【慶應受験】2025年度入試変更点まとめ!
2025年度、いよいよ新課程が始まります。大学入試制度も変わる中、慶應義塾大学の一般選抜も大きな変更が発表されました。
特に数学は学部によって範囲が異なるなど、複雑な変更点が多いので、受験生は正確に情報を掴んでおく必要があります。
そこで今回は、2025年度慶應義塾大学一般選抜の変更点について、わかりやすくまとめました。
文系全学部の変更点
世界史、日本史の科目が下記のように変更となります。
世界史 → 歴史総合・世界史探求、日本史 → 歴史総合・日本史探求
そのため、旧課程の生徒は対応する必要があります。
商学部のみ、歴史総合は入りません。
とはいえ、多くの生徒が旧課程の範囲でつまづいているので、まずはその範囲をクリアしていくのが最優先でしょう。
文学部:英語の英検利用が追加!
文学部では、大きく分けて以下の変更点があります。
「英語外部試験利用」の新設と「中国語」の廃止
- 英検CSEスコア2500点以上が必須
- 取得期間:2023年1月1日〜2024年12月31日
特に注目すべきは、英語外部試験利用が新設されたこと。
CSEスコア2500点以上を取得していれば、試験当日に英語を受験する必要はありません。
準1級レベル以上の英語力が必要となりますが、高得点取得が難しい場合は、外部試験利用も積極的に検討してみましょう。
英検スコアの取り方については下記で述べています。
経済学部:推薦新設と一般選抜減
経済学部では、以下の変更点があります。
学校推薦型選抜(指定校)を導入
募集人数:30名
それに伴い、一般選抜の募集人数を630名から600名に削減
これまで一般選抜のみだった経済学部ですが、新たに学校推薦型選抜が導入されます。一方で、一般選抜の募集人数は減少するため、これまで以上に競争率が高くなることが予想されます。
B方式は1500年以降が出題範囲になります。
法学部:地歴の試験時間・配点・出題形式が大幅変更!記述式対策が必須に!
慶應義塾大学法学部では、2025年度入試から地歴(世界史・日本史)の試験時間、配点、出題形式が以下のように大きく変更されます。
- 試験時間:60分 → 90分
- 配点:100点 → 150点
- 出題形式:マークシート式 → マークシート式と記述式
これまで60分だった試験時間が90分に延長。配点も100点から150点に増加します。
そして、最大かつ重要な変更点が記述式問題の導入です。
ただでさえ難しい法学部の問題がさらにハードルが上がるります。
これまでマークシート式のみの出題でしたが、2025年度からは記述式問題も出題されるようになるため、求められる能力も大きく変わります。
具体的には、以下のような点が求められるようになるでしょう。
1. 正確な知識のインプットと理解:
記述式問題では、単なる知識の丸暗記では対応できません。歴史の流れを理解し、正確な知識を結びつけて論述する力が求められます。
- 教科書や参考書をじっくり読み込み、歴史の流れを理解する。
- 各時代のキーワードや重要人物を整理し、相互の関係性を理解する。
- 年号や用語を正確に暗記する。
2. 論理的思考力・表現力:
限られた時間の中で、自分の考えを論理的に構成し、分かりやすく表現する力が重要になります。
- 設問に対して、根拠に基づいた上で自分の意見をまとめる練習をする。
- 歴史用語を適切に使い、論理的な文章を作成する練習をする。
- 時間配分を意識しながら、答案をまとめる練習をする。
3. 歴史的事象を多角的に考察する力:
複数の史料を読み解き、比較・分析しながら、多角的な視点で歴史的事象を捉える力が求められます。
- 様々な史料に触れ、多様な意見や解釈があることを理解する。
- 史料から読み取れる情報と、教科書で得た知識を結びつけて考察する練習をする。
- 異なる立場や視点から、歴史的事象を多角的に分析する練習をする。
慶應法学部を目指す受験生は、これらの変更点を踏まえ、早めに対策を始める必要があります。
過去問に加えて、論述問題対策用の問題集を活用したり、添削指導を受けたりするなど、記述式問題にもしっかりと対応できるよう準備しておきましょう。
医・理工・総政・環境情報・看護・薬:数学の範囲に要注意!
これらの学部では、数学の試験範囲が変更されます。
特に、学部・学科によって範囲が異なるため、注意が必要です。
学部・学科ごとの変更点をまとめた表を作成しましたので、受験する学部・学科の変更点をしっかり確認しておきましょう。
学部・学科 | 数学 | 変更点 |
医学部 | 数ⅠAⅡBⅢC | 数Bで「統計的な推測」が追加 |
理工学部 | 数ⅠAⅡBⅢC | 数Bで「統計的な推測」が追加 |
総合政策学部(数学選択) | 数ⅠAⅡB | 統計的な推測が追加 |
総合政策学部(情報及び数学選択) | 情報ⅠⅡ 数ⅠAⅡB |
新設 |
環境情報学部(数学選択) | 数ⅠAⅡBⅢC | 新設 |
環境情報学部(情報及び数学選択) | 情報ⅠⅡ 数ⅠAⅡB |
新設 |
看護医療学部 | 数ⅠAⅡBC | 数学Ⅱは統計的な推測、数Cで「平面上の曲線と複素数平面」が追加 |
薬学部 | 数ⅠAⅡBⅢC | 数ⅢCが追加 |
医学部:数Bに「統計的な推測」追加!
変更点: 数学Bに「統計的な推測」が追加されます。
具体的な内容: 確率分布や正規分布、仮説検定など、統計分野の理解が求められます。
対策: 統計分野の基礎を固め、問題演習を通して応用力を養いましょう。
理工学部:数Bに「統計的な推測」追加!
変更点:
数学Bに「統計的な推測」が追加されます。
「統計的な推測」: 医学部と同様、確率分布や正規分布、仮説検定などを扱います。
対策: 新たに追加される分野もしっかりと学習し、基礎力と応用力をバランス良く高めましょう。
総合政策学部:選択科目によって大きく変わる!
数学選択
- 変更点: 大きな変更はありません。
- 対策: これまでの学習内容を継続し、基礎力と応用力の両方を鍛えましょう。
情報及び数学選択:
- 変更点: 新たに「情報及び数学」を選択できるようになります。
- 具体的な内容: 情報Ⅰ・Ⅱに加えて、数学ⅠAⅡBから出題されます。
- 対策: 情報分野の基礎を固め、数学と関連付けながら理解を深めることが重要です。
環境情報学部:総合政策学部と同様の変更!
数学選択:
- 変更点: 新たに「数学」を選択できるようになります。
- 具体的な内容: 数学ⅠAⅡBⅢCから出題されます。
- 対策: 幅広い範囲を学習する必要があるため、計画的に学習を進め、基礎から応用までしっかりと理解しましょう。
情報及び数学選択:
- 変更点: 新たに「情報及び数学」を選択できるようになります。
- 具体的な内容: 総合政策学部と同様、情報Ⅰ・Ⅱに加えて、数学ⅠAⅡBから出題されます。
- 対策: 総合政策学部と同様、情報分野の基礎を固め、数学と関連付けながら理解を深めることが重要です。
看護医療学部:数Cに「平面上の曲線と複素数平面」が追加!
変更点: 数Cに「平面上の曲線と複素数平面」が追加されます。
具体的な内容: 媒介変数表示、極座標、複素数平面上の図形と方程式など、高度な内容が含まれます。
対策: 新課程の内容をしっかりと理解し、問題演習を通して応用力を高めましょう。
薬学部:数ⅢCが追加!
変更点: 数学ⅢCが追加されます。
具体的な内容: 微分積分、極限、微分方程式、ベクトル、行列など、幅広い範囲の学習が必要となります。
対策: これまで数ⅢCを学習していなかった場合は、早めに学習計画を立て、基礎から応用までしっかりと理解しましょう。
まとめ:早めの情報収集と対策を!
今回は、2025年度慶應義塾大学一般選抜の変更点についてまとめました。
変更点が多いので、まずは自分が受験する学部・学科の情報を正確に把握することが大切です。
また、今後さらに変更が発表される可能性もあるため、こまめに大学公式HPなどをチェックするようにしましょう。
しっかりと準備を進めて、合格を勝ち取りましょう!
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