本シリーズでは、早慶の各学部の過去問をそれぞれどのように解いたら良いのか、方針をどのように立てていけば良いのかを解説していきます。
方針の立て方
(1)
と置くことも可能だが,の情報を盛り込むには,
本解のように置くのが妥当だと見抜きたい.
(2)
(積分の下限と上限が定数) で積分しているため,考える定積分はの一変数関数となると見抜き,素直に積分を実行するのが得策だと考える.
実際に積分を実行すると,ただの2次関数になるため,後は典型的に平方完成による解法を取ればよい.
(3)
等式の証明は(左辺)-(右辺)=0を示せばよいことを利用する.の2乗の項を展開する際に,を一塊と見ると,を打ち消せることを利用すると計算が楽になります。
ひとしきり計算が終わると,の処理が課題となるが,の目ぼしい情報は問題文で殆ど与えられていないため,
部分積分してを消滅させる打開策が思いつく.
(4)
前問でを示したことを利用するのだと考えたい.
そして,との複雑さを考えると,
①一旦に帰着させて,その後で,②前問の等式を用いてに帰着させる.
という方針が立つ.
さらに(2)で定義したが絡んでいることも考えると,
③の積分を小さく評価して0にし消滅させる.
という方針も思いつく.
①~③の手順を踏んでいけばの置き換えが思いつき, 本解の解答となる.
解答例
(1)
キ:
ク:
(2)
ケ:
(3)以下、解答
証明終了.
(4)以下解答
とおくと,は任意であるからも任意であり,かつ,をみたす.
また,は連続である.
証明終了.
解説(1)
(は実数)と表せる.
…(答)
(2)
より,
よって,のとき,の値は最小となる.
よって,
のとき,
最小値……(答)
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大問4
大問5
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