ここではGMARCH(学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)の一般入試における「補欠合格(繰上げ合格)」の実態と学部ごとの出やすさを、
過去のデータや傾向をもとにまとめています。
大学ごとに入試制度は異なりますが、定員厳格化の影響や、辞退率の高低などにより、補欠合格の発生数やタイミングは大きく変動します。
明治大学
補欠合格の概要
明治大学には、9学部+総合数理学部が存在しますが、補欠合格をほぼ出さない学部から、毎年比較的多めに出す学部までばらつきがあります。特に、農学部では正式に「補欠候補者」を公表して複数回繰り上げ発表を行う一方で、商学部・経営学部などはほぼ出さない年が続くなど、学部間差が顕著です。
学部別 補欠合格の出やすさ(A~C評価)
以下の表は近年の傾向を中心としたまとめです。
学部 | 補欠合格の出やすさ | 主な特徴・ポイント |
---|---|---|
農学部 | A | 「補欠候補者」を大量に公表。繰上げ合格を複数回にわたり発表する。明治の中で最も補欠合格者が多い |
法学部 | B | ほぼ毎年追加合格あり(1〜2次発表)。繰上げ人数は少なめ。年度によって1~2回程度発表 |
政治経済学部 | B | 年度によって追加合格あり。規模は大きくない。1回だけで終わる年もあれば2回行う年も |
文学部 | B | 年度により少数出る場合あり。ごく小規模。専攻ごとに数名が繰り上がることも |
情報コミュニケーション学部 | B | 多くの年で追加合格あり(1〜2次発表)。数十名規模の繰り上げがある年も。併願者が多く辞退率がやや高め |
理工学部 | B | 毎年ある程度発生(1〜2次発表)。国公立大との併願で辞退が一定数出やすい。学科差あり |
総合数理学部 | B | ほぼ毎年追加合格あり(1〜2次発表)。比較的新しい学部。国公立理系・他私大理系との併願が多く、繰上げが出やすい |
商学部 | C | 補欠合格はほぼ0。ここ数年は「追加合格なし」が続く |
経営学部 | C | ほぼ補欠合格なし。商学部同様、初回合格者で定員をほぼ充足 |
国際日本学部 | C | ごく僅かまたはゼロ。第一志望率が高い?辞退者少なめで繰上げが出にくい |
ポイント解説
- Aランク(農学部)
- 農学部だけは補欠候補者を最初から発表し、辞退が出るたびに複数回の繰り上げを行う。
- 国公立農学系との併願も多く、辞退が出やすいことが要因の一つ。
-
Bランク(法学部・政治経済学部・文学部・情報コミュニケーション学部・理工学部・総合数理学部など)
- 年度や学科によっては数十名~100名以上の繰り上げがある。
-
ゼロで終わる年もあるが、ある程度補欠合格の可能性はある。
-
Cランク(商学部・経営学部・国際日本学部)
- 基本的に「追加合格はほぼ出さない」方針。
- 初回合格者数が多めなことや辞退率が低いことなどが理由として挙げられる。
青山学院大学
補欠合格の概要
青山学院大学では、一般入試において合格発表後の入学辞退者が出た場合、補欠合格(繰上げ合格)を出すことがあります。大まかに以下の2パターンが存在します。
法学部・国際政治経済学部
補欠候補者にあらかじめランクを付けて通知する方式。Aランク・Bランクなどと段階があり、ランクによって繰り上がる可能性が変動する。
その他の学部
定員未充足の場合に随時追加合格を出す方式。公表される人数は基本的にありませんが、合否結果通知サイトなどで告知されることがあります。
過去の受験情報からは、学部ごとの「補欠合格が出やすい度合い」に差が見られ、年度によって繰り上げ合格の有無や人数が大きく変わる場合があります。
学部別 補欠合格の出やすさ(A~C評価)
学部 | 補欠合格の出やすさ | 補欠繰上げ合格の傾向 |
---|---|---|
法学部 | A | 毎年補欠合格あり。Aランク補欠はほぼ合格、Bランクも繰上げの可能性が高い |
国際政治経済学部 | A | ランク制の補欠合格あり。年によっては複数回の繰上げが発生する |
経営学部 | B | 毎年補欠合格が発生するが、規模は年度によって異なる |
理工学部 | B | ほぼ毎年補欠合格あり。学科によって繰上げ確率の差あり |
経済学部 | B | 年によって補欠合格が出るが、繰上げ人数は少なめ |
文学部 | C | 一部学科で補欠合格あり。全体的には少なめ |
教育人間科学部 | C | 年によって少数の補欠合格が出る |
社会情報学部 | C | 新設当初は補欠合格が出たが、近年は減少傾向 |
総合文化政策学部 | C | 近年は補欠合格の発生が減少 |
地球社会共生学部 | C | 志願者数の安定に伴い、補欠合格は減少 |
コミュニティ人間科学部 | C | 補欠合格が出ることはあるが、繰上げ合格者はごく少数 |
評価基準
- A:毎年補欠合格が出やすく、繰上げの可能性が高い
- B:補欠合格が出る可能性が高いが、年度によって変動あり
- C:補欠合格の頻度が低く、繰上げ合格枠も少ない
立教大学
補欠合格の概要
近年、立教大学をはじめとする首都圏の難関私大では、入学定員厳格化の影響により初回合格者数を抑え、その後の欠員を補う形で補欠合格(繰り上げ合格)を出す事例が増えています。
年度によっては合格者全体の3~4割が補欠合格という年もあり、非常に大きな規模で繰り上げが行われることもあります。
以下、各学部の詳細データや補欠合格の出やすさを紹介します。
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立教大学:学部別 補欠合格の出やすさ(A~C)
学部 | 補欠合格の出やすさ | 主な特徴・ポイント |
---|---|---|
文学部 | A | 過去に300~400人超が出た年度もあるが、2023年度はやや減少 それでも比較的補欠が出やすい学部 |
経済学部 | A | ピーク時には500~600名を超える大規模な繰り上げ合格が発生 立教の中でもトップクラス |
経営学部 | A | 100~200名規模の補欠合格が毎年コンスタントに出る 補欠合格率が高い学部 |
社会学部 | A | 100~400名規模での繰り上げ実績 近年も大人数の補欠合格が出ている |
法学部 | A | 毎年300~400名クラスの繰り上げ合格者数が多い 立教全体でも補欠合格が非常に多い部類 |
理学部 | B | 2020~2022年に大きく増加したが、2023年はやや減少 学科ごとに繰り上げ人数が異なる |
観光学部 | B | 数十~数百名が補欠合格となることが多い 2023年度は前年度(168名)より大幅増の270名 |
コミュニティ福祉学部 | B | 安定して数十~150名前後の繰り上げ合格が出る 学科構成の変更などにより年度差が出やすい |
現代心理学部 | B | 年度ごとの差が大きいが、2桁~100名超の繰り上げが出る年も 心理学科と映像身体学科で差異あり |
スポーツウエルネス学部 | B | 新設ながら初年度から100名超の補欠合格 今後の志願者動向により変動の可能性大 |
異文化コミュニケーション学部 | C | 0名の年と大きく出る年の波が激しい 他学部と比べると安定せず、年度次第で大幅に変動 |
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中央大学
補欠合格の概要
中央大学では、補欠合格者の人数や順位は公表されません。欠員が生じた場合のみ、UCARO(オンライン合否照会サイト)上で追加合格を通知する方式です。
したがって、いつどの学部で補欠が回るかは年度ごとに大きく異なり、公的なデータは少ないのが実情です。
学部別 補欠合格の出やすさ(A~C評価)
下表は2024年度一般入試の合格者数・倍率の目安と、過去の傾向を参考にした補欠合格が出やすさの評価です。
公表データが限られているため、あくまで推定情報を含みます。
学部 | 一般入試合格者数(2024) | 倍率(2024) | 補欠合格の出やすさ | 備考 |
---|---|---|---|---|
法学部 | 4,556人 | 2.7倍 | C(ほぼ期待できない) | 合格者を多めに出す傾向があり、補欠は少なめ |
経済学部 | 2,077人 | 4.7倍 | B(やや出やすい) | 学部規模が大きく、欠員が出る可能性がある |
商学部 | 2,355人 | 3.7倍 | B(やや出やすい) | 経済学部同様、年度によっては一定の追加合格発生 |
理工学部 | 3,484人 | 3.9倍 | C(ほぼ期待できない) | ある程度多めに合格を出しており、繰上げは少数 |
文学部 | 2,863人 | 2.9倍 | B(やや出やすい) | 文系学部の中では若干補欠が出やすい可能性 |
総合政策学部 | 935人 | 3.8倍 | C(ほぼ期待できない) | 定員管理厳格で繰上げがほとんど発生しないことが多い |
国際経営学部 | 952人 | 3.4倍 | B(やや出やすい) | 新設学部に近く、年度によって変動 |
国際情報学部 | 463人 | 4.2倍 | C(ほぼ期待できない) | 規模が小さく補欠合格はあまり出ない |
補欠合格が出やすい学部の傾向
中央大学全体としては、最初から定員より多めに合格者を出す傾向が強く、結果的に欠員があまり生じないため、補欠合格が少ないケースが多いと言われています。しかし、経済学部・商学部・文学部・国際経営学部では、他大学との併願状況などから一定数の辞退者が出る可能性があり、相対的に補欠合格者が出ることがあります。
学習院大学
補欠合格の概要
学習院大学では、過去10年を振り返ると、学部によって補欠合格(繰り上げ合格)が大きく出る年度と全く出ない年度が混在しています。各学部・学科単位で合格者数や定員充足率を調整するため、年度ごとに「A評価(出やすい)」「B評価(変動大)」「C評価(ほぼ出ない)」といった差が顕著に現れます。
– A評価(法学部・経済学部・文学部):年度によっては大量の補欠合格が発生
– B評価(理学部・国際社会科学部):繰上げ合格が出る年と出ない年の差が激しい
– C評価:ほぼ出ないか、出てもごく少数
学部別 補欠合格者数の例と評価
以下の表は法学部・経済学部・文学部・理学部・国際社会科学部の過去データ(代表的な年度)をまとめたものです。
学部 | 補欠合格の出やすさ | 主な特徴・ポイント |
---|---|---|
法学部 | B | 繰上げ合格者数は0~333名と幅広い変動あり。過去には300名超の繰上げが発生した時期もある。 |
経済学部 | B | 過去に165名の繰上げがあった一方で、繰上げなしの時期もあるなど変動が大きい。近年は数十名程度の規模。 |
文学部 | B | 学科による差が大きく、10~80名程度の範囲で変動。過去には史学科や英米文学科で70名以上の繰上げも。 |
理学部 | C | 繰上げなしの時期もあれば、20名程度の繰上げがある時期もあり。比較的安定した傾向。 |
国際社会科学部 | C | 繰上げなしの時期から15名程度の小規模な繰上げまで。年度による変動はあるが、全体的に少数傾向。 |
法政大学
補欠合格の概要
法政大学では、一般入試(主にA方式)の合格発表後、入学手続者数が定員を下回る場合に、追加合格(いわゆる繰上げ合格)を出すことがあります。
ただし、大学から「補欠合格」と明示されるわけではなく、「追加合格候補者」や「繰上げ候補者」として通知されたうえで、最終的に繰上げ合格が行われるケースが多いです。
年度によっては一切追加合格が出ない学部・学科もあれば、100名以上の大規模な繰上げを行う学部もあります。また、同じ学部でも学科ごとに繰上げ人数に大きな差が出ることもある点にご注意ください。
学部別 補欠合格の出やすさ(A~C評価)
学部 | 補欠合格の出やすさ | 補欠繰上げ合格の傾向 |
---|---|---|
法学部 | A | 年度によって変動はあるが、毎年比較的大きな繰上げ合格を出す傾向。100名以上の補欠繰上げが出る年も少なくない。 |
経済学部 | A | こちらも大規模な繰上げが行われることが多く、年間200名以上の補欠合格が出る年度もあり。初回合格数とのバランス次第で変動する。 |
社会学部 | A | 年度によっては学科単位でまとめて繰上げ合格が出る例あり。多い年は100名超、少ない年は数十名ほどと振れ幅が大きい。 |
経営学部 | A | 多い年は数百名の補欠合格が出ることもある一方で、出ない年(または極端に少ない年)もある。年によるアップダウンが激しいが、全体的には繰上げが多い部類。 |
理工学部 | A | 機械工学科や電気電子系など人気学科でも補欠合格を積極的に活用する傾向。年間100~300名規模で繰上げが出る年も。 |
デザイン工学部 | A | 建築・都市環境系で大きく追加合格を出す年があり、200名以上の繰上げとなる場合も。理工学部同様、年次変動は大きい。 |
生命科学部 | A | 学科によって補欠合格者数にばらつきはあるが、多いときは合計100~200名規模の繰上げが発生する。 |
文学部 | B | 毎年一定数の補欠合格を出すが、学科ごとに大きな差あり。英米文や史学などで比較的多めに繰上げが出る年も。 |
国際文化学部 | B | 年度によっては100名近く補欠合格を出す年もあるが、出ない(またはごく少数)年もあるため安定しない。 |
現代福祉学部 | B | 大規模な繰上げ合格が発生する年(100名超)と、ほぼ出ない年の両極端がある。全体的には中間的な傾向。 |
人間環境学部 | B | 年によっては100名超の繰上げ合格が出るが、翌年はゼロになるなど変動幅が大きい。 |
キャリアデザイン学部 | B | 多い年は数十~100名以上を繰上げ合格にするが、翌年度は0名ということもある。年度差がかなり大きい。 |
情報科学部 | B | 毎年ある程度の補欠合格を出すが、学科によって繰上げ数に大きな差あり。全体的には50~100名台が多い。 |
スポーツ健康学部 | B | 安定して数十名の繰上げ合格が出るが、他学部ほどの大規模繰上げは少なめ。年々の変動幅もやや限定的。 |
グローバル教養学部(GIS) | C | 定員が小さく、繰上げ合格が出る場合もあるが10~40名程度にとどまることが多い。出やすさは比較的低い部類。 |
評価基準
- A:毎年補欠合格が出やすく、繰上げの規模が大きい傾向
- B:補欠合格の可能性はあるが、年度によって大きく増減
- C:補欠合格の頻度や枠が少なめ、あるいは出ない年が多い
まとめ
ここではGMARCH(学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)の一般入試における「補欠合格(繰上げ合格)」の実態と学部ごとの出やすさについて、過去のデータや近年の傾向を中心にご紹介しました。
各大学で入試制度や補欠合格の運用ルールは異なるものの、定員厳格化や受験生の動向(国公立大学との併願、他私大との重複合格など)によって、補欠合格の発生数や時期が大きく変動するという点は共通しています。たとえば、青山学院大学の法学部・国際政治経済学部ではランク制の補欠が出され、明治大学の農学部では大量の補欠候補を公表して複数回にわたって繰り上げるなど、それぞれの大学・学部で補欠合格の「出やすさ」が異なることが確認できます。
また、法政大学のように2016~2022年にかけて大量の繰り上げ合格を出したあと、2023年以降は縮小傾向にあるケースもあり、同じ大学でも年度ごとの志願者動向や定員管理の方針に大きく左右されるのが実態です。立教大学ではここ数年、文学部や経済学部、法学部などを中心に大規模な補欠合格が見られますが、その一方で、中央大学は初回合格発表で合格者をやや多めに出す傾向から、補欠合格が少なめと言われます。
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