『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』完全攻略ガイド:レベル・使い方・効果的な学習法
英語学習において、ライティングは多くの人が苦手意識を持つ分野です。特に、自然な英語表現で文章を書くことに悩む学習者は少なくありません。
そんな悩みを解決し、英文ライティング力を劇的に向上させるのが『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』です。
この記事では、『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』のレベル、効果的な使い方をあらゆる角度から徹底解説します。
ページ目次
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』の概要
『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』は、英語教育のエキスパートである鈴木健士先生が手掛けた英文ライティング対策の決定版と言える参考書です。
この本の最大の特徴は、日本人が陥りがちな英文の作り方に着目し、より自然な英語にするための注意点を示していることです。単なる表現の暗記ではなく、英語らしい文章構成の方法を学べます。
もう一つの大きな特徴は、実践的なアプローチで進行することです。理論を学ぶだけでなく、実際に文章を書いて練習することの重要性が強調されているため、読者も主体的に学習を進められます。
ただ眺めているだけでなく実際に手を動かして読んでいくことで英作文力を身につけていきます。
『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』の対象者
『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』は、英文ライティングの基礎から応用まで幅広くカバーしています。
そのため、レベルとしては中級から上級レベルの学習者に最適と言えるでしょう。
英検2級程度の文法力と語彙力があれば、十分に取り組むことができます。ただし、内容は英検準1級・1級レベルまでカバーしているので、上級者の方も新たな気づきが得られるはずです。
- 英検準1級-1級を目指している方
- TOEIC800点以上の方で、ライティング力を伸ばしたい方
- 早慶などの難関大学を目指している方
ただし、英文法の基礎が十分に身についていない場合は、まずは文法の復習から始めることをおすすめします。
基礎英文法の学習には、以下の記事で紹介している参考書がおすすめです。
『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』の特徴とは
この本には、英文ライティングを上達させるための基本的な考え方から実践的なテクニックまで、幅広い内容が盛り込まれています。
英文の構造や論理展開が詳細に解説されているので、英語の表現力が確実に向上します。
単に英語を書くのではなく、「伝わる英語」を書くための技術を身につけることができるのです。
また、各章末には練習問題が用意されているので、学んだ内容をすぐに実践できます。
自分の弱点を把握し、効率的に改善していくことができるでしょう。
名詞構文の説明は秀逸です
目次と構成
本書は全5章で構成されており、基礎から応用まで段階的に学べるようになっています。
- 第1章: 英語らしい英語を書くテクニック37
- 第2章: 英文エッセイのリライト・ゼミ
- 第3章: ライティングのための文法
- 第4章: 重要類義語
- 第5章: 英語表現アドバイスA to Z
基礎理論の習得(第1章):
まず、英文エッセイの基本となる「英語らしい表現」や「文章構成」を学びます。これは他の教材にはない、本書の独自アプローチです。
1章を繰り返し行うだけでもこの本を買う価値があります
実践演習(第2章):
学んだ理論を使って、実際に英文をリライトする練習を行います。ここでは、自然な英語表現への書き換え方を学ぶことができます。
文法の深掘り(第3章):
冠詞や前置詞の使い方など、ライティングとして英語を使う側になった時に意識したい部分に注目しています。
語彙力の強化(第4章):
重要な類義語を学び、表現の幅を広げます。これにより、より洗練された英文を書けるようになります。
この構成は、理論と実践のバランスが絶妙ですね。基礎をしっかり固めてから応用に進むので、着実に力がつく構成になっています。
『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』で学ぶ英文ライティングの秘訣
『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』の最大の特徴は、他の教材ではあまり見られない「英語らしい表現」の具体的な指導です。この「英語らしさ」の理解は、自然な英文を書く上で極めて重要です。
多くの英作文教材が表現や文法に焦点を当てる中、本書は「どのように書くか」という根本的な問題にアプローチしています。これは、英文ライティングで多くの学習者が直面する最大の壁を克服するための画期的なアプローチです。
具体的には、以下のような特徴があります:
1. 「I」で始まらない文章構成
本書では、「I」で始まる文を避け、より客観的で洗練された表現を学びます。例えば、「I am very happy」を「My great happiness」のように書き換える方法を紹介しています。
2. 名詞化表現の活用
日本語では動詞を多用しがちですが、英語では名詞を中心とした表現が好まれます。本書では、動詞を名詞化して文章を構成する方法を学びます。
3. 接続詞の効果的な使用
単純な接続詞の使用を避け、より洗練された表現方法を学びます。例えば、「because」の代わりに「due to」や「owing to」を使うなど、多様な表現を身につけることができます。
英語らしい文章を書けるようになる!
他の教材では、ともすれば「こういうテーマにはこう書く」といった暗記型のアプローチが多い中、
『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』は文章構成の根本的な考え方を教えてくれます。
これにより、未知のテーマに直面しても、自信を持って取り組めるようになるのです。
この「英語らしさ」の概念は、英語だけでなく日本語の文章力向上にも大いに役立ちますね。
論理的思考力を鍛えるという意味で、学習効果は計り知れません。
このように、『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』は単なる英作文の技術書ではなく、思考法を変える可能性を秘めた画期的な教材と言えるでしょう。
もっと具体的に見てみる!
本書の効果をさらに実感するため、具体的な例文をいくつか見てみましょう。
それぞれの例で、どのように表現が改善されているかを詳しく解説します。
1. 基本的な表現の改善
変更前: I am very happy because I can speak English.
変更後: My ability to speak English brings me great joy.
この例では、以下の点が改善されています:
- 「I」で始まる文を避け、「My ability」という名詞句を主語にしています。これにより、より客観的で成熟した印象を与えます。
- 「very happy」という基本的な表現を「great joy」に置き換え、語彙のレベルを上げています。
- 「because」という単純な接続詞を使わず、「brings me」という動詞で因果関係を表現しています。
2. 複雑な内容の表現
変更前: I think that we should protect the environment because it is important for our future.
変更後: The preservation of our environment plays a crucial role in securing a sustainable future for generations to come.
この例では:
- 「I think that」という主観的な表現を削除し、より客観的な表現に変更しています。
- 「protect the environment」を「preservation of our environment」と名詞句に変換し、より学術的な印象を与えています。
- 「important」を「plays a crucial role」に置き換え、より具体的で強い表現になっています。
- 「for our future」を「in securing a sustainable future for generations to come」と拡張し、より詳細で説得力のある表現になっています。
3. 文章構造の改善
変更前: I studied hard for the exam. I was very tired. But I passed the exam. I was very happy.
変更後: Despite the exhaustion from intense preparation, my diligent efforts paid off with a successful exam result, bringing me immense satisfaction.
この例では:
- 短い単文を一つの複雑な文にまとめ、より洗練された文章構造を実現しています。
- 「studied hard」を「intense preparation」と「diligent efforts」に言い換え、より豊かな表現になっています。
- 「very tired」を「exhaustion」、「very happy」を「immense satisfaction」に置き換え、より強い印象を与える語彙を使用しています。
- 「But」という単純な接続詞を使わず、「Despite」を使うことで、より複雑な論理構造を表現しています。
これらの例から分かるように、本書では単に語彙を置き換えるだけでなく、文章全体の構造や論理の組み立て方まで改善することを目指しています。これにより、より説得力のある、洗練された英文を書く力が身につくのです。
「ここで差がつく! 英文ライティングの技術」の効果的な使い方
『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』を最大限に活用するために、以下のステップで学習を進めることをおすすめします。
- STEP1通読するまずは、本全体を通読しましょう。各章の概要をつかみ、全体の流れを理解することが大切です。この段階では深く考えすぎず、著者の説明を素直に受け止めることに集中してください。
- STEP2各章を詳しく学ぶ2回目からは、各章をじっくりとみ込みます。重要なポイントはノートにまとめると良いでしょう。特に、英語らしい表現や文章構成の例を自分の言葉で説明できるようにしましょう。
- STEP3練習問題に取り組む各章末の練習問題に取り組みます。時間を計って実戦的に解答し、その後で丁寧に見直しをしましょう。間違えた問題は、なぜ間違えたのかを分析することが重要です。
- STEP4オリジナル表現集を作成本書で学んだ内容を基に、自分専用の英語表現集を作成します。好みの表現や使いやすいフレーズを組み込んで、自分だけのオリジナル表現集を完成させましょう。
- STEP5実践演習作成した表現集を使って、実際に様々なテーマで英文を書く練習をします。時間を計って書き、その後で自己添削を行います。可能であれば、先生や仲間に添削してもらうのも効果的です。
以上のステップを繰り返し行うことで、『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』の内容を確実に身につけ、英文ライティングのスキルを大きく向上させることができます。
基礎をしっかり固めてから応用へと進むことで、確実に力をつけていくことができるでしょう。
単に読むだけでなく、実際に書く練習を重ねることが大切ですね。理解と実践のバランスが重要です。
『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』と早慶対策:準1級・1級突破で使うには?
英検準1級以上で出題されている要約問題を解く際に本書は、重要な役割を果たすでしょう。
要約で必要なのは、語彙力と文の構造を変換する力が重要ですが、
「文を句から節に変換してみてください」
と言われてもほとんどの人ができません。
本書を使うことで、同じ単語を使ってでも構成を変更することで、対応ができるということを理解してもらいたいです。
英検準1級の要約問題についてはこちらの記事に詳しく記載しています。
「ここで差がつく! 英文ライティングの技術」のまとめ
『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』は、英文ライティングのスキルを効果的に向上させるための優れた教材です。以下にその特徴をまとめます:
- 英語らしい表現と文章構成の方法を基礎から学べる
- 実践的なアプローチで楽しく学習できる
- 英検準1級・1級の対策として有効
- 中級から上級レベルの学習者に最適
英文ライティングは多くの人が苦手意識を持つ分野ですが、適切な方法で学習すれば必ず上達します。
『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』は、その道筋を明確に示してくれる心強い味方となるはずです。
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