
英語長文問題で実践練習
早稲田慶應に合格するためには、
もちろんいきなり難しい問題集をやってしまってはいけません。
■英検習得
一番良いベンチマークとしては、英検を受けるのが良いです。
具体的には、
英検準二級、二級が合格を目指すべきレベルとなってくるでしょう。
こちらに対策記事を記載しておきます。
英検2級リーディングの徹底対策
英検2級ライティング 練習問題3題と解説論点整理 part1
英検2級ライティング 練習問題3題と解説論点整理 part2
英語検定2級リスニングの対策と勉強法|
英語検定2級スピーキングの徹底対策
■論理構造を掴む練習
英文解釈が終わって、、
もうあとはたくさん長文を読めば良い!となっていくことが多いのですが、、
残念ながら、それだと早慶に合格することは難しいです。
早稲田慶應に合格するためには論理的に文章を読めるようになる必要があります。
いたずらに長文を読むこと=でたらめな読み方が身につくという結果になりますので、、
注意しましょう。
具体的にはこちらの記事で読み方を説明していますのでご覧ください。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/saisokuenglishreading-logic-structure/"]
■過去問
過去問を見てみるのも一つあるでしょう。
ただこの段階で問題を解くことはできません。。
なので、昔の年度の過去問を手に入れて読んでみると良いでしょう。
意外と早稲田慶應の問題でも読める!、
単語はわからないけれど文構造はわかるぞ!という意識を積んでおくのは重要です。
早稲田慶應の対策記事はこちらから
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/sokeitettei/"]
まとめ:英文解釈が英語を得意科目にする第一歩
英文解釈をしていないと、
MARCH早稲田慶應といった難関大学に合格することはできません。
英語の成績が落ち込んできた。。
何か苦手意識が先行しているという人は、
ある程度の単語、文法を覚えて英文解釈をやってみるようにしましょう!
過去にYoutubeで簡潔に参考書の紹介をしているので、こちらもよければ見てください。
以上です。今回もお読みいただきありがとうございました。