<この記事は2019年2月27日に更新されました>
4技能入試に向けて外部試験導入が進んでいる昨今、大学入試においてもIELTSを取得するメリットは非常に大きいです。
今回は、4つの技能に分かれている本試験にてスピーキングについて解説をしていきます。
スピーキング
IELTSのスピーキングは、制限時間11〜14分間で、3つのパートから成り立っています。1対1のインタビュー形式型のスピーキングテストというのは、IELTSの特徴の一つと言えるでしょう。 IELTSのスピーキングでは、質問に答えながら、日常の話題や出来事について情報を伝え、意見を述べるコミュニケーション能力、与えられたトピックに関して適切な言葉使いと一貫性を持って、ある程度の長さのスピーチをする能力、説得力のある意見を述べ、物事を分析、議論、推測する力などが問われます。
問題形式
スピーキングの問題形式はPart1、Part2、Part3の3部からなり、いずれも受験者1人、面接者1人のインタビュー形式です。採点方法は4つの基準に基づいて配点されます。 具体的には、「流暢さと一貫性」「語彙力」「文法力」「発音」です。
大問ごとの解説
Part1では、自己紹介と日常生活に関する質問がされます。はじめに名前を尋ね、パスポートを使って受験者の本人確認を行なった後、家族や趣味などの身の回りのことを10問ほど質問されます。
Part2では、スピーチを行います。ここではトピックカードが渡されるため、そこに書いてある指示に従いながら約2分間のスピーチをします。 以下過去問の例を挙げておきます。
Describe a shopping street that you like. Please say – What and where is it? – When did you visit it? – Who did you go there with?
また、スピーチの前に準備期間として1分間の猶予が与えられます。 その時間は最大限に活用しましょう。
Part3では、受験者と面接者の間でディスカッションが行われます。
内容としては、Part2で話したことをさらに発展させたものです。 面接者の言ったことを正確に理解し、適切な応答をしなくてはならないため、最も難易度が高いパートとなります。
頻出テーマ
Part1では、家族・勉強・仕事・趣味・食事・音楽・余暇・スポーツなどプライベートな内容がほとんどです。
Part2では、場所・人・経験・物などについて追求される問題が多いです。
Part3では、Part2の内容に対して質問形式で行われますが、頻出の設問として、○○の未来はどうなるか・○○と比べて異なる点について・○○との因果関係を答える、などがあります。いくつかのパターンを予め理解しておきましょう。
対策
IELTSのスピーキングでは、「内容」よりも「どう話すか=英語力」が評価されます。
したがって、なにを言おうか迷っている時間はありません。
大切なのは、いかに説得力のある論理展開がされているかです。
もちろん、虚偽の内容でも構いません。
特にPart2とPart3では、自分の主張について客観的に捉えることを心がけましょう。具体的には、“個人的な感想”にならず、“自分の意見の根拠となるデータの追加”をしてください。○○の研究データがあるから、○○という事実があるから、○○の経験をしたから、など客観性があれば良いです。
他にも、自分の意見に一貫性がなかったり、一方的な意見になってしまってもいけません。
また、ライティングの時と同様に「自分の意見」→「根拠となる理由や譲歩」の順番で話して下さい。ラストに「再主張」を行うことによって、文章がまとまります。
IELTSのスピーキングでは、Part2の1分間の準備時間でメモを取ることが可能です。
したがって、上記の流れにハマるように、メモを取る段階で大まかな構成を組み立てておきましょう。 最後に、流暢さや発音も評価対象の一つです。
返答の際、答えにつまったらWell…やLet me see…と話をつなげたり、l seeやExactlyと相づちを打ちましょう。
また、はっきりとした発音で、流れるようにスピーキングをするために、日頃から声に出して読む訓練をしてください。
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