坂田アキラシリーズ参考書を徹底解説
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坂田アキラシリーズ参考書の特色
▶対象者
数学を初めて少しでも苦手な部分がある方、医学部再受験生向け
「面白いほどわかる本」のシリーズの中で、坂田アキラ先生が書いているものです。
解説はかなり詳しく、数学を独学している際に起こりがちな「この式は何を言っているのかわからない!」ということが一切ありません。
途中計算についても省略せずに書いてあるため、苦手意識を持っている方にとっても分かりやすいものとなっています。
数学の他書であれば絶対に出てこないような例題を極論として提示して、なぜこの公式が使えるのか?という例示の仕方は秀逸です。
ただ、その分野が全くわからないという人はおすすめしません。
学校で概念は学んで標準問題をやってみたらわからなかったというレベル感の人におすすめです。
概念を言葉で丁寧に解説してあるという教材ではないので、最初の部分は他書で行いましょう。
構成としては、まず講義部分があり(ない分野もあります)、それぞれの分野の問題について、「ナイスな導入」コーナーで解法の重要なポイントを挙げています。解答についても、解説がポイントごとに載っています。
*人によっては坂田先生独特のキャラが出てきたり、うざかったりする可能性があるので、まずは自身で書店で見てみることをおすすめします。
坂田アキラのシリーズ教材
坂田先生の教材は数学ⅠA~Ⅲまでさまざまなシリーズがありますので、簡単にここで紹介していきます。
■数学1Aでの教材
医療看護系が入試数学1Aが面白いほどわかる本
2次関数が面白いほどわかる本
確率が面白いほどわかる本
三角比・平面図形が面白いほどわかる本
数学1Aにおいて、2次関数ができるかどうかというのが問題です。
2次関数として1冊ありますが、医療看護系の方を買って1Aを網羅的に行うほうが効率的でしょう。中学レベルからの復習をして、この一冊で1Aの基本的な問題ができるようになるのでおすすめの一冊です。医療看護系とありますが、特に医療看護系の人だけが使う教材ではありません。
■数学2Bでの教材
指数、対数関数が面白いほどわかる本
三角関数が面白いほどわかる本
数列が面白いほどわかる本/数列の合格講座
数2の微積分が面白いほどわかる本
図形と方程式が面白いほどわかる本
ベクトルの合格講座
数学2B教材は、坂田先生の独壇場ですね。
数列とベクトルは通常の黄色いのではなく、DVD付属の教材が存在します。
数列に関しては、DVD付きのほうがやや高度なレベルから開始して、高度なレベルまで行います(確率漸化式など)。
ベクトルについては、合格講座のせいなのか類書よりもわかりづらいため、坂田先生ファン以外は行う必要はないでしょう。
*新しいのがでましたが、わかりやすさは類書に比べるとあまりありません。
■数学Ⅲでの教材
数学Ⅲの極限微分積分が面白いほどわかる本
坂田先生の集大成という教材になっています。
分冊のものと1冊のものがありますが、何冊も持ち運ぶのはしんどいので、分厚いですが1冊のものがよいでしょう。この辺は個人の裁量ですが、、
中身については、数Ⅲ微分積分という理系であれば避けて通れない部分を「よくぞここまで計算過程の飛躍なく記述してくれました!」と坂田先生に感謝をしなくてはいけません。
数Ⅲは計算が多いですが、典型パターンが多く基本的には勉強すれば誰でもできる分野です。
ですが、できない人にとってはそもそもの前提が多くて何が何だか分からない。。という状態に陥ってしまいます。
そうした受験生にとっては、坂田先生はまさに神!といった先生となるでしょう。
数Ⅲという科目はこれまでの積み重ねのため知っておかなければならない前提条件が非常に多いです。
その前提条件を完璧に使いこなせているのであれば問題無いですが、そうでない人が大多数です。
苦手な人は何度も何度も坂田先生の計算を読み込んで行くと良いでしょう。ですが、これを自分で実際に計算する際に行っていては鈍足過ぎて使えません! 坂田先生で計算式が何を意味しているのか?というイメージがつかめたら、『合格る計算Ⅲ』を行うと良いでしょう。
この坂田先生→合格る計算Ⅲというのが勉強が出来ない人にとっての黄金ルートになるでしょう。
使い方
▶おすすめ使用期間
1ヶ月~1ヶ月半
まず講義・解説部分を熟読していきましょう。特に初学者・独学者にとっては知らないことも多いと思うので、しっかり読んで理解しましょう。
その後に、基本問題から解いていきましょう。
問題のレベルは「基礎の基礎」「基礎」「標準」「ちょいムズ」「モロ難」の5段階に分かれていますが、
まず「基礎の基礎」「基礎」のレベルをできるようにしましょう。
初学の場合は、「基礎の基礎」「基礎」を何度も何度も見るだけでもよいでしょう。
式展開が丁寧に載っているので、読んでいるだけでも十分に理解できます。
何度も読み込んで、それぞれの問題において「何が起こっているのか」「なぜこのように解くのか」というのが理解できたら、再度問題を見て自身の手を使って解いていきましょう。
重要な部分としては「標準」レベルまでできればよいですが、「ちょいムズ」「モロ難」レベルまでできれば基礎的な問題に関してはかなりの範囲で解けるようになります。
解答部分は解説がかなり詳しいため、正しい解き方の手順が明確に分かります。
自分の解答で間違っていた所、もしくは分からなかった所がどこなのかも分かるようになっているので、どの部分が分からなかったのかを確認しましょう。
1ランク成績を上げるための使い方
標準レベルまで自身で内容を復元することができたら、ちょいむず、モロ難レベルを一度自分の力で考えてみましょう。
このレベルの問題を何も見ない状態でノーヒントでどのように解くことができるのか?というのをこれまでに覚えた解法を使って考えることができるとかなりの進歩です。
もちろん間違っていても構いません。
どういう問題が「基礎」でどういう問題が「標準」、「モロ難」なのかということを自分で考えてみてください。
作問者がどういう思考で問題を作っているのかがわかり、難しい問題とはどういう問題の構造なのか?ということがわかるかと思います。
数学はある程度の水準を超えるとただパターンを覚えているだけでは解くことができません。
数学全体の勉強法については、こちらの記事で解説しています。
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