早慶志望で浪人を選択した皆さん、受かる自信はお持ちですか?
残念ながら、浪人で早慶に合格する確率はかなり低い、どころかMARCHにすらも合格できません。
ほとんどの人は他大学や再浪人を選ばざるを得ません。
この現実を知らされてがっかりした方も多いのではないでしょうか。
しかし「なぜ受からないのか」を正確に理解することこそが、次の一手につながります。
本記事では、浪人生特有の「学習観の甘さ」がいかに合格への壁となっているのかをデータを交えて解説。
また、成功している生徒の実態と対策のポイントを押さえます。
皆さんも合格への近道を見失うことなく、確実に手に入れてください。そのための材料をここに配しました。ぜひ最後までご一読を!
ページ目次
早慶志願者における現役浪人の割合
まずは早慶の浪人割合を見てみましょう。
年度 | 慶應 | 早稲田 | ||
---|---|---|---|---|
現役 (%) | 浪人 (%) | 現役 (%) | 浪人 (%) | |
19 | 59.8% | 40.2% | 65.7% | 34.3% |
20 | 62.1% | 37.9% | 68.3% | 31.7% |
21 | 64.5% | 35.5% | 73.0% | 27.0% |
22 | 67.2% | 32.8% | 75.4% | 24.6% |
23 | 69.1% | 30.9% | 75.5% | 24.5% |
出典:代々木ゼミナール『https://www.yozemi.ac.jp/nyushi/data/waseda/waseda_jokyo_4.html』
慶應の方が30%とやや高いですが、両者とも30%程度となっています。
浪人生の方が圧倒的に勉強時間が多くて合格できそうなのに、浪人生の割合の方が少ないんですね。。
さらに学部ごとに見てみると、
早稲田の場合は、
基幹理工学部、人間科学部、政治経済学部、商学部が30%
となっており、
文学部、文化構想学部に至っては浪人生で受かっている割合は20%以下となっています。
慶應大学の場合は30%以上なのは
SFC、理工学部、経済学部、文学部
となっています。
看護医療に限っていえば、15%となっています。
浪人生でも、早慶に合格するのは難しいんです・・
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
予備校の浪人生の早慶合格率は1割程度
ある大手予備校であるが公表しているデータによると、
- 同予備校の早慶コース在籍者数は年間1万人程度で実際に早慶に合格した人数は、例年1100人程度
- 予備校生に限っても合格率は1割に満たない
- 予備校以外の浪人生も含めると、合格率はさらに低下すると考えられる
- 合格者数には複数合格者が含まれるため、実質の合格者数はこれよりも少ない
以上の通り、実際の合格率は1割にも満たず、圧倒的に合格できないのが実情です。
でもこれは決して予備校が悪い・・というわけではありません。
自身の勉強の責任を他者のせいにしている段階でお門違いです。
具体的に合格できない原因を分析していきましょう。
なぜ浪人しても早慶に合格できないのか?
浪人をしても早慶に合格ができない一番大きな理由として、自己認識の欠如が挙げられます。
予備校への過信と甘い現状認識
- カリキュラム通りだと点数が伸びると過信・・
- 自己の弱点を甘く見積もりっている・・
多くの浪人生が抱えるのが、予備校への過度な信頼です。
予備校で提供される教材やカリキュラムさえこなせば、自ずと実力がついて合格できると考えがちです。
しかし、予備校の授業だけで確実に合格レベルに着地できるのは、既に高い段階からスタートしている生徒に限られます。
そうでない多くの平均的な生徒にとっては、決して十分とは言えません。
予備校の教材が悪いというわけではないので要注意!
サッカーで考えてみると・・・
どういうことなのかを、
サッカー初心者の高校生がスペインの超名門クラブ、レアル・マドリードのチームと一緒に練習する状況を想像してみましょう。
レアル・マドリードの選手たちは世界トップクラスの技術と経験を持っています。
彼らのトレーニングは高度で、プロのレベルに特化しています。
これは、既に高い段階からスタートしている予備校生に似ています。
彼らにとっての予備校の授業や教材は、レアル・マドリードの選手が日々行う高度なトレーニングのようなものです。
これらの生徒(選手)は既に基本をマスターしており、予備校(トップレベルのトレーニング)を通じてさらなる高みを目指せるのです。
一方で、サッカー初心者の高校生が同じトレーニングを受けると、彼らには非常に困難で、多くの部分が理解できないかもしれません。
これは平均的なレベルの予備校生に当てはまります。
彼らには、基本から始める必要があり、ステップバイステップでスキルを積み上げていくプロセスが必要です。
レアル・マドリードの選手たちが行う高度な練習は、
彼らにとってはあまりにも進んでいて、役に立たないか、または逆効果になる可能性があります。
この例えからも予備校の授業やカリキュラムが全ての生徒にとって最適とは限らないことが理解できます。高いレベルからスタートする生徒には適していても、平均的なレベルの生徒には、より基本的で個別のアプローチが必要になることが多いのです。
浪人する上で一番大事なことは、自己分析
予備校で習っていると自己流で進めがちな独学と異なり、何をしたら良いのかを考えなくて済むというメリットはあるものの、
あくまで教材の消化速度に追随する形での学習となりがちです。
自分の弱点への手厚い対策や、合格に必要な要素を自力で判断・補強していくことは難しく、現状把握も甘くなりがちです。
その結果として、合格に必要なことをやり遂げることができずに終わってしまう場合が少なくありません。
予備校はあくまで一つの武器に過ぎず、
自分の頭で考え、必要なことを補完しながら使いこなしていくことが大切です。
何ができて何ができないのかを正確に認識する力が必要不可欠です。
学力を上げる上で一番良いのは?
自分が苦手な科目があった場合に何が原因でできてなくて、具体的に認識をすることです。
例えば、英語も基礎ができてないと漠然と考えるのではなくて、不定詞の識別ができないや、
数学であれば二次関数の場合分けができてないなど・・・
具体的にどこができてないのかを考え続けることが重要です。
この自己認識、分析が甘くなればなるほど勉強の無駄ややっているのに成績が上がらないということになります。漠然と基礎ができてない。。といった気持ちで勉強をし続けていても成績は全然上がらないので要注意してください。
自分のどこができてないのかを具体的に確認していくのが勉強には必要不可欠です。
基礎学力の不足
自身の勉強への分析が甘くなればなるほど基礎学力の定着が疎かになっていきます。
この段階で意識しておいて欲しいのが、知識をその瞬間にわかるだけでは不十分で、
その知識を定着させていくのは非常に時間がかかるということです。
文系では英語、理系では英語数学が偏差値70程度ないと合格はかなり難しいです。
学力の伸び悩み
浪人を決意した多くの生徒が抱くのが、「1年間あれば必ず実力がつくはず」という甘い考えです。
しかし実際には、1年で思ったほど学力が伸びない場合が多々あります。
特に、現役時に使用していた参考書や勉強方法を変更せずにいると、思考が固定化しがちです。
新しい切り口での理解が進みにくく、同じ内容をひたすら反復しても飽きが来る一方です。
加えて、文系理系問わず、苦手分野を克服することが合格への近道ですが、
なかなか一朝一夕に弱点を補強することは難しいです。
その結果、全体を底上げするどころか、むしろ疎かになる残念なケースさえあります。
苦手なことから逃げ続けて言い訳を続けてもできるようになりませんよ。自分と向き合ってなぜできないのかどうしたらできるようになるのかを、自分自身で考え続けてできるようにしていくのが重要です。
単純に1年間あるからと言って学力が向上するとは限らず、
甘い見通しを立てていると足元をすくわれることにも注意が必要です。
浪人で合格する確率を高めるためには
浪人生で合格する確率を高めるには、
基礎学力を強化していくことと自分での学習の精度を高めることができるかどうかです。
現役で失敗してしまう生徒の多くは、勉強の仕方を間違えていることがほとんどです。
自学習強化のススメ
予備校では、限られた時間内で多数の生徒に対応する必要があるため、授業や課題のペースは画一的になりがちです。
しかし、独学なら自分に合ったペースで学習を進められます。
例えば英文法が全く理解できないと感じたら、その文法事項だけ徹底的に勉強を重ねます。
計画性を持って勉強すれば、弱点克服がしやすいです。
コツは「計画」と「復習」にあります。
計画についてはこちらの記事で1年間偏差値別でどのように勉強をしたら良いのかを説明しています。
勉強は復習が重要
現役の時に勉強を失敗してしまった人の多くは、復習ができていません。
色々な教材をやってもやりっぱなし、
予備校の授業を受けても受けっぱなしで何度も何度もの復習ができてないのです。
復習ができない=定着しない
知識を定着させていくには、何度も何度も徹底した復習が重要。よく何回復習をしたら身につくの?という質問をしてくれる生徒がいるのですが、人によりけりです。基礎知識がない生徒ほど、新しい知識は身につきにくいので何度やってもできるようにならない場合は、基礎の理解が不足している可能性が高いです。
基礎からの丁寧な学習
早慶の入試で基礎学力が占めるウェイトは7割程度です。
基礎事項を確実に抑えておけば、その延長線上で論理的思考力も含めた実力がついていきます。
一般的に基礎学力が定着すれば、解法を理解しやすく難問も解きやすくなります。
最初から要領を得ない応用問題に手を出すより、
きちんと基本中の基本から定着させることが近道に繋がるのです。
ヒロアカでは80%以上の浪人生を早慶合格圏内に引き上げます
ヒロアカでは、浪人生でもそれぞれの学習状況に応じて、浪人生を基礎から指導をしていきます。
もちろん、浪人生は自己認識が甘くなりがちで過信しがちです。
ただ勉強をしていればできるなんて甘いものではなく、根本的に意識から改善をしていく必要があります。
勉強ができてない状況は人それぞれ異なっており、
当塾では早慶合格に向けて、一人一人学力状況に合わせて丁寧に指導をしていきます。
もちろん、早慶だけでなく国公立、上智、東京理科、ICU、GMARCHといった大学の対策もバッチリ行なっています。
学習状況でお困りの方は一度ご相談いただければと思います。
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