早稲田に合格するために必要な長文能力とは?
今回のブログでは、早稲田の英語長文に絞って解説していきます。
長文を読む=問題を解くことをイメージしてしまいがちですが、、
実際には、早稲田レベルの本格的な問題を解く前に
やっておいてほしいことがいろいろあります。
下記4つの観点から、英文をどのような点から見ていくのか見ていきましょう。
またこの4つの観点に当てはまる英語長文の参考書についても紹介していきます。
見るべき4つの点とは?
- 精読力
- つながりを読み解く力
- 速読力
- 解く力
▶︎精読力(早稲田の長文に必要な力1)
精読とは、一文を正しく文法的に読み下せる力です。
例えば、下記文章を文法的に正しく読めるように見てみましょう。
No one predicted that the project would become a defining feature of his foreign policy and dramatic symbol of China’s rise as a global power.
引用:The path ahead for China’s Belt and Road Initiative from TheEconomist
大体英語が苦手な子だったり、受験勉強をしてなかったこだとこんな感じで、
SVOだけ何となくつけた感じで処理されてしまいます。
残念ですが、それではダメです!
SVOだけでなく、句、節といった細かい分類までできるようにしてください。
そうすると、 こんな感じになります。
こんな感じで、詳しく一文一文を読めるようにしていくのが、
英語長文を読めるようになる第一歩になります。
- できる限り、細かく文構造を取れるようにしていってください。
この辺りの精読をすべての文章でできるようにしてくのが重要になります。
詳しい参考書はこちらの記事にで紹介してるので、ご覧ください。
▶︎つながりを読み解く力(早稲田の長文に必要な力2)
1文がちゃんと読みこなせるようになってきたら、
文章同士のつながりを理解できるようにならなくてはいけません。
文章同士のつながりというのは具体的には、
下記のような文章を見てください。
1文の文章があって、
その次にもう一文Thisから始まる下記のような文章があります。
I bought a new bicycle yesterday. This is my third one.
このThisが何を指しているのか?と考えるのが文章のつながりを考える力になります。
今回のような簡単な文章であれば、間違える人はいないと思いますが、、
偏差値60以上の生徒でも少し難しい文章になった場合には、
Thisが何を指しているのかを躊躇してしまう子が多いのです。
例えば下記文章に変換された場合、、
Having nurtured an ever-deepening affinity for the thrill of cycling, I, amidst a myriad of choices and after much contemplation, opted to acquire a new bicycle just yesterday. This acquisition represents the third of its kind in my personal collection.
This acquisitionが何を指しているのかを考えずに、次の文章に進んでいってしまう人がいるのです。
*今回は一文目のacquireのまとめを表しています。
文章のつながりを理解するためには、
このような形で一文一文丁寧に何を指しているのかを考えていくのが重要です。
今回、確認した代名詞以外にもディスコースマーカーや定冠詞によるつながりを
わかるようになっていくのは重要です。
文章のつながりがわからないと、
早稲田大学の長文で頻出の空欄補充問題や未知語の類推ができなくなってしまいます。
つながりを読み解く力をつける参考書
文章のつながりを理解するための知識、演習をすることができる参考書を具体的にみていきましょう。
そもそもがこのレベルを実施ができる段階ということを考えると、
必然的に参考書自体のレベルは高くなってしまいます。
どの教材もおすすめですが、自習用で進めるというのであれば、
「英文読解法 文のつながりを捉える」、「パラグラフリーディングナビ」がおすすめです。
「英文精読のアプローチ」、「英文読解の着眼点」、は
対象読者のレベルが高いので、人によっては使うのが難しいかもしれません。
富田先生の教材は、長文を解きながら進めていくスタイルで
文章のレベルもそこまで高くないものから始まっているので、
取り組みはしやすいです。
▶︎速読力(早稲田の長文に必要な力3)
大学入試の英語で問題が解けるようになるためには、
時間内に読むことができる「速読力」が必要です。
大学受験で必要な「速読力」とは?
大学受験レベルで重要な速読力は、いたずらに早く読むことができる能力ではありません。
内容をほとんど理解せずともできる共通テストのように、
探すように処理ができる場合のような長文は、
早稲田の大学受験で問われません。
ではどうするのか?というと、
ここまで学んできた精読、文章のつながりを
完璧にわかるように早く処理ができるようにすることです。
一番のおすすめは「ぐんぐん伸びる英語参考書」です。
読解の神書「ぐんぐん伸びる英語参考書」とは?
長文の読み込みをひたすら行っていく教材です。
構文の詳しい説明や、
どの点が抽象で具体的な部分なのかを理解することができる教材です。
英語を読む上で、どこが抽象的で具体的なのかというのを理解するのは必須なのですが、、
この点について説明してる教材は、ほとんどないのが現状です。
名詞、動詞を使った具体抽象度の判定
文章の順序(倒置)の意味などかなりレベルの高いことにも触れているので、
本書で述べられていることをマスターしていきましょう。
長文を読む時に何も意識をしないで読むことに終始しがちです。
英文を読む時に意識してほしいことを本書には詳しく記載していますので、
ぜひ徹底的な読み込みをしてみてください。
また専用サイトを用意して、WPMで測って速度を意識ができることができます。
読み込みの具体的な回数はどれくらいすれば良いのか?
少なく見積もっても、
一つの長文につき通算100回以上は読み込みを行うようにしてください。
英語が速く読めないという人は、効果を速く求めすぎです。
同じ教材を何度も何度も意識化をして読み込みをしていくことで、
読む速さ、処理速度は徐々に上がっていきます。
その他ぐんぐんをクリアして余裕のある人がやっておく教材です。
宮下先生の「大学入試 英語長文プラス 速読トレーニング問題集」 も
どのような点を省いていくと速く読めるかを理解するには重要な教材です。
余裕のある人はやってみても良いと思います。
その他、共通テストが苦手な人はこちらの教材をやっておくと良いでしょう。
速読マスター 標準編 発展編
パラグラフリーディングの体系的な理解をしたい人はこちらもおすすめです。
パラグラフリーディングのストラテジー 1
難しい長文をそのトピックと一緒に読み込んでいきたいのであれば、下記がおすすめです。
速読英単語 上級編
上級英単語 LOGOPHILIA ロゴフィリア
▶︎解く力(早稲田の長文に必要な力4)
上記までの段階をクリアしたら解く力を強化するために、
問題を解いていきましょう。
下記が解いてほしい教材です。もちろん全て解く必要はありません。
どれも素晴らしい参考書ばかりですが、
優先的にやっておいた方が良いのは、
「The Rules2,3」(記述が少ない早稲田であれば、無理して難しい4までやる必要はありません。)です。
まずはこの教材のやり込みが必須ですね。
教材は、たくさんやればやるほどいいわけではないので注意してください。
一冊の教材の読み込みが足らないといつまで経っても速く読めるようになりません。
本当に英語が苦手・・・という人は、
「ハイパートレーニング 4技能LRの2~4」をやってみて文構造を取るのが良いでしょう。
上記以外で別口でやっておいてほしい英語長文教材、「佐藤ヒロシの英語長文が面白いほどとける本(マーク編)。
こちらについては、選択肢の処理の仕方を学ぶことができるので、
記述はできるんだけど・・・マークになるとダメだ、
という人はこちらの教材をやってみると良いでしょう。
紹介した英語長文参考書一覧
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
早稲田を目指すための長文参考書の順番は?
ここまで色々と教材はお伝えしてきましたが、
最短での早稲田長文への順番はこんな感じです。
「これだけでいいの!?」と思うかもしれませんが、、、
実際には英単語、英熟語、英語構文、英作文などを並行して勉強していく必要があるので、
思っている以上にやることは多いです。
長文以外でどんなおことをやるのか?という人はこちらの早稲田に合格するためにすることを書いた記事をご覧ください。
もちろん、他の英語長文教材に色々と手を出す余裕があるのであれば、実施した方が良いのですが、
ほとんどの人がオーバーワークになってしまいます。
英語長文は色々と手を出すよりもまずは、
一つの長文を読み込むことに力を入れてください。
早稲田で別途対策が必要な学部一覧
ここまでで早稲田の基本的な英語力をつけることができる教材をお伝えしてきました。
お伝えした教材を完璧にやりこんでもらえれば、
ほとんどの学部はあとは過去問で対応可能です。
早稲田国際教養、文学部、文化構想学部、といった要約問題がある学部は、
要約対策で下記のような教材をやってみても良いでしょう。
もちろん必須ではないです。
それ以外の学部だと、法学部や国際教養、超長文の練習を過去問以外で積みたいとなれば、
やっておきたい英語長文1000をやってみると良いでしょう。
社会科学部を目指すのであれば、単語力の強化が必須です。
*昨今の入試の状況をみると商学部も単語の異常な難しさになろうとしていることがわかります。
このような学部を受ける場合は別途対策が必要です。
下記のような単語帳を使って覚えていくのが良いでしょう。
単語力を強化しつつ、下記のようなサイトで英語の記事を読んでいくのが良いでしょう。
*TIMEはオンライン版が無料になったので、ぜひ読んでみてください。
早稲田の入試でも頻出です。
早稲田の英語長文を絶対的な得意のレベルにしたい場合は?
ここまで色々とみてきましたが、
早稲田大学に合格するとなるとかなりのレベルの学力が必要なことは間違いありません。
現状の学力とあっていない教材をやってしまうことによって学力は、
上がるどころか停滞していきます。
自身の学力に合わせて、適切な勉強をしていくようにしていきましょう。
当塾では早稲田大学の英語長文に対してどの学力からでも対応することができます。
お気軽にご相談ください。
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