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慶應義塾大学法学部【日本史】本番で圧勝の徹底対策シリーズ

2016.06.29

ページ目次慶應義塾大学法学部の日本史の完全攻略慶應法学部日本史の入試の形式と出題範囲【慶應法日本史】対策過去問と参考書の活用対策:細かな知識はどうすれば良いのか?慶應義塾法に圧倒的な実力で合格できる専門対策 慶應義塾大学法学部の日本史の完全攻略 本記事では慶應法学部日本史入試の特徴と合格のための総合

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  • 慶應義塾大学法学部の日本史の完全攻略

    本記事では慶應法学部日本史入試の特徴と合格のための総合的な対策をお伝えします。

    法学部日本史入試は難しい!というイメージがありますが、
    合格点を取るのは決して不可能ではありません。

    基礎力を着実に身につけ、合理的な学習方針を立て実行すれば、みなさんにも確実に合格できる実力はつけられます。

    そこで本記事では、

    • 入試の形式と傾向を分析し、
    • 基礎知識の定着、
    • 効率的学習法、史料対策といった合格の要点

    法学部受験に向けて日々努力されているみなさんにとって、参考になる内容となっていることと思います。

    [toc]

    慶應法学部日本史の入試の形式と出題範囲

    配点100点 時間60分

    • 60分で4問全てマークシート方式
    • 問題は選択肢が50問以上の空欄補充型
    • 史料からの出題がある
    • 江戸、明治、政治史の出題が多い

    慶應義塾大学法学部の日本史入試は、試験時間が60分で、大問が4題出題されます。
    全てマークシート方式で、1問あたり12~13問の設問があり、解答総数は50問程度となっています。
    問題形式はすべて選択肢が50問以上の空欄補充型です。

    出題範囲としては、

    時代では江戸時代と明治時代、分野では政治史の出題比率が高くなっています。

    したがって、慶應大学法学部を受ける生徒はこの2つの時代と政治史については重点的に学習を進める必要があります。

    【慶應法日本史】対策

    それではここからは具体的に慶應大学法学部の日本史の対策方法を見ていきましょう。
    3つのポイントから見ていきましょう。

    1. 基礎の習熟
    2. 効率的な学習を考える
    3. 史料対策

    1,基礎の習熟

    • 教科書の内容を丁寧に学ぶ
    • 単元ごとに問題演習
    • 問題集を使い、理解しながら学習

    慶應義塾大学法学部の日本史入試では、確かに難しいテーマ史の問題もありますが、
    標準レベルの出題が多くを占めます。

    そのため、まずは『石川実況中継』などの基本書を使って、基礎知識をしっかり身につけることが合格への第一歩となります。
    本文はもちろん、写真や資料、脚注なども含めて、網羅的に学習していきましょう。
    単元ごとに復習問題を解くことで理解度を深め、暗記力も高められます。

    難問対策はどうするか

    年々難しくなる日本史ですが、『金谷の一問一答』+山川の用語集で知らない単語を押さえて、自身でテーマごとにまとめるなどの工夫をすると良いでしょう。

    [itemlink post_id="23058"] [itemlink post_id="23059"]

    2,効率的な学習を考える

    • 近現代史に重点を置く
    • 政治史、法制史に絞る
    • テーマ別に学習する

    日本史の全てを完璧にマスターするのは困難です。
    そこで、慶應義塾大学法学部日本史入試に合格するためには、戦略的な学習が必要不可欠です。
    具体的には、出題の多い近現代史を最優先で学習することや、政治史、法制史などの分野に絞って取り組むことが効果的です。

    『時代と流れで覚える! 日本史B用語』を使うことで効率的に覚えることができるので、
    学校で日本史の授業を受けて時間のない人はまずはこれで基本的な用語を押さえてきましょう。

    時代と流れで覚える日本史B用語の具体的な使い方はこちら
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/nihonshi/jidaitonagarenihon/"]

    また、テーマ別に学習を進めるのも合格への近道となります。
    テーマ別学習には、社会経済史や外交史など大まかな区分だけでなく、土地制度や貨幣制度など細分化した角度からのアプローチも大切です。

    3,史料対策

    • 史料集の読解力をつける
    • 初見の史料も読み込める訓練をする

    慶應義塾大学法学部の日本史入試では、史料からの出題が必ずあります。
    史料問題に対しては、史料集を繰り返し読み込み、初見の史料でも内容を把握できる読解力が求められます。
    参考書で『金谷の日本史史料一問一答』や『眠れぬ夜の土屋の日本史―史料と解説』を覚えていくのが良いでしょう。

    [itemlink post_id="23061"] [itemlink post_id="23062"]

    資料問題で見たことのない問題も出題されますので、
    史料を読む際には、背景知識を持って臨むことも大切です。
    知識不足から史料の内容を正しく理解できない場合があるので、史料学習の前には教科書で時代背景を確認しておきましょう。

    未見資料問題の対策についてはこちらの記事でも分析しています。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/nihonshi-benkyo-output/"]

    過去問と参考書の活用

    • 記号選択式に慣れる
    • 語群を効率的に解く練習をする
    • 難関大学の過去問も参考にする

    慶應義塾大学法学部の過去問題は、試験の傾向をつかむ上で非常に有効な資料です。
    形式に慣れるためにも、過去問をこまめに解く訓練を心がけましょう。

    参考書選びには迷うところですが、慶應義塾大学法学部日本史入試に詳しい人にアドバイスをもらうのが一番です。

    入試までに時間のある生徒は、実況中継シリーズを行なっていくことで問題ないでしょう。さらに余裕のある生徒は、『金谷のなぜと流れ』をやってみましょう。アウトプットは『ヒストリア』をやっておけば問題ないです。

    対策:細かな知識はどうすれば良いのか?

    慶應法学部は難しい!からといっていきなり細かい部分を考えてはいけません。
    勉強する時間のない中で、いかに知識を発展させていくかが大事です。

    入試に細かな知識が出るからといっていきなり細かな知識を入れても、他の単語との関連が薄いのですぐに忘れてしまいます。
    ですから、まずはじめにすることは他の学部を受ける場合と変わりません。
    基本的な知識(年号、大枠の各自体毎の流れ、代表的な人物など)を確実に入れていくことが先です。
    これらの知識の連関なしには細かな知識を覚えるのは不可能です。
    また、上記の基本的な知識があれば選択肢の消去法ができるので使ってみましょう。
    法学部は選択肢が多いためちょっと特殊な消去法になりますが、過去問をやりこむことでわかるかと思います。

    *もちろん、消去法などについて当塾で塾生に指導しています。

    1つ例を見てみましょう。

    慶應義塾大学 法学部 日本史 2016年 大問Ⅳ設問2

    下線部(ア)について、日露の国境を確定する際に、樺太の放棄を提案した政治家は誰か。
    ※下線部(ア)は千島列島

    まずは選択肢をみてみます。

    「青木周蔵・阿部信行・石原莞爾・板垣征四郎・伊藤博文・井上馨・梅津美治郎・岡田啓介・黒田清隆・小磯国昭・近衛文麿・小村寿太郎・斉藤実・東条英機・野村吉三郎・橋本欣五郎・林銑十郎・平沼騏一郎・広田弘毅・真崎甚三郎・陸奥宗光・山本五十六・山本権兵衛・米内光政」

    と日本人だけでこれだけの人数が居ます。

    ただし、日露の国境画定は樺太・千島交換条約(1875)ですから、明治初期の人物を考えて見ます。
    受験生の皆さんがよく使っている『石川昌康の日本史B講義の実況中継』を見てみましょう。

    3巻252ページに「そして開拓使を置いて中央政府管轄で北海道を開拓していく。しかし、明治政府はなんたって貧乏です。とても樺太には手がでないから、「もう樺太はロシアにあげて、その代わり、千島列島を全部もらおうよ」といいうのでロシア側と話がつき、1875年、「樺太・千島交換条約」が結ばれました。Q:全件となってロシアに出向いて条約を調印した人物は?ー榎本武揚・樺太・千島交換条約のアイディアを出したのは黒田清隆です。旧幕臣の榎本は北海道開拓に熱意を示していた。・・・」とあります。

    出典:石川昌康の日本史B講義の実況中継

    単純に知識として黒田清隆だなと導き出しても大丈夫です。
    しかし、選択肢をよく見てください。榎本武揚はいません。
    明治初期に活躍した人物で北海道に関係がある人物は黒田清隆しかいませんね。(黒田清隆は開拓使の長官になっていますね。また、開拓使官有物払下げ事件でも黒田清隆の名前が出てきます。= 実況中継3巻270ページ参照)
    このような知識を持っていれば消去法でも黒田清隆を推測することは可能となります。

    慶應義塾法に圧倒的な実力で合格できる専門対策

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【慶應義塾大学商学部|日本史】各設問の対策|慶應専門塾が解説

2016.06.29

ページ目次慶應義塾大学商学部の日本史対策慶應商学部日本史の全体概観|傾向慶應商学部の日本史の配点慶應商学部の日本史の出題概要慶應商対策1:テーマ史をどうするか?慶應商対策2:記述問題はどうすれば良いのか?過去の慶應商学部の問題一覧慶應商学部に合格するための参考書慶應義塾大学商学部日本史を圧倒的な実力

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  • 慶應義塾大学商学部の日本史対策

    このブログでは、慶應義塾大学商学部の日本史に関する入試対策(出題傾向と勉強法)をご紹介していきます。
    基礎知識0の状態から合格するためには何をどのようにしたら良いのかを参考書の使い方まで徹底解説!

    本ブログ記事は慶應商学部の日本史についての対策、勉強法についての記事になります。慶應商学部の配点や合格最低点他の科目についてこちらのページをご覧ください。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/keio/shougaku/kosho-profile/"]

    [toc]

    慶應商学部日本史の全体概観|傾向

    設問のほとんどが1問1答形式なので、早慶標準の学力を有していれば問題を終わらないということはないです。一問一答形式だからといって一問一答ばかりを勉強していては知識に繋がりがないので、答えることはできません。
    記述問題も出題されるということから、30字程度の論述問題もやっておくべきでしょう。
    また、資料集などを活用して資料・史料問題の対策を行いましょう。

    慶應商学部の日本史の配点

    A方式
    外国語:200/400点 時間90分
    数学:100/400点
    地歴:100/400点

    B方式
    外国語:200/400点 時間90分
    論文テスト:100/400点
    地歴:100/400点

    [word_balloon id="1" position="L" size="M" balloon="line" name_position="under_avatar" radius="radius_12" avatar_border="false" avatar_shadow="false" balloon_shadow="true" font_color="#ffffff" bg_color="#70a6ff" font_size="22" balloon_full_width="true"]B方式で受けるにしてもA方式で受けるにしても地歴では高得点の争いになるので気をつけましょう![/word_balloon]

    以前書いたブログにも記載したのですが、B方式の場合は非常に得点率が高くなってくるので要注意してくださいね。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/column/sokei-anaba/"]

    慶應商学部の日本史の出題概要

    原始~近現代まで、全時代から出題大問3題です。
    形式は、選択法と記述法の併用。

    [word_balloon id="1" balloon="line" name_position="under_avatar" name="ブタトン" radius="true" avatar_border="false" avatar_shadow="false" balloon_shadow="false" avatar_hide="false" box_center="false" font_size="17" name_color="#10193a" position="R" bg_color="#8de055" font_color="#fff"]難しい問題はでないので、とにかく時代ごとに抜け漏れがないように基礎固めを徹底しよう![/word_balloon]

    慶應商対策1:テーマ史をどうするか?

    慶應義塾大学商学部では通常の大学ではでないようなあるテーマに絞った(労働史、銀行史など)特殊なテーマの歴史が出題されます。
    普通に勉強をしていては、通史ばかりでなかなか一つの分野に絞って勉強することが少ないと思います。
    学校や予備校でもあまりテーマ史は扱われるケースが少ないです。

    その場合は通史を終われせた後に自身で分野ごとにノートでまとめたり、サブノートを作成してまとめていきましょう。

    図表や資料集を見るのもありだと思います。

    早慶では慶應の商学部に限らずこのテーマ史が合否の分かれ目になるので、
    早慶に頻出のテーマは網羅しておきましょう。

    テーマ史の対策としておすすめの教材は「ヒストリア」や「日本史の実況中継」がおすすめです。

    慶應商対策2:記述問題はどうすれば良いのか?

    慶應商学部には記述問題が出題されます。
    記述問題とはいっても慶應経済学部のような長文の記述ではありません。
    1問1答レベルの問題ではありますが、この記述問題が合否に大きく影響をしてきます。

    多くの学生は選択肢で選ぶことはできても実際に自分で書くということができていないからです。

    この点から考えても、一問一答形式ばかりが出るからと言って、
    一問一答形式の問題だけを練習していても慶應商学部の問題を解くことができないことがわかります。

    自身で参考書で論点をまとめたり、
    30字程度の論述を解いていきながら問題を解いていきましょう。

    1つ例を見てみましょう。
    [su_box title="慶應義塾大学 商学部 日本史 2016年大問Ⅲ問3(1)" style="glass"]
    下線部(ア)について25字以内で説明しなさい。
    ※下線部(ア)は公武合体 [/su_box]

    受験生の皆さんがよく使っている『石川昌康の日本史Bの実況中継』を見てみましょう。

    3巻196〜197ページに次のように書いてあります。「強硬政治は行き詰った。
    将軍と天皇を兄弟にしちゃおう。

    つまり、天皇の妹を将軍家茂の嫁さんにしようという政治工作を進めます。

    これが孝明天皇のー娘じゃないよ、妹、皇女和宮の降嫁です。・・・
    そうすると尊攘派はますます怒りました。天皇に条約の許可を願い出て「ノー」といわれたら無視して勝手に条約を結び、今度は政略結婚で天皇の権威を利用して将軍の権威を保とうとする。・・・」

    これを見れば、公武合体とは「天皇の妹と将軍が結婚」することで「天皇の権威を利用して将軍の権威を保とうとした」ことだとわかります。

    解答例を挙げてみたいと思います。
    皇女和宮降嫁により、将軍家権威の維持を図ったこと。

    具体的な日本史の勉強についてはこちらの記事をどうぞ

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/nihonshi-benkyomap/"]

    過去の慶應商学部の問題一覧

    [su_spoiler title="クリックで表示。ネタバレ防止のため隠しています" icon="plus-square-2"]

    2016年「摂関政治と武士の台頭・地方支配の変化」「江戸後期の文化」「幕末〜明治初期の外交・近代化」

    2015年「律令国家の形成と確立」「平賀源内」「幕末〜明治の日露関係」

    2014年「古代~近代の宗教」「幕末~明治の貿易と産業」「戦後の企業」

    2013年「14 世紀の政治,15世紀以降の北海道・沖縄史」「江戸時代の対外関係」「戦後の経済」

    2012年「古代の農業と社会」「近現代の農村」「大正・昭和期の戦争」

    2011年「8~11世紀の政治・文化」「18世紀後半から19世紀前半の社会・経済」「近代の日中・日朝関係」

    2010年「7~9世紀の日中関係」「中世後期の産業・経済」「近代の教育」

    2009年「江戸~明治の社会・経済」「明治~昭和の国民生活」「明治期以降の鉄鋼業の発展」「江戸~現代の経済・対外関係」

    [/su_spoiler]

    慶應商学部に合格するための参考書

    当塾で使用している慶應商学部に合格へ必要な参考書を紹介します。
    もちろん、当塾の場合は一人一人個別にカリキュラムを作成するため下記のようなカリキュラムは一例となります。
    参考書は何をやるかよりも、どのような目的で使用するかというが大事です。闇雲に行って情報量に圧倒されてしまうのではなく、1つ1つ目的意識を持って勉強していきましょう。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/saisokujapanesehistory-schedule/"]

    参考書だけでの独学での合格はかなり難しく、初学者の場合は指導なしでやってしまうと下手な癖が付く可能性が高いです。下手な癖がつくと、その癖を治すのに手一杯で結局志望校に受からないというケースが多くなっています。浪人しても成功しない人はこの辺りに理由があります。
    ご心配な方は一度カウンセリングを受けて見ると良いでしょう。カウンセリングはこちらからどうぞ。

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慶應義塾大学商学部【世界史】本番で圧勝の徹底対策シリーズ

2016.06.29

慶應義塾大学商学部 慶應商学部では教科書レベルを超えた知識が必要な問題も散見しますが、難題よりも標準的または標準以下の問題も少なくありません。早慶レベルの受験を考えている学生にとってはかなり基本的な問題となるので、高レベルの闘いになることが必須となっています。 全体概観:配点100点 時間60分 設

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  • 慶應義塾大学商学部

    慶應商学部では教科書レベルを超えた知識が必要な問題も散見しますが、難題よりも標準的または標準以下の問題も少なくありません。早慶レベルの受験を考えている学生にとってはかなり基本的な問題となるので、高レベルの闘いになることが必須となっています。

    [toc]

    全体概観:配点100点 時間60分

    設問のほとんどが1問1答形式なので、早慶標準の学力を有していれば問題を終わらないということはないです。一問一答形式だからといって一問一答ばかりを勉強していては知識に繋がりがないので、答えることはできません。地理感覚が必要な問題もあるので、学習するときに地図を必ず確認することも重要となります。記述問題も出題されるということから、30字程度の論述問題もやっておくべきでしょう。

    出題概要

    大問3題・マークシート方式の選択式、記述式になっています。年度によって出題地域・時代・分野が大きく変化。

    対策1:経済・金融の問題には注意!

    慶應の商学部は学部の特性上経済史、金融史の出題が非常に多くなっています。特に、産業革命や大航海時代、アジア・アフリカの植民地化、世界恐慌、経済のグローバル化などの経済上の変化の部分は頻出のポイント。よく理解をしておくようにしてください。

    対策2:現代史をどうするか?

    慶應大学の商学部では学部の性質上戦後史も含めた現代史が頻出します。対策としてはどのようなことをしたら良いでしょうか?

    1つ例を見てみましょう。

    慶應大学商学部世界史2016年大問Ⅰの問5です。
    下線部(d)に関連して、当時のアメリカ大統領は、何故この戦争を正義の戦争としたのか。答えは解答用紙Bの所定の欄に、40字以内で説明しなさい。
    ※下線部(d)は「正義の戦争と信じていたアメリカ国内世論に疑問を呈した」また、この戦争はベトナム戦争のことである。

    受験生の皆さんがよく使っている『ナビゲーター世界史』をみてみましょう。4巻173ページに「Q:アメリカは、なぜベトナムに介入したのでしょう?・A:政治が腐敗し混乱していた南ベトナム(ベトナム共和国)に、北ベトナム(ベトナム民主共和国)の影響が及んで、共産化されてしまうことを防ごうとしたためです。」とあります。つまり、「共産化を防ぐ」ことが理由であることがわかります。当時は冷戦の時代であったことを考えると、これをそのまま答えればいいことがわかります。解答例は、「ベトナム戦争は、東南アジアの共産化を防ぐための戦争であったから。」となります。
    皆さんが使っている参考書でもよくみて、考えればかなりの問題も解くことができます。当塾では、家庭学習で参考書をどのように使っていくのかという指導も行っています。

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記述[難]!!【慶應文|日本史】完全攻略方法と対策|早慶専門塾が解説

2016.06.29

ページ目次慶應義塾大学文学部の日本史対策慶應文学部の日本史の全体像/問題傾向慶應文学部の日本史の配点慶應文学部の合格最低点慶應文学部の日本史の出題概要慶應文学部日本史の対策1:史料問題をどうするか?慶應文学部日本史の対策2:論述問題はどうすれば良いのか?慶應義塾文学部に圧倒的な実力で合格できる専門対

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  • 慶應義塾大学文学部の日本史対策

    慶應義塾大学文学部の日本史入試に向けて、合格のための実践的な対策法を解説した貴重な情報です。
    文学部の日本史試験の特徴と対策ポイントが網羅的に示されています。

    下記問題へのアプローチを参考にしてください。

    • 論述問題
    • 史料問題

    慶應文学部合格を目指す受験生は必読の内容です。
    ぜひ参考にして文学部合格を目指してください。

    [toc]

    慶應文学部の日本史の全体像/問題傾向

    論述問題が出題され、かつ難易度の高いテーマ史が出題されるため、早慶の中でも難易度の高い部類に入ります。

    論述問題、様々な範囲からの出題、資料問題など様々なタイプの問題が出題されます。
    論述問題と選択問題の割合は6:4ほどとなっています。問題の割には制限時間が短いので、
    できない・わからない問題は飛ばしていくなど戦略を考えてください。

    慶應文学部の日本史の配点

    外国語:150/350点 時間120分
    小論文:100/350点
    世界史or日本史:100/350点

    慶應文学部の合格最低点

    [keio-bun-gokakusaitei]

    記述があるので世界史よりも難易度は上がりますが、60%は取りたいです。

    慶應文学部の日本史の出題概要

    出題範囲は古代〜近現代です。頻出の範囲も他学部と違い特にないため、さまざまな範囲から出題されることになります。

    大問1・2は、記号選択問題、大問3題目が空所補充の記述、大問4・5題目が記述・論述形式となっています。

    記述問題は100文字以上となるので本格的な対策が必要です。

    慶應文学部日本史の対策1:史料問題をどうするか?

    慶應義塾大学文学部では史料問題が例年必ず出題されています。そのため、史料問題対策ができるかどうかが合否の分かれ目になってきます。

    ただ、ここで注意しておきたいのが、史料問題のタイプです。史料問題には”史名資料”と”未見史料”の2タイプあります。それではこの2タイプについて説明していきます。

    有名史料問題とは?

    “有名史料”とは、教科書や有名な参考書に掲載されている史料をいいます。
    多くの受験生が知っている史料で、得点源になるかと思いがちですが・・・早慶で出題される有名史料問題はかなり細かい部分まで聞かれます。
    ですから、実際はこの有名史料問題が出題された場合はかなり難易度が高くなると思ったほうが良いでしょう。石川の実況中継に載っている範囲が有名資料という括りで良いでしょう。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/nihonshi/ishikawajikkyo/"]

    未見資料問題とは?

    “未見史料”問題とは、通常の参考書、教科書には掲載されていない史料が存在します。

    こうした未見史料の場合は難易度が高くなるかと思いがちですが、実際は史料自体について問われることは少ないです。
    ですから、史料自体ではなくて史料についての周辺知識があるかどうかの勝負になってきます。わからない史料をなくそうとしてマニアックな史料を探している受験生がよくいます。

    ですが、それよりもまずは”有名史料”に関して掲載されていることをすべて確認し、基礎的な理解をしていくことにしましょう。

    1つ例を見てみましょう。

    慶應文学部過去問から見てみよう

    [su_box title="慶應義塾大学 文学部 日本史 2015年 大問Ⅴ" style="glass"]
    史料は
    今年も春より雨多く、洪水せし国もありしかど、本立て道行はる丶のならひにて、朝にa賢者をあげ給へば、聞人さらに恐怖せず。殊に又、五穀のみのり近年の豊作と申触侍るにより、万民泰山による心地してけり。賤しきたとへに、雨降て地かたまる、といへるが如く、若今度のb騒動なくば、c御政事は改るまじき、など申人も侍りき。やつがれ、若かりし時より、風化次第に乱れ下り、此末いかなる世とやなりなん、また如何なる事や出来なんと、五十年にあまる老の身にも応ぜぬ事のみを、日夜案じ居侍りしに、白河の太守老職に挙られ給ひて後、わづか三月ばかりにして、
    世にあふは 道楽ものにおごりもの ころび芸者に山師・運上
    世にあはぬ 武芸・学文・御番衆の ただ慇懃にりちぎなる人
    といへる悪風、忽ちあらたまり、又逢がたきと思ふ世に、再びあひ奉ることのうれしさに、拙き筆をこ丶に止む。      (原文を一部修正)

    問1 本資料は『後見草』と題する書物の一部であるが、(イ)これを執筆した蘭方医の氏名を記しなさい。また、彼が晩年にまとめた回想録は、後に福沢諭吉らにより出版されることとなったが、(ロ)その書名を記しなさい。

    問2 下線部aとして具体的に上がっている人物を史料中から抜き出しなさい。[/su_box]

    さて、この資料は『後見草』ですが、これを見たことのある人は少ないでしょう。

    解く鍵は問1(ロ)と問2ですね。問1(ロ)蘭方医といったら、杉田玄白・前野良沢ですね。そのうち、回想録を書いているのは杉田玄白です。『蘭学事始』ですね。
    また、問2ですが、この文章を読むと「ききんがおこっているようだ」「乱れていた政治が忽ちあらたまったようだ」ということがわかります。
    さらに「白河の太守」という言葉がありますから、天明の大飢饉〜寛政の改革の頃だとわかります。杉田玄白で時代的にも間違いありません。

    解答
    問1(イ)杉田玄白 (ロ)蘭学事始 問2白河の太守

    きちんと考えていけば未見資料でも難しいことはありません。

    慶應文学部日本史の対策2:論述問題はどうすれば良いのか?

    慶應義塾大学文学部では、例年論述問題が出題されています。
    私大志望の多くの学生は論述問題をしていないことが多いため、この論述問題が合否の分かれ目になるでしょう。

    論述問題の対策として、まず意識しなければいけないのは歴史の論理関係を意識することです。特に因果関係、相関関係は日本史のすべての範囲で理解できていないとまず慶應大学文学部での合格は難しいでしょう。
    具体的な勉強法としては、下記で日本史の勉強法を解説しているのでご確認ください。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/nihonshi-benkyo-output/"]

    慶應義塾文学部に圧倒的な実力で合格できる専門対策

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穴場!?【慶應文|世界史】完全攻略の方法と対策|慶應専門塾が解説

2016.06.29

ページ目次慶應義塾大学文学部の世界史対策慶應文学部の世界史の全体像/問題傾向慶應文学部の世界史の配点慶應文学部の合格最低点慶應文学部の世界史の出題概要【慶應文の世界史】3,4ヶ月で対策ができる!?慶應文対策1:細かい知識を覚える必要はあるのか?慶應文学部対策2:文化史の対策はどうすればよいか?慶應文

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  • 慶應義塾大学文学部の世界史対策

    慶應義塾大学文学部の世界史入試に向けて、合格のポイントを整理した良質な情報です。
    文学部の世界史の傾向や対策のポイントを解説しています。

    合格に必要な下記についてどのようにしたら良いのかポイントを絞っています。

    1. 基本的な知識の定着
    2. 文化史の理解が合格には重要

    慶應文学部を目指す受験生にとって大変参考になる内容が詰まっています。

    ぜひ読んで慶應文学部合格に役立ててください。

    [toc]

    慶應文学部の世界史の全体像/問題傾向

    慶應義塾大学の世界史は他学部と比べると難易度は低めです。
    ただし、記述での解答となるので適切な語句を覚えることはもちろん中国史の漢字など適切な知識を身につけておくことが必要。

    他の学部と比べると基本的な問題が出題されます。
    出題形式も1問1答レベルの空欄補充ですが、長文の文脈を読んで適切な語彙を入れていくスタイルなので、30字程度の論述問題をしておくと適切な単語、論理関係を覚えやすい。

    慶應文学部の世界史の配点

    外国語:150/350点 時間120分
    小論文:100/350点
    世界史or日本史:100/350点

    慶應文学部の合格最低点

    [keio-bun-gokakusaitei]

    世界史で7割取れると合格にはだいぶ近づきます。

    慶應文学部の世界史の出題概要

    出題範囲は、先史~現代まで。大問数は4つで、小問は50題。

    問題は、記述での空所補充問題が中心です。

    [word_balloon id="1" balloon="line" name_position="under_avatar" name="ブタトン" radius="true" avatar_border="false" avatar_shadow="false" balloon_shadow="false" avatar_hide="false" box_center="false" font_size="17" name_color="#10193a" position="R" bg_color="#8de055" font_color="#fff"]記述での空所補充での問題がでるので、なんとなくできる・・というレベル間では自分の知識として使うことができません。[/word_balloon]

    【慶應文の世界史】3,4ヶ月で対策ができる!?

    これまでに数々の逆転合格を出している当塾ですが、
    慶應文学部の世界史における逆転合格率は他の学部よりも高いです。

    また、基本的な内容を聞かれることが多いので、実質3,4ヶ月程度詰めていくことで対策は可能です。

    英語はできてないと・・

    もちろん、慶應大学の合格は英語がある程度できている前提です。
    英検準1級レベルまたは、国語力があれば合格することは難しくありません。

    英語の対策についてはこちらの記事からどうぞ。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/keio/bungaku/kbun-english/"]

    慶應文対策1:細かい知識を覚える必要はあるのか?

    「早慶の歴史」というとよく用語集を全部覚える必要はあるのか?という質問を受けます。確かに、早慶の一部の学部では用語集にも掲載してないような細かい知識を受験生に出題しており、受験生を悩ませています。

    ですが実際、早慶の入試で合格点を取るということに関してはわざわざ用語集を覚える必要はありません。
    大学受験で必要なのは歴史科目で満点を取ることではないからです。

    大事なのは、限られた時間で合格点を取れるようにすることです。
    早慶で合格点を取るためには基本的なことを確実覚えていることが肝心です。
    年号、歴史の因果関係、相関関係、出来事時代の説明などです。
    これを教科書レベルのものを確実にアウトプットできるようになっていれば、早慶であろうと余裕で合格点が取れるようになっています。
    慶應文学部であってもこれは変わりません。
    ですから、用語集をまるごと覚えるというような瑣末な知識を覚えるということはいきなりしないようにしましょう。

    1つ例を見てみましょう。

    [su_box title="慶應大学文学部世界史2016年の大問Ⅳの文章・空欄補充 " style="glass"]
    ・・・人民解放軍を率いた国防部長の( C )は『毛主席語録(毛沢東語録)』の編纂などによって毛沢東思想を広め、1969年に採択された当規約で毛沢東の後継者に指名された。しかし1971年には( C )がクーデターの失敗後に飛行機で墜落死したとされる事件が発生した。・・・

    受験生の皆さんがよく使っている『ナビゲーター世界史』を見てみましょう。
    4巻246ページに「林彪事件とは、毛沢東の後継者とされていた林彪が、なぜか?
    毛沢東暗殺のクーデタを企てて失敗した事件と伝えられています。」空欄に入る用語は林彪
    であることがわかります。
    林彪は覚えていますか?漢字でかけますか?
    瑣末な知識よりもこのように普通に参考書に載っている部分でこそ差がつきます。[/su_box] [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sekaishi/navigator/"]

    慶應文学部対策2:文化史の対策はどうすればよいか?

    慶應文学部では近年文化史の配点の割合が増えてきています。文化史は多くの受験生が見逃しがちな分野ですが、早慶レベルでは頻出です。
    では、どのように文化史を覚えたら良いのでしょうか?文化史は基本的には暗記になるのですが、丸暗記はいけません。
    文化史にも文化史のストーリーが存在しています。
    通史同様に文化史のストーリーを描けるようにしましょう。
    また、図説、教科書に載っている写真も大事です。文字情報だけだと人はなかなか覚えられないので、イメージでの暗記もしていきましょう。

    慶應文学部過去問講評|2017年の入試について

    問題数は50問で空欄補充が40問、一問一答形式が10問という形式はいままでとほぼ同じです。
    問われている内容は教科書・用語集を超える難問もあるが、教科書・用語集を隅々まで学習することで対応できる問題が多いのも例年通りでした。
    全体としてはいつもどおりの難易度の問題だったといえるでしょう。

    実際の入試問題の例を挙げます。

    (例)空欄に当てはまる語を書き、以下の問いに答えよ。

    オスマン朝の第9代スルタンである( I )は、1514年にアナトリア東部の( J )でサファヴィー朝軍を撃破し、当面の脅威を除くことに成功した。この戦いでオスマン朝の勝利に重要な役割を果たしたのは、イェニチェリ軍団を中核とする強力な常備軍であった。

    下線部の人員を補充するため、バルカン半島を始めとする征服地のキリスト教徒の男子を強制的に徴用するオスマン朝の徴集制度をなんと呼ぶか、記しなさい。

    解答は

    I セリム1世                      J チャルディラーン

    問 デヴシルメ

    です。
    チャルディラーンは確かに細かい知識であるが、他の2つは基本的な知識であることがわかると思います。

    このような問題を見ると、チャルディラーンというレベルまで全て覚えないと不安になるかもしれませんが、そこまでできなくても3分の2は得点できるということがわかるでしょう。

    もちろん、慶應大学を志望している以上ある程度細かい知識まで習得する必要はあるが、それ以上に基本的な知識で確実に得点することが大切であることに気がついてもらいたいです。
    そのためにも、当塾で指導している「当たり前のことを当たり前に得点すること」「基本を繰り返し学習すること」を徹底してください。

    慶應文学部に合格できる専門対策をします


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早稲田大学政治経済学部【世界史】本番で圧勝の徹底対策シリーズ

2016.06.29

注意! 早稲田大学政治経済学部の入試は2020年度より数学は共通テストを利用することになりました。 そのため、本ブログ記事は以後は参考になりませんので、ご注意ください。 ページ目次早稲田大学政治経済学部対策1:瑣末な知識を覚える必要はあるのか?対策2:論述はどのように対策をしていけばよいのか?論述を

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  • 注意!
    早稲田大学政治経済学部の入試は2020年度より数学は共通テストを利用することになりました。
    そのため、本ブログ記事は以後は参考になりませんので、ご注意ください。

    早稲田大学政治経済学部

    早稲田大学政治経済学部世界史は早稲田の最難関学部ということもあり、かなりの数の難問悪問が出題されます。また論述問題も出題されるので対策が必要です。

    [toc]

    全体概観:配点70点

    近年世界史の難化傾向が続いているため、時間配分が厳しくなっています。

    一見難しい問題も基礎から成り立っているため、まずは基礎部分を徹底することに時間を費やしていきましょう。

    出題概要

    出題範囲は古代~現代まで大問6題の出題。2015年からは大問5題の出題。今後この傾向が続くと思われるが、元に戻る可能性にも留意。

    解答形式は、マークシート法による選択式問題と用語記述式問題、論述問題。

    対策1:瑣末な知識を覚える必要はあるのか?

    「早慶の歴史」というとよく用語集を全部覚える必要はあるのか?という質問を受けます。確かに、早慶の一部の学部では用語集にも掲載してないような細かい知識を受験生に出題しており、受験生を悩ませています。ですが実際、早慶の入試で合格点を取るということに関してはわざわざ用語集を覚える必要はありません。大学受験で必要なのは歴史科目で満点を取ることではありません。大事なのは、限られた時間で合格点を取れるようにすることです。
    早慶で合格点を取るためには基本的なことを確実に覚えていることが肝心です。
    年号、歴史の因果関係、相関関係、出来事時代の説明などです。
    これを教科書レベルのものを確実にアウトプットできるようになっていれば、早慶であろうと余裕で合格点が取れるようになっています。
    一見難問、悪問で構成されているようにみえる早稲田大学政治経済学部であってもこれは変わりません。
    難問、悪問は自分だけができないのではなくて、他の人もできていないのが大半です。
    勉強の初期段階ではいきなり、難問に手を出さずに教科書レベルの基本的な問題を確実に答えられるようにしていきましょう。

    対策2:論述はどのように対策をしていけばよいのか?

    早稲田大学政治経済学部では記述問題に加えて本格的に論述問題が出題されます。通常の勉強をしているだけではなかなか論述問題はできるようにはなりません。特に、私大だと一問一答でアウトプットを済ましてしまう場合が多いのですが、それではいつまでたっても論述問題はできるようにはならないのです。
    論述問題は、歴史上の複数の事項を論理的に捉えていかなくてはいけません。論理的というのはこの場合因果関係と相関関係を意味します。
    何が原因で何が発生したのか?、またそれと同時期におこっていた事件との関連はどのようにあるのか?、などです。歴史項目と歴史項目を図式化して→で論理の関係を考えてみてください。

    実際の早慶入試を使って考えよう

    [su_box title="2016年早稲田大学政治経済学部・大問5・B-2" style="glass"]
    (史料略)
    この会議の経緯と歴史的意義を160字以内で述べよ。句読点も1字と数える。
    ※この会議とは1955年のアジア・アフリカ会議のこと[/su_box]

    受験生の皆さんがよく使っている『ナビゲーター世界史』という参考書を見てみましょう。
    4巻165ページに「②米・ソ両陣営の中から、それぞれフランスや中国が独自の主張をし始め、第三勢力も発展して、世界を動かす中心が米・ソの2極から多極化した」とあります。つまり、この時代のポイントは多極化であることがわかります。168ページには「第三勢力の台頭・1950年代半ばころから、アジア・アフリカなどの国々が独自の勢力として成長してきました。これらの多くは、大戦後に新しく独立し、欧米とは別の考え方を持ち、米・ソいずれの陣営にも属しませんでしたので、「第三勢力」「第三世界」などと呼ばれました。」とあります。それに続いて「コロンボ会議 → ネルー・周恩来会談(平和五原則) → アジア・アフリカ会議(史上初のアジア・アフリカ首脳会議、平和十原則) → 非同盟諸国首脳会議」という流れが出ています。これらを理解していれば十分に対応可能な問題です。解答例を挙げてみたいと思います。
    解答例(160字)
    コロンボ会議、ネルー・周恩来会談を経て1955年にバンドンでアジア・アフリカ会議が開催された。平和五原則を元に平和十原則がだされ、領土主権の尊重、内政不干渉などが謳われた。この会議は史上初のアジア・アフリカ諸国による首脳会談であり、米・ソ2極体制が終わり、アジア・アフリカ諸国が第三勢力となる多極化した世界の始まりを告げた。

    2017年 早稲田政治経済

    [su_box title="早稲田政治経済" style="glass"]
    第一の特徴は、政治的な脱植民地化、いわゆる植民地からの政治的独立が、東アジアと南アジアを中心に1940年代までに達成された点である。その要因は、日本の敗戦による旧日本帝国の強制的解体・崩壊と、南アジアにおけるイギリスの性急な撤退、「権力の委譲」による1947年の( 1 )、( 2 )の独立、および( 3 )領東インドにおける独立戦争での( 3 )の敗北とインドネシアの独立等である。第二次世界大戦、アジア太平洋戦争での戦闘・占領・戦時動員を通じた列強の植民地的秩序の崩壊は、アジア諸地域での戦間期からの民族運動の勃興により促進され、世界史上でもまれにみる速さで政治的独立が達成された。

    問 ( 1 )( 2 )に入ることばを書きなさい。
    問 ( 3 )に入るものはどれか。
    イ フランス ロ ポルトガル ハ ベルギー 二 オランダ
    問 下線部について、運動やそれを担った組織と、運動の興った地域との組み合わせで誤っているものはどれか。
    イ サレカット=イスラーム、マラヤ ロ サティーヤグラハ、インド
    ハ 三・一運動、朝鮮 二 タキン党、ビルマ

    (1)インド連邦 (2)パキスタン共和国 (3)二 下線部 イ[/su_box]

    この問題を見ても、それほど難しくない知識を問われているのがわかります。
    ( 1 )( 2 )はインドの分離・独立についての知識があれば十分ですし、( 3 )はインドネシアがオランダの植民地であったことを知っていれば十分です。
    また、下線部については近年頻出事項であり、たとえば「タキン党」は2016年センター試験でも出題されています。もちろん早稲田の政治経済学部であるから本当に簡単なことばかりを身に着けていくだけで正解できるわけではありません。

    しかし、『ナビゲーター世界史』などを確認してもらえれば分かるとおり、参考書に出ていることを理解していけば、いわゆる「重箱の隅」の知識以外は十分に得点できて合格点に到達することがわかります。自分の持っている参考書でいいのですべて理解し、覚えるんだという気持ちでやることが重要です。

    新しい参考書がほしくなることもあるでしょうが、今持っている参考書を十分に使いこなすことを考えてみてください。
    それが早稲田大学に合格する近道です。

    論述を完成してみましょう!

    [su_box title="2017年早稲田大学政治経済学部" style="glass"]
    本文「イギリスを先駆とする農業革命」
    問題:下線部に関連して、農業革命をもたらした新農法(近代農法)の特徴を40字以内で記せ。句読点も1字と数える。[/su_box]

    この問題を見た瞬間に「ノーフォーク農法のことだ」とわかると思います。
    そして、その内容を説明することはそんなに難しくはない…はずなのですが、40字という字数制限が問題になります。

    ノーフォーク農法は「かぶ → 大麦 → クローバー → 小麦」を毎年輪作しながら作っていく農法のことです。
    三圃制は「春耕地 → 秋耕地 → 休耕地」という輪作であったが、それに比べて休耕地がなくなることが最大のメリット。
    かぶとクローバーは飼料であり、三圃制では飼料が決定的に不足していたためノーフォーク農法によって冬を越えて家畜を飼育することが可能になった。
    こうして、ヨーロッパの混合農業(穀物生産と家畜の飼育を組み合わせる農業)のもとが成立し、生産量が増大します。

    この問題ではノーフォーク農法の説明を求められているのでその後の囲い込み運動などは説明する必要はないでしょう。

    さて、上記の内容をどうやって40字以内にまとめ上げるかです。

    ポイントは「休耕地がなくなる」(8文字)と「飼料の栽培」(5文字)、「穀物生産と家畜の飼育が同時にできるようになった」(23文字)あたりでしょうか。
    ところがこれだけで36文字です。組み合わせてみましょう。

    「休耕地がなくなり、飼料の栽培もできるようになって穀物生産と家畜の飼育が同時にできるようになった。」
    これでも48文字です。まだ8文字も削らなければなりません。「輪作」という言葉を使ってみましょう。
    「休耕地がなくなり、穀物と飼料を輪作することで生産力が増大した。」
    これで31文字です。まだ9文字も入ります。
    作物名は入りませんから、4つに分けたことを入れてみましょう。
    「休耕地をなくし、耕地を4つに分けて穀物と飼料を輪作することで生産力が増大した。」
    これで38文字です。ただし、ノーフォーク農法そのものの説明なので「増大した」だとその影響を説明することになってしまいます。
    「休耕地をなくし、耕地を4つに分けて穀物と飼料を輪作して生産力を大きくした農法。」
    これで39文字になります。
    このように試行錯誤をしながら解答を作成していくことになりますが、その前提にあるのは「知識」と「練習」です。

    知識がなければ何も始まりませんから、頑張って勉強してください。
    そして、「練習」については過去問、問題集などを通してやっていくしかありません。
    このような問題の場合ポイントになるのは「コンパクトにまとめること」です。
    例えば東大の論述問題のように500文字という文字数ではありませんので、必要なことを短くまとめる練習が必要です。
    自分の持っている知識の中でどれが必要な事項なのかを判断し文章にすることが必要です。
    もちろん、その際に指導者による添削等をうけると非常に効率的に学習を進めることができます。
    当塾でも指導をしていますので、ぜひ活用してください。

    2017年入試について

    問題数は若干増えたがほぼ同じ、論述問題の文字数も160字から200字に増えたが試験時間が足りなくなるほどの増加ではありません。
    時間の使い方は例年通りで問題がないでしょう。

    一方、いわゆる「重箱の隅をつつく知識」は出題が増えており受験生は難しく感じた可能性があります。
    「馮玉祥」などは非常に細かく聞いたことがない受験生も多かったかもしれません。
    ですが、当塾の早稲田大学政経学部世界史の対策の頁にもあるがこのような問題に惑わされる必要はありません。
    それ以外の大半の問題はオーソドックスなものであり、そこで得点をとれば合格に近づくでしょう。

    現代史が細かく出題されているのも特徴で、正確な知識が要求されています。
    この点では平均点を見た時に現役生と浪人生の差が出たかもしれません。
    現役で早稲田大学合格を目指す人には参考にしましょう。平均点は昨年と同じが若干下がるかもしれません。

    過去の政治経済学部の問題一覧

    2016年「中国・西アジアの諸王朝と通貨制度」「大航海時代」「ドイツ・フランス関係史」「朝鮮近現代史」「アジア・アフリカ会議」

    2015年「アジアの文字」「中世〜近代の戦争と主権国家」「ユダヤ人史」「冷戦の始まり」「第一次世界大戦後東アジアにおける民族自決」

    2014年「東アジア世界の国境線」「古代ギリシア世界」「大航海時代と近世ヨーロッパ」「プロイセンとドイツの統一」「清末の改革と辛亥革命」「第一次世界大戦とロシア革命」

    2013年「唐~明代の中国と海洋交易 」「ロシアと中国の関係 」「共和政ローマの発展 」「ハプスブルク家の歴史」「列強の植民地支配と対外投資 」「第二次世界大戦後の世界」

    2012年「前近代のユーラシア大陸の民族移動 」「ワシントン体制と中国 」「シチリア島の歴史 」「ヨーロッパにおける国家形成 」「ロシアの近代化 」「史料から見る第一次・第二次世界大戦」

    2011年「各時代の史料からみる内陸アジア 」「近世以降の中国社会の動き」「古代~近世初期までの地中海史」「①西欧諸国のアジア進出②16~17 世紀の政治思想」

    2010年「アジアの大河に関連する歴史」「古代エジプト・ローマ,中世イギリス関連史 」「17・18 世紀のイギリス・フランス・オランダ関連史」「近代の戦争に関連する歴史,大陸横断鉄道の歴史」

    2009年「明代以降の中国と周辺各国」「古代~中世ヨーロッパ史雑題」「大航海時代・宗教改革期の西欧史」「ナポレオンと ビスマルク」「20 世紀史」

    早稲田大学 政治経済学部に圧倒的な実力で合格できる専門対策をします

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    また、早稲田大学政治経済学部に合格するためにどのよう勉強をしたらよいのかを指示する学習カウンセリングも承っています。学習状況を伺った上で、残りの期間でどう受かるかを提案いたしますので、ぜひお気軽にお電話いただければと思います。

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    [su_box title="早稲田大学・政治経済学部 科目別対策" radius="1"]▶英語対策 ▶国語対策 ▶日本史対策 ▶世界史対策 ▶政治経済対策 ▶数学対策 [/su_box]

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早稲田大学政治経済学部【日本史】 本番で圧勝の徹底対策シリーズ

2016.06.29

注意! 早稲田大学政治経済学部の入試は2020年度より数学は共通テストを利用することになりました。 そのため、本ブログ記事は以後は参考になりませんので、ご注意ください。 ページ目次早稲田大学政治経済学部対策1:史料問題をどうするか?対策2:論述問題はどうすれば良いのか?過去の政治経済学部の問題一覧早

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  • 注意!
    早稲田大学政治経済学部の入試は2020年度より数学は共通テストを利用することになりました。
    そのため、本ブログ記事は以後は参考になりませんので、ご注意ください。

    早稲田大学政治経済学部

    入試難易度:ico_grade6_3h 3.5

    基礎問題がほとんどだが、学部の特性上現代史で論述がでる場合もあり日本史の難しい早稲田大学でも難度が高くなっている。

    [toc]

    全体概観:配点70点 時間60分

    論述問題も出題されますが、 一問一答形式での問題が多いので論述問題の対策をしておけば、時間内に解ききらないということは起こらないでしょう。

    出題概要

    出題範囲は、古代~戦後 例年大問5題の出題です。

    対策1:史料問題をどうするか?

    早稲田大学政治経済学部では史料問題が例年必ず出題されています。そのため、史料問題対策ができるかどうかが合否の分かれ目になってきます。ただ、ここで注意しておきたいのが、史料問題のタイプです。史料問題には”有名史料”と”未見史料”の2タイプあります。それではこの2タイプについて説明していきます。

    有名史料問題とは?

    “有名史料”とは、教科書や有名な参考書に掲載されている史料をいいます。多くの受験生が知っている史料で、得点源になるかと思いがちですが・・・早慶で出題される有名史料問題はかなり細かい部分まで聞かれます。ですから、実際はこの有名史料問題が出題された場合はかなり難易度が高くなると持ったほうが良いでしょう。

    未見史料問題とは?

    “未見史料”問題とは、通常の参考書、教科書には掲載されていない史料のことです。こうした未見史料の場合は難易度が高くなるかと思いがちですが、実際は史料自体について問われることは少ないです。ですから、史料自体ではなくて史料についての周辺知識があるかどうかの勝負になってきます。
    わからない史料をなくそうとしてマニアックな史料を探している受験生がよくいます。
    ですが、それよりもまずは”有名史料”に関して掲載されていることをすべて確認し、基礎的な理解をしていくことにしましょう。そのうえで、問題集・模擬試験などで出題された史料については、必ず復習して身に着けていきましょう。

    対策2:論述問題はどうすれば良いのか?

    早稲田大学政治経済学部では、例年論述問題が出題されています。私大志望の多くの学生は論述問題をしていないことが多いため、この論述問題が合否の分かれ目になるでしょう。論述問題の対策として、まず意識しなければいけないのは歴史の論理関係を意識することです。特に因果関係、相関関係は日本史のすべての範囲で理解できていないとまず早稲田大学政治経済学部での合格は難しいでしょう。具体的な勉強法としては、参考書や教科書にある小見出しごとにまとめていくことが上げられます。

    現代史の論述が出てくることがあるので現代史の対策も行いましょう!

    早稲田大学政治経済学部では学部の特性上、現代史の出題の割合が多くなっています。

    1つ例を見てみましょう。
    [su_box title="早稲田大学 政経学部 2015年 日本史 大問Ⅴ B 2" style="glass"]
    90年代に起きた日本経済の出来事について、以下の用語の内もっとも適切なもの6つを用いて年代順に100字以内にまとめ、記述解答用紙に記せ。
    インフレ  金融危機  消費税導入  消費税率引き上げ
    竹下内閣  デフレ   橋本内閣   バブル崩壊  不良債権
    消費税導入は1989年(=平成元年)に竹下内閣によるもの。また、1990年代といえばデフレが進行し「失われた10年」と言われた時代ですから、インフレも違います。6つを選ぶことは簡単ですね。後は時代順に記述するだけです。[/su_box]

    解答例を挙げてみたいと思います。
    解答例
    バブル崩壊によって日本経済はデフレが始まった。このような中で金融機関は不良債権の処理に苦しみ、橋本内閣による消費税率引き上げとアジア通貨危機が重なったため、金融機関が次々と破綻する金融危機が起こった。(100字)

    当塾では教科書では記述の足りない現代史をどのように対策をしたらよいのかを丁寧に指導しています。

    過去の政治経済学部の問題一覧

    2016年「古代〜中世の政治・文化」「江戸時代の文化・外交・政治・経済」「大日本帝国憲法下の国家体制」「大正・昭和戦間期まで」「戦後の総選挙と安保」

    2015年「古代〜中世の教育史」「江戸時代の文化・外交・政治・経済」「明治前期の政治・経済」「大正〜昭和初期の外交」「現代の日本経済」

    2014年「武士の歴史(史料)」「江戸時代の町人(史料) 」「地方制度と政党政治(史料)」「昭和初期の経済(史料・論述)」「戦後の日米関係(史料)」

    2013年「古代・中世の史料(史料)」「江戸時代の貨幣史(史料)」「近代日露関係史(史料)」「戦前の国際関係(史料)」「55 年体制(史料・論述)」

    2012年「古代・中世の史料(史料)」「元禄期の政治(史料)」「民議院設立建白書(史料)」「大正デモクラシーと戦前の政治(史料)」「戦後の政党政治(史料・論述)」

    2011年「貞永式目、飛鳥文化、天平文化(史料)」「モリソン号事件と近世の外交(史料)」「自由民権運動と明治時代の社会運動(史料)」「大正時代の日中外交と文化(史料)」「日本の議会政治 」

    2010年「秀吉の朱印状(史料)」「新井白石の日記(史料) 」「明治時代の思想・社会運動(史料)」「昭和初期の諸史料(史料)」「戦後の経済(史料)」

    2009年「天智・天武朝の政治、関ヶ原の戦い(史料)」「江戸時代の学問・経済(史料)」「米欧回覧実記(史料)」「第一次世界大戦、九ヵ国条約、対支政策綱領
    (史料)」「戦後の内閣(史料)」

    資料問題が毎年出ている+戦後史もでているので対策は怠らないようにしましょう。

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早稲田大学法学部【日本史】完全対策と勉強法|早稲田専門塾が監修

2016.06.29

ページ目次早稲田大学法学部日本史の対策・勉強法早稲田大学法学部の日本史の傾向早稲田大学法学部日本史の特徴早稲田大学法学部日本史への取り組み早大法学部日本史対策1:資料問題早稲田法日本史対策に向けた資料問題トレーニング方法早大法学部日本史対策2:現代史対策早稲田大学 法学部日本史で使える参考書早稲田大

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  • 早稲田大学法学部日本史の対策・勉強法

    法学部ならではの法制史的な視点からの出題も多く、細かな知識だけでなく、重要な事項についての深い理解が求められます。
    本記事では、早稲田大学法学部日本史の具体的な出題傾向と特徴を解説し、合格に向けた対策のポイントをお伝えします。法学部日本史の試験は、過去問から傾向をつかむことが合否を分けるカギとなります。そこで本記事では、過去問を例に出題範囲や問題の特徴を詳しく分析しています。

    また、法学部日本史の対策として、教材の選び方から勉強の進め方まで、具体的なアドバイスを提供しています。

    早稲田大学法学部を目指す受験生にとって、日本史の対策は大きな関門です。ぜひ本記事を参考に、戦略的な学習を進めてください。きっと法学部合格を勝ち取る実力が身につくはずです。

    [toc]

    早稲田大学法学部の日本史の傾向

    全体概観:配点70点 時間60分
    大問4題。解答形式はマークシートと記述形式。

    解答数は40個ほどなので、問題数の割には制限時間が短いです。どれも基本的な問題なので確実に正答を選択していきましょう。
    ただし、2つ選択する問題や漢字◯文字で答えるなど、答えづらい問題も存在します。気をつけてください。
    中には非常に細かい知識も問われているがそのような問題は全体の正答率も低いので、テスト中は解けなくても気にせずに先に進むことも必要。

    早稲田大学法学部日本史の特徴

    早稲田大学法学部の日本史は、日本トップクラスの難関大学ならではの高い難易度が特徴です。
    法学部ならではの法制史的な視点からの出題も多く、細かな知識だけでなく、重要な事項についての深い理解が求められます。
    出題範囲は原始時代から現代までと幅広く、以下のような特徴があります。

    • 原始・古代 – 成立過程や内容の理解が求められる律令制度が重要
    • 中世 – 武家社会の法制度に関する事項が重点的に出題される
    • 近世 – 幕藩体制下の法制度、統治機構に関する知識が必要
    • 近現代 – 憲法・法律と政治・社会状況との関係が問われる

    法学部の日本史では、各時代から均等に出題されるため、原始時代から現代までの通史をしっかり押さえる必要があります。
    特に法制・政治に関する事項は重点的に学習する必要があります。
    また、未見の史料を用いた難解な資料問題がよく出題されるのも法学部の特徴です。資料から時代背景を推測し、設問に正確に答えられる練習が欠かせません。

    早稲田大学法学部日本史への取り組み

    1. 教科書レベルのマスター
    2. 一問一答
    3. 過去問などのアウトプット用教材で演習

    法学部日本史で合格点を取るためには、まず教科書などのインプット教材を完全にマスターするところから始めましょう。
    教科書の通読は2~3回は必要で、注釈までしっかり読みこんで知識を整理することが大切です。
    原始時代から順に、各時代の基本的事項を手帳やノートにまとめておくと理解が深まります。

    苦手な人は教科書は難しいから、石川先生の実況中継などを使うと良いですよ。

    次に、一問一答形式の参考書で、基本的な用語や法制・政治に関する事項をしっかり暗記していきます。
    単語だけでなく、簡単な内容も合わせて記憶することがポイントです。

    一問一答の効果的な使い方はこちらの記事で説明しています。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/right-itimonitto/"]

    その上で、過去問題集や未知の史料を用いた参考書の演習で、さらに詳細な知識を蓄えていきます。

    日本史全体の勉強法についてはこちらをどうぞ
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/nihonshi-benkyo/"]

    難解な史料問題には、同じ形式の過去問題を繰り返し演習するのが効果的です。
    入試直前は、過去10年程度の過去問題を時間内に解き切れるよう臨戦態勢を整えましょう。

    問題の傾向を掴み、合格ラインまで実力を高めることが大切です。

    早大法学部日本史対策1:資料問題

    法学部日本史の特徴の一つが資料問題の多さです。未知の史料から時代背景を推測し、的確に回答する力が必要となります。
    対策としては、まず過去の入試問題の資料問題を繰り返し解くことが重要です。同じ人物の日記を用いた問題が定番なので、そうした傾向に慣れておきましょう。
    次に、普段の学習でも史料を読む機会を意識的に設けるのがおすすめ。史料から論理的に内容を読み取る訓練を積むことがポイントです。
    具体的には、教科書や参考書に掲載されている史料を丁寧に読み、内容と時代背景を関連付けて考えるトレーニングを心がけましょう。

    早稲田大学法学部では資料問題が例年必ず出題されています。そのため、資料問題対策ができるかどうかが合否の分かれ目になってきます。
    ただ、ここで注意しておきたいのが、資料問題のタイプです。資料問題には”有名資料”と”未見資料”の2タイプあります。それではこの2タイプについて説明していきます。

    有名史料問題とは?

    “有名史料”とは、教科書や有名な参考書に掲載されている史料をいいます。多くの受験生が知っている史料で、得点源になるかと思いがちですが・・・早慶で出題される有名史料問題はかなり細かい部分まで聞かれます。
    ですから、実際はこの有名史料問題が出題された場合はかなり難易度が高くなると持ったほうが良いでしょう。

    未見史料問題とは?

    “未見史料”問題とは、通常の参考書、教科書には掲載されていない史料のことです。こうした未見史料の場合は難易度が高くなるかと思いがちですが、実際は史料自体について問われることは少ないです。ですから、史料自体ではなくて史料についての周辺知識があるかどうかの勝負になってきます。わからない史料をなくそうとしてマニアックな史料を探している受験生がよくいます。ですが、それよりもまずは”有名史料”に関して掲載されていることをすべて確認し、基礎的な理解をしていくことにしましょう。近年は個人の日記や自伝からの引用が続いており、知識があることは当然として、知識同士のつながり・歴史の理解が必要な出題となっている。

    過去問から理解する

    1つ例を見てみましょう。早稲田大学 法学部 2016年 日本史 大問Ⅲ 問6です。
    史料は吉野作造の日記でした。
    赤松・松岡・Aの三君連れ立って来訪、社会民衆党の事で相談に来る。大阪の会へは出張固辞す。西尾くんには事情を書いてやる。来るべき総選挙の立候補は・・・
    問6 空欄Aの人物は第二次世界大戦後、首相となった。その人名を漢字で記述解答用紙に記入しなさい。
    これだけだと漠然としているように感じますが、

    「社会民衆党」でわかるでしょうか?これは、名称からして無産政党のことだなとわかれば、戦後首相をやった中で社会党の人物を選べばいいことになります。正解は片山哲ですね。ちなみに、史料中の「来るべき総選挙」とは初めての普通選挙でおこなわれた1928年の総選挙のことです。社会民衆党も8名の当選者を出しています。

    早稲田法日本史対策に向けた資料問題トレーニング方法

    1. 過去問の資料問題を繰り返し解く
    2. 普段から史料を読む訓練を意識する
    3. 史料からの推論力を高める

    1,過去問の資料問題を繰り返し解く

    同一人物の日記を用いた問題が定番なので傾向を掴む
    出題範囲は主に江戸時代から明治維新前後が中心
    時代背景から人物を推測し、設問に解答する力を鍛える例)2022年度の日記史料出題 大津事件関連

    2,普段から史料を読む訓練を意識する

    教科書や参考書の史料も丁寧に読み、内容を論理的に読み取る
    時代背景との関係性や、そこから読み取れる事項に注意する
    例)教科書掲載の幕末の藩論を活用

    3,史料からの推論力を高める

    史料からは直接書かれていない事柄を論理的に推論する技術が必要
    社会状況との関連から、史料が意味するところを深く考える訓練が大切
    例)史料から推測できる人物像や出来事の意味など

    このように過去問と実際の史料を用いたトレーニングを積み重ねることで、資料力が確実に向上します。

    早大法学部日本史対策2:現代史対策

    法学部の日本史では、他の時代に比べて現代史の出題が多いのが特徴です。大正デモクラシーから戦後日本に至る内容は、社会状況と法制度の関連も重要視されます。

    ●大正デモクラシー
    政党内閣制度の確立、普通選挙法の制定など民主化が進む
    国民の政治参加が活発化し、労働運動も高まる
    この時期の社会情勢と治安維持法の関係が問われることが多い

    ●昭和戦前期の政党政治
    軍部の台頭で政党政治が制約され、国家主義・軍国主義が強まる
    治安維持法による言論統制、翼賛体制への移行が重要ポイント

    ●敗戦と日本国憲法の制定
    GHQによる民主化政策で日本国憲法が制定される
    象徴天皇制、基本的人権の尊重、議院内閣制などその内容を理解する

    ●高度経済成長と安定成長
    高度経済成長で所得水準が向上する一方、公害問題も深刻化する
    オイルショックで成長は減速、その後の安定成長期の特徴を押さえる

    ●バブル崩壊と長期不況
    1985年のプラザ合意を機にバブルが発生、1990年代に崩壊へ
    バブル崩壊後はデフレーションと長期にわたる経済の低迷期に
    など現代史では、法と社会の関係性を意識し、各時代の社会情勢を理解することが重要です。過去問を通じて傾向を掴み、知識を整理していきましょう。

    早稲田大学 法学部日本史で使える参考書

    早稲田法学部日本史対策におすすめの参考書は以下の通りです。

    • 石川の実況中継
    • 【アウトプット用】日本史一問一答
    • 【アウトプット用】日本史史料一問一答
    • 【アウトプット用】実力をつける日本史100題/ヒストリア日本史

    【石川日本史の実況中継】
    通史の基礎固めに最適な教材です。
    詳細な解説で歴史の流れを系統的に押さえられます。
    通読を2~3回繰り返し、ノートに要点をまとめて理解を深めましょう。

    石川の実況中継の具体的な使い方はこちらに記載しています
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/nihonshi/ishikawajikkyo/"]

    早慶レベルの日本史のおすすめの勉強法はこちらから
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/nihonshi-benkyomap/"]

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【論述が鍵!】早稲田大学法学部【世界史】完全攻略|早稲田専門塾が解説

2016.06.29

ページ目次早稲田大学法学部世界史の対策・勉強法早稲田大学法学部の世界史の特徴早稲田大学法学部の世界史の内容早稲田法学部の世界史への取り組み早大法学部対策1:細かい知識早大法学部対策2:論述の対策早稲田法学部世界史の過去問から出題早稲田大学 法学部世界史で使える参考書早稲田大学 法学部に圧倒的な実力で

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  • 早稲田大学法学部世界史の対策・勉強法

    本ブログでは、法学部世界史試験の特徴と対策ポイントを解説します。
    試験範囲の概要、過去問や傾向から予想される出題、論述問題の対策法などを併せてご紹介します。
    法学部世界史試験に確実に合格するための学習の手引きとして、ぜひご活用ください。

    [toc]

    早稲田大学法学部の世界史の特徴

    全体概観:配点70点 時間60分

    早稲田法学部の世界史の問題は、古代から近現代にかけての歴史が中心となっています。
    西洋史と東洋史の両方が取り上げられ、全体で大問5題が出題されます。

    • 大問1~4はマーク式の選択問題
    • 大問5は250~300字程度の論述問題

    マーク式の選択問題には、空欄補充、年代整序、正誤判断などが出題されます。これらの問題では、教科書レベルの基礎知識が問われます。
    しかし、教科書範囲外の難問も含まれるので要注意です。

    論述問題は法学部ならではの特徴で、指定された語句を用いて論述する必要があります。
    出題範囲は広く、過去には西洋史のテーマが多かったものの、東洋史から出題される可能性も十分にあります。

    試験時間に対して、問題の数が多いため、効率的に時間を使う必要があります!また、選択式の問題の中で、空欄を補完する問題や正誤を判断する問題が特に多いです。

    早稲田大学法学部の世界史の内容

    選択式の問題において、西洋史の部分では西ヨーロッパや北アメリカの歴史が主に取り上げられます。
    特に近世や近現代の出題が多いものの、西洋古代や中世の問題も出るので、広範囲の勉強が求められます。東洋史の部分では、中国の前近代史に関する問題が毎年ほぼ確実に出題される他、中東や東南アジアの歴史に関する問題もあります。
    論述式の問題では、近世や近現代の政治制度や外交関係についての問題が多く、これらの領域に焦点を当てて勉強することが推奨されます。

    難しい早稲田法学部の世界史にどのように立ち向かえば良いのかお伝えしますよ

    早稲田法学部の世界史への取り組み

    1. 世界史の全体像の把握
    2. 基礎知識の定着
    3. 論述問題の対策

    まず大切なのは、世界史の全体像をしっかりつかむことです。古代から近現代までの西洋史と東洋史が出題範囲ですが、特に中国史を中心とした東洋史が頻出します。世界の歴史の流れを俯瞰的に理解しましょう。
    次に重要なのは、教科書レベルの基礎知識をしっかり定着させることです。出題の約8割は教科書レベルの問題です。配点の半分以上を稼ぐには、基本事項の暗記と、歴史の流れ・因果関係の理解が欠かせません。
    また、論述問題への対策も怠れません。指定語句を用いた250~300字程度の論述形式で、政治制度や外交などのテーマが出題されます。教科書知識をベースに、論理的に自分の言葉で記述する力が求められます。論述の訓練を重ねましょう。

    世界史の勉強法について、早慶レベルまでどのようにあげたら良いのかについてはこちらの記事でお伝えしています。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/sekaishi-benkyomap/"]

    早大法学部対策1:細かい知識

    「早慶の歴史」というとよく用語集を全部覚える必要はあるのか?という質問を受けます。
    確かに、早慶の一部の学部では用語集にも掲載してないような細かい知識を受験生に出題しており、受験生を悩ませています。

    ですが実際、早慶の入試で合格点を取るということに関してはわざわざ用語集を覚える必要はありません。

    大学受験で必要なのは歴史科目で満点を取ることではありません。

    大事なのは、限られた時間で合格点を取れるようにすることです。

    早慶で合格点を取るためには基本的なことを確実覚えていることが肝心です。

    年号、歴史の因果関係、相関関係、出来事時代の説明などです。
    これを教科書レベルのものを確実にアウトプットできるようになっていれば、早慶であろうと余裕で合格点が取れるようになっています。

    特に早稲田大学法学部の場合は、問題が教科書レベルの問題が7~8割からで構成されています。
    まずはこのレベルを確実に答えられるようになって、合格を確実にしていきましょう。

    難しい早稲田法学部であってもまずは基本を習熟させることが重要です。

    頻出の東洋史と西洋史の範囲

    西洋史の範囲では・・
    16~19世紀の西ヨーロッパや北アメリカの領域からの出題頻度が高くなっています。

    東洋史の範囲では・・
    中国の前近代の問題が毎年出題。法学部という特性上各王朝・各時代の政治や制度が問われる問題が多いので注意!

    早大法学部対策2:論述の対策

    早稲田大学法学部では記述問題に加えて本格的に(200字程度)論述問題が出題されます。
    通常の勉強をしているだけではなかなか論述問題はできるようにはなりません。
    特に、私大だと一問一答でアウトプットを済ましてしまう場合が多いのですが、それではいつまでたっても論述問題はできるようにはならないのです。

    論述問題は、歴史事項と事項を論理的に捉えていかなくてはいけません。
    論理的というのはこの場合因果関係と相関関係を意味します。

    何が原因で何が発生したのか?、またそれと同時期におこっていたことの事件との関連はどのようにあるのか?、などです。
    歴史項目と歴史項目を図式化して→で論理の関係を考えてみてください。

    早稲田法学部世界史の過去問から出題

    [su_box title="2015年早稲田大学法学部の大問5" radius="1"]
    20世紀初頭に提唱された民族自決の考え方は、その後20世紀前半までの間に世界にどのように波及していったか。それについて次の語句をすべて用いて200字以上250字以内で記述しなさい。
    平和に関する布告  十四か条の平和原則  三・一独立運動  国際連合[/su_box]

    という問題です。問題を見た瞬間に怯んではいけません。

    まずは冷静に問題文を読んで考えましょう。
    回答に要求されている時代は「20世紀初頭から20世紀前半」ですから、あまり長い時間ではありません。
    指定語句を見ると

    「平和に関する布告・十四か条の平和原則」が第一次世界大戦中のできごとですから
    ここからはじめて「国際連合」まで、ということは
    第2次世界大戦終盤までをかけばいいことになります。

    ナビゲーター世界史を使って答える

    Navigator

    受験生の皆さんがよく使っている『ナビゲーター世界史』という参考書を見てみましょう。

    4巻63〜64ページに「ソヴィエト政権が成立し「平和に関する布告」が出されました。
    これは、全交戦国に対する「無併合・無賠償・民族自決」アドの原則に基づく戦争終結」という一種の”理想主義的”な呼びかけでした」
    「アメリカ大統領ウィルソンが、十四箇条の提案を行いました。

    その主な内容は、秘密外交の廃止、軍備縮小、ヨーロッパ諸国民の民族自決、国際平和機構の設立などでした。
    ※・・・ソヴィエト政権の「平和に関する布告」に対抗するために出されたものだ、という点もあったことを押さえておくと有効です。
    アメリカ側も”理想主義的”な提案をして・・・」とあります。

    つまり、民族自決は理想主義的=実現不可能だがとても素晴らしい理念として提案されたものであり米ソによる戦後世界の主導権争いの中で出てきたものだということです。

    次も見ていきましょう

    • 4巻67ページ「会議はアメリカ大統領ウィルソンの大戦中の十四箇条の提案がもとになって進められました。」
    • 68ページ「(イギリスは)今までどおりの植民地支配を正当化して「民族自決の原則」を使い分けました。」
    • 70ページ「民族自決の原則に基づいて、東ヨーロッパ進行国家が誕生したことも重要です」
    • 92ページ「これには、帝国主義のヨーロッパ諸国が第一次世界大戦でかなり衰えたことと、パリ講和会議でウィルソン大統領が「民族自決の原則」を述べたことが大きく影響したのです」
    • 91ページ「1919年3月、三・一独立運動と呼ばれる大規模な民族独立運動が起こされました」
    • 93〜107ページではアジア各国の様子が書かれています。中国の民族運動・モンゴル・チベットの独立運動、インドの日暴力的抵抗運動、東南アジア諸国の独立運動、トルコ革命等々です。これらも民族自決の考え方の波及の一例です(92ページの記述でわかります)。民族自決は列強の都合により一部地域にしか適用されなかったが、その他の地域(アジア・アフリカ)にも大きな影響を与え独立運動・民族運動が起こったということですね。
    • 153ページ以降の国際連合の設立に繋がりますが、153ページにあるとおり「大西洋憲章が発表され、その中で「平和機構の再建」をすることが唱えられました。」とあります。
    • 138ページには大西洋憲章にソ連が賛成したことも書かれています。ということは、国際連盟の理念である民族自決を国際連合も引き継いでいるということです。

    以上のことを理解した上で回答をしてみてください。

    解答例(250文字)を挙げてみたいと思います。

    第一次世界大戦中のレーニンによる平和に関する布告やウィルソンによる十四箇条の平和原則で民族自決の原則が謳われた。これらは戦後世界の理想を示し、国際連盟の理念になった。戦後ヨーロッパでは民族自決によって東欧諸国が独立したが、アジア・アフリカは適用外で、大戦によるヨーロッパ諸国の衰退もあり各国で民族運動が高揚した。朝鮮における三・一独立運動は日本支配下で起こった民族運動である。その後、国際連盟は崩壊したが、大西洋憲章で国際平和機構の再建が決まり、戦後成立した国際連合も民族自決の原則を受け継いでいる。

    ナビゲーター世界史だけでもここまでできます。
    この時に重要なのは用語を覚えるだけにならず内容を理解し、流れを押さえることです。
    もちろん、当塾ではここまで意識した教科指導・学習方法の指導を行っております。

    早稲田大学 法学部世界史で使える参考書

    まずは参考書「ナビゲーター世界史」などで世界史の全体像を俯瞰的に把握することが大切です。

    「新版各国別世界史ノート」で重要語句、主要な事件や年代、地理的知識などを確認してください。
    単語だけでなく、歴史的事実の意味も理解した上で暗記することが大切です。
    基礎知識を確実に身につけることで、安定した得点が期待できます。

    [itemlink post_id="23282"]

    一問一答は、学研の斎藤の世界史B一問一答 完全網羅版がおすすめです。

    [itemlink post_id="23280"]

    一問一答の効果的な使い方についてこちらの記事で説明しています。

    また、「段階式世界史論述トレーニング」などの論述対策問題集を解き、論旨の組み立て方を学びましょう。
    具体的な歴史事例を踏まえた論述が書けるようになるには、日々の訓練が欠かせません。

    早慶レベルの世界史の参考書については、こちらの記事でまとめているので、確認してください

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/saisokuworldhisotry-schedule/"]

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【早稲田大学文学部日本史】完全対策と勉強法|早稲田専門塾が監修

2016.06.29

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  • 早稲田大学文学部日本史勉強法と対策

    早稲田大学文学部の日本史試験は、全時代・全分野から出題される難関試験です。
    幅広い知識が求められ、正誤問題の選択肢には細かな用語も含まれます。また、大問1の原始考古学と大問6の美術史が必ず出題されるのが特徴です。

    本記事では、早稲田大学文学部日本史試験の傾向と対策について解説します。
    特徴的な出題範囲、過去問題から見える傾向、効果的な勉強方法、参考書の選び方などを詳しくご紹介します。
    早稲田大学文学部日本史試験に確実に合格するためには、的確な傾向把握と計画的な対策が欠かせません。
    本記事が早稲田大学文学部日本史試験に挑む皆さんの強力な武器となれば幸いです。

    [toc]

    早稲田大学文学部【日本史】の傾向

    早稲田大学文学部【日本史】の傾向
    早稲田大学文学部の日本史の試験時間は60分で、配点は50点です。
    問題形式は、選択問題と記述問題から構成されています。選択問題は正誤判定が主で、記述問題は用語を書く形式です。

    出題範囲は原始時代から現代までの全時代で、政治史や文化史など全分野から出題されます。
    時代的には、前近代史(古代~江戸時代まで)の出題比重が高く設定されているのが特徴です。

    原始時代の考古学に関する問題(大問1)と、美術史に関する問題(大問6)が毎年出題

    正誤問題の選択肢には、教科書にはない細かな用語も含まれるので、幅広い知識が必要となります。

    早稲田大学文学部【日本史】の特徴

    早稲田大学文学部の日本史は、幅広い時代・分野から出題される試験です。

    正誤問題の選択肢には細かな用語が出題されることもあり、教科書レベルの知識だけでは足りない場合もあります。

    例えば、2018年の入試では「伊治呰麻呂」という人名が正誤問題の選択肢に出題されました。
    伊治呰麻呂は8世紀の人物で、光明皇后の詔により遣唐副使として唐に渡来したが、帰国後反乱を起こした人物です。教科書には記載がないため、+αの知識が必要でした。

    また、2019年の入試では、正誤問題の選択肢に「山鉾」といった用語が出題されました。
    山鉾は神輿の一種で、装飾が施された樅の木を立てたものです。

    また、前近代史の出題比重が高く、大問1の原始考古学と大問6の美術史が必出の特徴があります。
    大問1では旧石器時代の遺跡である神津島遺跡や細石器の使用に関する知識が問われます。
    大問6では絵画や建築物の名称と外観に関する細かい知識が必要となります。

    早稲田大学文学部【日本史】への取り組み

    1. ステップ1: インプット教材の繰り返し学習
    2. ステップ2: 一問一答で用語を暗記
    3. ステップ3: 過去問で傾向を掴む
    4. ステップ4: 大問1、6の特化学習

    ステップ1: インプット教材の繰り返し学習
    まずは教科書などのインプット教材を繰り返し読み、日本史の基礎知識を固めましょう。原始時代から現代までの通史を抑え、各時代の概要を理解しておきます。

    ステップ2: 一問一答で用語を暗記
    次に一問一答を解きながら、歴史用語や人名などを暗記していきます。一問一答を繰り返し解くことで、細かい知識も身に付けられます。

    ステップ3: 過去問で傾向を掴む
    過去問を多く解き、早稲田大学文学部の出題傾向を掴みましょう。正誤問題に慣れ、特徴的な用語も把握します。

    ステップ4: 大問1、6の特化学習
    大問1の原始考古学と大問6の美術史については、過去問と資料集を使って特化した学習を行います。
    こうしたステップを踏むことで、効率的に学習を進められます。基礎から応用まで着実に知識を積み上げていきましょう。

    具体的な日本史の勉強法についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/nihonshi-benkyo/"]

    早稲田文学部対策:文化史対策

    Tenjin

    早稲田大学文学部の日本史では、大問6で必ず美術史に関する問題が出題されます。
    この文化史の対策はどのようにしたら良いのでしょうか?まずはじめにすることは文化史よりも通史を確実にしておくこと。

    文化史=暗記のように感じますが、文化史も通史と同じ流れで進んでいます。この流れを理解できていないと文化史の理解が曖昧になってしまいます。

    ですから、まずは通史に重点をおいてみましょう。
    その後にようやく文化史です。多くの受験生は文化史=ただの暗記と思ってしまいがちなのですが、文化史にも流れが存在します。
    それは人同士の流れと時の流れです。人の流れとは、友人の関係や師弟関係や家族関係などがあたります。
    歴史上の人物をただの記号で考えるのではなくて、どのような関係にあったのかを知っておくとわかりやすいですよ。
    特に師弟関係は早慶の入試に頻出です。続いて、時の流れです。時の流れというのは、時代ごとの背景ですね。通史と連関してなぜこの文化が発生したのか?という部分を考えてみましょう。
    上記のように暗記することでこれまでのような機械的な暗記からさよならすることができます。

    過去問を使って考える

    1つ例を見てみましょう。
    [su_box title="早稲田大学 文学部 日本史 2016年 大問Ⅵ 問2" style="glass"]鑑真渡来を巡る苦難は、昭和の小説家( A )による歴史小説『天平の甍』でも取り上げられた。
    問 空欄( A )について。『闘牛』『敦煌』などの著者としても知られるこの小説家とは誰か。
    ア 井上靖  イ 大仏次郎  ウ 司馬遼太郎  エ 菊池寛  オ 吉川英治[/su_box]

    細かいと感じるかもしれませんが、受験生の皆さんがよく使っている『石川昌康の日本史B講義の実況中継』のノートに『天平の甍』が記載されています。
    鑑真像の材質技法が問1で問われていますが、ちょっとした周辺知識です。努力によってできる問題であるといえます。

    その他2018年の入試では、風神雷神図の制作背景に関する知識が問われました。この場合は、風神雷神図のモデルとなった作品や、制作者の俵屋宗達についての知識が必要でした。
    2019年の入試では、奈良時代の『過去現在因果経』の図像について問われました。この場合は、同作品が風神雷神をどのように描いているか、作品の内容についての知識が求められました。
    他にも、過去には三十三間堂所蔵の風神雷神像や、東照宮の風神雷神像などが題材となっています。

    このように、過去問を参考に、特に美術作品の名称、制作背景、内容を中心に学習していくことが重要です。
    資料集などを使い、視覚的に作品を確認しながら知識を蓄積していきましょう。

    早稲田大学文学部【 日本史で使える参考書

    早稲田大学文学部日本史でおすすめの参考書は、「石川実況中継」「東進日本史一問一答」「日本史史料一問一答」「実力をつける日本史100題」「ヒストリア」などです。
    「石川の実況中継」で基礎をしっかり身に付け、「日本史一問一答」で細かい知識を蓄えましょう。
    その上で、「日本史史料一問一答」で史料対策を行い、「実力をつける日本史100題」「ヒストリア」で総仕上げをするのが良いでしょう。
    通史理解とともに、一問一答や過去問で細かい知識と正誤問題対策を積むのが合格への近道です。

    早慶レベルの日本史の具体的な参考書はこちらでも記載しています。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/saisokujapanesehistory-schedule/"]

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