この記事では、高校1年生から受験までの早慶合格のための勉強スケジュールを詳細に解説しました。
段階的にどのように勉強していけば良いかが具体的に示されているため、
計画性を持って受験勉強に取り組む際の参考になる内容となっています。
特に重要なのは、理解をベースとした反復学習、自分の理解度の確認、目的意識を持った学習です。単に問題集をこなすのではなく、学力を着実に身につけることを意識しましょう。
自分のレベルに合わせた参考書の選び方にも触れていますので、参考に自分の勉強計画を立ててください。
早慶合格は決して夢ではありません。計画的に知識と学力を身につけることで、確実に実現できます。
ページ目次
どの期間でも絶対に忘れてはいけない勉強の大原則
期間ごとに見ていきますが、まず初めにどの期間でも忘れてはいけない勉強の大原則を確認していきます。
【超重要】理解→反復学習の徹底
大学受験の勉強で成果を出したいのであれば、
理解をした後の繰り返しの反復学習が重要です。
多くの場合反復の回数が少なすぎます。
覚えるのが苦手だな・・・と思う人は、
暗記したいことを
200回は最低ラインとして繰り返し実施していくことが重要
ものすごい重要ですが、意外と忘れがちです。
定期テストで成果はでるけれど、
模試だとできないという子が陥りがちでもありますので注意しましょう。
わかったことをメモして復習→振り返り
教材を読むのと、自分で実際に理解できるかどうかは別問題です。
どれだけわかりやすい教材をやっても理解できない場合は理解できません。
それは難しい内容であればあるほど、そのような形になりますので、
難しいことを理解した後にはどのように理解をしたのかをメモをしてください。
何をしたら良いのかの意識をして学習する
勉強する際には頭の中で「これ」を今回は勉強をするということを意識する
勉強をしている際に単に座って勉強をして、教材を読んでいるだけでは勉強をできるようになりません。
勉強をする際には何ができて、何ができてないのかを頭の中に入れて勉強をするようにしてください。
理解できない場合は、戻って復習
わからない問題があった際に、
わからないのにも関わらずその問題を何度も無理にやってもできるようになりません。
わからなかった問題があった場合は、自分が理解ができるまでの基本的な問題に戻って復習をしてください
復習の重要性は上でも述べていますが、
復習についても短期間に何度もやってもいずれ忘れてしまうので、
忘れてしまった頃に再度復習をしてくのが重要です。
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
高1冬休みから始める早慶合格スケジュール
下記、5つの段階でどのように勉強をしていったら良いのかを説明をしていきます。
- 高校1年冬〜高校2年春までのスケジュール
- 高校2年春〜高校2年夏までのスケジュール
- 高校2年夏〜高校2年冬までのスケジュール
- 高校2年冬〜高校3年春までのスケジュール
- 高校3年春〜高校3年夏までのスケジュール
前提条件
対象例:偏差値55程度の中高一貫校の高校に通う偏差値50程度の高校生
早稲田国際教養学部、慶應文学部の英検利用で確実合格ラインは、英検1級レベルを考える必要があるので少しルートを変得てやった方が良いです。
もちろん、下記ルートでも十分対応できます。
高校1年冬〜高校2年春までのスケジュール
- 【英語】単語5000語レベルまでの習得
- 【英語】高校レベルの基礎文法の確認
- 【英語】英検2級の習得
- 平日2,3時間、休日4,5時間の勉強時間
最優先事項は英語。英語ができないと早慶どころかGMARCHに行くのは不可能。
英語をこの時期に必ずできるようにしていく、または苦手をなくしていくのが重要。
基本単語5000語レベルの暗記をする
- STEP1中学レベルの基本単語帳中学レベルの英単語は意外と抜けている人が多いので、早い段階で覚え直す必要があり。特に中高一貫校で英語苦手勢は覚えなおさないと大変なことになります。
- STEP2基本単語5000レベルこの5000語レベルが英語の基礎となります。このレベルの単語が一つでもわからないと大学受験では致命的になります。
- 『ターゲット1400』
- 『LEAP Basic』
- 『システム英単語 Basic』
中学レベルの単語帳は多くの人が見たことあるけれど、、
瞬時に出てこないというのが多いので、
よほど英語が得意という人でない限りやった方が良いです。
- 『ターゲット1900』800まで
- 『システム英単語』1200まで
- 『LEAP』Part2まで
基本単語5000レベルを”正確に”覚えているかどうかが今後の学力を大きく左右します。
いろいろと工夫をして必ず覚えられるようにしてください。
単語は0.1秒で意味がでないと使いこなせない
英単語は意味がでてくれば良いというものではありません。見た瞬間に意味がでないと、使いこなすことはできないのです。
何度も何度もやってみた瞬間に意味がでてくるようにしてください。
高校レベルの基礎文法の確認
- STEP1説明系の教材英文法は学校などだと4択からいきなり行うことがありますが、まずは説明系の教材で理解をしていきましょう。
- STEP2ドリル系の教材理解をした後に繰り返し何度も行なって、無意識でも使いこなせるようになりましょう。
- STEP34択教材ドリルからの4択をして確実に高校レベルの英文法を理解していきましょう。
- 初学1冊目:土岐田のここからはじめる英文法ドリル→初学2冊目:土岐田のここからつなげる英文法ドリル
- 普通:大岩のいちばんはじめの英文法
- 普通:英文法・語法のトレーニング 基礎講義編
説明系の教材をつかわないで、以降の教材に進むのは絶対にやめましょう。
ただの丸暗記になって全然応用が効かない知識になってしまいます。
まずはざっくりでも構わないので英文法の全体像を頭の中に入れてください。
- 大学入試はじめの英文法ドリル
- 高校基礎 英文法パターンドリル
- 英文法基礎10題ドリル
英文法はいきなり4択問題からとかない
英文法を4択で解いていると理解ができていなくても英語ができると勘違いしてしまいがちです。
『なんとなくできる』という形ではなく、何度も繰り返して形で覚えるようにしてください。
- ポラリス英文法レベル1
このレベルでやっておいて欲しい4択教材はこの教材一択です。
他にもいろいろとありますが、関先生のポラリス英文法レベル1がいちばん取り組みやすいです。
英検2級の習得
高校1年生の第3回で英検2級はクリアできるようにしてください。
英検は単語を覚えさえすれば合格がしやすいので、
とにかく単語を最優先にして合格するようにしてください。
高校2年春〜高校2年夏までのスケジュール
- 【英語】基礎読解・文法の完成
- 【英語】共通テストで7,8割取れる
- 平日4,5時間、休日5,6時間の勉強時間
この段階でも重要なのは、英語です。
とにかく英語をできるようにしていきましょう。
部活やその他学校のイベントなど盛りだくさんだと思います。隙間時間を見つけて頑張るようにしてください。
高校2年生のスケジュール感についてはこちらの記事でかなり詳しく説明しています。
基礎読解の完成
- STEP1基礎英文解釈英文法を文章の中で理解をしていく段階。文法用語に徐々に慣れていきできるようにしてください。
- STEP2基本単語のマスター早慶用の基本単語帳の単語帳をマスターしていきましょう。
- STEP3長文で文構造を理解学んだ英文法と単語を長文の中で使えるかどうかを確認していきましょう。
この読み込みの時期は非常に重要なので、丁寧にやっていきましょう。
ここまでで高校英文法がある程度わかっている状況ですので、
理解をした高校英文法を文章でつかいこなせるようにしてください。
- 肘井の読解のための英文法(必修編)
- 動画でわかる英文法[読解入門編]
- 英文熟考・上
SVOCの基本をこの段階で理解マスターしておきましょう。
肘井先生の読解のための英文法、または岡崎先生の動画でわかる英文法を使って、
文章の読み方の基本を学んでいきましょう。
この2冊はいわゆる神書で中学レベルの単語で理解をすることができ、
繰り返し読んでいき、できるようにしていきましょう。
基本単語帳のマスター
引き続き下記の基本単語帳を使用して覚える。
- 『ターゲット1900』
- 『システム英単語』
- 『LEAP』
絞っていた範囲を、広げて単語帳全部を覚えられるようにしていきましょう。
共通テストで7,8割取れる
ここまで学んだ基本読解法を実際に長文の中で使用してください。
下記のような教材を使って、
SVOCを意識しながら読みこなしていくことで、
文法的に文章を読めるようにしてください。
- Ingの識別
- To不定詞の識別
- 代名詞(it,that)が何を指しているのか
- 英語L&Rレベル別問題集3 標準編
- 英語L&Rレベル別問題集4 中級編
- ぐんぐん読める英語長文(BASIC)
- The Rules1
英文法は学校でやってないのであればで実施
昨今の大学入試の状況を考えるに、読解を正確にできるようのが最優先になります。
そのため、数少ない自学の時間もその時間に最優先に時間をかけるようにしていきましょう。
偏差値60程度の高校にかよっていれば、
高校の授業で英文法を扱っていると思うのでそちらを優先して理解をして実施をしていくようにしましょう。
もし学校でやってないのであれば、下記の教材でポラリス英文法1の復習をしましょう。
- ポラリス英文法 ファイナル演習1
- Dual Effect 英文法・語法
ポラリス1で学んだ英文法をランダムでやってみて理解をしているのかのどうかを確認していきましょう。
学校でVintageやネクステなどの網羅系の参考書を行なっている場合は、
そちらをまず優先して覚えるようにしてください。
高校2年夏〜高校2年冬までのスケジュール
- 英検準1級の習得
- 現代文・古文の基礎
ここまでで大部英語の基礎は固まっているので、夏あたりから国語に取り組んでいきましょう。
英語については準1級の習得をできるように頑張っていきます。
習得だけを目的にしないで、英単語を確実に覚えて読解も正確にできるようにしてリーディングは満点近くの点数を取れるような「学力」をつけてください。
学力がなくてもテクニックだけでも受かることがあるので要注意です。
英検準1級の習得
- (最優先★★★)英検単熟語EX 英検準1級
- 英検準1級過去問
- 大学入試 基本の「型」がしっかり身につく 自由英作文の合格教室
- ランク順英熟語
英検の対策でいちばんして欲しいのは単語を覚えてもらうことです。
英検準1級と2級の差はかなり大きく単語数にして3000語程度異なります。
このレベルの単語を確実に使えるようにしていくのが、
英検準1級で合格するのはもちろんですが、早慶レベルの英語の単語力につながるのです。
単語は基本単語帳も並行
単熟語EXは「英検準1級向け」の最強の教材ですが、
基本単語に触れる機会が少なくなってしまうので、基本単語帳も並行してやっていくようにしていきましょう。
大学受験の英語対策
英検対策だけに手を取られがちですが、並行して大学受験の勉強もしていく必要があります。
下記のような単語と長文をやっていきましょう。
- (長文)The Rules2
- (長文)特訓リーディング・標準編
- (解釈)英文熟考・下
- (単語長文)速読英語長文(必修編)+ 速単の英文で学ぶ長文問題70
- (文法)Dual Effect 英文法・語法
国語の対策
続いてここにきて国語の勉強をしていきます。
- 現代文読解基礎ドリル〈改訂版〉
- 基礎からのジャンプアップノート現代文重要キーワード書き込みドリル
- ことばはチカラだ
現代文はまずは読解の基礎学力を身につけていくことを最優先していきます。
「問題を解く」のではなく、「文章の構造を理解する」ことを考えていきましょう。
- つながる・まとまる古文単語500Plus
- ステップアップノート
- 【基礎】富井の古典文法をはじめからていねいに
続いて苦手な人が続出の古文ですが、必ず早い段階で手をつけるようにしていきましょう。
苦手なまま放置しておくと、
GMARCHの合格は難しく、英語次第では日東駒専の合格も難しくなってしまいます。
高校2年冬〜高校3年春までのスケジュール
- 【英語】英検準1級の習得・GMARCHレベルの読解の完成
- 【国語】現代文・古文の基礎完成
- 【社会】社会の基礎完成
早慶への合格を考えているのであれば、
高校3年生の時期までにGmarchレベルの英語をよめるようになっていなければなりません。
難関になってきますが、ここまでの復習に気をつけて着実にステップアップしていきましょう。
わからないと思ったら基本に変えるようにしてください。
「参考書をたくさんやった」という自己満足だけで合格することは残念ながらできません。
復習を徹底的に行なっていけば、着実にできるようになっていきます。
GMARCH・関関同立レベルの読解の完成
- (長文)ぐんぐん読める英語長文(Standard)
- (長文)The Rules3
- (長文)竹岡英語長文のSupremacy
- (解釈)英文読解の透視図
長文ベースで繰り返し行なってできるようにしていきましょう。
このレベルをマスターしていくには、意識化した音読+構造化が必要です。
単語は英検準1級+基礎単語
英検準1級をクリアしたとしても英単語は続けて覚えていくようにしていきましょう。
何度も何度も繰り返し繰り返しやっていくことで単語をマスターしてください。
特にEXは語源の情報が入っているので繰り返していくうちにその辺の情報も着実に身につけて、
未知語の類推に役立ててください。
現代文・古文の基礎完成
- 現代文アクセス(基本編)
- つながる・まとまる古文単語500Plus
- ステップアップノート
- 田島圭祐の 古文読解が面白いほどできる基礎ドリル
- 古文上達(基礎編)読解と演習45
古文の暗記を溜め込まずにやっていくのが重要です。
文法・単語については毎日繰り返してやっていくようにしてください。
社会の基礎完成
社会は細かいことはいいのでまずは早い段階で全体像を把握してください。
高校3年生になるまでに下記の教材を使ってどこに何があるのかの歴史の地図を頭の中に作っておくのは大事です。
- 【日本史】金谷のなぜと流れのわかる本
- 【世界史】一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
年号はいきなり細かく覚えるのではなく、○世紀→「〜があった」程度で構いません。
ただし、最終的には年号の精度は高めてください。
高校3年春〜高校3年夏までのスケジュール
- 【英語】GMARCHレベルで合格点を取る
- 【国語】基本的な読み方・知識の完成
- 【社会】1945年までの理解
- 平日4,5時間、休日7,8時間の勉強時間
高校3年生からは受験生という気概をもってやっていきましょう。
早い段階でGmarchレベルは合格できる程度の学力はもっている必要があります。
【英語】GMARCH・関関同立レベルで合格点を取る
- (長文)ぐんぐん読める英語長文(Advanced)
- (長文)The Rules4
- (長文単語)速読英単語【上級編】
- (単語)無敵の難単語 Pinnacle
上記教材を行なっていくことでGmarchでも余裕を持って合格する学力が身につきます。
単語帳については、これまでの英検用の単語帳を行なっていくのは間違いないですが、
追加で早慶対策用に無敵の難単語 Pinnacleを行なっていきましょう。
文法問題は、整序ここまでだと手が薄いので下記をやってください。
- Dual Effect(復習)
- 門脇渉の 英語[整序問題]が面白いほど解ける本
【国語】GMARCH関関同立レベルの完成
- 現代文アクセス(発展編)
- 現代文アクセス(完成編)
現代文は、ここまでアクセスをやりきれば、Gmarchでは戦えるレベルに辿り着きます。
- (復習)つながる・まとまる古文単語500Plus
- (復習)ステップアップノート
- ポラリス2,3
古文については、単語、文法を復習しながらポラリスの長文に取り組んでいきましょう。
【社会】1945年までの理解
- 【日本史】石川の実況中継+東進一問一答+基礎問題精講
- 【世界史】ナビゲーター世界史+一問一答+基礎問題精講+各国史
夏までに、1945年をクリアできるようにして勉強を進めていきます。
演習は1問1答を中心で基礎問題精講を追加で行なっていけば基礎はクリアできます。
高校3年夏以降のスケジュール
- 【英語】早慶過去問演習
- 【国語】過去問演習
- 【社会】通史の完成+文化史の完成+演習
この段階からは基本的に早慶の過去問対策に移っていきます。
高1冬からの計画で勉強すれば合格はできる
早慶への現役合格を考えると、早期からの勉強は欠かせません。
もちろん、高校3年生、浪人での逆転合格も難しくはないのですが、
安全に確実に合格となると、早期から勉強体制を整えるのが必要不可欠です。
当塾ではどの段階からでも、効率的に勉強をすることで早慶への合格レベルの学力をつけてもらっています。
現在の勉強で、ご不明な点ございましたらお気軽にご相談ください。
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