方針の立て方
実際に図形を描いて試してみると題意をつかみやすい.問題文の通りに考えると,「を決めると線分
が決まり,
を変数(
は
によって定まる)として
を考えることができる」ということである.
を考えるときには,
は定数扱いする.
(1)
は
によって定まるので,
は実質
の一変数関数(2次関数)となる.後は2次関数の最大値問題を解く解法を取ればよい.
※は,引数からも分かるように
の関数である.よって,
について考えるときには,変数は
である.
(2)
まずは指定されている条件をの式で書き直すこと.そうすれば,以下では
を変数で扱うと都合がいいことが分かる(書き直した条件:
より,実質変数は
のみとなる).後は,存在範囲を考えれば良い.典型的な一文字固定法の考え方で解こうとすると,
と
のときで場合分けが必要になることが分かる.後は,それぞれで場合分けをして考えていく.図形で考えたときに
がどういう意味を持つのかを考えよう.
解答例
(1)
線分 (
)
点を代入して,
(
)
等号成立はのときであり,これは
と
の中点であり,適当である.
……(答)
(2)
ⅰ)を満たすには,
であれば必要十分.に注意して解くと,
ⅱ)を満たすには,
これらを図示すると,
つまり,
さて,考えている存在範囲の座標の範囲は
より,
である.そこで,考えている存在範囲の
での
座標の最大値と最小値の差を求める.これを求めるには,
を変数として,
の最大値と最小値を考えれば良い.ここで,
である.
・のとき
の範囲を考えれば必要十分.
※はいつでも成り立つ.
①の場合
②の場合
・のとき,
の範囲を考えれば必要十分.
※はいつでも成り立つ.
①の場合
②の場合
以上より,求める面積は,
……(答)
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