慶應義塾大学看護医療学部
大問が7個あり、文章がその内のほとんどが文法問題から構成されています。基本的な知識で高得点を狙うことが可能となっています。
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全体概観(90分/300点)
自由英作文が出題されます。この設問以外は基本的な知識で解くことができるため、この問題の対策の出来が合格に大きく影響してきます。他学部と比べるとはるかに書きやすいテーマのため、中学レベルの例文暗記さえできていれば問題なく解くことができるでしょう。
問Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ
整序問題+空欄補充問題(単語レベル)+空欄補充(文レベル)+空欄補充問題(段落整序問題)
大問Ⅰは文法問題です。単純に文法の知識があるかどうかの問題です。確実に解けるようにしておきましょう。以降の問Ⅱ〜Ⅴは100~300字程度の長文を使った空欄補充問題です。最初は単語レベルで問われていますが、段々と空欄に入るものが大きくなってきます。最終的には、並び替えがどのようになっているかまで考える必要があります。つづいて、どのようにこの空欄補充問題に対処していけば良いのかを考えていきます。
空欄補充問題はどのように解けばよいのか?
慶應義塾大学看護医療学部では上記で示した通り、例年空欄補充問題が出題されます。この空欄補充問題の出題者の意図は理解できていますか?それは、文章を単語レベルで読んでいるかどうかではなくて1つの塊で読んで何を言ってるのかを理解できているかどうかです。これは単語のひとつくらいわからなくても文章のテーマに対して、筆者の論理の方向を掴んでどのように述べているのかを確認していくということになります。大学側は受験生が文章をつなげて読むことができているかどうかを試しているといえるのです。それではこの文章をつなげて読むとはどのようなことなのかというと、その秘密は英語の文章の成り立ちにあります。
英語をつなげて読むにはどうしたら良いのか?
英語をつなげてよめるようになるためにはまずはじめに、英語には1パラグラフ1メッセージという原則があるのはご存知でしょうか?
1つのパラグラフで1つだけ言いたいことがあるという原則です。
1つのパラグラフは通常4~5文で成り立ちますよね?
この文章全てが1つのメッセージを発するために存在していると考えるのです。この原則を応用して、先ほどの難単語の問題を考えていきます。4~5文あっても全部同じことを言っているということは、文章の方向性が同じということです。ただ、使われていることばまで同じではないので注意してくださいね。大学入試で出題されるのはプロのライターが書いた文章です。そんな文章が同じ単語でずーと同じことを言ってたらちょっとおかしいなってわかりますよね?ですから、同じことを説明する場合でも視点を変えて説明を加えなければいけないのです。これが文章をつなげて読むということなのです。
問Ⅵ
長文問題
500字程度の長文問題に対して、説明問題と和訳問題が問われます。この問題も基本的には上記の空欄補充問題と考え方は同じです。1パラグラフ1メッセージの原則に則って、下線部で引かれている部分が全体のどこに当たるのかを考えながら読んでいきましょう。
過去の慶應義塾大学看護医療学部の長文テーマ一覧
2016年 「利他主義について」
2015年 「人生に対してどう考えるか」
2014年「拾い猫 Bob とストリートミュージシャン」
2013年「人生の知恵に目覚めた女性のエッセイ」
2012年「消滅しつつある言語」
2011年「“In the middleof the night”物語風の英文」
物語風な長文やエッセイが出題される傾向が高いです。通常の論説文と読むポイントが異なるので注意して読んでいきましょう。
問Ⅶ
自由英作文問題
100~150字程度で記入する自由英作文です。テーマも難しいものではないので、例文を覚えて自由英作の型を覚えて過去問を解いて添削を受けるのが良いでしょう。
過去の慶應義塾大学看護医療部の自由英作文のテーマ一覧
2016「世界をより安 全にするのに 何ができるか」
2015「キラキラネー ムを付ける傾 向をどう考えるか 」
2014「家族や友人との食事時の話題について」
2013「子供のころ怖かったもの」
2012「ファッション雑誌のモデルの影響」
2011「ジャンクフード・ドリンクに関する宣伝の是非」
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