The Essentials(エッセンシャルズ) 英文法編の概要
The Essentials 英文法編は、関正生先生による新しい英文法例文集です。
この本の特徴は、単に文法事項の説明をするだけでなく、長文やリスニングで実際に役立つ文法知識に焦点を当てている点にあります。
ポラリスなどの関先生の他の本と文法の説明自体は大きく変わりませんが、アプローチの仕方が異なります。
本書では、長文やリスニングに頻出する英文を取り上げ、その理解に必要な文法事項を解説しています。
つまり、4択問題が解けるようになるだけでは満足せず、実際の英語運用能力の向上を目指しているのです。
厳選された100の例文を通して、英文法を「武器」にするためのエッセンスを学ぶことができます。
例文は覚えれば、英作でも使えて一石二鳥です
英文法例文集の特徴
関先生 The Essentials 英文法編は、長文読解力を鍛えるための英文法例文集です。
収録されている英文には、入試で頻出する表現やパターンが含まれています。
例えば、仮定法におけるwere toの用法、助動詞+have+過去分詞の表現、接続詞thatの様々な働きなどが特徴的です。
各英文にはそのポイント解説が加えられているため、なぜその英文が例として選ばれたのかがわかりやすくなっています。
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
The Essentials 英文法編のレベルと対象者
The Essentials 英文法編のレベルは、高校1年生から3年生までの幅広い学年に対応しています。
高校1、2年生は普段使っている問題集と並行して使用し、高校3年生は受験直前の総まとめに最適です。
特に、文法問題集に不信感を抱いているものの、本格的に取り組む気力や時間がない人にこそおすすめしたい一冊です。
また、日東駒専、GMARCH、一般の国公立大学を目指す高校3年生が、
春から夏にかけて短期間で効果を出したい場合にも最適でしょう。
一通り文法は学習したものの、もう一度さらっと復習したいという人にもおすすめです。
ただし、本書はある程度学力が高めの人を対象としているため、初学者や基礎学力が不足している人には少し難しいかもしれません。
英文/語彙の難易度
The Essentials 英文法編で使用されている英文や語彙は、高校生にとって標準的なレベルに設定されています。
例文は入試問題の長文やリスニングから厳選されているため、受験レベルの英語に十分対応できる内容となっています。
ただし、前述の通り、本書はある程度学力が高めの人を対象としているため、基礎的な語彙力や読解力が不足している場合は、
例文の理解に苦労する可能性があります。
そのような場合は、まず語彙力を付けるための学習を並行して行うことをおすすめします。
まずは語彙力がないとどの教材も理解することは難しいですよ。
また、例文の難易度は、文法事項によっても多少の差があります。
比較的シンプルな文法項目では平易な例文が使われている一方、複雑な文法事項では長めの例文が使われているため、
読解に時間がかかることもあるでしょう。
ただ、いずれの例文も無理のない範囲で選ばれているため、じっくりと取り組めば必ず理解できるレベルに収まっています。
語彙としては、『大学入試 肘井 学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』よりも少し難しいレベル、と言えます。
肘井先生の本は、文法事項を英文を通じて学ぶ入門書で、比較的平易な英文が選ばれています。
どの教材を前提としてやっておくと良いか
絶対的にやっておいて欲しいのが、『読解のための英文法 必修編』レベルの構文把握力は必要です。
The Essentials 英文法編は長文の読み方に全振りしているので、
あまり文法的な項目の説明自体は細かくされていません。
そのため、『句とか節がわからない・・』といった人やSVOCがよくわからないという人は、
まずは『読解のための英文法 必修編』に臨みましょう。
構文の前にそもそも英文法がほとんど終わってない・・・という人は、
流行りのこの教材に手を出す前にまずは『大岩のいちばんはじめの英文法』を実施してください。
英文法項目全てを完璧に網羅的に解説されているわけではないので、一つ一つ丁寧に理解したい場合は、大岩先生の英文法をやると良いでしょう。
]
The Essentials 英文法編の特徴
ここからはThe Essentials 英文法編の特徴について詳しく見ていきましょう。
オリジナルの英文で意味が完結
この参考書の英文は、関先生が入試の傾向を分析して作成したオリジナルの英文です。
単に過去の入試の一部を抜粋しているわけではありません。
そのため、各英文は3~4行の短い文ながら、それだけで意味の完結した内容となっています。
前後の文脈がなくてもその英文の意味を理解できるのが特徴です。
実践的な文法力が身につく
各英文にはその構文解析はもちろんのこと、
この参考書の主眼は、難関大学入試(早慶など)で問われる英語における「実践的な文法力」の養成にあります。
例えば、時制や助動詞、仮定法などを、単なる文法ルールとして覚えるのではなく、
実際に英文の中でどのように使われているのか、
どのような意味合いを持っているのかを理解することで、
より深いレベルで文法を理解することができます。
目次を見ながら内容確認!
目次を見ながら、それぞれどのような意味合いがあるのかを見ていきましょう。
CHAPTER 1 時制
01 現在形 ― 現在を表す現在形は、過去や未来の出来事にも言及する場合がある
02 過去形 ― 過去の出来事を表す過去形は、仮定法や丁寧表現にも使われる
英文法の基礎となる時制について、長文読解に必要な知識を厳選して解説。
時制は英文を理解する上で最も重要な要素の一つであり、
この章の内容をしっかり理解することで、
長文の内容を正確に把握できるようになります。
CHAPTER 2 助動詞
17 未来を表す助動詞 ― will, be going to, be about to, be to
18 過去に関する推量を表す助動詞 ― may have + 過去分詞, must have + 過去分詞
助動詞は、微妙なニュアンスや話し手の気持ちを表現する上で欠かせない要素です。
この章では、様々な助動詞の用法を、具体的な例文とともに解説することで、
長文読解における助動詞の理解を深めます。
CHAPTER 3 仮定法
30 仮定法過去 ― 「もし~だったら」と、現在とは異なる状況を仮定する
31 仮定法過去完了 ― 「もし~だったら」と、過去とは異なる状況を仮定する
仮定法は、受験生にとって理解が難しい文法項目の一つですが、
長文読解においても重要な役割を果たします。
この章では、仮定法過去と仮定法過去完了の用法を、
わかりやすく解説することで、仮定法に対する苦手意識を克服します。
CHAPTER 4 接続詞that
41 that節 ― 名詞節を導くthatは、省略される場合もある
42 that節 ― 同格を表すthat節は、名詞の後に置かれ、名詞の内容を説明する
接続詞thatは、様々な役割を持つため、
文法問題だけでなく、長文読解においても正確な理解が求められます。
この章では、名詞節を導くthat、同格を表すthat節など、
thatの多様な用法を網羅的に解説します。
CHAPTER 5 不定詞・動名詞
58 名詞的用法 ― 不定詞や動名詞は、名詞と同じように主語・目的語・補語になる
59 形容詞的用法 ― 不定詞は、名詞を修飾して、名詞の性質や状態を説明する
不定詞や動名詞は、英文の中で様々な役割を果たすため、
正確な理解が不可欠です。
この章では、名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法など、
不定詞と動名詞の用法を体系的に解説します。
その他、関係代名詞、比較といった理解が難しい部分についても丁寧な解説がされています。
具体的な学習方法とおすすめの使い方
- STEP1各英文をゆっくり丁寧に読み、ポイントを理解する100個の短い英文それぞれをゆっくり読む。解説も読んで、英文のポイントをしっかり理解する
- STEP2音読練習を繰り返し行う音源を聞きながら、同じ速度で反復音読する。
- STEP3チェックマーク表現の暗記The Rulesもそうですが、本教材にも覚えるべき表現にはマークがついていますので、こちらを暗記
オススメの使い方としては、音読を何度も何度もしながら、頭の中で意識的に内容を理解していくことです。
多くの場合音読を意識せずにやってしまいがちですので、意識学習をするようにしてください。
どのように考えたら良いのか?についてはこちらの動画付きの記事で説明しています。
この後におすすめの参考書
文法をアウトプットで進めていきたいというのであれば、関先生のポラリスが良いでしょう。
長文をすすめていくのであれば、同じ関先生の
そのために一番オススメなのは、『The Rules』です。
このシリーズをクリアしていくのと、それ以外だとSupremacyや『ぐんぐん伸びる英語長文』がおすすめです。
その他どのような教材を使ったら効率的に学習ができるのか?、勉強法についてはこちらの記事でも説明しています。
Published by