早稲田大学理工過去問徹底研究 2017年 大問1
方針の立て方
(1)
消すべき文字はであるが,はPQ上の点を代入することで消滅するため,実質消去すべき文字はのみである.そのため,二点を代入して,連立方程式として解けばよいことが分かる.
(2)
への変換であるため,をの式に書き直せばよい.
(3)
PQRの内部を求める問題であるが,PQRの辺(領域の境界)について考え,その内部と考えればよい.複素共役は複素数平面では実軸対称性を持つことに注意すると,余計な計算をしないで済む.
解答例
(1)
を通るので,
を通るので,
二式からを削除して,
……(答)
(2)
であるから,(1)のPQの式に代入して,
よって,を中心とする半径1の円……(答)
(3)
直線QRを表す式は,である.
を代入すると,
よって,直線QR上を点が動くときの軌跡は,1を中心とする半径1の円.
直線PR上を動くときは,直線PRが直線PQの複素共役であることを考えると,を中心とする半径1の円.
求める範囲は,(2)の円と,上記の2円の計3円で囲まれた領域であり,図示すると,
また,面積については,
上図のように考えれば,求める面積は,中心角の扇形から,正三角形を取り除いた中心角の扇形を2つ引いた面積と等しくなる(扇形の半径はどれも1)ため,
……(答)
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